【連載】桑原由気の『ろぐはうす』(6)「何度も私を抱きしめてくれた魔法の言葉」 | 超!アニメディア

【連載】桑原由気の『ろぐはうす』(6)「何度も私を抱きしめてくれた魔法の言葉」

声優・桑原由気が思い出を〝ログ〟として残しておく小さなお家『ろぐはうす』。6つ目のログは「好きな作品」についてのお話です。

連載・ブログ
注目記事
桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
  • 桑原由気の『ろぐはうす』
おかえりなさい! 『ろぐはうす』へようこそ。

あたたかい…いや、もうあっつあつ!な日もありますが、皆さんお元気ですか?



あつあつと言えば、先日、お友達のみすみゆうかちゃんと一緒に岩盤浴に行ってきました。私の出演するライブを見たあと、そこのチケットをプレゼントしてくれたのですが、私がすっかりハマってしまって! ゆうかちゃんもお気に入りの場所ということでお誘いしたら来てくれたのです! ラジオが終了して隔週で会えないのが寂しくて。こうして会えることが本当に嬉しかったです!

さて、ゆうかちゃんと言えば独特の言葉回し。ラジオのときも、その感性や言葉のチョイスにいつも爆笑しておりました。今回は、私が暑くて座ったり寝転んだりしていたときのこと。「あんまり動くと体が疲れてきつくなっちゃうよ!」と教えてくれようとしたのですが、

「ああ!桑ちゃん!
…動くともっと辛くなるよ?」


怖っ!!!
言い方がさながらデスゲームの黒幕のようで2人で笑いました。そんなこともありつつ、しっかりデトックスした1日でした。信じられないくらい汗だくの姿を見られてしまいましたが、そんな姿も見せられるくらい心を許せるお友達が、また1人増えて嬉しい。最高のデトックスタイムでしたー!



さてさて。不思議なもので、普段はインドアな私もこんな風に、あまりにもぽかぽかお出かけ日和! みたいな日にはふらりとお出かけしたくなるんです。春ってすごいですね。

とは言っても、行きたくなる場所はだいたい東京ディズニーリゾート! 気候がちょうど良いこの季節は、1年の中でも通う回数が圧倒的に増えます。新しく始まったディズニーランドのパレード「ハーモニー・イン・カラー」や、ディズニーシーの「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」というショー、どちらもレジャーシートを敷いて待機しました。小野早稀さん、いつも付き合ってくれてありがとうございます。





そうだ! 今回は『ろぐはうす』で、作品について語りましょう! 語らせてください! まず…好きな作品は数えきれませんが、1番見たのは『ライオン・キング』かなぁ…。

これはサバンナに生まれたライオンの王子・シンバの物語。叔父のスカーが王の暗殺を企み、シンバを国から追放してしまい、それから時を経て、大人になったシンバが祖国を救うために立ち上がる…という、ライオンの王の成長を描いた作品です。

小さい頃から何度も見ている作品なのですが、中学生の頃のお誕生日のプレゼントに、ミュージカルが見たいとお願いをして父と母と3人で見に行ったこともありました。開幕と共に力強い歌声が響き渡り、始まって5分くらいで感動して涙がぽろぽろと零れました。そのときには既に役者を目指していたので、人の心を動かすってこういうことなんだと、ワクワクする気持ちと同時に覚悟を決めた瞬間でもありました。



時が流れ、高校生になりまして…。
再びこの作品に夢中になりました。『ライオン・キング』ではなく、続編の『ライオン・キング3』なのですが、毎週レンタルをして、返して、また借りて…というのを繰り返していたら、母が「そんなに見るならもう買ったら?」と言ってくれたんです。それくらい好きでした。

なぜかと言うと。当時色々なことを考えすぎてしまっていた私に、作中に出てくるティモンとプンバァというキャラクターの言葉が思いきり突き刺さったんです。

その言葉は〝ハクナ・マタタ〟何も問題ありません、大丈夫、無問題、気楽にいこう、という意味です。

勉強や進路、自分の未来が見えずに思い悩んでいた時期にこれを唱えると、肩の力がすっと抜けていく感じがしたんです。もちろんずっと考えないなんてことはできないけれど、たまには頭をからっぽにして自由に生きてみるのも良いんじゃない? と、何度も私を抱きしめてくれた魔法の言葉です。

『ライオン・キング3』は、ティモンとプンバァがシンバと出会う前、そして出会ってからの裏側が描かれています。思わずクスッと笑ってしまう場面がたくさんあるので、ちょっと疲れてしまったときにぜひ観てみてください。どうか考えすぎずに。気楽に。

それにしても…こうして話をしていて思いましたが、私は一体何度、この作品を観たんでしょうか!?

純粋にアニメーションとして楽しんでいた子供の頃。役者になりたいと思いながら見たミュージカル。思春期で思い悩んでいた頃に救われた言葉。同じ作品でも感じるものが変化して、何度観ても新鮮な気持ちになる。〝作品と共に生きている〟って感じがします。それって凄く心強いし、これからもきっと、何度も救われる。さあ、今の私にはどんな風に見えるのかなぁ?

そんなことを考えながら、また、夢と冒険の世界へ。行ってきます!…あ、今日は『ろぐはうす』のお留守番、おまかせしますね~!



《桑原由気》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集