日野自動車のブースには、『あの日の心をとらえて』のビジュアルが大きく展示されている。
10月24日(木)~11月4日(月・祝)にかけて、東京・東京ビッグサイトで開催される「第46回東京モーターショー2019」。トヨタ自動車をはじめとする国内外の自動車メーカーや部品メーカーなどが多数出展する、日本最大級の自動車の祭典だ。
「東京モーターショー2019」に出展する日野自動車では、同社が掲げる「Transporting Every Happiness」のコンセプトと、これを実現するための技術「FlatFormer」を広く訴求するため、同社としては初となるアニメ作品『あの日の心をとらえて』を製作した。
『あの日の心をとらえて』はアニメーション制作をサンライズが担当。監督・脚本は『ラブライブ!』で監督を務めた京極尚彦、キャラクター原案には『デジモンアドベンチャー tri.』でキャラクターデザインを担当した宇木敦哉、キャラクターデザイン・作画監督には田頭真理恵が入り、日野自動車×サンライズによる特別なコラボレーションのクオリティを高めるスタッフ陣が揃った。
さらにキャストには『BANANA FISH』のアッシュ・リンクス役を担当した内田雄馬が主人公の流斗役、『中⼆病でも恋がしたい』で⼩⿃遊六花を演じた内田真礼が、流斗の幼なじみである美智役で出演。姉・真礼と弟・雄馬の“姉弟”で一つのストーリーを演じることも特筆される。
最先端技術「FlatFormer」による様々なモビリティ(乗り物)が活躍する小さな町で、仲よく育った流斗と美智。だが、ある日、美智が転校することになる。どんなに離れてもすぐに会えると思っていた流斗は、あえて美智に別れの言葉をかけなかった。一方の美智は新しい学校になじめないでいた。流斗は「FlatFormer」で収穫し配送したひまわりの花を贈って美智を思いやり、美智もまた、そのやさしさに心を暖める。だが、その気持ちとは裏腹にふたりは次第に疎遠になってしまって……。
『あの日の心をとらえて』で描かれるのは幼なじみのふたりの少し切ないけれど、暖かみのある成長物語。彼らをつなぐものとして描かれる「FlatFomer」を通して、「やさしさ」や「暖かさ」を運ぶ世界を実現したいという、日野自動車の意気込みが描かれた意欲作に仕上がった。日野自動車の担当者によれば、ストーリーについては同社の考えをサンライズと共有したうえで、サンライズ側がディテールを詰めていったという。「物流や移動を皆さんにどう訴求するかというなかで、サンライズとコラボレーションしてアニメを製作することにした。『FlatFomer』を使うことで様々なサービスがかない、自分たちの生活が変わるということを、アニメの視聴を通して実感してほしい」とアピールした。
『あの日の心をとらえて』は「東京モーターショー2019」青海展示棟の日野自動車ブースにて上映中。また、同社の特設サイト内でも視聴可能だ。
ブース内の大型モニターで『あの日の心をとらえて』を鑑賞可能。東京カランコロンによるテーマソングも大音量で聴くことができる。作中で登場する「FlatFomer」のデザインは、日野自動車のデザイナーとサンライズ側のメカニックデザイナーが共同で起こしたものもある。
作中にも登場する「Delivery service」用のボディを架装した「FlatFomer」のモックアップ。
10月23日に行われたプレスブリーフィングでは、未来の日野自動車の社長である「ヒノミ社長」(右)も登場した。
「第46回東京モーターショー2019」公式サイト
https://www.tokyo-motorshow.com/