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『かくりよの宿飯』大旦那役・小西克幸、銀次役・土岐隼一が語るキャラソンの秘密「CDを聴くとキャラの気持ちが明かされる」

2018/7/23



 2クール目に突入して物語が新たな局面を迎えている注目のTVアニメ『かくりよの宿飯』(以下、『かくりよ』)は、あやかしの男性キャラが歌うキャラクターソングも話題を集めている。今回は、大旦那役・小西克幸、銀次役・土岐隼一が『かくりよ』2クール目の見どころを語ってくれたほか、『キャラクターソング集Vol.1 「隠世の調」』にも収録されているキャラクターソング「願い花」と「風」についても解説。歌った印象や歌詞の解釈などもたっぷり語ったインタビューが、「アニメディア8月号」に掲載中。「超!アニメディア」では紹介しきれなかった部分も含めたロング版をお届けする。

──『かくりよの宿飯』も2クール目に突入。物語や役どころには、どんな変化がありましたか?

土岐 最初は、あやかしの世界だけど人情味溢れるというか、大正ロマンの小説を読んでいるような感覚でした。回を重ねるごとに葵の周りにあやかしたちが集まって心を開いていくというのが、1クール目のお話でした。

──銀次という役については?

小西 狐だけど、犬っぽいよね(笑)。

土岐 “優良物件”とちょいちょい言われていますけど、愛されるべき人間性を持ったあやかしです。僕自身も物事に対して素直に捉えるタイプなので、演じるうえでは、変に背伸びをするようなこともなかったです。ただ2クール目では、心情をあらわにするシーンが増えていて、その感情表現をすごく考えて表現するようにしています。14話でその片鱗が少し見えました。2クール目は、1クール目にはなかった、銀次の表情をたくさん楽しんでいただけると思います。

──大旦那はいかがですか?

小西 2クール目でも、葵ちゃんへの“好き好きオーラ”全開なのは変わらずで、銀次くんのようなわかりやすい変化もあまりないと思います。ただ全体像を話すと、1クール目は葵ちゃん周りや天神屋のこととか、物語のきっかけ作りの段階に過ぎなかった。2クール目は、物語が一気に動きだすので、今までの『かくりよ』とは、ちょっとイメージが変わりますね。“ほのぼの料理番組”じゃないよって。

土岐 葵さんがこれまでに出会ってきたあやかしとの伏線が、どんどん回収されていきますね。

──アフレコ現場の雰囲気にも、変化はありますか?

小西 あまり変わらないです。和気あいあいとしてますよ。(津場木葵役の)東山(奈央)さんがイニシアティブを持って、話をしてくれたりしていますし。ただキャストが以前よりも一気に増えたので、現場でこれから声を聴くキャラが楽しみです(笑)。でも、すごく温かみのある現場です。『かくりよ』という作品が持っている温かい空気が、そのまま現場にも流れているという印象です。

土岐 話数を重ねていく過程で、「そうなっていくものなんだな」と思ったエピソードがあります。15話で寝ていた葵が起きて、いきなり「逃げよう」と言って飛び出すシーンがありました。それが突然の行動すぎておかしくて、僕らは爆笑していたんです。でも東山さんは気付いていなくて、「何で笑ってるの?」と言うわけです。きっと東山さんの感覚が、葵の感覚とよりシンクロしているんだなと思いました。東山さん自身も、「前は不思議に思っていた葵のセリフが、今は当たり前になっている」とおっしゃっていて。そうやって入り込める現場はいいなと思いました。

──そんなおふたりが歌っているキャラクターソングが、CDとしてリリースされます。まず大旦那が歌う「願い花」は、3話でスペシャルエンディングとして流れましたね。曲調は、和を前面に押し出したミディアムバラード。

小西 『かくりよ』っぽいですよね。彼が歌うと考えるとなかなかハードルが高かったですが、こういうミディアムスローな曲調はあってますよね。それに鳴っている音も美しくて、曲としてすごくきれいだなと思いました。大旦那の持っている気持ちがストレートなので、僕自身としてもストレートに歌った感覚です。ただ、大旦那が歌っているというよりは、彼のイメージソングに近い感覚で歌っています。葵ちゃんを見守っているいろんな大旦那を俯瞰で見ているイメージですかね。レコーディング自体はスタッフの方とのイメージが近かったのか、すんなり終わりました。

土岐 でも流れたのが3話のEDですから、作中の大旦那と歌詞の大旦那にはまだギャップがあったので、アニメから入った方は驚いたと思います。

小西 僕も「3話でここまで踏み込んだ歌詞なのか!」と、驚きましたね。「あまり、ぼやかさないんだな」と。ある意味、大旦那らしいストレートな歌詞だなと思いました。

土岐 逆に13話で流れた銀次の「風」のほうが、だいぶぼやかしていました。「大変なことにぶつかっても頑張ろうね。そっと支えていくよ」みたいな感じで歌っていて、露骨に愛をアピールしていない。素直に愛を伝えはしないけど、一歩引いたところで、あなたが幸せであることが自分の幸せである、と。オブラートに包んでいるところが、すごく銀次っぽいですよね。

小西 陰から応援しているという姿勢が、銀次だからね。

──銀次が歌う「風」は、ポップでさわやかな曲調ですね。

土岐 小西さんが歌った「願い花」のような、日本の古きよき歌みたいな感じになるのかと思っていたんですけど、とても明るく聴きやすい楽曲だったので歌いやすかったです。銀次は九尾という大妖怪だけど、人なつっこくて誰とでもすぐに仲良くなれる。そういうキャラクター性と曲調が、すごく噛み合っている感じがしました。曲は明るいけど、完全なうれしさや幸せだけではない、いろいろな感情が混在しているところを、上手く表現できたらいいなと思って歌いました。

小西 「風」は、曲調としてポップだけど、どこか寂しげなところがあって。儚さを持っているのが、銀次っぽいね。

土岐 そうなんです。だから、明るい感情はあまり込めないように歌おうと意識しました。

小西 銀次の気持ちを考えると、早くなんとかしてほしいです(笑)。それにテレビで流れたのは90秒のTVサイズで、歌詞で表現されている気持ちの全貌は明らかになっていないわけで。CDでフルを聴くことによって全容が明かされる仕組みになっているので、早くCDで聴いてほしいですね。

──「願い花」はカラオケでも配信されるそうですね。おふたりだったら歌いますか?

小西 入っていたら歌うかな?

土岐 僕は歌いますよ。『かくりよ』を応援頂いている皆様にも歌って頂きたいですね。ただ、あの低音と雰囲気はなかなか出せないかもしれないですね。

小西 そこは、キーをちょちょっと上げてもらえれば。

土岐 白夜役の田丸篤志さんが歌う「My sweet sweet love」も、ラブソングらしいラブソングだから歌いやすいと思いますね。CDにはカラオケ用の音源も入っているそうなので、是非お楽しみください。暁と鈴蘭の曲もですが、それぞれ信念がありながら四者四様の曲になっていますので、お気に入りの曲を探していただけたらうれしいです。

──では今後の見どころは?

小西 ひとつ言うと、全部がつながってネタバレになってしまうので、うかつに言えないのがもどかしいですけど……。葵ちゃんや銀次が、なぜ折尾屋に連れて行かれ、そこで何が起こるのか。黄金童子はどういう役目を持っているのか。たくさんの伏線が複雑に絡み合っていくので、楽しみにしていてほしいです。

土岐 1クール目を通して、葵さんが天神屋で培ってきたあやかしとの絆が、改めて試される場面がたくさん出てきます。葵さんを応援しながら、どうなるのかを皆さんの目で確かめてほしいです。

小西 銀次くん的にはどうなの?

土岐 銀次的には、折尾屋が銀次にとってどういう場所なのかがわかっていくんですけど……銀次がすごく頑張りますし、いろんな表情がたくさん見えます。僕も頑張りますので、銀次の応援をなにとぞよろしくお願いします。そういう銀次と葵さんの奮闘がある一方で、天神屋では大旦那がどうしているのかも、想像しながら楽しんでほしいですね。

小西 僕はふたりを見守る係ですから(笑)。

──ちなみに、宿飯で食べたいものはありましたか?

土岐 第3話の料亭で出てくる、モツ鍋は食べてみたいです。

小西 あれは、めちゃめちゃ美味しそうだったね。それか和風オムライスが一番かな。それと、天神屋の料亭メニューも気になるよね。

土岐 だるまたちが作ってた料理ですよね。葵さんも食べて「おいしい」と言っていたので気になります。

──最後に、読者へメッセージを。

土岐 物語も折り返し地点ですが、これまでの雰囲気とは違って少しシリアスな展開もあります。葵を取り巻く環境は変わっても、彼女の生き方やあやかしが心に持っている意志は変わりません。温かみのある世界観はそのままで、人間以上に人間味のあるあやかしたちが、このあとどうなっていくのか、これからも楽しみにしていてください。

小西 「観ようと思ってたけど、途中からだと入りづらい」と思っている方でも、途中からでも全然大丈夫なので、安心して観てください。あと、細かいところで気になった方は原作小説がありますし、「文字はちょっと」という方は、コミカライズ版もありますので、そちらを手に取っていただけたらと。まずは、アニメを観ていただくことから始めていただけたらうれしいです!

■プロフィール
こにし・かつゆき●4月21日生まれ。和歌山県出身。賢プロダクション所属。
とき・しゅんいち●5月7日生まれ。東京都出身。WITH LINE所属。

キャラクターソング集Vol.1 「隠世の調」
発売元/フライングドッグ
発売中
1,620円(税込)
 3話のスペシャルエンディングで大旦那(声/小西克幸)が歌い、和のテイストがふんだんでしっとりと歌い上げた「願い花」、5話で暁(声/内田雄馬)&鈴蘭(声/内田真礼)の兄妹が歌った、デュエットバラードの「時の砂」。8話で白夜(声/田丸篤志)が歌った、甘い気持ちが伝わってくる「My sweet sweet love」。そして13話で銀次(声/土岐隼一)が歌った、さわやかな風が吹くようなポップソングの「風」を収録。『かくりよ』の世界観と、各キャラクターの思いが詰まった1枚。

 

 



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