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<アニメ・マンガ妖怪よもやま話>『異種族レビュアーズ』の登場人物たちもビックリ!?民話に登場する「パウチカムイ」にまつわる話

2020/1/26


 

 アニメ・マンガ作品における定番ジャンルでもある「妖怪」のことを、ちょっとだけアカデミックに解説する「アニメ妖怪よもやま話」。アニメ雑誌「アニメディア」で連載していた本コーナーが「アニメ・マンガ妖怪よもやま話」としてWEBで復活。今回は、アニメ『異種族レビュアーズ』の登場人物たちもビックリの「パウチカムイ」という存在について、奈良県在住の妖怪文化研究家・木下昌美が語る。
 

 なかなか攻めた内容で話題になっている、アニメ『異種族レビュアーズ』。みなさんはご覧になりましたか。いっそ清々しくて面白いなあと思いながら、私は観ています。あらすじ・ストーリーなどは各自で確認していただくとして、今回は本作に登場するキャラクター顔負けの存在を紹介します。
 
 アイヌの民話に「パウチカムイ」という人を誑(たぶら)かす存在が登場します。「パウチ」とは淫魔や淫乱の神などと訳すことがあるようです。マンガ『ゴールデンカムイ』にも出てきたので、耳なじみみがあるかもしれませんね。
 
 パウチカムイと人間とは、基本的に住んでいる世界が違います。パウチカムイには性別があるようで、普段は男女ともに真っ裸で群れて踊るなど自由奔放に過ごしています。
 
 そして、ときおり人間界に現れて、誘惑しては仲間に加えてしまうのです。それまでおとなしい性格であった人も、パウチの息がかかると騒ぎ出しすなど、いろいろと変わってしまうようです。もしそうなった際は、枝で殴ったり川に落としたりすると元に戻る可能性があるそうです。どうやら物理攻撃が効くようです。
 
 人間の深層心理を現わしているかのようで、どこか憎めないパウチカムイ。『異種族レビュアーズ』のキャラクターたちも同じで、思わず誑かされてしまいたくなるような愛らしさがあります。深入りは禁物……かもしれませんが、今後も種々多様な彼らの生き方を観察していきたいこうと思っています。

 

解説:木下昌美
<プロフィール>
【きのした・まさみ】妖怪文化研究家。福岡県出身、奈良県在住。子どものころ『まんが日本昔ばなし』に熱中して、水木しげるのマンガ『のんのんばあとオレ』を愛読するなど、怪しく不思議な話に興味を持つ。現在、奈良県内のお化け譚を蒐集、記録を進めている。大和政経通信社より『奈良妖怪新聞』発行中。
 
●挿絵/幸餅きなこ 撮影/高旗弘之


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