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アニメ・マンガ作品における定番ジャンルでもある「妖怪」のことを、ちょっとだけアカデミックに解説する「アニメ妖怪よもやま話」。アニメ雑誌で連載していた本コーナーが「アニメ・マンガ妖怪よもやま話」としてWEBで復活。今回は、アニメ化もされたマンガ『ドロヘドロ』に登場する煙と、日本妖怪「木の子」にまつわる話を、奈良県在住の妖怪文化研究家・木下昌美が語る。
個性的なキャラクターとストーリーが多くの人々を魅了する『ドロヘドロ』ですが、アニメも人気のようです。この物語は、頭を爬虫類に変えられ、記憶を失った男・カイマンが主人公。定食店「空腹虫(ハングリーバグ)」を経営する友人のニカイドウとともに魔法使いを狩る生活をしています。作品の世界観はダークであるのに、それに反して、出てくるご飯がおいしそうである点も個人的にツボです。「大葉ギョーザ」が無性に食べたくなりますよね。
本作にはギョーザだけでなく、キノコも随所で登場します。食べものとしてというよりは、魔法使いの世界でさまざまな事業を手がける“煙ファミリー”のボス・煙(えん)を思い出させる食材ですね。煙は、何もかもキノコにしてしまう力を持っています。自分でキノコの栽培もしていて、キノコしか食べないなどと言っています。どんだけキノコ好きなんだ……。
日本民俗学の確立に尽力した柳田國男は『山島民譚集』という本の中で、バケモノ「木の子」について言及しています。それによれば、木の子はおよそ3~4歳の子どものようであり、身には木の葉をまとっているそうです。姿はあるともないとも、どちらとも定まっていないません。山で働く人たちが油断をすると、木の子に弁当を盗まれることがあると記録されています。詳しいことはわかりませんが、この部分だけを聞くと、かわいらしいモノのような気がしてきます。煙とはまったく違うタイプのようです。
今後、アニメ『ドロヘドロ』はさらに混沌としていくことでしょう。要所要所で登場するするギョーザやキノコをはじめ、食べもので心を落ち着けながら観進めていきましょう!
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