実写版「シティーハンター」監督・主演のフィリップ・ラショーがジャンプ酒場に来店!レジェンドスタッフとトークイベント開催【レポート】 | 超!アニメディア

実写版「シティーハンター」監督・主演のフィリップ・ラショーがジャンプ酒場に来店!レジェンドスタッフとトークイベント開催【レポート】

10月20日、新宿区歌舞伎町にある「おとなのジャンプ酒場」にて、11月29日(金)公開の映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショーの来日を記念し、“日仏会談!シティ …

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 10月20日、新宿区歌舞伎町にある「おとなのジャンプ酒場」にて、11月29日(金)公開の映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』監督・主演フィリップ・ラショーの来日を記念し、“日仏会談!シティーハンターの夕べ”と題して、アニメの製作側にいる「シティーハンター」レジェンドを招いて、トークイベントを実施。フランスからは、監督のフィリップ・ラショーと、その弟で脚本製作に関わったピエール・ラショーが参加、日本からは、TVアニメシリーズの監督であり『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』総監督・こだま兼嗣、TVシリーズのプロデューサー諏訪道彦、〈新宿プライベート・アイズ〉のプロデューサー・若林豪が参加し、製作の裏側を語り合った。


 フィリップは「共同脚本で関われてすごく嬉しい。心からワクワクしてアドベンチャーのよう」と挨拶。「私もピエールも小さい頃から日本のアニメを紹介する“クラブ・ドロテ”というTV番組を見て育った」と、幼少期から日本アニメが大好きだったことを明かし挨拶した。

 こだまは、一足先に作品を鑑賞し「『シティーハンター』をこんなに理解している人がいるのかと焦った」と本音をこぼす。諏訪は「笑いを超えて感心した。“やられた”と思った」と明かした。若林は「この作品を観終わった後に飲みに行って、その時にこだまさんが『もし〈新宿プライベート・アイズ〉の続編があるとして、もし自分が監督するとしたら、この作品を意識するかも』とおっしゃっていて……創作意欲を掻き立てられているこだまさんに驚いた。作り手として刺激を受けて、監督同士が作品を通して対話しているんだ」と驚いたという。その話を受け、こだまは「やられたという気持ちと“負けられない”という気持ちがあって。自分にないものがあったし、看護師が両手を上げるシーンなんかは最高で……自分でやりたかった」と笑みをみせる。監督は、「あのシーンは一番・冴羽りょうの個性が出せたと思っているお気に入りのシーン。そこを挙げてくださるなんて、さすがです」と感動を口にした。こだまは「マンガとアニメーションは表現する手法が違うけど、それぞれの相乗効果がある。映画もそう。これからも負けないように頑張ろうと思った。いい競争相手!」とコメントし、フィリップも「もし本作の続編を作るとしたら、僕も〈新宿プライベート・アイズ〉を意識すると思う」とお互い感化を受け、ライバル宣言したふたりに観客から歓声が上がった。

 諏訪は「本作では強烈なオリジナルキャラクターが登場して、そのキャラクターがそれぞれリョウとカオリに絡んでくる。映画を見ながら“絶対アニメではやらないよ!”と思うくらい驚いた(笑)。でも観ているとだんだん愛着が湧いてくる。キャラクターの作り方に感心した」と語り、若林も「勇気のあるストーリーだと思った。<新宿プライベート・アイズ>では冴羽りょうに、どんな危機を持ってくるか考えた時に、最新のドローン兵器などアクション要素で作ったが、実写版では、ドラマ要素で、危機を作り出していて凄いと思った」と話す。ピエールは、ネタバレ満載のコメントをしようとした兄を制止し「冴羽りょうにとって“最大の危機”とは何かを考えた時、たくさんの女性ではなく、ひとりの人しか愛せなくなることなんじゃないかと思い、ここを軸に物語を考えていった」とコメント。そのコメントに登壇者と観客も大きく頷いた。そして、本作の脚本で大変だったことを尋ねられると「全部」と即答する監督。「リアルを貫こうと決めていたので、ハンマーやカラスをどうリアルに表現するか悩んだ」と明かし、ピエールは「りょうと香、りょうと海坊主の関係を扱うのは必須だと思った。そこが難関だった」と振り返る。フィリップは「本当は、北条先生にも出演して欲しかったんです。あと少しで口説けたんだけど(笑)」と驚きのエピソードや、「実はピエールと続編作るなら、〈新宿プライベート・アイズ〉のように「キャッツ・アイ」を入れたいねと話していたんだ」と裏話も明かした。

 また、諏訪はフィリップが演じたリョウを「パーフェクト!」絶賛。「アニメでできなかったことをしているのが凄い。カオリはどんどん香に見えてくるし、この映画のカオリが大好きになった」とコメントすると、フィリップは「カオリに恋されると困る(笑)。カオリを演じたエロディ・フォンタンはプライベートでも僕の大切なパートナーなので」と惚気もみせつつ、「カオリはバランスが難しかった。でも、北条先生が初めてこの作品を観てくださった時も、カオリを一番褒めてくれた」と明かす。日本でも似すぎていると話題になった海坊主について、実は演出は簡単だったと語り、「海坊主役の役者には、この役は“ターミネーター”と思って演じて」と説明したことを明かし、的確な表現に観客からは笑いの声が上がった。脇の濃い男性キャラクターふたりに関しても「コメディ色を出したくて彼らを登場させた。タレク・ブダリとジュリアン・アルッティはふたりとも5歳くらいの頃から知っている近所の幼なじみで、ジュリアンは本作の共同脚本としても参加している」と驚きの事実が判明。フィリップは「脚本には本当に時間をかけた。もっと北条先生からコメントがあると思っていたけど、最後のシーン以外はほとんど直しがなくてビックリした」と1年半かけた脚本の完成度の高さが伺えるエピソードも明かされた。

 デラックス吹替版の話へ移ると、若林はアニメシリーズで冴羽りょうを演じる神谷明が、今回の実写版のリョウを山寺宏一に託した際のエピソードを振り返り、「<新宿プライベート・アイズ>の打ち上げの2次会でバーに行った時、神谷さんと山寺さんが話し込んでいて。おふたりがいる場所だけ違う空気でとても近づけなかった」と明かす。諏訪は「良いキャスティングとしか言いようがない」とコメントし、「この最高の吹替キャストは本作の成功につながると思う。TVアニメも昭和から平成へ移り変わる時代だったが、今年も平成から令和へ。こんなにも時代をまたがって愛されている作品もなかなかない。ぜひ今年の“シティーハンターイヤー”はこの作品で締めくくってほしい」と太鼓判を押した。

 最後に、監督は「子供の頃に日本のアニメで幸せな時間を過ごした。こうしてレジェンドの皆さんと語り合っていること自体が感謝」と喜びをみせ、「この作品をフランスで公開した後、フランスで“シティーハンター”の再放送が始まった。2019年に新たな世代にも届き始めているのが嬉しい。日本でも新たな世代へファンが広がるきっかけとなってほしい」と改めて作品への愛を伝えた。

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『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
11月29日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開
原作:北条司『シティーハンター』
配給:アルバトロス・フィルム
監督:フィリップ・ラショー(『世界の果てまでヒャッハー!!』)
出演:フィリップ・ラショー(冴羽りょう) 、エロディ・フォンタン(槇村香) 
吹替版(声の出演): 山寺宏一 沢城みゆき 玄田哲章 田中秀幸 一龍斎春水 浪川大輔  多田野曜平 土師孝也 恒松あゆみ 三上哲 / 伊倉一恵 / 神谷明

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』公式 サイト
cityhunter-themovie.com

公式 Twitter
@cityhunter_2019

Ⓒ AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS

《超!アニメディア編集部》
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