JUNNAが1stアルバムをリリース!「“17才”のいろいろな面を見せられたら」【インタビュー】 | 超!アニメディア

JUNNAが1stアルバムをリリース!「“17才”のいろいろな面を見せられたら」【インタビュー】

1stアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』が発売されたJUNNA。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア11月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分 …

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 1stアルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』が発売されたJUNNA。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア11月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

17歳の多彩な面が1枚に

──1stフルアルバムをリリースするお気持ちは?
 純粋にすごくうれしいです。新曲が8曲も収録されていて、アルバムとしてまとまるのかな? と思うくらいいろんな曲調があって、とても濃いアルバムになりました!

──タイトル『17才が美しいなんて、誰が言った。』には、どんな意味が込められていますか?
 世間的には17歳というと“花のセブンティーン”なんて言われて華やかに思われますけど、表には見えていない部分で、決して美しくない部分もあるのかなって思うんです。本音を全部言えていないところとか。それにこのタイトルは、みんなに問いかけている感じなのかなって思います。17歳は美しいとも取れるし、そうじゃないとも取れる。実際アルバムには「Be Your Idol」みたいに“美しい”と取れる曲もあれば、反対のイメージの「やってられないよ」みたいな曲あって。この1枚で、17歳のいろいろな面を見せられたらと思って、このタイトルになりました。

──ジャケット写真とアーティスト写真では、JUNNAさんがスマホを持っていますね。スマホは「17才」の象徴的なアイテム?
 それもありますけど、今作を通したテーマが“孤独”で、17歳と言ったら孤独なんじゃないか、と。その孤独の象徴がスマホということで、スマホを持ったビジュアルになっています。ネットでつながっている友だちは多いけど、スマホを見ているときはひとりですよね。私自身は、「どうせ明日学校で話せるし」と思って平日はSNSをあまりやらないほうですけど、その代わりに家では一人で動画を観ている時間が多くて。それも結局は、孤独ってことなんじゃないかなと思います。



──多保孝一さん作曲の「Be Your Idol」という曲には、「17才の最後」という言葉が出てきます。

 アルバムのリリースが、18歳の誕生日の2日前なので、本当に17歳の最後なんです。そういう部分でも、「もうちょっとで17歳が終わるんだな〜」っていう、正直な気持ちを曲に乗せられたかなって思います。リリースイベントや3rdツアーのときにはもう18歳になっているのですが、ソロのライブではこういうかわいい曲を歌ったことがないので、ライブでどう歌おうかなと想像がふくらんでいます。

──SNSでは、「自分史上もっともかわいい曲」とコメントされていました。実際に、恋心を歌ったかわいらしい歌詞ですね。
 はい。ミニアルバムのときも恋愛ソングはあったのですが、それは大人の女性が直球ではない恋愛観を歌った感じだったんです。こういう等身大の私として直球で伝える曲は珍しいので、聴いてくださるみなさんには新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います。

──サウンドもジャズっぽいポップなサウンドです。こういう跳ねた曲調も珍しいですね。レコーディングはいかがでしたか?
 すごく楽しかったです。何回も繰り返されるサビが印象的で、一気にパッと明るくなりますね。聴くと楽しげに聴こえると思いますけど、いざ歌うと音域が広くてすごく難しくて。でも聴いてくれる方には、楽しさが伝わってほしかったので、どうやったらそう聴こえるか考えながら歌いました。12月に行う3rdツアーのセットリストを今考えているんですけど、この曲をどこに入れるかが難しくて。それくらい、今まで歌ったことのないタイプの曲でした。

──新曲には、いろいろなアーティストが作詞・作曲に参加されていて、「世界を蹴飛ばせ!」は、THE BACK HORNの菅波栄純さんが作詞と作・編曲を担当。ストレートなロックで、歌詞もアツイですね。
 曲を作っていただく前に、菅波さんに私が思っていることや気持ちをたくさんお話させていただいて、その話を元にしながら、菅波さんご自身が17才だったときの気持ちを交えて書いてくださいました。お話をさせていただいているときは、すごく楽しくて、菅波さんが昔けっこうヤンチャだった話もうかがったりしました。あと同じ年齢でも、男子より女子のほうが落ち着いているところがあるということとか、でも女子はそういう男子のヤンチャさに憧れている部分もあるねって話をしたりとか。そういう話が歌詞になっています。

──ライブで歌ったらすごく盛り上がりそうな曲ですが、レコーディングではライブのことをイメージして歌われましたか?
 はい。みんなで拳を突き上げながら歌いたいなって思いました。サビの前にクラップが入るので、そこはみんなも一緒にやってほしいですね。この曲に限らず、どの曲もライブをイメージして、ライブではこういうふうに歌いたいとか想像してレコーディングしています。CDにはCD特有の良さがあると思いますが、CDで聴いてもライブ会場にいるような雰囲気にできたらいいな、ということを意識して歌っています。

──「情熱モラトリアム」は、ホーンの入ったロックチューン。これは、いきものがかりの山下穂尊さん作詞作曲ですね。
 この曲も今まで歌ったことのない感じで、またひとつ新しい挑戦ができました。“負けず嫌い”というテーマをスタッフさんから伝えていただいて、作っていただきました。

──どうして“負けず嫌い”をテーマにしようと?
 今回のアルバムを作る前に、スタッフさんからインタビューしてもらって、自分が思っていることや歌いたいこと、怒っていることや社会に対して感じていることをお話ししたんです。そこからテーマをピックアップして、各楽曲の作家の方々に伝えていただきました。そのなかで“負けず嫌い”というワードが出てきていて、こういう曲調で“負けず嫌い”をテーマにしたら面白いんじゃないかと。どの曲にもそういったテーマがあって、「世界を蹴飛ばせ!」は“リアルな学校での生活”、「Be Your Idol」は“17才のかわいさや初恋”がテーマになっています。

──西直紀さん作詞、コモリタミノルさん作・編曲の「もうヤダ!」はいかがですか?
 このタイトルは、私の口癖です(笑)。昨年リリースしたミニアルバムのタイトル曲「Vai! Ya! Vai!」も、私の「ヤバイ」という口癖からできた曲で、作詞・作曲も同じおふたりでした。そこからも、私っぽさを感じていただけると思います。
 やったことのないことをやるときとか、たまにネガティブな考えに陥るときがあって、そういうときに「やりたくない」って思ってしまうんです。でも今は、挑戦することも大切だとわかっています。ダメだったらダメで、やってみたら楽しいかもしれないし。それに挑戦してきたことの積み重ねで今があると思うので、どんなに「もうヤダ!」と思ってもチャレンジは続けていきたいです。

秘めたものを持っていることも大事

──そしてJUNNAさんが作詞された曲も収録。「やってられないよ」は、力強い歌詞と曲調が印象的ですね。
 ミニアルバムの「Catch Me」という曲で、西直紀さんと共作させていただいたことはあるんですけど、ひとりで作詞をしたのは初めてです。これは“やってられないよ”がテーマで、ちょうどアルバムの話をしていたときが学校のテスト期間中で、「やってられないよ」という感情なら書けるんじゃないか、と思って。

──勉強なんかやってられないよ、と?
 宿題って、やってもやっても出てくるじゃないですか(笑)。歌詞を読むと「見えない敵がいる」とか、壮大なことを歌っていそうに思うかもしれないけど、私のなかではテストとか宿題とか、目の前のことをテーマにしているんです。スタッフさんからは「病んでいるね」って言われました(笑)。「Catch Me」の歌詞もちょっと病んでいたので(笑)。2ndシングル「紅く、絶望の花。」のリリースイベントで歌ったときは、ファンの方から「新曲めっちゃよかったです」とか「歌詞がよかった」「かっこいい」などと感想をたくさんいただいて、すごくうれしかったです。

──今後はどんな歌詞を書きたいですか?
 もっといろんな歌詞を書いてみたいですね。バラードで友情の歌詞とか、前向きな恋愛とかの歌詞を書いてみたいです。

──バラードと言えば、MVが先行公開されていた「本当のことは言わない」も収録。
 これもインタビューしてもらったときに、「今後の目標はありますか?」と聞かれて、いろいろお話ししたんですけど、最後のひとつは自分のなかに留めておきたくて、「今ここでは言いたくないです」って返したんです。それでこの「本当のことは言わない」というタイトルを見たときに、あのときの話がこの曲になったんだなって。

 結局自分の考えを全部知っているのは自分だけで、他の人に言う必要のないこともあるわけで。素をさらけ出すことも大事だけど、自分のなかに秘めたものを持っていることも大事なんじゃないかって思います。MVでは、今までは大人っぽい自分を見せていたけど、この曲では等身大のメイクや衣裳で撮影しました。駐車場のシーンは、広い駐車場にひとりでポツンとしていて、最初にお話をしたアルバムのテーマの“孤独”に合っているなって思います。

──アニメタイアップ曲も収録していて、2ndシングルで『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』のEDテーマ「紅く、絶望の花。」のほか、『魔法使いの嫁』のOPテーマで1stシングルの「Here」は、アルバムバージョンで収録しています。
 「Here」は、シングルではアカペラから始まるバージョンなんですけど、実はアルバムのバージョンが先にできていたんです。最初をアカペラにしたほうが、アニメに合っててかっこいいよねということで、あとからシングルのバージョンができたんです。私もこの間その話を聞いて、「そうだったんだ〜!」ってビックリしました。そういうところにも、注目して聴いてもらえるとうれしいです。

 また、1曲目の「Steppin’ Out~extended version~」も、1stシングル「Here」のカップリング曲「Steppin’ Out」の新バージョンです。4月〜5月におこなった2ndツアー「JUNNA ROCK YOU TOUR 2018 〜I’m Here〜」では、ライブ用にイントロを長くして映像もつけて1曲目に歌ったんですけど、それがお客さんからの評判がすごく良くて。今回は、さらにアルバム用に新たなアレンジとミックスを施して、アルバムの1曲目としてめちゃめちゃかっこいいものになりました。

──12月から3rdツアー「JUNNA ROCK YOU TOUR 2018-2019 〜18才の叫び〜」を開催。どんなツアーにしたいですか?
 ワルキューレだとみんなで支え合う感じですけど、ソロのライブは自分で全部責任を負わなきゃいけなくて、心が折れそうになるときもあります。でもバンドメンバーのみなさんと楽しみながらやっているので、それはソロならではの楽しさですね。初日の仙台がクリスマスイブで、年末年始を挟んでいるので、その時期らしいことをやりたいと勝手に考えています。

──じゃあ、お正月休みはなさそうですね。
 そうですね。東京の2デイズが終わったらすぐ学校も始まるし、年末年始はお休みがありません。ライブは、今まで完璧にできたと思ったことは一度もないんです。だからライブでパフォーマンスするという事をどんどん追求していけたらと思っていて、今は自分にできる最大限のことをやっていくしかないという感じです。年をまたいでのライブは初めてで、気持ちを新たにして臨めるし、初めてのことなので自分の成長につなげられたらと思います。お正月の三が日でおもちを食べ過ぎて太ってしまわないように気をつけたいですね(笑)。

<プロフィール>
【ジュンナ】11月2日生まれ。愛知県出身。キューブ所属。2016年に『マクロスΔ』の音楽ユニット・ワルキューレの歌姫である美雲・ギンヌメールの歌唱を担当して15歳でデビュー。昨年、ミニアルバム『Vai! Ya! Vai!』でソロデビュー。『魔法使いの嫁』のOPテーマ「Here」や『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』のEDテーマ「紅く、絶望の花。」を担当した。

<アルバム『17才が美しいなんて、誰が言った。』情報>
発売中
フライングドッグ
初回限定盤:4,320円、通常盤:3,240円
18歳の誕生日の2日前にリリースされた待望の1stフルアルバム。シングル「Here」のアルバムバージョンや新曲8曲を含む全12曲を収録。17歳のさまざまな面を表現した内容で、制作陣にはTHE BACK HORNの菅波栄純、いきものがかりの山下穂尊をはじめ、西直紀、コモリタミノル、唐沢美帆などワルキューレの楽曲でおなじみの作家も参加。

◆初回限定盤


◆通常盤


取材・文=榑林史章

《超!アニメディア編集部》
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