『千銃士』ユキムラ役・中島ヨシキが歌うキャラソン秘話「ラップっぽく韻を踏んでいたのが衝撃でした」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『千銃士』ユキムラ役・中島ヨシキが歌うキャラソン秘話「ラップっぽく韻を踏んでいたのが衝撃でした」【インタビュー】

古銃を擬人化した設定と、豪華すぎるキャスト陣の参加で話題沸騰中のアニメ『千銃士』から、キャラクターソングCDがぞくぞくとリリースされる。今回は、大坂の陣グループの楽曲を集めた『Noble Bullet 03』から、ユキ …

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 古銃を擬人化した設定と、豪華すぎるキャスト陣の参加で話題沸騰中のアニメ『千銃士』から、キャラクターソングCDがぞくぞくとリリースされる。今回は、大坂の陣グループの楽曲を集めた『Noble Bullet 03』から、ユキムラ役の中島ヨシキが登場。作品の魅力から現場の雰囲気、ユキムラが歌う「ウルトラミラクルアルティメット」の制作秘話、そして「もしユキムラが海に行ったら?」という妄想トークまで。たっぷりとお届けするインタビューが、「アニメディア9月号」に掲載中。「超!アニメディア」では、掲載できなかった部分を含めたロング版をご紹介。

──放送をご覧になっていかがですか?
 僕ら大坂の陣グループの3人は2話から登場したのですが、すでに“絶対高貴”を会得していて、本作の主人公であるブラウン・ベスたちよりも先輩という感じですね。ゲームだと横一線の立場ですが、アニメだと、それぞれの役割りや関係性も見えてきて面白いと思います。

──銃の擬人化作品という部分では、最初にどう思いましたか?
 刀とかいろいろな擬人化がすでにあったので、率直に「まだなかったんだな」と思いました。それに、古銃の種類がこんなにあるということには驚きました。

──別のキャストさんで、モデルガンに詳しい方がいましたが中島さんは?
 サバイバルゲームをちょっとやっていたので、それで買ったことはありました。戦車とかロボットとかも好きだったし、男はみんなこういうものが好きだと思いますね。

──戦国時代の火縄銃というところで、戦国武将とかには?
 そこはあまり(笑)。真田幸村とか徳川家康とか、有名な名前はさすがに知っていますけど。……ただ幸村は、史実として徳川家康との戦で亡くなっているんですね。あと一発、真田幸村が撃てていれば徳川家康を倒して、歴史が変わっていたと言われています。そういう話は、演じるなかで知ったので、面白いなって思いました。でもその真田幸村の銃であったユキムラなので、徳川家康の銃だったイエヤスに対しては、どこかで敵討ちの気持ちを持っているわけです。ゲームでは、そういう史実に基づいた逸話をフィーチャーしたセリフがたくさんあって。そういうところまでわかったうえで見ていただくと、より楽しんでもらえると思います。


──アニメ全体を通しての見どころは、どんなところですか?
 キャラクターたちが織り成す群像劇という部分だと思います。基本的にはアメリカ独立戦争チームのブラウン・ベスが軸になっていますが、出てくるキャラクター数が多いですし、それぞれの関係性や物語も描かれていきます。これだけいろんなキャラクターがいれば、どれかひとりは観た方の心を掴むキャラクターがいるんじゃないかと思います。
 刀とかだと、アクションとして見た目にもわかりやすいと思うんです。その一方で銃だと、遠くの敵を狙い撃ちするような部分が多いので、みんな頭を使って戦っている印象です。軍として作戦を立てて、その規律を守りながら戦うやり方は、いわゆるアクションものの作品とは少し違う楽しみ方をしていただけると思います。

──アニメ化においては、キャラクターを演じる際にゲームのときとは意識的に何か変えているところはありますか?
 個人的にはあまり変えているつもりはないのですが、ゲームでは熱血で一直線の素直なおバカというキャラでしたが、アニメではブラウン・ベスたちとのやりとりもあるので、そこでは先輩然とした部分も表現しています。決して頭がよくなったというわけではないけど、頼りがいがある部分を出しているのと、ゲームよりも少しハイテンションにやるように意識しています。

──ただ熱血というのだけでは、ブラウン・ベスとかぶるところがある?
 はい。全体のバランスを見たうえでの、キャラの立たせ方を考えて、今お話したようなキャラ作りになったと思います。

──男性キャストが多いアフレコ現場ですが、雰囲気はいかがですか?
 大坂の陣は、ふだんから仲がいい3人なので、アニメでかけ合いをするとなったときには、どんなかけ合いになるのか楽しみな気持ちでした。アフレコ現場は基本男性しかいないので、どこか学生時代の部活動のような雰囲気ですね。

──現場では、どんな話を?
 覚えていないくらい、どうしようもない話で盛り上がってますよ。2話の収録のあとは、(ジャスポー役の)江口(拓也)さん、(ローレンツ役の)西山(宏太朗)さんと(ブラウン・ベス役の)八代(拓)くんと4人で、食事に行きました。その場では、単純に友人とか先輩・後輩としての関係に戻って、仕事とはあまり関係ない話をしていましたね(笑)。

──さて、そんなユキムラのキャラクターソングの「ウルトラミラクルアルティメット」が、CDとしてリリースされます。
 火縄銃だというのに、ちょっとラップっぽく、韻を踏んで歌うようなところもあって。だから最初に聴かせていただいたときは、けっこうな衝撃を受けました。あとのふたりが和風の曲なので、きっと僕も和風の曲を歌えるものだと思っていたから、「こう来たか!」と。でも僕の曲も、尺八が使われていたりだとか、和ロックのテイストがあるので、そこは大坂の陣だなって思いますね。

──実際に歌ってみて、どうでしたか?
 勢いとか元気さはキャラクターのままなので、あまりヒネらずストレートに歌いました。最初はもっとガツガツと言うか、男らしさを意識して“がなる”ように歌ってみたんですけど、「もう少しさわやかなほうがいい」というディレクションだったので、こういう歌になりました。

──リズムのノリ方とか、難しかったりしたところはありましたか?
 難しいというのはなかったですけど、サビの後半は独特なリズムになるので、聴くほうとして、飽きずに聴いてもらえるんじゃないかと思います。

──とくに聴いてほしいポイントは?
 Bメロで韻を踏んでいるのは、ちょっと珍しいんじゃないかな。ほかには、ヒネった言い回しや表現がないので、スッと耳に入ってきて、気づいたら口ずさんでしまっているような感じだと思います。

──ライブで歌ったら盛り上がれそうですね。
 そうですね。追っかけのコーラスもあるので、みんなと一緒に歌ったら、きっと楽しいと思います。

──Dメロで、<ぜったいぜつめぇ?>という歌詞の表記になっていますけど。
 ユキムラはおバカなところがあるので、やっぱりそこは漢字じゃなく、ひらがながいいんじゃないかと(笑)。

──今後もキャラクターソングを歌う展開があったら、どんな曲を歌ってみたいですか?
 大坂の陣の3人でユニットになって、1つの曲を一緒に歌ったら面白いんじゃないかな。

──プライベートでは、音楽はどういうものを聴いていますか?
 音楽に詳しいわけではないんですけど、車の運転が好きで、好きなCDを流しながら車に乗ってるときが、唯一リフレッシュしている時間なのかもしれません。

──何を聴いているんですか?
 サカナクションさんのベスト盤の『魚図鑑』を、車でいつも聴いています。それをきっかけに、ライブBluーrayも買って、家で観たりしています。

──サカナクションのライブは、演出と音がすごくいいんですよね。
 そうなんです。すごくこだわっているのが、映像からも伝わってきます。だから、機会があったら実際のライブを一度体験してみたいなって思っています。

──8月は夏まっただなか! もしもユキムラが夏を満喫するとしたら、どこでどんなふうに楽しむと思いますか?
 ふだんはがっつりと着込んでいますから、それとのギャップで、海パンがすごく似合いそうですね。サーファーっぽい、ちょっと花柄が入ったハーフ丈の海パンがいいと思います。でも赤いはちまきだけは、絶対にはずさないみたいな(笑)。

──ほかのふたりはいかがですか?
 イエヤスは、パラソルの下で絶対にパーカは脱がない系でしょうね。ヒデタダは、白黒の横縞模様の入った、ツナギのような水着なんじゃないかな(笑)。

──けっこうクラシカルな水着ですね。
 すごく似合いそうじゃないですか? しかも「キミたち! 海に入る前は、ちゃんと準備運動をしなくちゃダメじゃないか!」って、メガネを上げながら言っていそうです(笑)。

──物語では“絶対高貴”という言葉が出てきますが、中島さんのなかでは、高貴さとはどんなものだと思いますか?
 高貴さって、その人が生まれ育った環境や家柄とかから養われる部分があると思うので……財力でしょうか(笑)。財力とは、すなわち余裕だと思うので、余裕がある人のほうが、追い込まれている人よりも高貴に見えると思います。

──キャラクターたちは“絶対高貴”を発動すると、ブーストがかかったように能力が高くなりますが、中島さんが絶対高貴を発動するのはどんなとき?
 僕個人としては、まだ“絶対高貴”を会得できていなくて(笑)。僕は芝居をしているときでも、どこか冷静に俯瞰から現場を見ているところがあって。セリフをしゃべっている自分とは違う自分が、冷静に観ていると言うか。だから、スポーツ選手がゾーンに入るような、頭が真っ白になって無意識に力を発揮するような感覚にいたったことがないんです。

──我を忘れて楽しんじゃう瞬間は?
 そういうのがなくて。だから先輩から「若いうちにもっと楽しめよ」と、よく言われます。自分では楽しんでいるつもりなんですけどね(笑)。いつか僕も、“絶対高貴”が使えるようになれたらいいなって思います。

──では最後に、読者へメッセージを!
 今後もキャラクターがまた増えますし、どんなキャラクターが出てきて、世界帝軍と、いったいどのような戦いを繰り広げていくのかに注目していてほしいです。ユキムラが“絶対高貴”を発動するシーンも出てきますので、楽しみにしていてください!

【なかじま・よしき】6月26日生まれ。神奈川県出身。81プロデュース所属

構成/榑林史章

〈商品情報〉
「Noble Bullet 03
大坂の陣グループ」
2018.8.22(水)発売予定


歌:
イエヤス(CV:梅原裕一郎)
ヒデタダ(CV:斉藤壮馬)
ユキムラ(CV:中島ヨシキ)

品番: ZMCZ-12373 
価格: 1,500円+税 
発売元: 株式会社マーベラス 
販売元: 株式会社KADOKAWA

■収録内容
M1: 「花ノ舞、鬨ノ歌」
(作詞:eNu/作曲・編曲:設楽哲也)
M2: 「みぉ・あもーれ」
(作詞:サイトウヨシヒロ/作曲・編曲:網本ナオノブ)
M3: 「ウルトラミラクルアルティメット」
(作詞・作曲・編曲:サイトウヨシヒロ)
M4: 「花ノ舞、鬨ノ歌」(Inst.)
M5: 「みぉ・あもーれ」(Inst.)
M6: 「ウルトラミラクルアルティメット」(Inst.)

<アニメ『千銃士』放送情報>
毎週火曜日夜11時よりTOKYO MX他にて放送中

◆ストーリー
「僕だけの絶対高貴を、 君に。 」
核戦争により全世界が荒廃した、 そののちの時代―― 
世界帝府による絶対的な統治のもと、 人々はすべてを統制され、 自由を奪われた世界を生きていた。 
しかし、 あらゆる武力をもつことが禁じられるなか、 世界帝の独裁を打ち破らんと密かに抗戦を続けるレジスタンスがいた。 
彼らは美術品として残されていた「古銃」を手に、 戦いを挑む。 
そしてその魂に呼応するかのように現れた古銃の化身「貴銃士」たち。 
気高く、 華麗に戦う彼らの「絶対高貴」は、 世界にひとすじの希望をもたらす――

生命(いのち)を得て生き生きと輝く若き貴銃士たちの日々。 
笑い、泣き、喜び、迷い、時に傷つきながらも、 ひたむきに自らの「絶対高貴」を追い求めて戦う美しき若者たちの物語。 
俺たちは何のために戦い、 何を守るべきなのか―― Be Noble

◆スタッフ
監督:カサヰケンイチ
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン:まじろ
音楽:高木 洋
アニメーション制作:
トムス・エンタテインメント

◆キャスト
ブラウン・ベス:八代 拓
シャルルヴィル:立花慎之介
スプリングフィールド:蒼井翔太
ケンタッキー:梶 裕貴
ナポレオン:浪川大輔
ラップ:羽多野 渉
ニコラ:村瀬 歩
ノエル:村瀬 歩
イエヤス:梅原裕一郎
ヒデタダ:斉藤壮馬
ユキムラ:中島ヨシキ
ドライゼ:佐藤拓也
シャスポー:江口拓也
タバティエール:高橋広樹
ローレンツ:西山宏太朗 ほか

公式サイト
https://noble.marv.jp/anime/ 

公式Twitter 
@senjyushi_anime

 (C) アニメ『千銃士』製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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