超!アニメディア

  • RSS
  • twitter

超!アニメディア

  • RSS
  • twitter

MENU

ニュース

「プリキュア」EDダンスは作品に寄り添ったものばかり! その歴史を振り返る

2018/11/28


 2018年10月27日(土)に全国公開した『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』。10月27日・28日計2日間の興行成績が動員数309,781名、興行収入3.54億円と歴代最高を記録。さらには、歴代プリキュア55人が登場し「アニメ映画に登場する最も多いマジカル戦士の数(Most magical warriors in an anime film)」でギネス世界記録®に認定されるなど快進撃を続けている。

 本作の魅力は歴代のプリキュア55人が集結すること、最強の敵・ミデンの圧倒的存在感、15周年に相応しいシナリオなどさまざま。そのなかの魅力のひとつとして、主題歌の「DANZEN!ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜」に合わせて、歴代プリキュアが踊る3DCGのダンスシーンも欠かせないだろう。

 超!アニメディアでは「プリキュア」のダンスに注目し、TVシリーズのEDを彩ってきたダンスの歴史について振り返っていく。

EDダンスは「ふたりはプリキュア Splash☆Star」から

 そもそも、「プリキュア」シリーズのEDでダンスが初めて取り入れられたのは「ふたりはプリキュア Splash☆Star」の後期EDから。EDテーマ曲「ガンバランスdeダンス」は続く「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」の後期EDテーマでも「ガンバランスdeダンス~夢みる奇跡たち~」「ガンバランスdeダンス~希望のリレー~」として使用されるほど多くの人に愛された。キャッチーなメロディー、「プリキュア」らしい希望を感じる歌詞はもちろん、覚えやすい振り付けだったので、TVの前で一緒に踊る子供たちも少なくなかっただろう。「Yes!プリキュア5GoGo!」の「ガンバランスdeダンス~希望のリレー~」では、それまで「プリキュア」のOP・EDを彩ってきた五條真由美さん、うちやえゆかさん、工藤真由さん、宮本佳那子さんのキュア・カルテットが歌唱していたことは、この15周年というタイミングで振り返ってみると非常に感慨深いものがある。

ふたりはプリキュアスプラッシュスター

「フレッシュプリキュア!」で3DCGダンスへ

 3DCGという、今の「プリキュア」EDダンスの流れを作ったのは、作中で「クローバー」というダンスユニットを組むなど、ストーリー的にも「ダンス」が大いに関わっていたシリーズ6作目「フレッシュプリキュア!」から。ここからは途切れることなく、シリーズ15作目にして最新作「HUGっと!プリキュア」まで、EDダンスの歴史は続いている。まずは「フレッシュプリキュア!」からこれまでのシリーズの楽曲と歌唱者、そして振付師を紹介する。

シリーズ 楽曲 歌唱 振り付け
フレッシュプリキュア! You make me happy!
【第1話~第25話】
林桃子 前田健
フレッシュプリキュア! H@ppy Together!!!
【第26話~第50話】
林桃子 前田健
ハートキャッチプリキュア! ハートキャッチ☆パラダイス!
【第1話 ~第24話】
工藤真由 前田健
ハートキャッチプリキュア! Tomorrow Song 〜あしたのうた〜
【第25話~第49話】
工藤真由 前田健
スイートプリキュア♪ ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
【第1話 ~第23話】
池田彩 前田健
スイートプリキュア♪ ♯キボウレインボウ♯
【24話~48話】
池田彩 前田健
スマイルプリキュア! イェイ! イェイ! イェイ!
【第1話~第24話】
吉田仁美 前田健
スマイルプリキュア! 満開*スマイル!
【第25話~第48話】
吉田仁美 前田健
ドキドキ!プリキュア この空の向こう
【第1話~第26話】
吉田仁美 MIKIKO
ドキドキ!プリキュア ラブリンク
【第27話~第49話】
吉田仁美 MIKIKO
ハピネスチャージプリキュア! プリキュア・メモリ
【第1話~第26話】
吉田仁美 MIKIKO
ハピネスチャージプリキュア! パーティ ハズカム
【第27話~第49話】
吉田仁美 MIKIKO
Go!プリンセスプリキュア ドリーミング☆プリンセスプリキュア
【第1話~25話】
北川理恵 MIKIKO
Go!プリンセスプリキュア 夢は未来への道
【第26話~第50話】
北川理恵 MIKIKO
魔法つかいプリキュア! CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜【第1話~第21話】 キュアミラクル・キュアマジカル 原ななえ
魔法つかいプリキュア! 魔法アラ・ドーモ!【第22話~第50話】※1 キュアミラクル・キュアマジカル・キュアフェリーチェ 原ななえ
キラキラ☆プリキュア
アラモード
レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム
【第1話~第22話】
宮本佳那子 振付稼業air:man
キラキラ☆プリキュア
アラモード
シュビドゥビ☆スイーツタイム
【第23話~第49話】※2
宮本佳那子 振付稼業air:man
HUGっと!プリキュア HUGっと!未来☆ドリーマー
【第1話~第21話】※3
キュアエール・キュアアンジュ・キュアエトワール 振付稼業air:man
HUGっと!プリキュア HUGっと!YELL FOR YOU
【第23話~】※4
キュアエール・キュアアンジュ・キュアエトワール・キュアマシェリ・キュアアムール 振付稼業air:man

※1……第38・39話は短編映画『キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン!』のテーマソング「正しい魔法の使い方」を使用
※2……第37・38話は『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』のEDテーマ曲「トレビアンサンブル!!」を使用
※3……第18話は「キミとともだち」を使用
※4……第22話、第36話、第37話は『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』のEDテーマ曲「DANZEN!ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜」を使用

 3DCCGのEDになってからはTVシリーズだけでも実に20曲、20ものEDダンスが作品を彩ってきた。

 「プリキュア」ダンスの歴史を作る

 EDダンスはどれも作品に寄り添った楽曲ばかりで個性もそれぞれ。CGのクオリティもさることながら、楽曲の内容や振り付けのこだわりも当然、作品によって異なる。3DCGの「プリキュア」EDダンスの始まりである「フレッシュ!プリキュア」は、前述のとおり、作品自体に「ダンス」の要素があったため、楽曲もダンサブルなナンバー。「You make me happy!」は腕の左右振りが基本で振り付けは繰り返しのパートが多く、またクラップなどの要素もあって、子供たちが踊りやすいように、という工夫が施されていると感じられるもの。一方でクールさが際立っており、見ごたえも抜群であった。続く「H@ppy Together!!!」は、クールながらもキュートな要素も取り入れられたダンスへと進化。こちらは「You make me happy!」に比べると腰の振りや足さばきなども多く、繰り返しも少なめだが、アンダンテなテンポのためリズムに乗りやすいのが特徴だ。

 「ハートキャッチプリキュア!」の「ハートキャッチ☆パラダイス!」は歌詞に「花」や「ファッション」など作品に沿ったワードを入れつつも、タイトル名を繰り返し言うパートがあり、どこか初代のOPテーマ曲を彷彿とさせるナンバー。振り付けは「フレッシュ!プリキュア」の2曲と比べるとやや複雑になっているが、その分踊れたときのカッコよさや楽しさがあったのではないだろうか。後期EDテーマ曲「Tomorrow Song 〜あしたのうた〜」はより動きのあるダンスが採用されており、手足を伸ばして元気いっぱいに踊れるような工夫が施されている。こういった明るさや元気さを意識した楽曲とダンスはコメディ要素が多かった「ハートキャッチプリキュア!」にピッタリであった。

 「スイートプリキュア♪」の「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」はディスコサウンドを取り入れた楽曲で、3DCGの映像にもミラーボールが登場している。ダンスにもディスコダンスを彷彿とさせる振り付けが取り入れられているのが特徴だ。対する「♯キボウレインボウ♯」は子供たちが口ずさみやすそうな明るいアップテンポな楽曲。EDの前期・後期の楽曲の幅の広さから、メインコンセプトのひとつが「音楽」という「スイートプリキュア♪」らしさが溢れている。

 「スマイルプリキュア!」の「イェイ! イェイ! イェイ!」は曲のタイトル通り、楽しさが詰まったアップテンポな楽曲。サビ前でジャンプするところは5人のプリキュアそれぞれで少しずつ飛び方が異なっており、友達と合わせるとより”スマイル”になれるような振り付けとなっている。「満開*スマイル!」はAメロ、Bメロが比較的容易な振り付けながらも、サビ部分から動きのバリエーションが増えて激しさを増すナンバー。「バンザイ」など歌詞の内容に併せた振り付けが特徴的だ。また、「スマイル」というコンセプト通り、ウインクや笑顔といった表情の変化が色濃く出たCG映像も印象的である。

 ここまでの4シリーズはバラエティ番組などでも活躍していた前田健さんが振り付けを担当。44歳という年齢で残念ながらこの世を去ってしまったが、前田さんが作り上げたプリキュアEDダンスの歴史は15周年を迎えた今でも生き続けている。

想いを受け継ぎ、新たな形を模索

 「ドキドキ!プリキュア」からはPerfumeさんや、星野源さんの「恋」の振り付けなどを担当したMIKIKOさんが振り付けを担当。「ドキドキ!プリキュア」の前期EDテーマ曲「この空の向こう」は楽曲もさることながら、振り付けからもどことなくアイドルのような「キラキラ」さが感じられるもので、子供たちが思わず真似をしたくなる振り付けであったと感じる。後期EDテーマ曲の「ラブリンク」もアイドルっぽい「キラキラ」要素がありながら、「LOVE(エルオーブイイー)」や「イエイ」などの掛け声があったため、楽曲とダンスが相まってより盛り上がれそうな構成に仕上がっていた。

 「ハピネスチャージプリキュア!」の「プリキュア・メモリ」はポップな楽曲で、振り付けは「ドキドキ!プリキュア」のときよりも可愛らしさを強調。TVサイズの尺のラストでは同じメロディー、歌詞でありながらも決めポーズの部分の振り付けが異なるといった、観ている側もダンスをする側も楽しめる要素が盛り込まれていた。続く「パーティ ハズカム」はテンポが速く、プリキュア4人でダンスのソロパートがあったり、フォーメンションがいくつかあったりと、よりグループで楽しめるようなダンスになっていたのが特徴。その分、友達と併せる楽しみもあったのではないだろうか。

 「Go!プリンセスプリキュア」の「ドリーミング☆プリンセスプリキュア」ではこれまでと毛色が異なり、まさに「プリンセス」の如し優雅なダンスを取り入れている。「夢は未来への道」も優雅さは変わらず、ミュージカルチックなドラマ性を感じる楽曲と振り付けがこれまでのシリーズとの違い。どこか宝塚のスターたちのような華やかさとエレガントな振り付けに憧れを抱いた子供たちも少なくなかっただろう。

作品に寄り添ったEDダンス

 「魔法つかいプリキュア!」のEDダンスの振り付けを担当したのは「プリキュアたいそう&プリキュア音頭〜スマイルWink〜」などの振り付けも担当したダンサー兼振付師の原ななえさん。前期EDテーマ曲である「CURE UP↑RA♡PA☆PA!〜ほほえみになる魔法〜」は、作品のコンセプトが「つなぐ」ということもあり、手をつないだり、二人でアイコンタクトをとったりすることが多いのが特徴だ。後期EDテーマ曲「魔法アラ・ドーモ!」もアイコンタクトが多いほか、プリキュアの声を担当した3人の声優が歌唱していることもあり、歌うパートが3つに分かれて振り付けも3人が集まって目を合わせるなどならではの要素が盛り込まれていた。なお、映像に登場するモフルンが異常に可愛いのもポイントだ。

 「キラキラ☆プリキュアアラモード」の前期EDテーマ曲「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」はスイーツがテーマの作品らしさ満載の歌詞と振り付けが魅力。踊れたらカッコいいという傾向にあったダンスから、初期の頃の「踊りやすい」を意識しているようなわかりやすい振り付けで、実際、子供たちがイベントなどで踊っている姿も多く見受けられた。後期EDテーマ曲「シュビドゥビ☆スイーツタイム」は歌詞に作品に登場するプリキュア6人の名前が取り入れられていることもあり、Aメロ、Bメロなどのダンスもそれぞれの性格や特徴に併せたものになっている。

 最新作「HUGっと!プリキュア」の前期EDテーマ曲「HUGっと!未来☆ドリーマー」はテンポが速く、ラップ要素もある楽曲。ダンスもその楽曲に併せるのと難しいものになりそうだが、サビは繰り返し、足のステップも難しすぎないものばかりと、実はかなり踊りやすさが意識されている。後期EDテーマ曲「HUGっと!YELL FOR YOU」も同様に踊りやすさを意識しつつも、腕をグルグル回すなど、踊っていると楽しそうな振り付けがプラスされているので、一層TVの前で真似をしたくなった人もいたのではないだろうか。なお、「キラキラ☆プリキュアアラモード」から振り付けを担当しているのは振付稼業air:man。いきものがかりさんの「じょいふる」のPVや数々のCMで振り付けを担当する実力のあるダンスユニットだ。

 今回紹介した以外にも、映画シリーズやキャラクターソングなど、プリキュアのダンスは数多くある。そして、『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』のダンスでは、今回紹介したこれまでのEDダンスを意識したかのような振り付けも随所で見受けられる。映画では、歴史を感じることができるダンスと楽曲にもぜひ注目していただきたい。

(C)ABC・東映アニメーション
(c)ABC-A・東映アニメーション



PAGETOP