『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』主題歌を担当する五條真由美が“プリキュア”を振り返る -「一緒に歩んできました」 | 超!アニメディア

『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』主題歌を担当する五條真由美が“プリキュア”を振り返る -「一緒に歩んできました」

シリーズ史上最高の55人が大活躍する「プリキュアオールスターズ」の劇場版最新作『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』。プリキュアシリーズ15周年にふさわしい本作の主題歌は初代オー …

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 シリーズ史上最高の55人が大活躍する「プリキュアオールスターズ」の劇場版最新作『映画HUGっと!プリキュア♡ ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』。プリキュアシリーズ15周年にふさわしい本作の主題歌は初代オープニングテーマである「DANZEN! ふたりはプリキュア」の歌詞を一部変更しアレンジし直した曲「DANZEN! ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜」で、歌うのはもちろん、五條真由美である。

 今回は五條さんにインタビューを敢行。主題歌のことに加えて、プリキュアシリーズに対する想いなどについてうかがった。

五條真由美

――『映画HUGっと!プリキュア♡ ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』にて、再び「DANZEN! ふたりはプリキュア」を歌唱することとなりました。主題歌を担当すると聞いたときはどのようなお気持ちでしたか?

まさか歌うことになるとは……という気持ちでいっぱいでした。しかも「DANZEN!」は初代『ふたりはプリキュア』、そして『ふたりはプリキュア Max Heart』でも歌わせていただき、今回が3バージョン目になります。プリキュアに関わった当初は3バージョンも歌えるなんて思ってもいなかったので驚いていますし、光栄なことだなと思っています。

ーー「DANZEN! ふたりはプリキュア」は初代の放送当時も相当な反響があったかと思います。

そうですね。あの頃、ちょうど番組名を連呼するアニメ主題歌が少なくなっていた時期だったので、衝撃的だったと言われていました。それが大きな反響にも繋がったと思います。

――そんな多くの人に愛される「DANZEN! ふたりはプリキュア」。今回の映画バージョンの聞きどころを教えてください。

間奏の部分で歴代プリキュアのタイトルをコールするところですね。歴代プリキュアが登場する本作ならではで感動的ですし、15年の重みを感じられる部分でもあると思います。

プリキュア

――レコーディングはいかがでしたか?

「DANZEN! ふたりはプリキュア」はこれまでライブなどで何度も歌ってきた曲です。ただ、ライブではハンドマイクで歌うので、レコーディングマイクだと何だか違和感がありました(笑)。

――慣れているはずなのに、慣れない感覚?

そうです。勝手が違ったので少し緊張しました。また、それだけ歌ってきた曲だけに慣れみたいなものもあって。当時レコーディングしていたときとは歌い方がちょっと変わっている部分があるんですよ。ただ、今回映画館でたくさんの方に聞いていただくうえでやっぱり「DANZEN! ふたりはプリキュア」からかけ離れすぎたくはないなと思ったので、極力当時の歌い方を心掛けました。とはいえ15年経った違いもないといけないので、そこはレコーディングで悩んだ部分です。

――変えない部分と変えなければいけない部分があった。

そうですね。15周年らしい歌詞にアレンジされている部分はあれど、同じ人が同じ曲を歌うという意味はあると思ったので、ガラッと変えるのは違うのかなと。その点は意識しながらレコーディングしました。

――「DANZEN! ふたりはプリキュア」をはじめ、五條さんはさまざまなアニメの主題歌を歌っていらっしゃいます。アニメ主題歌を歌う際に特別意識されていることはありますか?

番組の歌を歌うときは私も一員である、だから歌も番組ありきであるということは念頭に置いています。その番組を知らない人にとって「この作品はこういう感じ」っていう入り口になるのが主題歌。歌い手としては作品のことを分かってもらえるように表現するのが大切だと思っています。例えば声のトーンをどのくらいにすれば作品に合うのかということですね。そういったことをディレクションされている方と相談しながら決めます。

――とにかく作品に寄り添っているんですね。

そうですね。私はキャラクターを演じているわけではないのでキャラクターとしては歌っていませんが作品の中にいるとは思っています。決して離れたところにはいないので、一員として主題歌も歌っています。

――なるほど、なかでもプリキュアは初期から関わっている作品です。関わった当初は作品に対してどのような印象をお持ちでしたか?

女の子がボロボロになって戦うというのがとても画期的でしたよね。しかも変身したあとのカラーが黒と白! 今でこそ子供たちが観るアニメの代表格になっていますが、当時はとてもチャレンジングな作品で、きっと放送が始まったころは長く続くシリーズとして期待されていたわけではなかったと思います。それでもふたを開けてみたら、子供たちが好きになってくれて! 私は一番現場で子供たちと接する機会があったので、みんながプリキュアに目を向けてくれているということをひしひしと感じられました。

――そして、15年も続くシリーズになった。

確か1年目の打ち上げのときに(雪城)ほのか(キュアホワイト)のおばあちゃん役の野沢雅子さんが「こういう番組は10年続けないと!」とおっしゃっていたんです。それから10年経ったときに「本当にそうなったね!」とみんなで喜びをかみしめていたんです。それから今はプラス5年。もしかしたらまだまだ続くんじゃないかなという気もしています。あの時の言葉って今考えるとすごく大きかったし、重たかった。さすが野沢さんだなと思いました。

プリキュア

――初代からプリキュアに関わっている五條さんがここまでシリーズが長く続いている要因はどこにあると感じますか?

観てくださっている方々の愛が大きかったからだと思います。プリキュアを好きな皆さんが育ててくれたから、ここまで続いたんじゃないかな。そうじゃないとひとつのタイトルが15年も続かないと思うので。

――なるほど。では15年を振り返ってみて、以前と変わった部分、逆に変わってないなと感じる部分は?

まず、シリーズによってさまざまなテーマがあるので、シリーズ毎に違いがあると思います。また15年続いているので初代を観ていた子供たちがいまは大人になって、中には未だに作品を観てくれている方もいる。そういう月日が経ったことによる変化はあると思いますが、根本の伝えたいことは変わっていない気がします。初代から今まで真ん中にあるものは変わっていないんじゃないかな。

――それがさまざまな世代にも響いている?

そんな気がします。

――ちなみに、五條さんが一番好きなプリキュアは?

もちろんキュアブラック・キュアホワイトは大好きですが、彼女たちはもう別格ですね。好きというのが客観的なものではありません。作品がスタートしたときから一緒に歩いてきて、ふたりの成長も見てきました。もう見方がほかのプリキュアたちとは違います。

――それは『ふたりはプリキュア』のTVシリーズが終わったいまでも?

そうですね。ブラックとホワイトが何もないところから「プリキュア」を作って、私もイベントなどでプリキュアとはこういうものだと伝えてきたので、一緒に歩んできたと感じています。

――初期から関わっている五條さんならではの想いに感動しました。

元々あったコンテンツではなかったので、やっぱり特別な想いがありますね。

プリキュア

――私はシリーズで言えば『魔法つかいプリキュア』がとても印象に残っています。最後の展開は涙しながら観たことを鮮明に覚えています。

そうなんですね! 「ここで魔法がくるか!」という意外性もあってよかったですよね! 私は自分が関わっていないシリーズだと『ハートキャッチプリキュア!』が好きかも。コメディっぽい要素が多く、可愛いなと思っていました。

――確かに、コメディ要素が多かったですね! 五條さんはプリキュアにかかわってから出会った友人もたくさんいらっしゃると思います。そういう方々と15周年についてお話される機会はありましたか?

『ふたりはプリキュア』から一緒にいるほんなんとゆかなんとは今でも仲良くさせていただいているのですが、まだ15周年を振り返っての話がそこまで出来ていないんですよね。ただ、ふたりと話をしたら泥臭い話になるかも(笑)。それこそ一緒に歩んできた仲なので。

――3人にしかわからない苦労や想いもたくさんありそうです。

そうですね。ふたりはプリキュアのなかでいちばんお姉さんじゃないですか。だから責任感を持ってやっているというのをひしひしと感じています。ふたりとご飯に行ったら色々な話をするんだろうなぁ。

――3人がプリキュアへの愛を語っている姿が目に浮かびます! 本日は色々とお話いただきましてありがとうございました。最後に五條さんにとってプリキュアがどういう存在になっているか、教えていただけますでしょうか。

私が歌を始めてからプリキュアとはほぼ同じ時間一緒にいます。あまりにも大きすぎて一言で表すのは難しいですが、やっぱり「一緒にいる」という感じですね。プリキュアという文字があると、出身中学の名前を見たときと同じような感覚になります。目も耳もそのワードに慣れていて、もうお馴染みの言葉になっていますね。

――自分ごとになっている?

そうですね。もう自分ごとになったと思います。

五條真由美

〈『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』情報〉
10月27日(土)より公開中 

◆声の出演
引坂理絵 本泉莉奈 小倉 唯 田村奈央 田村ゆかり 多田このみ 野田順子 本名陽子 ゆかな
田中理恵 
樹元オリエ 榎本温子 
三瓶由布子 竹内順子 伊瀬茉莉也 永野 愛 前田 愛 仙台エリ 
沖 佳苗 喜多村英梨 中川亜紀子 小松由佳 
水樹奈々 水沢史絵 桑島法子 久川 綾 
小清水亜美 折笠富美子 豊口めぐみ 大久保瑠美 
福圓美里 田野アサミ 金元寿子 井上麻里奈 西村ちなみ
生天目仁美 寿 美菜子 渕上 舞 宮本佳那子 釘宮理恵
中島 愛 潘 めぐみ 北川里奈 戸松 遥
嶋村 侑 浅野真澄 山村 響 沢城みゆき
高橋李依 堀江由衣 早見沙織
美山加恋 福原 遥 村中 知 藤田 咲 森 なな子 水瀬いのり 
関 智一 矢島晶子

ゲスト声優 山本美月 宮野真守

『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』公式サイト
http://www.precure-movie.com/

©2018 映画HUGっと!プリキュア製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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