ulma sound junctionがアニメタイアップ曲に込める魂「日常系アニメもいけます」【インタビュー】 2ページ目 | 超!アニメディア

ulma sound junctionがアニメタイアップ曲に込める魂「日常系アニメもいけます」【インタビュー】

2025年で結成20周年を迎えたロックバンド・ulma sound junction(ウルマ サウンド ジャンクション)。TVアニメ『GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS』のOP主題歌を担当した彼らにインタビュー。OP主題歌「AXCLUSION」に込めた思いや、バンド結成のきっかけについてもお話を聞…

特集
PR
注目記事
ulma sound junction
  • ulma sound junction
  • ulma sound junction
  • ulma sound junction
  • ulma sound junction
  • 田村ヒサオ
  • 加勢本タモツ
  • 福里シュン
  • 山里ヨシタカ

■全員アニメ・マンガ好き!楽曲にも影響が?

――今回、アニメ!アニメ!という媒体でのインタビューになるので、ぜひ皆さんのアニメ・ゲーム事情についてもお聞かせください!

田村:ゲーム・アニメ・マンガは幼少期からわりと親しんできましたね。好みのジャンルでいえばダークファンタジーかな。『ベルセルク』とか『ファイアパンチ』とか、度が過ぎた表現の作品が好きかもしれません。

――バンド活動において、アニメやマンガなどにインスピレーションを受けることはありますか?

田村:実は、歌詞にアニメやマンガなどの表現を入れているときがあるんです。かなり影響を受けていますね。

加勢本:僕もダークファンタジーが好きです。ゲームでもいわゆる「死にゲー」と呼ばれているジャンルが好きで、『DARK SOULS(ダークソウル)』をひたすらやっていますね。ひとつのボスで4時間かかっちゃうときもあるぐらい、難しくてなかなか倒せないんです。途中で心が折れそうにもなるのですが、次の日になったら悔しくてまたやっちゃうんですよね。

福里:僕もアニメを見ます。山里が僕の好みを知っていて、オススメしてくれるんですよ。『STEINS;GATE』とか、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とかを見ましたね。

加勢本:僕も山里から紹介してもらった作品をよく見ています。

福里:ゲームは、『GUILTY GEAR』をプレイしているのですが、めっちゃ難しくて……。いま頑張ってプレイ中です。楽しいです!

田村:僕ら3人も結構アニメを見たり、ゲームをプレイしたりしていますが、バンド内にはさらに“上”がおりまして……このあと真打が登場します。

山里:はい(笑)。僕は4歳くらいから『ロックマン』や『スーパーマリオ』のゲームをやったり、『アニメ三銃士』というアニメを見たりして育ってきました。とくに印象に残っているのは、『Memories Off』という恋愛アドベンチャーゲーム。高校2年生のころにたまたま買ってプレイしたのですが、ストーリーがめちゃくちゃよくて感銘を受けました。家族には、もし僕が死んだら『Memories Off』のソフトを棺桶に入れてくれと伝えています(笑)。

――それほど大事なものなんですね。

山里:大事ですね。僕たちが小さい頃はまだインターネットも普及しておらず、情報を入手する手段が少なかったんですよ。それでも石垣島の本屋さんに行って、『月刊コミック電撃大王』やら『アニメディア』といったアニメ誌やらを買って、アニメカルチャーに触れていました。アニメやゲームは僕の人格形成に深く関わっています。

加勢本:めっちゃ喋るやん!

山里:こういう話ができて、楽しいです(笑)。

■曲のオファーで一番ぶち上がったメンバーは…!?

――皆さんアニメやゲームがお好きということですが、『GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS』のタイアップ曲のオファーがきたときは、どんなお気持ちでしたか?

田村:オファーが来たとき、まだゲームを未プレイだったのですが、長くファンの方から愛されてきたシリーズということは知っていたので、身が引き締まる思いでした。その分、プレッシャーも感じましたが、自分たちにオファーが来たということに自信を持って「自分たちらしくやろう」という思いで臨ませていただきました。

加勢本:僕もオファーがきたときはうれしかったですね。元々が格闘ゲームということで、激しい楽曲にしちゃってもいいよねという話もしていました。攻め攻めの曲でもいいのかなと、何となくイメージしていました。

福里:僕も未プレイではあったのですが、名前を知っているシリーズではあったので「わーっ!」ってテンションが上がりましたね。ただ、僕以上にテンションが上がっているやつがいたので、よかったねと声をかけました(笑)。

山里:はい、ぶち上がっていたやつです(笑)。僕は過去シリーズをやったことはあったのですが、ちょっと期間が空いてしまっていて。でも、オファーがきたその日のうちに最新作を買ってすぐにプレイしました。こんなに映像がキレイになって、ゲーム性も進化しているんだなと思いながら、Tipsでストーリーを全部さらったんです。物語を知って、さらに気持ちが高まりました。あと声優さんも大好きなので、(ソル=バッドガイ役の)中田譲治さんをはじめ、豪華な声優の方々と間接的に関われるというのがうれしくてたまらなかったです!

――タイアップ曲「AXCLUSION」はどのように制作していきましたか?

田村:先ほどもお話ししましたが、僕は未プレイだったので、このままだと長く作品を愛しているファンの方々に失礼だと思い、まずは原作を知るところからスタートしました。ゲームはもちろん、関連作品も読みましたし、リリースされているサウンドトラックもすべて聞きました。恐らく、90時間はシリーズのことを調べるのに費やしたんじゃないかな。ずっと追いかけているシリーズファンの方からは、まだまだ付け焼き刃と思われるかもしれませんが、今できる範囲で情報収集をして、しっかりと歴史を辿ってから楽曲制作に取り組んでいます。

――そうやって情報を集めることで、『GUILTY GEAR』らしさを楽曲に詰め込みたかった。

田村:そうですね。そうして、いろいろと調べてからまずは90秒サイズのデモ楽曲を作ってアニメ制作サイドに送ったのですが、「そのままで大丈夫です」くらいのニュアンスでお返事をいただけたんです。本当にありがたかったですし、方向性が間違っていなかったんだと安堵しました。

<次ページ>作品らしさと“ulma sound junctionらしさ”


《M.TOKU》
【注目の記事】[PR]