2025年で結成20周年を迎えたロックバンド・ulma sound junction(ウルマ サウンド ジャンクション)。TVアニメ『GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULERS』のOP主題歌を担当した彼らは、魂の楽曲で作品の疾走感や熱さを加速させた。アニメ!アニメ!ではメンバー全員にインタビュー。OP主題歌「AXCLUSION」に込めた思いのほか、結成のきっかけ、それぞれのアニメ・ゲーム事情などパーソナルなことについてもお話を聞いた。
[取材・文=M.TOKU 撮影=Ayumi Fujita]
■音楽の概念に捉われることなく表現を続けている

――今回、アニメ!アニメ!では初めてインタビューさせていただきます。まずは皆さんがどのようなバンドなのか、教えていただければと思います!
ベース&ボーカル担当・田村ヒサオ(以下、田村):僕たちは石垣島出身の幼なじみ4人で結成したバンドです。結成してから気が付けば20年が経ちました。ジャンルとしてはプログレッシヴロックをやっていて、どちらかというとオーバーグラウンドな音楽をやっている感じではないんです。それでも縁があって、アニメなどのタイアップ曲を担当させていただける機会があって。最近ではいわゆるJ-ロックと言われるジャンルの曲も作っています。
ギター担当・福里シュン(以下、福里):なかには、曲の長さが10分以上の楽曲もありまして。
ドラム担当・加勢本タモツ(以下、加勢本):歌が始まるまで4分かかる曲もあるよね(笑)。
ギター担当・山里ヨシタカ(以下、山里):あるある(笑)。

田村:……と、メンバーが言っているように、音楽の概念にとらわれることなくいろいろな表現を続けているバンドだということを自負しています!
――幼なじみで結成されたバンドなんですね!
田村:はい。皆中学・高校は一緒で、加勢本と山里に関しては幼稚園からずっと一緒です。
加勢本:実家も近くて。走って30秒くらい?
山里:そうね。
加勢本:でも実は、石垣島や沖縄ではなく、東京で結成したバンドなんですよ。
――そうなんですか!?
田村:学生時代からそれぞれでバンドはやっていたんですけど、この4人で組んだことはなくて。
――「4人でやろう!」となったきっかけは何だったんですか?
加勢本:僕と山里は東京に出ていて、飲み仲間的な感じでよく会っていたんですよ。
山里:で、田村が東京に来たタイミングで「組んでみない?」という話になって。それから、成人式で一度石垣島に帰る機会があったのですが、そのとき福里が暇していそうだったから、「東京でバンドやろうとしているけど、来る?」って聞いたんです。それから、半年くらいで上京してきたんだっけ?
福里:いや、半年もかからなかったね。3カ月くらいだった。
加勢本:めちゃくちゃ速かったよね(笑)。
――それは、このメンバーとならバンドとしてやっていけるかもという気持ちがあったから?

福里:いえ、当時、やることが本当に何もなくて(笑)。それで最初は深く考えずに東京へ行きました。気が付いたら20年バンドやっています。
――なるほど(笑)。ただ、それくらい気軽に「やる?」って声をかけられる関係性だからこそ、長く続いているのかもしれないですね。
田村:それはあると思います。
<次ページ>全員アニメ・マンガ好き!楽曲にも影響が?