「神宿・一ノ瀬みかのヲタ話」第19回は『Paprika』にアクセス！

「超！アニメディア」にて連載中の「神宿・一ノ瀬みかのヲタ話」。原宿発の5人組アイドルユニット「神宿」の最年少センター、一ノ瀬みかさんにアニメやゲームのことを語っていただいています。第19回目は『Paprika』について語っていただきました。

　みなさんこんにちわ！いかがお過ごしでしょうか！私は、昔から正夢や予知夢を見ます。別に怖い話ではないです！事故や家事の暗示や、家族の病気などは、昔はよく予知したりしていましたね！

　でも、最近になると本当におかしな夢ばかりで笑笑。スマホやインターネットの普及で、知らず知らずのうちに情報過多になっているんでしょうね。爆撃が降っていたと思ったら急に明治時代にトリップしたり、ライブがあるのに振り付けを覚えていなくてなんとなくで踊ったり、ベッドから起き上がっていつも通りの身支度をしていたはずなのにそれが実は夢だったり、本当に様々です！

　たまーに壮大なストーリーと伏線のあるRPGを見ることもあります。なので夢は大好きです。人が見ていた夢に入ってみたいなぁと思った事ありませんか？笑。でも、もしかしてそれは危険かもしれないんですよね…この作品を見てから夢がちょっとだけ狂気的なものに感じる事もありました。

『Paprika』ーこの作品は2006年に公開されたR指定アニメーション映画です。制作費は3億円で、各国で様々な賞を受賞された作品です。私たちが普段見る「夢」を題材にした作品で、原作は『時をかける少女』でもおなじみの筒井康隆さん、監督は今敏さんです。この作品の特徴は、当時ではあり得ないほどのコマの滑らかさと鮮やかな色合いです。夢を題材にした作品ということもあり、毒々しい様に見えるシーンも多々あるので、トラウマになる方もいらっしゃったみたいです。私も今回このコラムを書くにあたって、見返してみたのですが、2020年を迎えた今も尚、美しい映像の質感と鮮やかさであると感じます。

　監督である今敏さんは『Paprika』を制作後、『夢みる機械』の製作途中で膵臓癌で亡くなりました。翌日付に投稿されたブログは「さようなら」というタイトルから始まり、ファンへ向けての気持ちや自身の病気について、初めて明かしました。彼の作品のスピード感と人物の動かし方は独特で、何度も私を夢中にさせてくれました。

　そして、音楽制作に携わったのが私の大好きな「平沢進」大先生です。音楽マニアなら知らない人は居ないと思うほどの大先生で、今でも現役でご活躍されています。そもそも、私がこの映画を知ったきっかけは平沢進大先生で、もっと言うとボーカロイドによるカバー曲がきっかけで、平沢進大先生を知りました。知ったのは多分小学生6年生の時です。ボカロのアルバムをTSUTAYAで借りて聴いていた時に耳にし、そこから衝撃を受けハマっていきました。そこでたどり着いたのがこの『Paprika』だったんです。

　絵とのマッチ感が当時の自分にはたまらなくて、今見てもたまらないくらいです。どんなにながら見をしようとしても、それを許さない位に釘付けにさせてくれます。

　この作品は、少しグロテスクです。でもそれだけ自分の今いる現実とも重ね合わせやすくなる様な気がします。今回は紹介ばかりになってしまいましたが、この作品に関しましては個人個人の受け取り方で見て頂きたいと思います。現代社会を風刺しているという意見はありますが、あなたはこの作品を見てどのように感じるのでしょうか。是非観たら私に教えてほしいです。

　話は変わるのですが、最近個人FCを立ち上げたので、是非そちらの方にコメントしていただければ私が熟読したいと思います。私のTwitterのプロフィール欄から入れます。

　最後まで読んでくださってありがとうございました！また次回もお楽しみに！