『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』スペシャル対談―ー鶴嶋乃愛・井桁弘恵・大幡しえりが語る「仮面ライダー」への印象「気づけば想像以上に感動していた」 | 超!アニメディア

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』スペシャル対談―ー鶴嶋乃愛・井桁弘恵・大幡しえりが語る「仮面ライダー」への印象「気づけば想像以上に感動していた」

映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が12月21日より全国で公開。本作は2000年にスタートした「平成仮面ライダーシリーズ」の20作品目にして最後の平成仮面ライダー「仮面ライダージオウ」と「令和 …

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 映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』が12月21日より全国で公開。本作は2000年にスタートした「平成仮面ライダーシリーズ」の20作品目にして最後の平成仮面ライダー「仮面ライダージオウ」と「令和仮面ライダー」の第1作目となる「仮面ライダーゼロワン」が共演した物語である。

 超!アニメディアでは本映画と「仮面ライダー」の魅力に迫るべく「ゼロワン」と「ジオウ」のキャストによる対談を全三回実施。第二回目となる今回は、「仮面ライダーゼロワン」のイズ役・鶴嶋乃愛と仮面ライダーバルキリー/刃唯阿役・井桁弘恵、「仮面ライダージオウ」の仮面ライダーツクヨミ/ツクヨミ役の大幡しえりにお話をうかがった。

(左から)鶴嶋乃愛、大幡しえり、井桁弘恵

――まずは、鶴嶋さんと井桁さんが先輩の大幡さんに会ったときの印象について教えてください。

井桁 私は今回の映画でツクヨミと共演する場面がなくて。ただ、打ち上げのタイミングでお話できたのが個人的にはすごく嬉しかったです。でも、まだまだ全然お話ができていないのが心残りなので、これからいっぱい話しましょう!

大幡 ぜひ!

鶴嶋 私は1日だけ撮影でご一緒する日があったのですが、そのとき、大幡さんから美しさのなかにある強さを感じました。ただ喋る時間があまりなかったので、私ももっとお話したいです。

大幡 嬉しい! ありがとうね。

――そんな大幡さんはふたりに対してどのような印象をお持ちでしたか?

大幡 おふたりともお会いする前は大人っぽいイメージがあったのでクールな方々なのかなと思っていました。なので、現場や打ち上げでちょっとだけでもお話できてよかったです(笑)。これからもっと仲良くなってお話したいので、こうやって一緒での取材や映画の舞台挨拶をできるのが嬉しいです!

――12月16日には完成披露挨拶が行われ、「ゼロワン」と「ジオウ」チームが一緒に登壇されました。

井桁 「ジオウ」チームのチームワークがすごかったです。例えば誰かの言葉が詰まったらカバーしたり、お客さんのことを考えて話していらっしゃったりしている。すごく勉強になりました。「ゼロワン」チームもこういう風になれたらいいな。

鶴嶋 挨拶のとき、押田(岳)さんが「ただいま」とおっしゃられていました。その言葉にお客さんも「おかえり」って返してくださっていたのですが、そんなことってなかなかないじゃないですか。映画でひとつ前のシリーズが帰ってくる「仮面ライダー」ならではだなと思いました。来年は私たちも同じような立場でイベントに登壇したいですし、先輩方のようになりたいです。

――昨年の同じくらいの時期に「ジオウ」チームも同じようなことをおっしゃられていた気がします。大幡さんは今回、先輩になって舞台挨拶に立つことになりましたね。

大幡 舞台挨拶に関しては、私は全く先輩らしさが出せていない気がします(笑)。「ジオウ」チームはソウゴ・ゲイツ・ウォズの3人がトークを回してくれるし、コメントも拾ってくれるので、いつも助けられています。私は一年やっても慣れなかったです(笑)。

――そのいつまでも慣れない初々しさも魅力だと思います! 本日、奥野さんにもお話をうかがったのですが、昨年よりも堂々とされていて、凛々しさも感じました。

大幡 犬飼(貴丈)さんが奥野(壮)くんにしてくれていたことをちゃんと引き継いでいる。今回の映画を通じて、そう感じられたので、私たちも感動しました。

――飛電或人役の高橋文哉さんもきっとそうなっていくと思います。

井桁 今でもすでに落ち着いていて、コメントもしっかりしているんですよね。主役らしいなといつも感じています。でも、一年後さらにパワーアップしていると思うと負けていられないですし、私たちもついていかないといけないですね。

――「ゼロワン」チームの現場の雰囲気はどんな感じですか?


鶴嶋 みんな仲がいいです。最近、弘恵ちゃんとは同じシーンがなくて会えていないのですが、集まればみんな一緒の部屋でご飯を食べますし、ワイワイしているんですよ。

井桁 天津垓役の桜木那智くんと一緒に撮影することが多くなってきたのですが、正直3、4カ月「ゼロワン」チームでやってきて、垓が入ってきたらどうなるのかなと思っていたのです。でも、垓役の桜木くんはコミュニケーション力が高くって、今まで以上に盛り上がる現場になっていますね。

――なるほど。ちなみに、おふたりは本作に関わるまでに「仮面ライダー」シリーズを観ていましたか?

鶴嶋 もちろん知ってはいましたが、あまり観てはいなくって。今回、イズ役を受けるとなってから観始めました。そしたら、これは小さい子供向けの作品なのかって思うくらい内容が深くって。いま台本を読んでいてもちょっと一歩立ち止まって考えさせられるくらいです。今回、「仮面ライダー」に関わることによって、幅広い世代に愛されている理由が身に染みて分かりました。

井桁 私も同じ! あとは出演されている方は男性が多いイメージだったので、私が出演できるってだけでも驚いたのに、仮面ライダーに変身して戦うと聞いてさらにビックリしました。

――物語の序盤から女性が変身して戦うというのは「平成仮面ライダー」シリーズでも多くはなかったです。「ジオウ」でツクヨミは終盤に変身しましたね。

大幡 まさかクライマックスに近づいたところで変身するとは思ってもいなかったので、ビックリしました。実はプロデューサーの白倉さんに、「変身したいなぁ」とちょくちょく言っていたんです。もちろん、そう言っていたから変身できたということではないと思いますが、それでも、嬉しかったです。

――そんな「仮面ライダー」に変身もした大幡さん。一年間演じてみて、「仮面ライダー」に対するイメージに変化はありましたか?

大幡 関わる前はふたりが言っていたように、男の子が観てカッコいいと憧れる作品というイメージが強かったです。ただ、歴代のライダー作品を観て、自分でも作品に関わってみて、さらには変身してみて、「こんなにカッコいいんだ!」と自分が想像していた以上に感動していたことに気が付きました。ジオウ・ゲイツ・ウォズの3人もレジェンドの方々も本当にカッコよかった。現場でも見習わないと、と思っていました。

――おふたりは変身アクションで苦労した点はありますか?

井桁 今でも苦労しているのはアフレコ。過去に女性が仮面ライダーに変身している姿を観ても、高めの声を出されている方が多くって。唯阿はどちらかというとカッコよくスマートに変身するので、どうしたらいいだろうって悩んでいます。最初は「ㇵッ!」とか言っていたんですけども、それはそれで唯阿じゃないなって(笑)。正解がこれというのはないと思いますが、参考にするものもあまりなくって……。「らしさ」を表現するのが難しいですね。

大幡 私もアフレコは難しかった。ソウゴたちは一年間近くやってきた、いわば変身の先輩。みんなとの差がありすぎて迷惑をかけることもありました。だって、みんなアクションの参考シーンを一回見ただけで「もういけます」って言えちゃうんです! 私だけ「もう一回見せてもらっていいですか」と聞くことが多々ありました(笑)。でも、そんな私に3人がアドバイスしてくれて。それでようやく完成することも多かったです。今回の映画では今までに出したことがない技もあって、テレビシリーズとは違う声を披露しています。そこは観て欲しいです。あと、アクションで難しかったのが、ベルトやライドウォッチを見ないで変身動作をすることなど。

――確かに、ウォッチなどをじろじろ見ながら変身していると変ですもんね。

大幡 そうなんです。だから、たくさん練習しました……。井桁さんはこれからも変身するだろうから、何回も練習できて羨ましいです(笑)。

井桁 (笑)。

――鶴嶋さんはヒューマギアの役で淡々と喋るのが特徴です。演じるうえで苦労されていることはありますか?

鶴嶋 イズの役をいただいたときから溶け込めないということがなく、彼女がスッと入ってくるので、演じるうえでは苦労していることはそれほどないんです。ただ、普段より高めの声を出しているので、喉が不調になると声が出なくなっちゃう。だから、ケアをするようにしていますね。

――イズをはじめ、「ゼロワン」はヒューマギアが作品の根幹のひとつとなっています。皆さんはどんなヒューマギアがいればいいなと思いますか?

井桁 ご飯作ってほしい!

大幡 家事をやってくれるヒューマギアいいね。

井桁 えっ、全部!?

大幡 全部やってもらいたい! けど、選ぶとすれば私もご飯かなぁ。

井桁 ピッて押したらオムライスが出てくるとかいいな。

大幡 私は作ってくれる過程も楽しみたいかも。

井桁 キッチン、滅茶苦茶にされたらどうします(笑)?

大幡 それは困る(笑)。でも見てみたい。

井桁 栄養素とか考えて、今の私に必要な料理を出してほしいですね。

鶴嶋 確かに。私は……送り迎えをしてほしい。

――車での送迎ですか?

鶴嶋 はい。撮影が終わって帰る途中にココアとか用意してくれて……それを飲みながら帰るとかいいな。

――執事的な存在?

鶴嶋 そうですね!

――確かに、いてくれたら落ち着きますね。

鶴嶋 送り迎えするときの話し相手にもなって欲しい。「今日も疲れたよ」と言ったら「お疲れ様です」とか言ってくれたら癒されるかも。

――ここまで色々とお話をうかがってきましたが、改めて今回の映画の見どころについて、教えてください。

井桁 アクションです。今回の映画でバルキリーは、変身を妨げられながら戦うというアクションがあります。自分のなかで変身を待ってくれない、邪魔されることが新鮮だったので、ぜひそこのシーンを観て欲しいですね。

大幡 今回は高校生活を過ごしているツクヨミとレジスタンスとして活動している記憶があるツクヨミが登場します。記憶が戻ったあとのソウゴ・ゲイツ・ツクヨミの掛け合いは「ジオウが帰ってきた」と感じられるシーンなので、そこに注目して欲しいです。

鶴嶋 テレビシリーズでは見られていない、イズの感情が露わになるシーンがあります。これまではイズとして淡々としたお芝居をやってきましたが、そのシーンでは感情がバッと上がるので、監督と話しながら作っていきました。自分のなかでも大切なシーンになったので、ぜひ観て欲しいです。あとはラストシーン。実は、自由にやってもよいと言われていたので、文哉くんと色々とアイデアを出しながら作り上げました。本来予定されていた尺よりも少し長めになったんですが、使っていただけました。くすっと笑えるようなやり取りになっているので、そこもぜひ注目してください。

――最後に、今回はせっかくの対談の機会ですので、後輩のおふたりから先輩の大幡さんへ聞いてみたいことをぶつけてみましょう!

大幡 もう、やめてくださいよ~! 本当に先輩じゃないんですよ~! ただのひと昔前にヒロインです(笑)。

井桁 そんなことないですよ! えっと……一年間通じて、どのタイミングがいちばん辛かったですか?

大幡 ちょうど、今の時期が辛かったかな。

井桁 そうなんですか!?

大幡 ツクヨミとしては複雑な立場であることが段々と明らかになって、内容的にも辛かったし、色々な感情を細かく見せるようになったから、お芝居も大変だった。監督にも色々と言われたけども、それを現場パッと出せなくって。そういう日が続いて辛かったなぁ。

――昨年は泣きの芝居があって、それも大変だったとおっしゃられていましたね。

大幡 それも大変でした! このくらいの時期からいっぱいいっぱいになっていましたね。

井桁 どうやって切り抜けましたか?

大幡 気合……(笑)。

鶴嶋 気合!

大幡 監督から言われたことを全部吸収して、全部出す。とにかく、心が折れないように気合を入れて頑張りました!

井桁 なるほど。ちなみに、プライベートでの癒しってありました?

大幡 この時期はプレゼントで入浴剤をもらうことが多かったので、お風呂で一日の疲れを癒していたなぁ。自分の好きなジュース飲みながらお風呂で一息ついていたかな。

鶴嶋 参考になりました! ありがとうございます。

鶴嶋 私は……今、家に帰ったら一日のしめで好きなものをバーっと食べちゃうんですよ。……撮影があったとき、体重管理とかどうされていましたか?

大幡 これに関しては先輩でもなんでもなくって。というのも、私も食べちゃったから(笑)。ある時期には1日1食、夜の3時くらいからドカ食いするって生活になっていた。あとはお正月シーズンが大変で。実家に帰ってものすごく食べちゃったから、そのあとの撮影は苦しかったです(笑)。

鶴嶋 私も食べたくて、食べたくて仕方なくって……。我慢することが多いです。

大幡 結局夜に食べちゃうなら、昼のあまり吸収されない時間に食べたらいいのかなって思う。でも、乃愛ちゃんは痩せているから全然大丈夫だよ! 気にしなくていい!! ……こんなアドバイスで大丈夫ですか?

――大丈夫だと思います!

 

【プロフィール】
鶴嶋乃愛【つるしま・のあ】5月24日生まれ。高知県出身。オスカープロモーション所属。「popteen」の専属モデルとして活躍。女子高校生向けWEBマガジン「EMMARY」の4代目編集長でもある。

井桁弘恵【いげた・ひろえ】2月3日生まれ。福岡県出身。ボックスコーポレーション所属。主な出演は、映画『4月の君、スピカ。』天川咲役、『クロノス・ジョウンターの伝説』蕗来美子役ほか。

大幡しえり【おおはた・しえり】11月5日生まれ。埼玉県出身。エイベックス・マネジメント所属。主な出演はドラマ・映画『覚悟はいいかそこの女子。』中岡優奈役、ドラマ『ヒモメン』大庭美々役ほか。

作品情報
タイトル:『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
公開日:大ヒット公開中!
出演者
高橋文哉 奥野壮
岡田龍太郎 鶴嶋乃愛 井桁弘恵 押田岳 大幡しえり 
生駒里奈 和田聰宏 /山本耕史

「ゼロワン/ジオウ」製作委員会 (C) 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

《超!アニメディア編集部》
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