四兄弟が殺人事件の容疑者に!?  朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」【レポート】 | 超!アニメディア

四兄弟が殺人事件の容疑者に!?  朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」【レポート】

12月21日(土)、東京・チームスマイル 豊洲PITで朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」が上演された。本イベントは、スマートフォン向け会員制WEBサイト「KIKI by VOICE Newtype …

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12月21日(土)、東京・チームスマイル 豊洲PITで朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」が上演された。本イベントは、スマートフォン向け会員制WEBサイト「KIKI by VOICE Newtype」発のオリジナルコンテンツ「おみくじ四兄弟」の朗読劇第2弾。四兄弟を演じる羽多野渉、斉藤壮馬、西山宏太朗、武内駿輔とゲストキャストの駒田航が、クリスマスにちなんだストーリーをアドリブ満載で演じあげ、会場を埋めつくす大勢のファンを楽しませた。ここでは、昼の部の様子をレポートしよう。


 季節はクリスマス。木々(きき)神社の四兄弟は、近所にある洋館の主・緒方航一(駒田航)からクリスマスパーティーの準備を手伝ってほしいと頼まれる。手伝ったらクリスマスパーティーに参加できると知った四兄弟は、その依頼を快諾。しかし、手分けをしてパーティーの準備をするさなか、航一が何者かによって殺害されてしまう。現場の状況から、航一の弟で刑事の航二(駒田航)に犯人の疑いをかけられてしまった四兄弟。容疑を晴らし、真実を明らかにするため、四兄弟は探偵に扮して事件に挑もうとする――。

 冒頭、クリスマスパーティーに心を躍らせる四兄弟のほのぼのとしたやりとりに対して、観客の顔には早くも笑みが浮かんでいた。クリスマスパーティーを合コンと勘違いするプレイボーイの長男・柊(羽多野渉)、率先してパーティーの準備に臨もうとするまっすぐな性格の次男・文人(斉藤壮馬)、隙あらば猫と戯れようとする猫好きの三男・青葉(西山宏太朗)と、会話の中にそれぞれの“らしさ”が光る。四男の志季(武内駿輔)が自作の歌を披露する場面では、演じる武内が舞台上を縦横無尽に移動しながら表情豊かに歌い上げ、観客からは拍手が沸き起こっていた。

 そしてストーリーが進み、殺人事件が発生する。物語はシリアスモードに突入……かと思われたが、コミカルな脚本とキャスト陣のアドリブもあって、笑いを交えながら進行していく。取り調べパートでは、舞台を中央で区切ったセットをキャスト陣が行き来して、回想と現在とのシーンの転換を巧みに演じ分けていた。とくに、航一と航二を演じる駒田は、性格の違うふたりのキャラクターを瞬時にスイッチ。観客はややシュールさもある切り替えに笑いを浮かべつつも、その見事な演じ分けに感嘆の声も漏らしていた。

 事件の真相をめぐる推理パートでは、探偵に扮した四兄弟がそれぞれ独自の推理(?)を披露。

 青葉が航一の飼い猫に猫語で語り掛ける場面は、迫真の表情で「ニャニャニャ」と猫語をしゃべる西山に、観客からは「かわいい!」との声が上がった。

 次男の文人が真犯人と思われる人物の心に訴えかけるシーンは、文人のあまりの暴走っぷりに一同困惑。演じる斉藤の熱演もあって、ほかのキャスト陣も笑いをこらえているかのような表情をのぞかせていた。

 長男・柊のターンでは、羽多野が落ち着いたボイスで語る推理を、ほかの三人が寸劇でサポート。それぞれが、声の芝居はもちろん、表情や仕草でも名演技を見せ、会場は大爆笑に包まれていた。そして事件はついにクライマックスへ。意外な真相が明らかになり、物語はクリスマスらしさのある大団円を迎えて幕を閉じた。

 上映後のアフタートークでは、出演した5人からそれぞれ演じた感想が述べられた。本当の兄弟のように和気あいあいとしたトークを繰り広げるキャスト陣に、観客の表情はにっこり。‟リハーサルで空だったお皿に、本番では本物のローストビーフが用意されていてビックリした“というような裏話も飛び出し、会場を盛り上げていた。

 最後はキャスト陣と観客が一緒に「メリークリスマス!」とクリスマスの挨拶をしてイベントを締めくくり、たくさんの笑顔に包まれた朗読劇は終演を迎えた。

 

 

取材・文/後藤悠里奈

<イベント情報>

◆朗読劇「おみくじ四兄弟 冬の探偵はローストビーフがお好き」
日時:2019年12月21日(土)
会場:チームスマイル 豊洲PIT
出演:
長男・柊(しゅう)=羽多野渉
次男・文人(あやめ)=斉藤壮馬
三男・青葉(あおば)=西山宏太朗
四男・志季(しき)=武内駿輔
洋館の主ほか=駒田航
原案:KIKI(ボイスニュータイプ編集部/KADOKAWA)
キャラクターデザイン:pako
脚本・演出:川尻恵太
制作協力:アズムプロダクション
運営:キョードー東京
主催:フライングドッグ

(C)KIKIMIKUJI 2016

《超!アニメディア編集部》
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