内田彩がアルバム「Ephemera」をリリース!「今回は、男性が思う”内田彩がこうやったら素敵なんじゃないか”が形になっていると思います。」【インタビュー】 | 超!アニメディア

内田彩がアルバム「Ephemera」をリリース!「今回は、男性が思う”内田彩がこうやったら素敵なんじゃないか”が形になっていると思います。」【インタビュー】

内田彩が11月27日(水)にアルバム「Ephemera」をリリース。収録曲の制作過程を聞いたインタビューがアニメディア2019年12月号に掲載されている。超!アニメディアでは、本誌に掲載できなかった分を含めたロングイン …

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 内田彩が11月27日(水)にアルバム「Ephemera」をリリース。収録曲の制作過程を聞いたインタビューがアニメディア2019年12月号に掲載されている。超!アニメディアでは、本誌に掲載できなかった分を含めたロングインタビューを紹介。


■これまでとはカラーの違う挑戦のアルバム

――アルバムとしては約2年2か月ぶりのリリースですが、今回、制作スタッフが大幅に変わったと聞きました。

 レーベルの皆さんとは顔なじみなので、まったく新しい環境に身を置いたというほどではないんです。でも、制作チームは全員初めましてだったので、確かに変わったなというところもあります。

――アルバムタイトルの「Ephemera」も、自分では選ばないワードだと。

 そうなんです! 今回のタイトルはディレクターさんがつけてくれました。変わったといえば、デザイナーの方もスタイリストの方もこれまで女性だったのが、今回はみんな男性になったんです。

――スタッフに男性が増えて、一番違うなと感じたことは?


 話が通じない!(笑)。女性同士だと「かわいいですね」のひと言で通じることも多かったんです。でも、男性だとそれがなかなか伝わらなくて、いい意味で男性と女性の視点は違うんだなと勉強になっています。男性がいいと思うデザインやスタイリングに対して、冗談交じりに「えー、いやだなー」とか言ったりもしているんですけど(笑)、これまでと違うからやらないということはないし、新しいチームでやらせていただけることになったんだから、委ねてみようという気持ちは大きかったですね。今回は、男性が思う「内田彩がこうやったら素敵なんじゃないか」が形になっていると思います。

――そういう意味では、アーティストデビュー5周年ということで、新しいスタイルを見せられる第一歩にもなっているのかもしれませんね。

 そうですね。これまでとは違った私を感じていただけると思います……少し不安もありますけど。

――不安というと?

 今回収録されている曲が、これまでにリリースしてきたものとかなりタイプが違っているので、みんなはどう受け取ってくれるのかな? って。たぶん、リリースされるまでそわそわしていそうです。

――リード曲「DECORATE」はhisakuniさんが作詞、作曲、編曲を担当されています。

 この曲は、私が歌いたいと思い、選ばせていただきました。今までのアルバムやシングルでキーになる曲を書いてくださっているhisakuniさんなので、私だけでなく、聴いてくださる皆さんの安心感にもつながるんじゃないかなと。でも、hisakuniさんの曲でも今までとはまた違ったかっこいいテイストの曲で、5年間歩んできたなかで、成長したというか大人になったというか、そんな面がのぞく歌詞にもしていただけたので、「リード曲にしたいな」ってプッシュしてよかったです。

――「DECORATE」のMVは、女優さんも参加されています。これも今までにはなかった挑戦ですよね。

 映像チームもまったく新しくなったので、ご提案いただくことには全部乗ってみようと思っていました。これまでは聴いてくださる方に「ソロのイメージ」を持ってもらいたいなと思っていたので、ほかの出演者の方は極力出さないようにしていたんですね。でも、今回はチームも変わるし、5周年を迎えて新しい表情を見せていていくには、思い切ったほうがいいだろうと思ってお任せしました。このMVを観ると、新体制になったというのも感じてもらえるんじゃないかな。

――口元のアップがあったりして、セクシーさも感じられますよね。

 だんだん変わっていくよりは、テイストが変わりましたと提示したほうがみんなにもすんなり受け入れてもらえるんじゃないかな……というか心の準備をしてもらえるんじゃないかなというか。私、すごく心配性なので、いろいろ考えちゃうんですよ。でも、新しいことをやれたのはすごく楽しくて、あと監督がすごく若い方だったので、新しい感性で撮っていただけたと思います。

――自分のなかで、一番これまでと違うなと感じたのはどの曲ですか?

 いっぱいあるんですけど、今回一人称が「僕」の歌が多かったんですね。今までは「私」を出していきたいと思っていたので、あえて「僕」を使わないでほしいとお願いしていたんです。「僕」の歌のときは、当時のディレクターさんが、どうして「僕」という一人称なのかを細かく説明してくださって、そのこだわりに納得して歌っていた感じでした。でも、今回「僕」から観た風景を歌っているので、言葉が男の子っぽいというか、柔らかめな語りとは違っているところがかなり印象に残りました。そのなかでも……「Inferior Mirage」が今までで一番歌わなかっただろうなと思った曲ですね。この曲は、救いがない悲しい歌詞なので、最初は気持ちもダウンしてしまったのですが、だんだんなじんでくると、この男の子を「女々しいなぁ」とイジったりしつつ(笑)、振り切った歌詞が逆に歌いやすくなりました。声の雰囲気も少年というか、中性的な感じになって、声も出しやすかったです。

――「Inferior Mirage」はかなり低い声で歌っていますね。

 今までハッピーだったりポップだったり、キュートな曲が多かったですし、自分がソロをやるとしたらそういうイメージが好きだったので、メインでここまで下げたことはなくて、ドキドキしました。

――役者としての内田彩が好きな人にはたまらない歌声だと思います。

 本当ですか!? ちょっとだけやりすぎかなぁと思ったときもあったんです。レコーディングも「ちょっとかっこつけすぎですか……」とか「今の誰だって感じじゃないですか……」とか、手探りで。でも、これまでの曲でも下ハモを歌うときにこのくらいで歌ってみたいなと思ったこともあって、そのくらいの音域で歌えた気がします。

――一方で、ラストの曲「リボンシュシュ」は、内田さんらしい明るくかわいい曲だなと感じました。

 これは皆さんが思う私に一番近い新曲かなと思いますが、私が選んだので、全体から浮いている気はしています(笑)。歌詞については特にこうしてほしいとお願いはしていないのですが、今までやってきた私が詰まっている感じがするんです。これまではジャケット写真もポニーテールにしてリボンを付けたり、ひとつ結びにしたりしていたんですが、この歌詞にはリボンをつけてみんなの前に出て行くときの私みたいな感じがあったんです。今までの私の証みたいな曲になりましたね。

――「Sigh」「Candy Flavor」からの「リボンシュシュ」と、かわいい曲でラストを締めているのも面白い曲順ですね。

 その3曲は「どうしても新曲のなかに入り込めないぞ」みたいになって(笑)。アンコール的な立ち位置で、うしろにくっつける形で落ち着きました。最後には「今までの私もいるよ」と思ってもらえたらいいなと思います。

――ほかにレコーディングで印象に残っている曲は?

「ANSWER」は、かなりキーが高くて、レコーディングのときに苦戦した曲です。自分で聴いてみても、「私ってこんなふうになるんだ」と意外に思ったくらいなので、大丈夫かな? って。

――それは誰に向けての大丈夫かな、なんですか。

 5年間応援してくれた人たちの反応でしょうか。自分で聴いてもこんなに高いところでこういう仕上がりになるんだっていう驚きもいっぱいあって、これを聴いた人がどう思うのか、まだちょっとビビリが残っています(笑)。

――もうレコーディングは終わっているじゃないですか(笑)。でも、新曲はどれも新しい内田彩として聴く人をグッと引きつけるものがあると思います。2曲目の「カレンデュラ、揺れる」もタイトルからして印象的です。

「カレンデュラ、揺れる」は、最初にレコーディングをしたんですが、今までの切ない恋愛の曲よりも、さらに悲しい曲で。曲の雰囲気からは今までよりも実年齢に近い感じが出ているし、“切なかわいい”を通り越して“切ない”だけが残っちゃった雰囲気なので、レコーディングではすごく胸が苦しくなったんですね。スタッフさんにも「歌いながら目が死んじゃう」って泣きついていて。そうしたら、作詞・作曲・編曲をしてくださった永塚(健登)さんが、「それでいいんですよ。僕はこの曲をそういうイメージで作ったので」と言ってくださって。私、今までは、聴いてくれる対象の誰かがいて、その人に寄り添うとか、気持ちを届けるとか、誰かを思い浮かべながらにこやかな気持ちで歌うことが多かったので、それでいいと言っていただけたのが、ちょっと自信につながったというか。実際、出来上がりを聴いてみたら、思っているほど以前の私のナンバーとも変わってもいなかったので、考えすぎていただけだったのかなと思えましたし、すごく助けてもらえた曲だなと思います。タイトル変更の案もありましたが、私がこのタイトルにすごく思い入れを持ってしまったので、このままにしてもらいました。カレンデュラっていう花もオレンジ色の明るい花で。花言葉は切ないですが、ふわっとした花だったので、死んだ目のまま歌わなくてよかったなと思えました(笑)。

――死んだ目のままライブで歌われたらどうしようかと思いました(笑)。2020年3月には2Daysのライブも決まりましたね。

 2Daysのライブは、「アップルミント」と「ICECREAM GIRL」の2回過去にやったことがあるんですが、魔の2Days再びになりそうで……。

――そういえば、2Daysのライブだと何かトラブルが起こりがちですね。

「アップルミント」のときは歌詞がまるまる1曲飛んだし、「ICECREAM GIRL」のときは穴に落ちたしで、2Daysやると何か起こるんじゃないかと心配しています。

――せっかくの5周年ですから!

 2Daysはありがたい……ありがたいのかな……ハプニングが……って思っちゃいますが、5周年とアルバムが一緒になっているのも悩みどころで。5周年のアニバーサリーもやりたいし、今回ガラッと変わったアルバムなので、そちらをメインにしたライブもやりたいし……それでなくてももう60曲も超えているので、全部まとめるのは無理だし……といろいろ考えています。でも、きっとうまく2Daysにハマるはずです。ハマったら私のやる気も出ます!(笑)

――出していってください、やる気!

 いい意味で、皆さんを裏切れるようなライブにできたらと思いますので、よろしくお願いします!

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

PROFILE
内田彩【うちだ・あや】7月23日生まれ。群馬県出身。アクロスエンタテインメント所属。2014年にアルバム「アップルミント」でアーティストデビュー。これまでにシングル3枚、アルバム3枚、ミニアルバム2枚をリリース。声優としての主な出演作は、「Z/X Code reunion」リゲル役など。

「Ephemera」 
日本コロムビアより11月27日(水)発売
初回限定盤:4,000円(税別)


通常盤:3,000円(税別)


 内田彩の約2年2か月ぶりとなるフルアルバム。TVアニメ『五等分の花嫁』のED「Sign」、そのカップリング「Candy Flavor」や、新曲9曲を含む全11曲で、内田の多彩な歌声を聴くことができる。初回限定盤には、リード曲「DECORATE」のMVなどを収録したBlu-rayが付く。

内田彩 音楽情報サイト
http://columbia.jp/uchidaaya/

内田彩 音楽スタッフ公式 Twitter
@uchidaaya_staff

《超!アニメディア編集部》
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