『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の2ndスタァライブは、アニメのレヴュー曲をすべて披露!キャストが全身全霊をかけたライブの全容を紹介!!【レポート】 | 超!アニメディア

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の2ndスタァライブは、アニメのレヴュー曲をすべて披露!キャストが全身全霊をかけたライブの全容を紹介!!【レポート】

舞台とアニメの二層展開式で紡がれているプロジェクト『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』。その2回目となるスタァライブ“Starry Desert”が、2018年12月22日(土)に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールに …

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 舞台とアニメの二層展開式で紡がれているプロジェクト『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』。その2回目となるスタァライブ“Starry Desert”が、2018年12月22日(土)に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。2018年6月に行われた1stライブ“Starry Sky”では、チーム対抗のゲームコーナーなどもあったことから同じ構成になるか、はたまたアニメ後の放送だけにアニメの劇中で歌われたレヴュー曲の披露があるのか、さまざまな予想や期待を胸にして多くのファンが会場を訪れたが、その思いはいい意味で裏切られた。今回は、昼の部の公演を紹介する。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 本公演はまず、本編前にアプリゲーム『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)』に登場しているシークフェルト音楽学院のメンバー5人(雪代晶役野本ほたる、鳳ミチル役尾崎由香、リュウ・メイファン役竹内夢、鶴姫やちよ役工藤晴香、夢大路栞役遠野ひかる)がオープニングアクトとして、ゲームに実装されている「プラチナ・フォルテ」と「ディスカバリー!(シークフェルトVer.)を披露。「プラチナ・フォルテ」は一曲フルで披露するのはこれが初めての5人だったが、そうとは思えないほどの力強い歌唱でメンバーは会場を盛り上げていく。そして、会場が温まったところで、いよいよ本編のスタートとなった。

 1曲目のアニメのOPテーマ「星のダイアローグ」で客席の心をしっかりとつかんだ9人のメンバーは、続けてアニメのEDテーマ「Fly Me to the Star」のシングルに収録されているカップリング曲「よろしく九九組」、そして1月9日に発売されるシングル「約束タワー」のカップリング曲「舞台プレパレイション」を高らかに歌い上げていく。息の合った歌声は、これまでにライブや舞台で幾度も時を共にしてきたからこそのものだと言えるだろう。

 4曲目から6曲目は、アニメのBlu-ray BOXに同梱される特典曲をメドレーで披露。2/27に発売されるBlu-ray BOX第3巻の初回生産特典「恋は太陽 〜CIRCUS!〜」と発売中のBlu-ray BOX第2巻に初回生産特典として収録された「you are a ghost, I am a ghost ~劇場のゴースト~」は独特の雰囲気を持った楽曲で、会場からは歓喜の声があがっていた。

 7曲目の「Fly me to the star」は、三森すずこ(神楽ひかり役)たっての希望もあって、9人全員で歌を披露してくれた。アニメでは聴けないスペシャルな演出に、感動した人も多かったのではないだろうか。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 ここまでであれば、予想どおりのライブだっただろう。しかし、これで終わらないのがスタァライト九九組だ。10曲目から19曲目まで、アニメの劇中で披露されたレヴュー曲を、フルコーラス(一部間奏等省略あり)で一気に展開したのだ。しかも、アニメに限りなく近い雰囲気の殺陣やセリフもあり、まさに劇中のレヴューが目の前で繰り広げられているといった状態だった。10曲目からは「レヴュー=劇場で行われるもの」ということもあり、着座での鑑賞となったが、当初振られていたペンライトが、キャストの演技、歌、殺陣の気迫に飲み込まれていくように、だんだんと静まっていったのが印象的だった。

 どのレヴュー曲も一瞬も目を離せないほど、全編クライマックスのような展開だったが、4月17日には早くもパッケージ化が決まっていることもあり、ここでぜひチェックしてほしい見どころを、キャスト別に一部紹介したい。

★愛城華恋役 小山百代
 伸びやかな声と、その中に微かに混ざる憂いの声が印象的。「怒り」に近い感情でレヴューをすることが多いこともあり、鬼気迫りつつも凛々しい表情を幾度も見せてくれた。しかし、そのなかでも注目してほしいのは「恋の魔球」。直前の「誇りと驕り」とは打って変わって、コミカルにキュートな歌声を聴かせてくれた。レヴュー曲10曲中8曲に登場し、八面六臂の活躍をした彼女には、「頑張りました!」と拍手をしたくなる人も多かったはずだ。

★神楽ひかり役 三森すずこ
 ブレのない歌声と、優雅なダンスが美しい。「RE:CREATE」が突出して印象に残る曲ではあるが、ここは「スタァライト」を推したい。アンサンブルとのダンスでは指先から表情まですべてを使い、諦観したひかりの思いを見事に表現していた。レヴュー曲以外では、「You are a ghost, I am a ghost ~劇場のゴースト~」が一見の価値あり。会場を賑わせた、ラストで客席を見やりつつニヤリと笑うその“悪い”表情は、本当に一瞬のものなので、観逃さないようにしてほしい。

★天堂真矢役 富田麻帆
 レヴュー曲は、全体曲以外の2曲に登場だが、「誇りと驕り」の1曲だけでも、その存在感を見事に示していた。99期生首席であり、追ってくる者のために常に最高の自分でいなければならないという使命感と、孤高の覚悟を見事に歌い上げた。一拍溜めてからの盛り上がり部分では、その圧倒的な迫力ある歌声に息をのんだ人も多かったはずだ。まさに「天堂真矢、ここにあり」をたった1曲で表現し、その場を支配する歌声を聴かせてくれた。

★星見純那役 佐藤日向
 レヴュー曲では、初めの2曲でどちらも惜しくも敗退するという、難しい立場にいる彼女。舞台少女でありたい自分と、真矢やクロディーヌのような実力のある者との差に悩む彼女を、佐藤は見事に表現しきった。歌はもちろんだが、表情芝居が素晴らしい。「世界を灰にするまで」で、ひかり(三森)に押されて見せた、おびえたような表情が見事だった。弓を使った殺陣という難所もなめらかにこなしており、照明との動きのマッチングも必見だ。

★露崎まひる役 岩田陽葵
 レヴュー曲パートでは、じつは1曲しか登場しない彼女。しかし、その1曲のパワーがすごい。「誇りと驕り」のあと、場の空気をガラッと変えられたのは「恋の魔球」のコミカルな曲調と演出、岩田の明るい笑顔があったからと言える。華恋への熱い思いをまっすぐに込めつつ、心のゆらぎも見事に表現していた。「恋は太陽 ~CIRCUS!~」や「Fly me to the star」での、華恋とのしっとりとしたデュエットも聴き応え十分だった。

★大場なな役 小泉萌香
 天堂真矢をも上回る実力を持つなな。小泉はその体躯で、彼女の底知れない力をステージ上で見せることに成功。殺陣途中での抜刀や二刀流など刀を使った所作が美しく、その動きで人々を魅了していく。ソロでの歌い上げは鳥肌が立つほどに美しい。ライブでは地毛(黒髪)ということもあって、「RE:CREATE」でひかりに迫るシーンでは、髪の作る影が“執着”による不気味さをより際立たせていた。

★西條クロディーヌ役 相羽あいな
 レヴュー曲での担当は、真矢とのデュエットとなった「-Star Divine- フィナーレ」の1曲。しかし、既存曲でありながらそれを殺陣で魅せていく。真矢と手を取り合い華恋、ひかりに向かっていく息の合ったコンビネーションには、思わず客席から歓声があがったほどだ。発売中のBlu-ray BOX第2巻の初回生産特典である「My friend ~Arrie~」を披露した彼女は今回のライブ中、唯一のソロを担当(アンサンブルのコーラスあり)。ふだんの強気な彼女とは違う、無邪気な表情がとてもキュートだった。

★石動双葉役 生田輝
 双葉と香子で“ふたかお”と称される彼女たちは、今回も「恋は太陽 ~CIRCUS!~」とレヴュー曲「花咲か唄」でデュエットを披露。生田の少しトーンの低い歌声は、張り上げなくとも聴く人の耳にすんなりと入ってきて、非常に言葉が聴きやすい印象だ。ハルバードを使った殺陣も、流れるように美しい。全編を通して香子にやさしい視線を投げかけることもあり、まさに“双葉”がそこにいる姿を作り出していた。

★花柳香子役 伊藤彩沙
 “ふたかお”のもうひとりである彼女は、基本的に双葉が何かをやってくれて当たり前、の立ち位置。その横暴ともワガママとも取れる部分を、伊藤は見事に演じ、そして歌う。双葉に対する信頼と甘えを、まさに“甘く”聴かせ、小悪魔的な彼女の魅力を存分に表現してみせた。薙刀を使った殺陣も見事だ。“ふたかお”のデュエットを離れたところでは、後述の「約束タワー」でのコーラス部分の高音は必聴だ。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 ちなみに、これは本当にほんの一部の見どころであり、全編が見どころといっても過言ではないことを付け加えておきたい。

 舞台少女たちのレヴューがひと段落した後、アニメの11話で披露された「舞台少女心得 幕間」へとステージは続く。アニメでは劇場へと向かう華恋をほかの舞台少女たちが見守り、見送っていったが、それを踏襲するように華恋が客席を練り歩き、ほかのメンバーがそれを見送ったり、共に歩いたりしていく。その姿がアニメと重なり、強く二層展開式であることが印象づけられた。

 その後「星のダイアローグ」の12話Ver.から、アンコールへと突入。アンコール2曲目の「約束タワー」は今回が初披露だったが、9人がコーラスを駆使したコーラスワークが美しく、発売が楽しみになった人がも多かったことだろう。

 締めとなったのは「スタァライトシアター」。「ようこそ」と歌うこの歌を聴いて、まだ終わってほしくないと思った舞台創造科(ファン)も多かったはず。この先、3月にオーケストラライブ“Starry Konzert”、7月には舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#2 Transition』の再演も控えており、ますます彼女たちから目が離せないと認識させられるライブだった。

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取材・文/野下奈生(アイプランニング)

<セットリスト>
【オープニングアクト】
プラチナ・フォルテ
ディスカバリー!(シークフェルトVer)

【本編】
M1.星のダイアローグ
M2.よろしく九九組
M3.舞台プレパレイション
M4.恋は太陽 ~CIRCUS!~
M5.My friend ~Arrie~
M6.you are a ghost, I am a ghost ~劇場のゴースト~
M7.Fly me to the star
M8.ロマンティッククルージン
M9.ディスカバリー!
M10.世界を灰にするまで
M11.The Star Knows
M12.誇りと驕り
M13.恋の魔球
M14.花咲か唄
M15.RE:CREATE
M16.星々の絆
M17.-Star Divine- フィナーレ
M18.舞台少女心得 幕間
M19.スタァライト
M20.星のダイアローグ 12話Ver
【アンコール】
EN1.願いは光になって
EN2.約束タワー
EN3.スタァライトシアター

■出演:スタァライト九九組
【愛城華恋(CV:小山百代)、神楽ひかり(CV:三森すずこ)、天堂真矢(CV:富田麻帆)、星見純那(CV:佐藤日向)、露崎まひる(CV:岩田陽葵)、大場なな(CV:小泉萌香)、西條クロディーヌ(CV:相羽あいな)、石動双葉(CV:生田輝)、花柳香子(CV:伊藤彩沙)】
■オープニングアクト出演:シークフェルト音楽学院
【雪代晶(CV:野本ほたる)、鳳ミチル(CV:尾崎由香)、リュウ・メイファン(CV:竹内夢)、鶴姫やちよ(CV:工藤晴香)、夢大路栞(CV:遠野ひかる)】

<リリース情報>
『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』2ndスタァライブ“Starry Desert”Blu-ray
ポニーキャニオンより2019年4月17日発売
価格8,424円(税込)
<ライブ情報>
『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』オーケストラライブ“Starry Konzert”
2019年3月31日(日)開催
会場:中野サンプラザ
出演:スタァライト九九組【愛城華恋(CV:小山百代)、神楽ひかり(CV:三森すずこ)、天堂真矢(CV:富田麻帆)、星見純那(CV:佐藤日向)、露崎まひる(CV:岩田陽葵)、大場なな(CV:小泉萌香)、西條クロディーヌ(CV:相羽あいな)、石動双葉(CV:生田輝)、花柳香子(CV:伊藤彩沙)】、東京室内管弦楽団

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』公式サイト
https://revuestarlight.com/
『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』公式Twitter
@revuestarlight

《超!アニメディア編集部》
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