TVアニメ『アイカツフレンズ!』双子姉妹役の陶山恵実里&桑原由気がクールな新曲は「双子だけどここまで違うのかという個性が出る曲」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『アイカツフレンズ!』双子姉妹役の陶山恵実里&桑原由気がクールな新曲は「双子だけどここまで違うのかという個性が出る曲」【インタビュー】

2人組の「フレンズ」を組んで「ダイヤモンドフレンズ」を目指して活躍する、アイドルたちの友情と努力を描いて人気のアニメ『アイカツフレンズ!』から、双子のフレンズ=リフレクトムーンの白百合さくや役の陶山恵実里、白百合かぐや …

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 2人組の「フレンズ」を組んで「ダイヤモンドフレンズ」を目指して活躍する、アイドルたちの友情と努力を描いて人気のアニメ『アイカツフレンズ!』から、双子のフレンズ=リフレクトムーンの白百合さくや役の陶山恵実里、白百合かぐや役の桑原由気が登場。それぞれの役柄やこれまでのストーリー展開の印象について聞いた。また、12月19日にCD「Third Color:PURPLE」が発売。リフレクトムーンのふたりが歌うゴシック調のクールな楽曲について話を聞いたインタビューが、「アニメディア1月号」に掲載中。超!アニメディアでは、本誌で紹介しきれなかった部分を含めたロング版をご紹介する。

−−おふたりが演じる「リフレクトムーン」は双子姉妹で、天然な姉・さくやを、しっかり者の妹・かぐやが支えるといった関係性がポイントですが、おふたりは、それぞれの役柄について、どんな印象ですか?

陶山恵実里(以下、陶山)

 私が演じている白百合さくやちゃんは、初めて資料や台本を読んだとき、「すごくおっとりして、ふわふわした子」という印象が強かったです。でも、かぐやちゃんとフレンズを組んだり、ひとりでステージに立ったりと、話数を重ねていくうちに、「この子はじつは根がすごくしっかりしている」と、どんどん印象が変わっていきました。アフレコでも、最初に抱いていたふわふわの印象よりも、今は少ししっかりめの声に自然と変わっていますね。

桑原由気(以下、桑原) 私は妹の白百合かぐやを演じているのですが、私も最初は、かぐやちゃんがしっかり者でお姉ちゃんは天然だと思っていました。でも、かぐやちゃんは発言が強気でしっかりした印象が強いだけで、占いが苦手など、意外とポンコツな部分がたくさんあるんです(笑)。話数を重ねるごとに、お姉ちゃんに支えてもらっている部分や、お姉ちゃんの期待に応えたいという部分とか、人間らしい部分がどんどん見えてきました。

−−最初の印象とは違って、今は逆の面も見えてきているということですね。そんな役と自分とで、似ているところはありますか?

陶山 私もすぐ眠くなるので、さくやちゃんの気持ちがよくわかります(笑)。あと、さくやちゃんが初めて登場したシーンで、「月からきました!」とオーディションで自己紹介をして、その場を凍りつかせてしまうんですね。私もアイドル時代に似たような経験があって。だからこの部分では、誰よりもめちゃめちゃ共感しました(笑)。

桑原 私は、初めてさくやちゃんの歌を聴いたときから、儚げな感じがあって「守りたい」という気持ちになったし、陶山ちゃんのお芝居や声の感じからも、「この人の支えになってあげたい」という気持ちが自然と湧き出てきて。もともと私自身も人を支えたり応援するのが好きな気質なので、そういうところは似ていると思いました。だからセリフをしゃべるときも、違和感がありませんでしたね。


−−27話「フルムーンの輝き」では、完璧な姉・さくやに対して、妹・かぐやがコンプレックスを抱いていたという過去が明かされました。

桑原

 そうなんですよ。かぐやちゃんが「昔はお姉さまのことが大嫌いでした」と言うセリフがあって、台本を読んだときはすごくショックを受けました。お姉ちゃんに対するコンプレックスがあって、でも「本当は大好きなんだ」という本心の部分を知って、かぐやちゃんがより愛おしく思えましたし、そんな自分を好きでいてくれたお姉ちゃんのことも、もっと愛しく感じました。家で台本を読んだときは、泣いてしまったんです!

陶山 私も台本を読んだときは、泣いちゃいました。妹に「嫌いでした」と言われ、私も「え!」ってすごくショックを受けて。確かに、双子なのに年齢の離れた姉妹の感じが少しあって、そこは不思議だなと思っていたんですけど……そんな過去があっての関係性なんだと腑に落ちました。表向きはミステリアスな雰囲気だけど、実はどのフレンズよりもリアルで、人間くさい問題を抱えているふたりなのかなって。それも魅力に感じます。

−−ピュアパレット、ハニーキャット、ラブミーティアといった、ほかのフレンズの印象はいかがですか?

桑原 みんな、リフレクトムーンにはないものを持っています。リフレクトムーンはミステリアスで荘厳な雰囲気があって、かっこいい感じですけど、ピュアパレットは明るくてかわいい感じだし、ハニーキャットの持つ元気でフレッシュな感じが、もしもリフレクトムーンにあったらどんな感じになるのかなって、想像するとちょっとうらやましく思うところもあります。

陶山 ラブミーティアの番組に私たちがゲスト出演した24話「ライバルはフレンズ!」では、ラブミーティアの“偉大さ”をすごく感じた回でした。緊張してテンパってしまっているさくやちゃんに、ミライさんがさっと助け舟を出してくれたときは、あまりのかっこよさに惚れてしまいました(笑)。

桑原 「ミライさんすごい!」ってなっている、そんなお姉ちゃんを観て私はちょっと嫉妬しました(笑)。

−−リフレクトムーンは、ピュアパレットらを抑えて、ブリリアントフレンズカップを制しました。

陶山 まさかで、台本を読んだときは「え!」って驚きました。

桑原 そのカップで披露したのが「絆〜シンクロハーモニー〜」なのですが、最初のほうはさくやちゃんの顔が不安そうなんですけど、曲の途中からすごく凛々しい表情になっていて、最後にバシーンとキマったときに「これは優勝したな」って確信しました(笑)。そのくらいかっこよくて、あの歌唱シーンは繰り返し観てしまいました。

−−「絆〜シンクロハーモニー〜」をはじめ、リフレクトムーンの楽曲は、どれもゴシック系のダークさがありますね。

陶山 はい。初めて曲を聴いて、すごくかっこいいと思いました。私自身もゴシックテイストが好きですし、『アイカツ!』シリーズには初代から必ずこういうゴシック系のユニットがあって、ずっと憧れて応援していました。まさか自分が、そのゴシックになるなんて思っていなかったので、余計にすごくうれしかったです。ソロ曲はゴシック系でもそれぞれジャンルが違っていて印象的です。さくやちゃんのソロ曲「導かれて」はすごくしっとりしていて、かぐやちゃんのソロ曲「偶然、必然。」はすごく力強くて、ダンスも歌も激しさがあって、圧倒されます。そして「絆〜シンクロハーモニー〜」は、お互いのソロの両方のよさを持ち合わせている感じです。

桑原 歌詞は、双子なのにここまで違うのかっていうほど、それぞれの個性が出ています。「導かれて」は儚い恋の歌で、届いてほしいみたいな切ない気持ちが乗っていて。「偶然、必然。」は、「偶然を必然に変えてみせる!」みたいな力強さがあります。どちらも恋がテーマですけど、ここまではっきりと真逆なものなのは驚くと思うので、ぜひ聴き比べをしてほしいです。先日ダンスの練習をしたんですけど、振り付けがシンメトリーになっていて、ソロ曲も別々なのに共通している部分があって。できたら並べて見比べたいくらいです。

陶山 振り付けの先生が、すごくこだわってくださって。ソロ曲には斜め上を見上げるフリが共通してあって、そこは「相手が横にいるイメージをしっかり持って、気持ちを目線に込めてください」という指導がありました。ふたりがそろったときにやっとひとつになるイメージと言うか。

桑原 それに、かぐやちゃんのソロ曲は歌い終わりにうつむくんですけど、さくやちゃんのソロ曲は、歌い始めがうつむいていて、そこから顔を上げるんです。ライブで「偶然、必然。」から「導かれて」に続くセットリストのときは、振り付けが繋がってることがわかって、感激しました。

−−歌唱する点で難しいところはありましたか?

桑原

 私は、今までかっこよくてバキバキに踊る感じの曲を歌ったことがなくて、演じてきたキャラクターもそういうものだったんです。でも「偶然、必然。」は、強気で前にグイグイいく曲だったので、力強さをどう表現したらいいか難しかったです。レコーディングは、まだアニメにふたりが登場していない段階だったので、役作りを含めて、「この子はどういう声でどう歌うんだろう?」というところから考えていきました。キャラ作りの大事な一歩だったので、勢いで歌うよりも、いろいろ考えながら歌ったのを思えています。まだ振り付けもない段階だったから、「きっとこんな感じかな〜」と、踊っている姿を想像しながら歌いました。

陶山 レコーディングで印象に残っているのは「絆〜シンクロハーモニー〜」のときのことです。ソロの「導かれて」は儚げに歌ったので、ふたりで歌う「絆〜シンクロハーモニー〜」もそういうイメージで歌ったのですが、「もっと強く歌ってほしい」と言われました。なので、ふたりが揃ったときの自信や力強さなど、いろんなものを込めて強く歌うことを心がけました。私もアフレコ前のレコーディングだったので、さくやちゃんらしい影を残しながら強さを意識した歌い方に、少し苦戦した記憶があります。ふたりの声がミックスされたものを聴いたときは、声がすごく似ていてシンクロしている感覚もあって。「あ! 双子だ!」って思いました。

−−「ちゃおサマーフェスティバル2018」や、リリースイベントなどで楽曲を披露していますが、ファンの反応はいかがですか?

桑原 「絆〜シンクロハーモニー〜」のお披露目が「ちゃおフェス」で、すごく緊張したんですけど、ふたりだったので心強かったです。ライブでは、それこそフレンズのような絆を感じますね。

陶山 ステージに立つことによって、さらにフレンズとしての気持ちを感じて、その上でアフレコもできているので、ありがたい経験だなと思いながらやらせていただいていますね。初お披露目だったときも、すでにリフレクトムーンのタオルを持って振ってくれていたのがうれしかったです。みんなすごく真剣に観てくれていて、ちょっと手を振っただけでも、すごい勢いで手を振り返してくれるんです。子どもたちの純粋さに触れて、私たちも心が洗われた気持ちでした。

桑原 私が小さいときはジッとしてられない子だったので、きっと歌の途中で走り回っちゃう子が出てくるんじゃないかと、不安もあったんですけど、みんなとてもお行儀がよくて。ステージで一人ひとりの顔を観たとたん、緊張が一気に安心に変わって、「もっとみんなに楽しいステージを見せてあげたい」という気持ちに変わりました。リフレクトムーンの楽曲はかっこいいものが多く、ほかのフレンズの「明るくてみんなで一緒に楽しみましょう」というものとは少しテイストが違うので、子どもたちがどんな風に観てくれるのか内心ドキドキしていたんです。でもみんなすごく真剣に観てくれて、「そんなにキラキラした笑顔で手を振り返してくれるんだ!」と思って、すごくうれしかったです

−−リフレクトムーンのふたりは、お正月をどんな風に過ごしていると思いますか?

桑原 きっと家族で過ごしてるのかな。もしかしたらマネージャーの針生さんがおせち料理を作って、お正月をお祝いしているのかも。

陶山 お正月は家族揃って過ごしたいですね。

桑原 ステージでのドレスはゴシックだけど、正月くらいは和を重んじて着物を着ていたらいいですね。きっと似合うと思うし、かぐやちゃんは着付けもできそうだし、きっとお姉ちゃんの着付けを手伝ったりするんじゃないかな。そういう姿も観てみたいです。

−−リフレクトムーンは、今後どんな活躍をしてほしいですか?

桑原 お話のなかで、ふたりがテレビ番組に出て、寝てしまったさくやちゃんをかぐやちゃんがフォローして、それがドカッとウケるシーンがあって。ミステリアス設定を活かして、どんどん活躍の場を広げていきそうです。双子で息もぴったりなので、いろんなツッコミにも返せると思うし。まさかのバラエティで大活躍みたいな(笑)。あと、さくやちゃんは占い本を発売するとか。

陶山 夢の作家生活(笑)。

桑原 本の売り上げで占いの館を建てるとかね(笑)。

陶山 さくやちゃんは映画でヒロインを演じたり、かぐやちゃんも声優をやったり、お芝居の面でもそれぞれ頑張っているから、マルチに活躍できそう。

桑原 ハイスペックなふたりじゃない?

陶山 よく考えてみると、売り出しやすい要素がたくさんありますね。我が子のように一心同体でやってきているので、ふたりにも頑張ってほしいです。

桑原 伝説のバラエティ番組『踊る!まぐろ御殿』出てほしい!

陶山 まぐろさんにツッコまれたいです(笑)!

−−では最後にアニメディア読者にメッセージを。

陶山 『アイカツフレンズ!』は1話1話にドラマがあって、スポ根のような要素や、友情・努力・勝利みたいなものも詰め込まれているので、観るだけで背中を押してもらえる作品になっています。クライマックスに向けてみんなの頑張りが、どんな方向にいくのか、見逃せないところになりますので、フレンズたちの熱い想いを感じてもらえたらうれしいです。

桑原 かぐやちゃんが出る前から、あいねちゃんやみおちゃんのストーリーを観ていて、こんなに友だちを大事にしたり信頼する気持ちはすてきなものだなと気づかせてくれました。かぐやちゃんとして出演して以降は、さくやちゃんと掛け合ううちに、今度は家族っていいなと気付かされました。そういういろいろな絆の素晴らしさを教えてもらえる作品です。その気持を忘れず大事にして演じていきたいです。さくやちゃんかぐやちゃんは完璧に見えて意外と人間らしく不器用な面もあるので、そこも含めて愛してもらって、これからの活躍を見守っていただけたらうれしいです。

【すやま・えみり】5月26日生まれ。東京都出身。マウスプロモーション預かり
【くわはら・ゆうき】6月24日生まれ。長崎県出身。マウスプロモーション所属

取材・文/榑林史章


「Third Color:PURPLE」
BEST FRIENDS!
発売中
発売元/バンダイナムコアーツ
1512円(税込)

〈TVアニメ『アイカツフレンズ!』情報〉
毎週木曜日夜6時25分よりテレビ東京他

(C) BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO

《超!アニメディア編集部》
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