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『魔法つかいプリキュア!』トークで感極まった話 – 「みらいはこの時間が永遠じゃないって気づき始めている」 【レポート】

2018/11/15


 新宿バルト9にて2018年11月3日(土)に行われた「プリキュア」シリーズ15周年記念イベント「プリキュア感謝祭上映会Vol.5」。朝日奈みらい/キュアミラクル役の高橋李依さん、三塚雅人監督、内藤圭祐プロデューサーが登壇した『魔法つかいプリキュア!』トークパートで私は二度、感極まって涙した。一度目は第49話「さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!」の上映を見て当時のことを思い出したとき、二度目は高橋さんの演技についてのお話を聞いたときである。超!アニメディアでは本イベントについてレポートする。

魔法つかいプリキュア!(左から)内藤圭祐プロデューサー、高橋李依さん、三塚雅人監督

 『魔法つかいプリキュア!』は「プリキュア」シリーズ13作目にして、プリキュア初の「魔法」をモチーフにした世界観で繰り広げられた物語。「手と手をつなぐことで、心をつなぎ、希望をつなぎ、世界をつなぐ。ひとりひとり皆違うけれど、だからこそ面白い、そしてその違いを認識し受け入れることで、世界は広がっていくんだということを、さまざまな『つなぐ』を通して伝えていきたいと思います」という内藤プロデューサーの言葉通り、「つなぐ」というのがストーリーを通じてキーワードとなっていた。

 今回のイベントでは思い出に残っている話数をピックアップしてトークを展開したが、どれもがキーワードやテーマに沿った内容になっているように感じた。監督がピックアップしたのは、第29話「新たな魔法の物語!主役はモフデレラ!?」。この話は本作が「魔法」をテーマにしており、「自由な話を作りたい」という想いから組み立てられたもの。その想いを演出の土田豊さんに投げたところ、「プリキュア音頭」などシナリオ段階にはなかったものが盛り込まれて、想定以上のカオスな話になったという。一方で、プリキュアたちの助けとなるラストアイテムとしての「馬車」を登場させたこと、馬車の描写などは50話のラストシーンへの伏線にもなっているといった、重要な話でもあるとコメントした。

 続いて、内藤プロデューサーが選んだのは、第45話「想いは時を超えて…!友情のかたち!」。内藤プロデューサーは「男性たちの友情が描かれているのが素敵で、手のひらで操られていた眷属たちが一矢報いるという展開が熱い」とコメント。また「色々な友情の形がある、離れていても繋がっているではなく、(みらいたちは)一緒にいたいという気持ちを高めている」と言葉にした。

 そして、高橋さんと監督が選んだのは第49話「さよなら…魔法つかい!奇跡の魔法よ、もう一度!」。この話はずっと一緒にいたみらいとリコたちとの別れを描いていただけに監督から「みらい、ごめんねと思っていた」というコメントが飛び出す。また、高橋は「皆さんと一緒に観ることができて嬉しかった」と思いの丈を言葉にしたのち、「40話後半からこの毎日って永遠じゃないと(みらいが)気付き始めていると三塚監督と話していた」と振り返る。みらいは、自分の辛い悲しいを人に押し付けない明るい女の子。高橋さんの演技・声はそれにピッタリだと当時も感じていた。しかし、後半からは同じ声質にもかかわらず、何かが異なっているという不思議な感覚になっていた。その感覚がこの日、高橋さんの言葉で解決する。高橋さんは「40話後半から49話に向けては、別れがきちゃうという心境をのせている」「笑顔だし、明るいけどもこの時を大事にしようという方向性に落とし込んでいった」とその変化について言葉にしたのだ。

 このエピソードを聞いて、声優さんのすごさと声で演じるという意味を痛感した。キャラクターに声の面で魂を吹き込む声優さんには以前からリスペクトの気持ちしかなかったが、声だけでも成長や心境の変化を伝えられるのはまさに”プロ”。キャラクターの魅力を何倍にもできるのが声優という仕事だと改めて教えていただいた。思い返せば、「プリキュア」シリーズはすべてがそうだったように思える。ストーリーもキャラクターもアクションももちろんだが、「プリキュア」の魅力は声優さんの演技にもある。15年続いてきたのは声優さんたちの力があったことは間違いないだろう。

 そのほか、本イベントでは当時の思い出を楽しそうに、ときには感慨深そうに話すスタッフ陣のプリキュア愛を感じた。制作側がこれだけ想いと愛をこめて、こだわっている作品。愛されないわけがない。「プリキュア」の素晴らしさ、魅力を改めて感じる一夜であった。

魔法つかいプリキュア!



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