ORESAMAが『叛逆性ミリオンアーサー』第2シーズンOP主題歌「OPEN THE WORLDS」をリリース! 「例えるなら僕は作曲家アーサーかもしれない」【インタビュー】 | 超!アニメディア

ORESAMAが『叛逆性ミリオンアーサー』第2シーズンOP主題歌「OPEN THE WORLDS」をリリース! 「例えるなら僕は作曲家アーサーかもしれない」【インタビュー】

アニメ『叛逆性ミリオンアーサー』第2シーズンOP主題歌「OPEN THE WORLDS」を4月24日にリリースするORESAMA。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア5月号』に掲載されている。「超 …

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 アニメ『叛逆性ミリオンアーサー』第2シーズンOP主題歌「OPEN THE WORLDS」を4月24日にリリースするORESAMA。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア5月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌記事内ではお届けしきれなかった、ORESAMAが楽曲提供しているパーリィ☆フェアリィが歌うED主題歌「PEARLY×PARTY」と、同シングルに収録の「PEARLY×PARTY -Funkapop ver.-」に関する部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。


同じひとつのものを目指すのは尊いこと

ーーORESAMAのおふたりは、アニメ『叛逆性ミリオンアーサー』第2シーズンのOP主題歌を担当しています。「OPEN THE WORLDS」はどんなイメージを持って作りましたか?

小島 この曲はピアノを軸に置いて作りました。いつもはある程度バックの音を作ってからメロディを考えるのですが、今回はピアノとメロディだけを最初に完成させました。

ぽん ピアノとメロディだけのものを聴いたときは、シンプルに「いいな」と思いました。小島くんは曲の冒頭で人の心をつかむ曲作りが得意なので、今回も聴いた瞬間「この曲を歌いたい!」と思わせてくれました。

ーー間奏のピアノは、クラブジャズっぽいテイストになりましたね。

小島 ピアノでジャジーなテイストも取り入れながら、ORESAMAらしいメロディーやポップ感を意識して制作していきました。

ーー歌詞は、どんなイメージで?

ぽん 時系列や世界感が違う『ミリオンアーサー』がいっぱいあるので、どれかひとつに寄り添うのではなくて、いろんな『ミリオンアーサー』に寄り添えるものにしたいと思いました。そこで、どの『ミリオンアーサー』にも私が感じたのは、個性豊かなキャラクターたちが、ひとりではなく仲間で立ち向かっているというところです。その“仲間”というところに焦点を当てながら、“前向きさ”、そして第2シーズンということで制作サイドから“リスタート”というテーマもいただいていたので、それにも寄り添うように(歌詞を)書いていきました。ただ、「ここは英語のほうがいい」など、リズムと言葉のはまり具合に対するリクエストがいつも小島くんからありましたね。

小島 普段は、歌詞に対してほとんど口を出さないのですが、歌詞の言葉も音としてリズムの一部になればいいなと思っていて。「ここのメロディの部分にはカタカナや英語がいい」というイメージが事前にあったので、そこだけリクエストさせていただきました。

ーーそういう言葉選びは大変でしたか?

ぽん 正直言って、大変でした(笑)。でも今までやったことがなかったことにチャレンジするのは新鮮でしたし、楽しみながら書くことができたと思います。

ーー先ほどおっしゃっていた、“仲間”、“前向きさ”、“リスタート”というテーマがありながら、夢に向かって何度トライする強さも感じました。

ぽん ORESAMAの活動も、私たちふたりの力だけで成り立っているわけではありません。スタッフさんや毎回曲の世界観を彩ってくださるイラストレーターの“うとまる”さんなど、いろんな方の力をお借りして、みんなでORESAMAを作っています。これから先、みんなと、めいっぱい新しい世界や夢を見られるように、またはこれから先みんながいろいろな世界を切り拓いていけるようにと願いを込めました。それに加えて、それぞれ違う人生を歩む仲間と一緒に目標や夢など何かに向かっていくことの尊さや喜びやすばらしさ、あるいは儚さみたいなものも、作品とリンクさせながら自分なりに書いています。

ーー「WORLDS」と複数形になっているところからも、“仲間感”が感じられます。

ぽん 目指すものと言うと、私たちにとってはライブや曲作りだったりするのですが、それが完結したあとにまた新しいもの、新しい扉、新しい世界を切り拓いて、以前とは違うのものを目指して進んでいます。最終的に行き着く先は、おそらく全員同じではないのですが、だからこそそれが重なり合ったとき、同じひとつのもを目指していくことができるのは、やっぱり奇跡みたいだと思うんです。

ーータイトル「OPEN THE WORLDS」に引っかけての質問ですが、それぞれで、新しく世界を切り拓いたものはありますか?

ぽん 今まで作ってみたことのないモノを作ることに開眼しました! ORESAMAのワンマンライブ時の抽選企画で、私が作ったグラスが賞品になっていたのですが、ガラス工房に行って作らせていただいたんですね。それがすごく楽しくて、ハマってしまって。この前はアクセサリー工房に行って自分の指にあったリングを作りました。今まで作ったことのないものを作るのって、新しい発見がたくさんあって刺激にもなります。

小島 僕は、オーディオの世界に片足を踏み入れてしまいました。それはヘッドフォンを新調したことがきっかけです。フランスのフォーカルというメーカーの製品で、今までは聴きたい音によって複数のヘッドフォンを使い分けていたんですけど、このヘッドフォンはそれが一台で済んでしまうんです。普通のヘッドフォンより高価にはなりますけど、値段には換えられない価値があります。ただそれで終わればいいんですけど、ヘッドフォンのポテンシャルを損なわないためのケーブルとかアンプとか、選んでいるとどんどん沼にはまってしまって(笑)。でもお客さんにいい音を届けたいと思ったら、まずは自分がいい音を知らないといけないですよね。より理想の音を作るためにも追求していきたいです。


ORESAMA小島は「作曲家アーサー」?

ーーまた、パーリィ☆フェアリィが歌うED主題歌「PEARLY×PARTY」も、ぽんさんが作詞、小島さんが作曲・編曲を担当しています。第1シーズンのED主題歌「KI-te MI-te HIT PARADE!」は、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんの楽曲で話題になりました。

小島 こういう楽曲を書くのも初めてだったし、ぽんちゃんもこういう大人数で歌う歌詞を書くのは初めてだったので、ORESAMAとして新しいチャレンジの曲になりました。制作としても、いろんな新しい楽しさがありましたね。

ぽん 第1シーズンED主題歌の続編のような形で書いてほしいというお話をいただいたので、「KI-te MI-te HIT PARADE!」を聴いて、歌詞を読ませていただいたのですが、第一印象として私はとても“純真さ”を感じました。楽しいとかうれしいとか知りたいとか、そういう欲求に対して、まっすぐであったり正直だったりするイメージを強く受けたので、楽しくて言葉遊びがたくさん詰まったものにしたいと思いながら作詞をしました。合いの手もたくさん入っていて、そこはスタッフさんからアドバイスをいただきながら書きました。

ーー音が上下に激しく動くメロディが独特ですね。

小島 サウンド、歌、歌詞、あらゆる面において“音のリズム”というものを重視しました。すべてがひとつに合わさって、絶妙なグルーヴを生み出していると思います。歌詞に関しても、ぽんちゃんが普段書かないテイストでありながら、彼女が得意とする言葉遊びもふんだんに盛り込まれています。音と言葉のハマりも絶妙なので、歌単体を取ってもグルービーですし、それがサウンドと一体となってグルーヴが完成している感覚です。

ーー歌詞は、いかにして音に乗る言葉にするかということを意識したとのことですが。

ぽん 第一に聴いて楽しい歌詞がいいと思ったので、歌詞カードを見ると文字数も多いので重い印象ですけど、〈酩酩(めいめい)〉とか、〈壱壱(わんわん)〉といった私なりの遊びもたくさんあって、作詞もすごく楽しかったです。

ーー6人で歌い繋いでいくメロディはいかがですか?

小島 6人で歌い繋ぐということだけでもメロディの情報量が多く、トラックに音を詰め込みすぎると飽和してしまうので、トラックはシンプルに。と言ってもORESAMAらしい強さはありますけど、ボーカルを邪魔しない量の音数でアレンジを構築していきました。

ーーシングルのカップリングには、ED主題歌のセルフカバーバージョン「PEARLY×PARTY -Funkapop ver.-」を収録しています。こちらはアレンジも変わっていて、ぽんさんがおひとりで歌っています。

ぽん シングルのカップリング曲をどうしようかという話になったときに、プロデューサーさんから「OPとEDを両方担当するのは初めてだから、セルフカバーしたら面白いんじゃないか」と、アイデアをいただいたんです。私もすごく面白そうだと思ったんですけど、もともとORESAMAの曲として作ったわけではなかったので、いつも私が書く歌詞とはテイストが違うし、6人で歌うことを念頭に置いて、みんなで歌って楽しいというものをイメージしていたので。でも実際ひとりで歌ってみてもとても楽しかったです。

小島 EDのバージョンは、ハイテンポなビートに、サックスの音色がメインとなっているサウンドで、とてもダンサブルな楽曲になっています。セルフカバーは、そのテイストを残しながらファンキーな要素を加え、まったく違ったアレンジで仕上げました。実はメロディも若干違っていて、セルフカバーではぽんちゃんがアドリブと言うか、メロディを自由に歌っているところもあるんです。

ーーベースが前面に出ていてかっこいいサウンドになっていますね。

小島 ありがとうございます。今回は、ギターだけでなく初めてベースも僕が弾いています。楽器を生演奏で弾くとその人なりのグルーヴが出て、それが曲を聴いた人に個性的だと感じさせる要素でもあります。ギターだけではなくベースでも出せたら、自分の個性がより発揮できるんじゃないかと思いました。

ーーしかし、ED主題歌のバージョンとセルフカバーのバージョンの作業が同時進行だったそうで、それは大変でしたね。

小島 同じ曲に対して違うアレンジを施す場合、少し期間があれば思考が新鮮になって新しいアレンジやリミックスのアイデアが浮かびやすくなるのですが……。短いスパンで一曲に対してふたつのアレンジを完成させるのは、頭を使う制作でした。でも大変だったかいもあって、どちらも満足のいくものになりましたね。

ーー最後に『叛逆性ミリオンアーサー』は、100万本のエクスカリバーを折っていくお話ということで、おふたりが100万回繰り返してもいいと思うことは?

ぽん ライブですね。聴き手と作り手が、同じ空間で同じ音楽を共有できるのは、とても素晴らしいことだと最近改めて思います。なにかハプニングがあっても、それもきっとライブの醍醐味だし、いかにお客さんと遊べるか、楽しめるかが大事なんだと思います。

小島 そういう意味では、死ぬまでに100万曲作りたいです(笑)。もちろん行き詰まることはあるけど、それは気分転換や情報収集で解消できるし、そういうときでもあきらめないことが力にもなります。むしろ詰まったときのほうが、「よし今が成長できるチャンスだ」と思えるので、そういうときの時間は大切にするようにしています。『ミリオンアーサー』の世界に例えるなら、僕は作曲家アーサーかもしれないですね(笑)。

取材・文=榑林史章

<プロフィール>
【オレサマ】ボーカルと作詞を担当するぽんと、ギター・プログラミング・作曲・編曲を担当する小島英也によるユニット。これまでシングル6枚、アルバム2枚をリリースした。6月に行われるライブイベント「20th Aniversary Live ランティス祭り A・R・I・G・A・T・O ANISONG」への出演が決定している。

<シングル「OPEN THE WORLDS」>
4月24日(水)発売
ランティス
価格:1,200円(税別)

※画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大できます。

 

 「OPEN THE WORLDS」は、アッパーのサウンドでピアノやギターのリフが印象的な、ORESAMAらしいダンスチューン。カップリングには、ED主題歌のセルフカバー「PEARLY×PARTY -Funkapop Ver.-」を収録。ED主題歌とは違うアレンジで、ベースを前面に押し出したファンクサウンドが秀逸である。

《超!アニメディア編集部》
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