【インタビュー】高垣彩陽の声優&クラシックへの想いが詰まったコンサートCDが発売!「自分の道は間違ってなかったと思えた夜でした」 | 超!アニメディア

【インタビュー】高垣彩陽の声優&クラシックへの想いが詰まったコンサートCDが発売!「自分の道は間違ってなかったと思えた夜でした」

2016年にBunkamuraオーチャードホールで開催されたクラシカルコンサートの音源を収録した、スペシャルなアルバム『“高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」“コンサートCD』を7月4日(水)に …

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高垣彩陽
 2016年にBunkamuraオーチャードホールで開催されたクラシカルコンサートの音源を収録した、スペシャルなアルバム『“高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」“コンサートCD』を7月4日(水)にリリース高垣彩陽。そのコンサートの思い出から、音楽にかける思いなど、色々と語ってくれた。

−−アルバムがリリースされると聞いた時のご感想は?

 このコンサートは、2016年の11月に行われたのですが、私自身CDになることはないと思っていたんです。今年に入ってから「夏にあのコンサートをCDにします」と言われて、「えー」って(笑)本当に驚きました。というのも、コンサートの2日前くらいに、もしもの時のために収録することになって。本当にギリギリで、スタッフさんが来てくださったんです。それを私は当日、会場に入ってから聞いたんです(笑)。その時も「用途は決まってないけど、一応録音します」と言われて。コンサートを終えて1年たっても特に何もなかったので、あれはもう資料用の音源になったのかなと思っていたら、「コンサートCDとして発売します」と言われて。私としては、一夜限りのコンサートのために後藤望友さんがアレンジから全てやってくれた曲なので、あの場にいた方達だけではなく、来られなかった方にも聴いてもらえることが嬉しいです。形に残ることが、すごくありがたくて幸せですね。

−−改めて聴いたご感想は?

 チェックでしか聴いてないんですけど、懐かしいなと。もともと私、ヴァイオリンが大好きで、ストリングス(絃楽器)の音がすごく好きなんです。その音色をリハーサルで初めて聴いた時も、歌うのを忘れるくらいうっとりしちゃいました。私の歌なしバージョンで聴きたいなっていうくらい(笑)本当に素敵で。コンサートは、オペラやクラシック曲をおいたバラードメインの一部と、自分のオリジナル曲や、ディズニーのカバー曲などが中心の二部という、二部構成で行いました。いつも自分がバンドサウンドで聞いてたおなじみの曲が、全く違うアレンジのオーケストラバージョンになって、まず誰よりも私が幸せだったと思います。ハイレゾの配信もあるので、ハイレゾだと、あの日の客席に行けるかもしれないと、今から配信が楽しみです。


高垣彩陽

−―後藤さんとはアレンジの相談などは事前にされたんですか?

 後藤さんは本当に仕事が早い方で、セットリストが決まったらすぐにアレンジを上げてくれました。後藤さんは2011年に最初のカバーアルバム「melodia」を出した時からの付き合いで、ファーストコンサートも一緒にやらせてもらったりして、本当にお世話になっています。第二部で歌った「Bright」も、彼女が作曲した曲なんです。後藤さんが素晴らしいアレンジをしてくださったので、早く生で聴いてほしい!と思ってました。今回、コンサートマスターをやってくれた地行美穂ちゃんも、ファーストコンサートから付き合いのある本当に素晴らしいバイオリニストで。彼女がオーケストラを引っ張ってくれて、リハーサルがすごく刺激的でしたね。後藤さんと知行ちゃんが楽譜を手にタイミングの話し合いをして、それをさらに他のメンバーに指示を出しているのを「かっこいいなぁ」とファン目線で見てました(笑)。

−−後藤さんと地行さんへの信頼が厚いですね。

 いつものライブとは違って、呼吸を合わせることでタイミングを測って演奏する形だったので、私の呼吸とかテンポを察知して演奏してくれていたんです。でも、私が「もっとはっきり合図出したほうがいいかな」と言うと、「自由にやってくれたら、私たち付いていけるから大丈夫だよ」と言ってくれて。本当に“心強いわ〜”って思いましたね。

――当日、緊張はいかがでしたか?

 オーケストラという大所帯でステージに立つのも初めてだったので嬉しかったですし、格式のある場所でクラシカルコンサートをさせてもらえるということで、緊張よりも高揚感が優っていましたね。来てくださるお客様も、女の子は着飾って来てくれたり、男性もスーツで来てくださったり。みんなで特別な非日常の夜を楽しむという空気の中でステージに立てたのも、大きかったと思います。さらに、ゲストが来るのは事前に発表してたんですけど、誰と何を歌うというのは発表していなかったんです。私の長年の夢で、ディズニーの曲を歌いたい、男性とデュエットしたいという思いがあって、ゲストにHoney L DaysのMITSUAKIくんをお呼びして、「Whole new world」などを一緒に歌ったんです。そういった部分でも自分の夢が叶う瞬間だし、お客様にもいいサプライズになればいいなと、早く聴いて欲しいというワクワクした気持ちが優っていました。

−−ファンの方にとっても、高垣さんにとっても、特別な夜になったようですね。

 カルテットと一緒だったり、バンドとヴァイオリンの編成というのは今まであったのですが、クラシカルコンサートと銘打つことも、オーケストラと一緒に歌うことも初めてでしたね。構成で間に休憩を挟むことも今まではなかったですし、それも含めて特別な夜にしようという気持ちでした。クラシカルコンサートといえば一部と二部に別れてる、という個人的なイメージを踏襲しました(笑)。ありがたいことに、カバー曲も洋楽系からクラシック、ミュージカルの曲、映画音楽などいろんな曲を歌わせてもらって、ソロのアーティストとしてもオリジナル曲、さらに声優としての大事なキャラクターソングも歌わせていただけて。声優として今まで積み重ねてきたことを、自分のルーツでもあるクラシックで全部を包み込んで、オーチャードホールでコンサートができたというのが、まるで今までの自分の人生が全部「これでよかったんだ」って肯定されたという感じがしました。もちろん、誰かに否定されたわけではないですけど、本当に自分はこの道を歩いて来てよかったんだなっていうことを自分自身が肯定できた、答え合わせのような夜になったなって思います。

――オーチャードホールに立てる機会も滅多にないことですよね。

 私、坂本真綾さんのオーチャードホールでのコンサートに、行かせていただいたことがあって。自分の中でオーチャードホールでコンサートをした声優といえば、真綾さんというイメージでした。声優として大好きな先輩に続けたっていうのは、本当に光栄でしたね。今までも音大で声楽を勉強していたことで役や作品と出会えた時は、自分がやって来た一つ一つが今に結びついているんだと実感できて本当に有難いと思いましたが、今回のコンサートで改めて音大に行ってよかったなと。受験当時にまで記憶がさかのぼるくらいの想いでした(笑)。

高垣彩陽
――第二部にはセルフカバー曲が5曲(「君がいる場所」「Bright」「夢のとなり」「縁」「LIFE」)入ってますが、この5曲を入れた理由は?

 「君がいる場所」と「夢のとなり」は、私のバースデーコンサートのときにピアノとカルテットの編成で歌わせていただいたんです。元々、「夢のとなり」はバンドサウンドだし、「君がいる場所」はエレクトリカルな曲で、それを後藤さんが素敵にクラシカルにアレンジしてくださって。でもバースデーコンサートは、限られた人数での1回だけの公演だったので、より多くの人に聴いてほしいという気持ちがあったんです。この2曲はぜひ今回のオーケストラバージョンで更に豪華にやってもらいたいなと思って選曲しました。「Bright」は後藤さんに作曲していただいた縁もあって、久しぶりに歌いたいなと思ったんです。「縁」は「individual」というアルバムの中で、初めて自分で作詞作曲した曲なんですが、もともとピアノと歌だけで編成されている曲なんです。これは「是非オーケストラで聴きたい」という、私の趣味というかわがままで入れました(笑)。なので、美しいオーケストラにしていただいて、自分が作ったメロディが華やかになっていく、それを歌わせていただけるという幸福感がものすごかったです。「LIFE」は『CANAAN』というアニメのキャラクターソングなんですけど、私が声を担当したアイドルのネネが歌っていた曲です。クラシカルな感じで歌っているバラードで、もともとドラマチックな曲なんですけど、どうしてもキャラクターソングを1曲入れたいと思った時に、この曲をピアノで歌いたいなと。私は自分のソロコンサートでも、キャラクターソングを歌うことが多いんです。キャラクターソングも自分の声優としての大事な表現の一部ですし、アフレコの延長線上にあるもので、声優の特権だと思っているんです。自分にとっては、声優という土台が大事なので、それを踏襲したコンサートにしたかったのと、お客様へのサプライズになればいいなと思い、アンコールに入れました。

――クラシックからキャラクターソングまで、幅広い選曲ですね。

 そうですね。ミュージカルの曲やクラシック曲は、聴く機会や触れる機会がない方も多いと思うんです。でも、ファンの方に私のコンサートで聴いて、「こんな曲もあるんだ」と知ってもらえたらいいなと。その人の世界が広がるきっかけになればという願いもあるんです。以前、『八犬伝-東方八犬異聞-』で「埴生の宿」という曲を浜路が歌うシーンがあって、それが「埴生の宿」を知るきっかけになったんです。だから、私が歌うことで誰かが曲を知って……という、バトンじゃないですけど、いい曲や素敵なものが広がっていけば嬉しいなと思っているので、幅広く選曲できて楽しんでいただけていたら嬉しいです。

――今後は舞台もありますし、幅広いことに挑戦されている高垣さんですが、今やってみたいことはありますか?

 今、タップダンスをやりたいんです。何度か体験レッスンに行ったんですが、舞台のお稽古もあるので、入会するまでに至ってなくて。すぐにプロのダンサーさんのように踊れるとはもちろん思ってないですけど、あんな風にリズムを刻めたらなと思って、手を伸ばし始めているんです。なので、いつか舞台かコンサートかどこかで、披露できたらなって思います。

――それでは、最後に。楽しみにしているファンへメッセージをお願いします!

 コンサートから約2年たってCDになるということで、私としては立てると夢にも思っていなかったオーチャードホールでのクラシカルコンサートは、本当に特別な夜でした。聴いたことがある曲も、ここで初めて聴く曲も、このコンサート独自のオーケストラアレンジになっていて、このCDでしか聴くことができませんので、ぜひ楽しんでいただきたいと思ってます。自分的には初の男性とのデュエットで、ディズニーの有名な曲をカバーさせてもらってますので、そこも注目してもらえたら嬉しいです!また、10月7日(日)にコンサートが決まりました。まずはこのCDを聴いていただきつつ、今度はコンサートに足を運んでいただければ幸いです。よろしくお願いします!

高垣彩陽

〈”高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」“コンサートCD 収録情報〉
完全生産限定盤
7月4日(水)発売
SMCL-544〜545
CD2枚組 ¥3518円+税

[CD Disc1]
第一部
1 The Sound of Music
2 Lascia Ch’io Pianga
3 On My Own
4 TRUE COLORS
5 埴生の宿
6 Amazing Grace
7 Quel Guardo Il Cavaliere

[CD Disc2]
第二部
1 君がいる場所
2 Bright
3 Whole new world (Duet with MITSUAKI)
4 とびら開けて
5 Defying Gravity
6 夢のとなり
7 My Heart Will Go On
8縁

ENCORE
9 LIFE
10 Time To Say Goodbye (Duet with MITSUAKI)
11 You Raise Me Up (Duet with MITSUAKI)

★高垣彩陽×後藤望友(指揮)×地行美穂(ヴァイオリン)のスぺシャル対談 と、ゲストのMITSUAKIによるコメントをジャケットに付属

高垣彩陽

【たかがき・あやひ】10月25日生まれ。ミュージックレイン所属。7月12日〜17日に上演のミュージカル座『ひめゆり』(東京・シアター1010)に出演する。10月7日(日)にはコンサートを敢行。また、10月7日に東京・中野サンプラザにてLAWSON presents 高垣彩陽コンサート「Memoria×MelodiaⅡ」が決定!

 

 

《超!アニメディア編集部》
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