制作時のエピソードトークやライブドローイングを披露「ボンズ20周年記念展 鋼の錬金術師 2003SPトークショー」レポート | 超!アニメディア

制作時のエピソードトークやライブドローイングを披露「ボンズ20周年記念展 鋼の錬金術師 2003SPトークショー」レポート

  「東京アニメセンターinDNPプラザ」の移転1周年とアニメーション制作会社・ボンズの設立20周年を記念した特別企画展が2018年10月~11月に開催され、11月24日には2003年~2004年にかけて放送されたTVア …

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  「東京アニメセンターinDNPプラザ」の移転1周年とアニメーション制作会社・ボンズの設立20周年を記念した特別企画展が2018年10月~11月に開催され、11月24日には2003年~2004年にかけて放送されたTVアニメ『鋼の錬金術師』のクリエイター陣によるトークショーが行われた。


 当日はプロデューサーの大薮芳広による司会のもと、水島精二監督、ストーリーエディターの會川昇、 キャラクターデザインの伊藤嘉之が登壇。第7話「合成獣(キメラ)が哭く夜」が上映されたあと、トークが展開した。第7話はファンの間でも話題になった話数で、エンディング映像を担当した鈴木典光が「エンディングの絵を変えたい」と発案して、このエピソード限定の描きおろし映像が使用されたそう。そのほか、第1話に関しては水島監督から「まだデジタル(による撮影)に慣れていないこともあり、処理が古いですね」などの技術的な部分の感想が飛び出した。


 そして「思い出深い話題は?」というお題では、伊藤が小説版のエピソードを描いた11話「砂礫の大地・前編」、12話「砂礫の大地・後編」を挙げてた。「最初のエピソードはほかのライターにもお願いしていたが、オリジナルになっていく39話以降は會川さんが全部書いていた」という裏話も披露。そして話題は第25話「別れの儀式」へ。會川いわく「難しいと言われていましたが、少年の成長をどうしても描きたかった」とのこと。水島監督から「伊藤さんの作画監修で(キャラクターの)年齢の書き分けができた」とほめられた伊藤は「會川さんの脚本では、普通は忘れられてしまいそうな伏線も回収されていて、すごいと思いました」と語った。

 最後は伊藤によるライブドローイング(その場でイラストを描く)コーナー。以前、雑誌「アニメディア」のアニメーター紹介コーナー「月刊アニメ道場」でも(即興絵を)描いたことがあるという伊藤は「もう15年前ということでだいぶ覚えていないけど、アルフォンスは描けます!」と話し、エドワード・エルリック、アルフォンス・エルリック兄弟、そしてロイ・マスタングのイラストを披露した。なお、このときに描いたイラストと登壇者のサインが入った色紙は、本イベントのために集まったファンに向けたジャンケン大会の賞品としてプレゼントされた。

 2時間近くにわたり催されたトークイベントもいよいよ終幕。最後に登壇者からファンに向けてメッセージが贈られたので紹介する。

伊藤「『鋼の錬金術師』という作品を愛してくださっている方がこんなにたくさんいてありがたいです。本日はありがとうございました!」

會川「ボンズさんとは『機巧奇傳ヒヲウ戦記』という作品から関わらせていただいているので、思い出深いです。今後30年、40年、50年とご活躍されると思いますので、みなさんも応援よろしくお願いします!」

水島「『鋼の錬金術師』は僕にとっては代表作で、15年経っても『鋼(の錬金術師)』の水島さんと言われることがあります。ボンズさんとはまた何か別の作品でもご一緒したいですね」


(c)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通2003

《超!アニメディア編集部》
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