「ヒロアカ FINAL SEASON」岡本信彦インタビュー 爆豪勝己は“挫折の人” オール・フォー・ワン戦は「呪いになっていた汚名返上をできてよかった」 2ページ目 | 超!アニメディア

「ヒロアカ FINAL SEASON」岡本信彦インタビュー 爆豪勝己は“挫折の人” オール・フォー・ワン戦は「呪いになっていた汚名返上をできてよかった」

『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』が10月4日より放送中。2016年より放送が始まったTVアニメシリーズを締めくくる最終章となる本作では、ヒーローを志す主人公・緑谷出久らと最凶の敵<ヴィラン>死柄木弔、“魔王”オール・フォー・ワンとの最終決戦が繰り広げられる。

特集
注目記事
岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 岡本信彦
  • 『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』キービジュアル(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

■ 天才といわれる爆豪も「ずっと努力していた」

――今では岡本さん以外考えられない爆豪ですが、オーディションがあったと伺っています。抜擢された決め手はなんだったとお考えですか?

ひとつ思うのは、もしかしたら叫びに “アカデミアっぽさ”というか、若く粗削りな雰囲気があったのかなと思います。ただ、当時は本当にがむしゃらだったのですが。爆豪もがむしゃらに頑張るようなキャラクターなので、必死に叫んでいました。
――ファイナルシーズンでの叫びシーンはいかがですか?

最終戦ではゴリゴリに筋トレの成果もあって、声も抜群に出していたのですが、完全復活後はエッジショットが言っていた通り、呼吸するのも激痛でほぼほぼ満身創痍のなかで気力だけで叫んでいることを意識しながらやっていました。

――戦いが続くと叫ぶシーンも多いですね。やはり身体的にもきついのでしょうか?

もちろんクラクラですね、いつも。とくに朝イチにやるといきなり血圧上がりますし、叫び続けると立ち眩みのような感じにはなりますね。

――長年爆豪役を演じられてきた中で、印象的だったことはありますか?

よく泣く子だなと。「俺はここからだ」と、初めて挫折を味わったあとに泣いていましたが、そういった感情をあらわにするシーンっていうのはたくさんありました。周りからは天才だ、才能マンだと言われてますけど、振り返ってみると彼はずっと努力していたと思います。

――そんな爆豪は、原作完結後の全世界キャラクター人気投票で『WORLD BEST HERO』1位を獲得していますが、結果を聞いていかがでしたか?

びっくりしました。正直違うキャラクターだろうと思ってたので、そうなんだ!!って感じでしたね。

――爆豪がここまで人気を集める理由はどんなところだと思いますか?

成長の仕方として、もしかしたら爆豪は世の人たちにフィットしたのかなと思っていて。物語が展開していくときに、成功して、勝利してと話が進んでいくことが多いですが、爆豪は最後の最後までほとんど負けてるんです。

勝利への囚われ、敗北、上手くいかない焦燥感……「デクvsかっちゃん2」ではデクにも勝ったけど、デクが大人っぽくも見えていて。フラストレーションをぶつけさせてもらったみたいな感覚でした。

B組には完全勝利していたけど、それ以外のところではちゃんと勝っていないなって。肉倉精児との戦いもチームでの勝利ではあったものの、タイマンでは負けているに等しいような描写があって、わりと挫折が多い人。このリアリティに近いもどかしさが読者や視聴者に刺さったのかなと思います。

――幼馴染のデクとは成長の仕方や考え方にも違いがあり、何度も衝突してきました。爆豪にとって、デクはどんな存在だと考えていますか?

最初は石ころだと思ってたと言ってましたけど、ずっと意識していた存在だと思います。石ころ呼ばわりするわりには固執してますし、もしかしたら自分と似たようなものを感じてたのかもしれないですね。

方向性は全然違えど、切磋琢磨して、爆豪の成長にはデクが必要不可欠だったんじゃないかと思っています。結局デクのおかげで成長してることを自分でもわかっていたんだろうなと。

そう考えると、これからもデクとは切磋琢磨していきたい仲、よきライバルとはいわないけど、そういったイメージが強いだろうなと思います。轟も強いですけど、ライバルとはまた違うのかなと感じました。オールマイトという同じ人に憧れたからこそのライバル関係だと思います。

――最後に、毎週アニメ放送を楽しみにしているファンの方々にメッセージをお願いします。

きっと皆さんも終わってほしくない気持ちがありつつ、デクがずっと言ってきた“最高のヒーローになるまでの物語”を見届けたいという気持ちがあると思います。

もしかしたらですが、堀越先生の作品タイトルのメッセージ性は、途中から “僕”が“僕たち”になっているようにも感じます。 “たち”の解釈なんですけど、もちろんA組とかB組、ヒロアカの世界にいる人物はもちろん、考えようによっては読者や視聴者、現実世界の皆さんも含んでいるとも思います。ぜひ皆で一緒に“最高のヒーローになるまでの物語”を見届けられたらいいなと思っております。

■岡本信彦さんのサイン入りチェキプレゼント!

TVアニメの放送&インタビューを記念して、サイン入りチェキを読者1名さまにプレゼントします。ぜひ奮って応募してくださいね!

<応募方法>
1)チェキプレゼントのポストをリポスト
2)アニメ!アニメ!公式X(@AnimeAnime_jp)をフォロー

<応募締切>
2025年11月10日(月)23:59まで

注意事項
・当選したプレゼントの転売等は固く禁止します。
・当選された方には、後日XのDMにてご連絡を差し上げます。ご返信をいただけなかった際は、当選が無効になる場合があります。
・当選者の個人情報については本プレゼントの発送にのみ利用いたします。個人情報の管理については株式会社イードの個人情報保護方針に基づきます。

【『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ情報】
僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON
毎週土曜夕方5:30放送中!
読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット ※一部地域を除く
各動画配信プラットフォームで最新話順次配信

【スタッフ】
原作:堀越耕平(集英社ジャンプコミックス刊)
総監督:長崎健司
監督:中山奈緒美
シリーズ構成:黒田洋介(スタジオオルフェ)
キャラクターデザイン:馬越嘉彦・小田嶋瞳
美術監督:池田繁美・丸山由紀子(アトリエムサ)
色彩設計:菊地和子(Wish)
撮影監督:澤 貴史
3DCG監督:安東容太
編集:坂本久美子
音響監督:三間雅文
音楽:林ゆうき
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム

【声の出演】
緑谷出久:山下大輝 オールマイト:三宅健太
死柄木弔:内山昂輝 オール・フォー・ワン:大塚明夫/神谷浩史

(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会


僕のヒーローアカデミア

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
僕のヒーローアカデミア 42 (ジャンプコミックスDIGITAL)
¥543
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《吉川恵》
【注目の記事】[PR]