石田彰―猗窩座と狛治を演じることで生まれる“落差”を感じてほしい『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』インタビュー | 超!アニメディア

石田彰―猗窩座と狛治を演じることで生まれる“落差”を感じてほしい『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』インタビュー

絶賛公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。物語はついに、最終局面へ。鬼舞辻無惨の手によって鬼の根城<無限城>へと落とされた炭治郎と<柱>たちの激闘が描かれている。

特集
注目記事
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

絶賛公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。物語はついに、最終局面へ。鬼舞辻無惨の手によって鬼の根城<無限城>へと落とされた炭治郎と<柱>たちの激闘が描かれている。

このたび、第一章のサブタイトルにもなっている猗窩座役の石田彰にインタビュー。再び劇場版で猗窩座を演じることになったことへの思いや、彼を演じる上で意識した「強さ」の表現について、さらに鬼になる前の姿「狛治(はくじ)」に対しての印象など、たっぷりと伺った。

[取材・文=米田果織]

■ “鬼”になった猗窩座「そのきっかけにこそ、彼独特のドラマチックを感じる」

――2020年10月公開「無限列車編」での衝撃的なバトルから5年。再び劇場版で猗窩座を演じることになったことへの思いをお聞かせください。

猗窩座にとっての大きなエピソードを、再び劇場版で製作していただけることは、演じている身として本当にうれしいです。それが緊張感にも繋がってはいますが、前作の劇場版『無限列車編』では劇中に初登場するということもあり、その分、緊張度が高かった記憶があります。それからテレビシリーズにも登場し、それを経ての再登場なので、以前よりも多少リラックスできた部分もありました。

――最終決戦を描く『無限城編』、さらに「猗窩座再来」というサブタイトルにあるキャラクターを演じることへのプレッシャーは?

それは……、いい意味でとくに感じていません。僕はプロデューサー的な立ち位置にいないので。完成した作品を見せてもらい、僕個人としてはこれは評価されるべき作品だと思いましたが、どう受け止めるかは、ご覧いただいた方それぞれの感性なのでしょうから。

――その『無限列車編』で、敵役にも関わらず人気となった猗窩座。石田さんは、彼のどんな部分に人気の要因があると考えますか?

やはり、圧倒的な強さではないでしょうか。煉獄杏寿郎を倒すほどですから。その圧倒的な特徴が、皆さんの意識に残りやすかったのではないかと思います。

――今作で再び炭治郎、そして冨岡義勇と対峙した猗窩座。演じる上で、常に意識していることは?

主人公に敵対するポジションとして登場するので、敵は強くなければいけない。物語がより面白くなるためにはそうでなければならないだろうという認識があり、また、実際に猗窩座はとても強いキャラクターとして描かれています。その強さにしっかりとした説得力を持たせる表現をしなければいけないという意識を持って演じていました。

――『無限城編』で再登場するにあたり、今作で描かれる猗窩座の心情を表現するために心がけたことなどはありますか?

物語の構成上「猗窩座の部分」「狛治の部分」があるので、狛治が描かれるシーンでは、観客から見ても猗窩座に対する認識がより深まる流れになっているのだと思います。だからといって、僕の猗窩座としての取り組み方は変わりません。狛治としての表現をしっかりやることによって、一人のキャラクターの中に落差が生まれるのではないかと。それをちゃんと感じてもらえるようにしなければいけないと考えていました。

冨岡義勇は「自分に対して公平にジャッジができる人」

――今作で再び対峙する炭治郎の印象について、また前作から変化を感じた部分は?

炭治郎については、猗窩座の中で評価が変化していくという流れがとても面白いと思いました。主人公なので成長して当たり前なのですが、その成長がわかりやすい場面に居合わせるキャラクターである猗窩座を演じられたことを幸運に感じます。

――今回は水柱・冨岡義勇とも対峙することになりましたが、彼の印象は?

義勇さんもとても強いキャラクターですよね。ただ、義勇さんは、自分に対しても公平にジャッジができる人だと思います。冷静なキャラクターであり、そこは馬鹿正直だと思います。

「負けるかもしれない。でもやらなきゃ!」と熱量で持っていこうとするのが炭治郎。しかし、熱量で鼓舞してもごまかすことができないくらいドライで、自分に厳しいのが義勇さんなのかなと思います。

――その3人の激闘が今作の見どころになっていますが、完成した映像を見ていかがでしたか?

殺陣のアクションが連続する、本当にすごいシーンを映像として作り上げていただけたなと思いました。炭治郎、義勇、そして猗窩座それぞれが「何故すごいのか」「すごいと思ってしまう理由」までもしっかりと感じられる映像になっていて、見た方の満足度も高いのではないでしょうか。

――掛け合いのあるキャラクター同士は一緒に収録できたと伺いました。収録現場はどのような雰囲気だったのでしょうか?

すごく真剣味のある収録で、いい意味で緊張感を保ったスタジオだったと思います。

――見どころといえば、師範と恋雪(こゆき)とのシーンも欠かせません。2人の印象、そして掛け合ってみての感想も聞かせてください。

匙加減を探りながら演じるシーンが多かったです。実際に完成した映像を客観的に見てみると、その加減がハマっていて恋雪の儚さが存分に出ており、「守ってやるべき人だ」という説得力を感じました。

――最後に、作品のファンに向けてメッセージをお願いします。

第一章は『猗窩座再来』というサブタイトルが付いており、炭治郎と猗窩座の激闘が再び描かれることは周知いただいているかと思いますが、それだけではない物語がたくさん込められています。本当に見応えのある映画になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでもらって、そして第二章、第三章へと続くこの『鬼滅の刃』の大きな流れに乗っかっていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。


テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)
¥481
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
全国劇場にて公開中
【スタッフ】
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島 晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸・梶山庸子・菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督・フィニッシング演出監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野 学
音楽:椎名 豪・梶浦由記
主題歌:Aimer「太陽が昇らない世界」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)・LiSA「残酷な夜に輝け」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
総監督:近藤 光
アニメーション制作:ufotable
配給:東宝・アニプレックス
【キャスト】
竈門炭治郎:花江夏樹
竈門禰豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野 紘
嘴平伊之助:松岡禎丞
栗花落カナヲ:上田麗奈
不死川玄弥:岡本信彦
冨岡義勇:櫻井孝宏
宇髄天元:小西克幸
時透無一郎:河西健吾
胡蝶しのぶ:早見沙織
甘露寺蜜璃:花澤香菜
伊黒小芭内:鈴村健一
不死川実弥:関 智一
悲鳴嶼行冥:杉田智和
猗窩座(上弦の参):石田 彰
※ 禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記。
※ 鬼舞辻無惨の「辻」は点一つのしんにょうが正しい表記。
※煉獄の「煉」は「火」+「東」が正しい表記。
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

《米田果織》
【注目の記事】[PR]