声優・相良茉優、“全身全霊でミケを演じた”『犬になったら好きな人に拾われた。』お芝居で大切にしたことを語る | 超!アニメディア

声優・相良茉優、“全身全霊でミケを演じた”『犬になったら好きな人に拾われた。』お芝居で大切にしたことを語る

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年2月号には、冬アニメ『犬になったら好きな人に拾われた。』より、猫谷ミケ役を演じる相良茉優が登場。

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相良茉優&『犬になったら好きな人に拾われた。』猫谷ミケ(C)古川五勢・講談社/犬ひろ製作委員会
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年2月号には、冬アニメ『犬になったら好きな人に拾われた。』より、猫谷ミケ役を演じる相良茉優が登場。

本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

ポチ太に対しては絶望的な恐怖を表現できるように


――『犬になったら好きな人に拾われた。』という作品の第一印象は?

オーディションを受ける前に原作を読むまでは、男性の夢が詰まった作品なのかなと思っていました。でも、読み進めていくと、ポチ太がイヌになった理由やヒロインたちの心情もていねいに描かれていて。ちょっとエッチで笑えるけど、胸キュンなラブコメだと感じるようになりました。

――原作には過激なシーンも多いですが、どうやってアニメ化するのかなと思いませんでしたか?

思いました!(笑)実際はかわいいモザイクがかかっていたりして、なるほど! と思いましたし、それはそれで作品の持つコミカルさがうまく表現されているなと感じました。

――ミケの第一印象はどうでしたか?

見た目がギャルなのでイケイケなタイプなのかと思ったら、じつはイヌが怖いという、そのギャップがかわいい子だなという印象でした。しかも、(犬飼)加恋ともうひとりのヒロイン・(月城)うさぎは自分の意志が強めでグイグイ行くタイプなんですが、ミケちゃんはサポートタイプのしっかり者なんです。ヒロイン3人のなかでは一番の常識人だなとも感じました。


『犬になったら好きな人に拾われた。』猫谷ミケ
――オーディションでは、どんなお芝居のアプローチをしましたか?

ギャルっぽさはありつつも、イヌが怖いという弱さも出るように意識しました。

――アフレコに入ってからのお芝居で、どんなところを大切にしていますか?

いくらミケちゃんがイヌが怖いといっても、ポチ太は子イヌだし、そこまでオーバーじゃないだろうと思っていたんです。でも、アフレコの最初に「ライオンに襲われて死ぬのではないか、くらいの恐怖心で演じてください」とスタッフの方に言われて。叫び声を上げることさえできない、息も絶え絶えという感覚を大切にしました。それから、ポチ太を怒るときはかなり真剣にしています。加恋が静かに怒るタイプだとすると、ミケちゃんは怒りが突き抜けるタイプなので、その感情の振れ幅は大切にしていきました。

――それだけ感情の揺れ動きが多いと、アフレコで体力を使いそうですね。

全身全霊で演じたので、めちゃくちゃ疲れました(笑)。身体は動いていないのに、気持ちが動くだけで、こんなに疲れるんだなと知りました。

――ミケを演じるときに一番難しかったのは、やはり叫びですか?

そうですね。これまであまり叫ぶキャラを担当したことがなかったということもありますが、ここまで本気で恐怖を表現するお芝居も経験がなかったんです。ずっと叫び続けるってすごく大変なんだと感じましたし、何よりミケちゃんの声で叫びながら恐怖を乗せるのが難しくて。ミケちゃんらしさを優先すると、どうしても恐怖感が薄れてしまうんです。よくスタッフの方から「声のニュアンスにミケをもう少し残してください」と言われていました。

――叫び以外の演技はどうでしたか?

ミケちゃんはポチ太が絡まないと元気なので、明るさを意識しました。また、加恋には親友として彼女を大切にしたいという思いを、そしてうさぎとは面識がなかったので、「なんだこいつ?」感を出すように心がけました。


『犬になったら好きな人に拾われた。』猫谷ミケ
――作品的には、ちょっとエッチなシーンも欠かせませんね。

基本的にはポチ太が意図せず行動してしまった結果、エッチなトラブルが起こるのですが、ミケちゃんは寝ているときや意識を失っているときにそういう目に遭うことが多かったので、あえてオーバーなお芝居はしないようにしました。何よりミケちゃんの場合、ポチ太が寄ってくることが恐怖なので、エッチな反応より怖さが勝っちゃうんですよね(笑)。

――ミケに共感できる部分は?

私も人が困っていたら何かしたいと思うので、友達思いなところに共感できます。ただ、私はイヌが好きなので、あそこまで恐怖するのはどうにもわからないです。

――ミケに憧れるところは?

ポチ太と加恋のために尽くすところ。人のために何かをすることは私も好きですが、あそこまで自分を犠牲にできないので、それは素敵だなと思います。

――ほかの2人のヒロイン、加恋とうさぎにはどんな印象がありますか?

ヤバいです(笑)。まず加恋は、イヌに対して本気で恋愛感情を持っているような行動をするところや、ポチ太のおしっこ姿を撮影して嬉々としているところがヤバい。しかも、そこに会沢紗弥さんの深みのある声が乗ると、怖いぐらいの愛が感じられてヤバさが増すんです。怒ったときの冷徹な感じもゾクッとしますし、ポチ太以外のものに対する敵意がすごいです。うさぎは、アニメではだいぶマイルドになっていますが、ポチ太をイヌではなく人間のように扱っている姿がヤバい。加恋にもグイグイ絡んでいくし、怖いもの知らずな感じがするんですよね。小坂井祐理絵ちゃんの陶酔しきっているお芝居もすごすぎて、思わず笑いたくなるくらいにおもしろかったです。

――そんなヒロイン3人の中心にいるポチ太への印象を教えてください。

やりたくないと言いながら、「犬飼さんのためだから」「仕方なくなんだ」と言い訳しながら行動していて、もしかしたらノリノリなんじゃないかと思えるようなところがおもしろいです。でも、イヌだから好き放題できるはずなのに、そうしないところは素敵だと思いますし、基本的にはヒーローになろうとする気持ちがあるいい子だと感じています。

――ヒロイン3人で歌うエンディングテーマ「レッツゴー・マイ・ハウス!!!」についても教えてください。

曲は元気でキャッチーなので、ミケちゃんの元気さは残しつつ、ソロ部分ではイヌに「来ないでほしい」という気持ちを大事に歌いました。ミケちゃんは来てほしくないのに、曲は「おいで」なのがおもしろいですね(笑)。掛け声や鳴き声など、合いの手もたくさん入っているにぎやかな曲なので、ぜひ聞いてほしいです。もし、みなさんの前で歌う機会があったら、鳴き声や合いの手をいっぱい入れてほしいですね。


『犬になったら好きな人に拾われた。』ノンクレジットED
――ついに放映目前となりました。ぜひ冒頭の見どころを教えてください。

ポチ太の目線で展開されるので、映像的にあまり目にしたことのない、珍しい作品になっていると思います。冒頭はとくにそれぞれのヒロインのかわいさが、ローアングルな視点から楽しめます。ミケちゃんに関してはポチ太を怖がる姿がメインですが、どうしてこんなにイヌを怖がるのかは追々わかっていくかもしれません。そして、みなさんが楽しみにしているであろうエッチなシーンももちろん盛りだくさんです。ぜひ楽しみにしていてください。

MegamiにQuestion



Q.自分のチャームポイント

A.高いコミュニケーション能力
このお仕事を始めてから人と関わるのが楽しくなって、誘われればすぐに行きますし、自分からも誘うようになりました。フットワークが軽いんでしょうね。うさぎ役の小坂井ちゃんとはよくご飯に行ったりもしています。

Q.自分のニックネーム

A.まゆち、相良
「まゆち」は中学時代に呼ばれていたんですが、当時はおしゃれなニックネームが流行っていて、私もそういうのがいいなと思ってあまり気に入っていなかったんです。でも、お仕事を始めたときにニックネーム募集をしてもイマイチピンとこなくて、結果「まゆち」のままになりました。「相良」は仲よくなった人によく呼ばれます。

Q.自分の声の特徴

A.構いたくなるような声
強がっているけど弱い、いたずらをして反応させたくなるような声と言われることがあります。あと、マネジャーから目が離せないようなタイプのキャラクターが合う声と言われたこともあって、いろいろやらかすことが多いところが声に出ているんだなと思います。

Q.自分の性格

A.自由
声優として活動しているなかでは、だいぶ違う扉を開いている気がします(笑)。最近はとくにみなさん自分の好きなことをいろいろとやるようになってきているので、私も好きなことを好きなようにやったらこうなった、みたいな感じですね。だから、自由人というのが一番合っている気がします。

Q.いま、ハマっているものは?

A.『白猫GOLF』、自転車
ずっと『スプラトゥーン3』をプレイしていたんですが、『白猫ゴルフ』がリリースされてからは、ずっとプレイしています。もともとゴルフゲームが好きだったのと、『スプラトゥーン3』もキリのいいところにたどりついたのもありました。それから最近は自転車にハマって、レンタルサイクルに乗りまくっています。ただ、趣味がころころ変わるので、本誌が発売された頃はまた変わっているかもしれません。

Q.何かに変身できるなら何になりたい?

A.ヨウム(インコの一種)のような賢いトリ
イヌも好きですが飼われるとそこから動けなくなるので、自由に飛んでいけるトリがいいです。ヨウムのようにトリ籠を自分で開けられるくらいの知能を持った子になって、私の一生をかけてもいい飼い主を探したいです。

Q.とくに好きな動物は?

A.タイハクオウム
もともとトリが好きで、実家でオカメインコを飼っていたのですが、個人的にはそのうち大きなトリをお迎えしたいと思っているんですね。そのなかでも白くてかわいいタイハクオウムが好きです。いつかお迎えするときは、いたずらしなくてやさしい、飼い主が大好きな子を迎えたいです。

Q.本作のキャッチフレーズ

A.ワンちゃんになってイタズラされちゃうよ(ハート)
ワンちゃんになるのにいたずらされる側、ということで何かの展開があるぞ感が出せるのではないかなと思います。ハートマークとイタズラがカタカナなのもポイントです!

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

■プロフィール
さがら・まゆ/4月17日生まれ。京都府出身。Digital Double所属。主な出演作は、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』中須かすみ役、『ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生』虎ノ門うめ役など。

■『犬になったら好きな人に拾われた。』
毎週金曜日深夜1時35分よりTOKYO MXほかにて放映中
目覚めたらイヌになっており、憧れの犬飼加恋【いぬかいかれん】に「ポチ太」として飼われることになった主人公。彼はイヌとして加恋から溺愛され、ドキドキのハプニングに巻き込まれていく。


(C)古川五勢・講談社/犬ひろ製作委員会
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《アニメディア編集部》
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