読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2022年6月号には、『RPG不動産』で風色琴音を演じる井上ほの花が登場。本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。
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井上ほの花【画像クリックでフォトギャラリーへ】
琴音のようにつねに全力でお芝居しました
――『RPG不動産』という作品の第一印象を教えてください。
オーディションを受ける前に原作を手に取ったのですが、表紙のイラストがとてもかわいくて、絵がキラキラしていて癒されました。また、お客さんと接して成長していく琴音ちゃんたちがとても素敵で心が痺れました。さらに「これはこういうことだったの? 早く次が読みたい!」と思わせてくれる伏線があるワクワクする作品でした!
――琴音というキャラクターには、どんな印象がありましたか?
とってもかわいらしいです! 田舎から出てきた子なので少しイモっぽいんですけど、やさしくて天然で……。でも、ちゃんとツッコミもしているし、表情もコロコロ変わる愛おしい子だなと思ったのを覚えています。最初のころは意外ともの静かな子なのかなという印象でしたが、違いましたね(笑)。
――琴音はすぐ気持ちが顔に出ますし、リアクションも大きいですが、素直で見ていてほっこりしますよね。
琴音ちゃんの何ごとにもまっすぐなところ、やさしいところなどは応援したくなるような部分ですよね。
――琴音のどこがとくに魅力的だなと感じていますか?
やさしくて、天然で、明るくて、面倒見がいいところです! そして、ツッコミもできます(笑)。つねに一生懸命なところも大好きです。お客さんの物件探しで自分のことのように悩むなど、誰かのために動ける琴音ちゃんは素敵だなと思います。お花や歌が好きなところもかわいいですし、じつはスタイルがとてもいいところも琴音ちゃんの魅力です!
――そんな琴音をどんな気持ちで演じようと思いましたか?
台本や原作を何回も読んで、琴音ちゃんのように目の前のことに一生懸命取り組みました。琴音ちゃんは表情や気持ちがコロコロ変わるのでそこは「スイッチをパンパン切り替えてやるぞ!」と意気込んで演じました。
――琴音を演じるのは難しかったですか?
第3話くらいまでは難しかったです。なんで自分がオーディションに受かったのかわからなくて、その不安などもあったのかもしれません。でも、琴音ちゃんは話が進むにつれて成長しているので、私も「琴音ちゃんと一緒に成長していくぞ!」という気持ちで乗り越えました。なので、第1話と最終話ではお芝居も結構変わっているかもしれません。
――スタッフからのディレクションで印象に残っていることは?
最初のころは「もう少しナチュラルな感じに」「声はあまり高くないほうが」というディレクションをしてもらいました。琴音ちゃんは田舎から出てきた子なので、そこがもっと出せるといいなと私自身も思いました。こうやってディレクションをもらうたびに琴音ちゃんの魅力が増えていっている気がしてうれしかったです! そして、音響監督さんのディレクションの仕方がとてもやさしくて、毎回楽しい収録でした。
――井上さんにとって、琴音はどんな存在ですか? また、自分と琴音で似ているところはありますか?
琴音ちゃんは私にとって理想そのものなんです! 誰にでもやさしくてかわいらしくてふわふわしていて、でも何ごとにも一生懸命で。おもしろいところやスタイルまで何から何まで憧れです! 彼女にしたいくらい! 唯一似ているところは、お花と歌が大好きなところです。私もよくお花を育てて飾ったり、お風呂で歌を歌ったりしているので、似ているのはそれくらいです(笑)。
――「RPG不動産」に勤めるほかのメンバーの印象を教えてください。
ファーは、何をされても許してしまいたくなるようなかわいらしいルックス、そしてニコッと笑ったときに見える八重歯がチャームポイントです! ルフリアとラキラはカップリングで私的に萌えです! 2人の夫婦みたいな雰囲気が大好きです! ルフリアのラキラにしか見せない表情や感情、ラキラのルフリアにかわいらしく見られたいという思いからの行動は推しポイントです!
――アフレコ現場の思い出は?
とても楽しく、癒される収録でした! ルフリア役の川ちゃん(川井田夏海)はたくさんの話題をあげて話してくれるムードメーカーな存在です! ファー役の(木野)日菜ちゃんは何に対してもリアクションをしてくれて、しかも言うこともおもしろく、とてもかわいらしいです! ラキラ役の(石見)舞菜香ちゃんはやさしさの塊ですね! いてくれるだけでほわ~っとします! 収録が4人でできなかったりすると少しさびしく思ったくらい大好きなアフレコ現場でした!
――これまでの放映で、印象に残っているシーンはありますか?
どのお話も印象や思い入れはあるのですが、やっぱり第1話の冒頭の鼻歌です!! 歌うときは緊張していて声が震えてしまい、何回も手のひらに人という文字を書いて食べました。が、緊張はとけませんでした。あと、毎話の終わり方が好きなのですが、第3話の最後で琴音ちゃんが笑顔で「いらっしゃいませ!」と言うセリフは「来週は、どんなお話なのかな」とワクワクがとくに込み上げました!
――この先の見どころを教えてください。
これまでのお話はかわいらしくて癒されるような物語だったと思うのですが、かわいいだけじゃない! これからはそんな展開が待っています!! 不動産屋さんの4人も、ひとりひとりいろいろと考えたり悩んだりもします。また、涙あり(?)な展開も待っているかもしれません。「これはどういうこと? 気になる~」という場面もありますし、ワクワク、ハラハラなことがたくさんあります! それから、琴音ちゃんのファーを信じるという気持ちからの展開がやっぱり重要なのかなと思っています! どんなことにも突き進んでいく、そんな琴音ちゃんのまっすぐな強さが、これから活躍するポイントになっていきます。個人的に原作を読んでいて好きになったミモちゃんという女の子とのお話もありますので、楽しんで見てくださればうれしいです!
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MegamiにQuestion
Q.自分のチャームポイント
A. 手のひらのホクロ
調べたら手のひらにあるホクロは幸運の証だと書いてあったので!
Q.自分のニックネーム
A. ほっちゃん、ほったん、ほーちゃん
ほっちゃんは小さいころからで、家族からも呼ばれています。ほったんはデビューしてすぐについたニックネームです。ほーちゃんは自分のことをほーと言ってしまうクセがありまして、そこから取って呼んでくださる方がたくさんいます。
Q.自分の声の特徴
A.うるさい?
キンキンする声だと自分で思っています。ある先輩には天真爛漫な声だねと言っていただいたこともあります。
Q.自分の性格
A.マイペース
「話がいきなりコロコロ変わるね!」と言われたり、「話に主語がないね!」と言われたり、「擬音が多いね!」と言われたことがあるのでマイペースなのかな?
Q.いま、ハマっているものは?
A.映画やドラマを見ること
とくにミステリーもの、ホラーもの、事件を解いたり、妖精、魔法……このようなちょっと変わった作品がもとから好きです! 目に見えない世界がとても大好きです!
Q.部屋を選ぶとして譲れない条件は?
A.水回りがきれいで、バルコニーがある
お風呂にはゆっくり長めに浸かりたいので、お風呂が自分のなかで重要です! あとは、お家にワンちゃんがいるのでワンちゃんもオッケーだったり……。バルコニーは名前が好きです!
Q.ファンタジー世界だったらどんな職業に就きたい?
A.魔法使い
小さいころからの夢が魔法使いなので、魔法使いになりたいです!
Q.本作のキャッチフレーズ
A.かわいいだけじゃない! あっと驚きなんてこったー!
かわいい日常ものかと思いきや、とても壮大でビックリすることも涙ありなこともあったりするのでチョイスしました! でも、やっぱりおもしろいお話や癒されるお話が多いので「なんてこったー!」というところでおもしろさも入れてみました!
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取材・文/野下奈生(アイプランニング)
プロフィール
井上ほの花【いのうえ・ほのか】2月9日生まれ。神奈川県出身。オフィスアネモネ所属。主な出演作は、『スローループ』二宮藍子、『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズ 浅利七海役など。
『RPG不動産』作品Information
魔法使いの学校を卒業したものの冒険者として活動する勇気がなく、「RPG不動産」に就職した風色琴音。先輩たちと力を合わせて、お客さんの希望に添った部屋を探そうとするが、訪れるのはネクロマンサーや亜人など、個性的過ぎるお客さんばかりだった。
放映日:毎週水曜23時よりTOKYO MXほかにて放映中
(C)険持ちよ・芳文社/『RPG不動産』製作委員会