2017年10月上旬からフォワードワークスより配信予定のスマートフォン向けアプリ『ソラとウミのアイダ』。原作・総監督を広井王子が務める本アプリは、広島県・尾道市を舞台に、宇宙漁師を目指す6人の少女たちが“漁”を守護する神々たちと獲物であるモンスターを釣り上げる、という宇宙魚捕獲アクションゲームである。
『ソラとウミのアイダ』メインビジュアル
今回は、既に様々なメディアミックス展開を行うことが決定している本作品について、メインキャラクターである空町春役の高橋花林、ルビー・安曇役の井上ほの花、櫻舞湖役のすずきももこにインタビュー。9月3日より放送がスタートした3人がMCを務めるラジオのことも踏まえながら、作品へ寄せる想いを伺った。
左から高橋花林、井上ほの花、すずきももこ。今回のインタビューでは3人の絶妙な掛け合いが笑いを巻き起こしました
――本日はよろしくお願いします。早速ですが、『ソラとウミのアイダ』(以下『ソラウミ』)がどのような作品なのか、改めて教えていただいてもよろしいでしょうか。
高橋 『ソラウミ』は魚が海から消えたという世界・時代のお話です! 水産省がかねてより計画していた、宇宙に巨大なイケスを作って魚を育てる計画「宇宙イケス」の試験運用がスタートし、そこには宇宙漁師と呼ばれる者たちが漁へ出ます。メインキャラクターの6人は宇宙漁師の第一期候補生として尾道漁業団女子部に入部、そしてプレイヤーさんは部長となり、候補生たちをアシストしていく、というお話ですね!
すずき メインキャラクターはみんな男女雇用機会均等法の強化によって「女性も漁師だ!」ということで集められた女の子です。
井上 尾道漁業団女子部は「おのぎょ」と略してください!
メインキャラクターの6人
――以前の発表会では「第一期候補生」ということをあまり強調していなかったように感じましたが、もしかしてここも重要ですか?
高橋 私たちも知らされていないのですが、最近「第一期」と言う機会が多いんですよね。もしかしたら二期もあるかもしれませんので、その点も期待していただければと思います!
――期待しておきます! では、今度はそれぞれが演じられているキャラクターについての紹介をお願いします。
高橋 私が演じているのは「空町春」ちゃんです。東京の下町・向島生まれの17歳。明るくめげないけどおっちょこちょいなキャラクターで、泳ぎもすごく上手なんですよ! ただ、そんな明るい彼女にも、17年生きてきた中で色々な過去があります。それに負けずに明るくいるのが、このキャラクターの魅力だと思います。
高橋さんが演じる空町春
――キャラクターとご自身が似ているなと思う部分は?
高橋 ちょっと発想が不思議なところが似ているかな?
井上 全部似ているよ(笑)。
高橋 なんか、ほうちゃん(井上)や広井さんがよく「似ているよね」と言ってくださるんですけど……。広井さんは春ちゃんのことを「おバカキャラ」と言っているので、似ているということは、そういうこと……? と感じています。
――きっと井上さんも広井さんも悪い意味ではなく、周りを明るくする天然ぽいところがあると思っていらっしゃるのではないでしょうか?
井上 そうだよ。いい意味だよ。
高橋 そっか! いい意味ね(笑)。
――逆にここは似ていないなと思う部分はありますか?
高橋 泳ぎが得意なところは似ていないです。私はあまり泳げないので、もし私自身が宇宙漁師になったら、溺れるかなぁ。
井上 大丈夫。私も一緒に溺れてあげる(笑)。
――ひょっとして、皆さんあまり泳げない……?
すずき 最近あまりプールなどに行っていないので分かりませんが、一応、小さい頃は水泳少年団に入っていたんです。でも友達ができなかったので、一年経たずに辞めました。
高橋 そういうところが舞湖に似ている!
井上 似てる!
すずき 内向的なところがね……似ているんですよ。
井上 私は泳ぎはあんまり得意ではないけど、お風呂のなかで息を止めるのがすごく得意!
――であれば、きっと泳げます。宇宙漁師になれます。
井上 やった!
――では、続いて、井上さんが演じるルビーついて教えてください。
井上 ルビー・安曇ちゃんはカリフォルニア出身で、16歳の女の子です。お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人のハーフなんですよ。しかも、お父さんは全米漁業組合の理事長で、大富豪。そんなルビーちゃんが日本に来たのは、アメリカが宇宙業に乗り出すということで、お父さんから「スパイしてこい!」と言われたからなんです。無邪気で可愛らしい子なんですけど、少し子供っぽいかな。でも、本当のところはどうなのか? この点はストーリーを進めて確かめてもらえればと思います!
井上さんが演じるルビー・安曇
――そうなんですね! 楽しみです。ご自身と似ている部分はありますか?
井上 子供っぽいと言われるところ、あとは言葉が少し変なところですね。よく指摘されるんですよ。
すずき 「すごまじい」でしょ?
――す、すごまじい?
高橋 「すさまじい」をずっと「すごまじい」と言っていたらしいです(笑)。
井上 そうなんです(笑)。そういうところが似ているかな。似ていないところは……髪の毛と目ですかね。
――ハーフのキャラクターですからね(笑)。でも今日の井上さんを見ていて、天真爛漫なところがルビーにとても似ていると感じます。では続いてすずきさんが演じるキャラクターについて、教えてください。
すずき 私が演じる櫻舞湖は秋田県出身で、17歳の女の子です。のんびり屋さんで内向的な性格で、本がとても好きな文学少女。普段はおとなしいのですが、宇宙漁に出て行方不明になったお兄さんを助けるために宇宙漁師にならなければならないという使命感、強い心を持つ女の子です。
すずきさんが演じる櫻舞湖
――先ほどすずきさんも内向的というお話がありましたが、キャラクターと共感できる部分は?
すずき 今はそれほどでもないですが、元々すごく内向的で人見知りで、人前で話すのが得意ではなかったんですよ。なので、舞湖はなんだか昔の自分を見ているような気がします。あと、決めたことには一直線に突き進む信念を曲げないところが、私自身も頑固なので似ているかな。
――発表会のときにキャラクターと同じようなメガネをかけて登壇されていたのも印象的でした。
井上 似ていますよね! 姿も。
高橋 フォルムが似てる。
すずき このボブヘアのフォルムがね。よく似ていると言われます。
――映像と照らし合わせて見ていて、本当に似ていると思いました。このキャラクターは方言も特徴的ですよね。
すずき ぜひ秋田弁にも注目してほしいですね。ゲーム画面の下に出てくるテキストボックスの文字と喋っている言葉が全然違うのが面白い(笑)。私自身、元々出身が茨城で訛りの強いところだったので、親近感は湧きました。舞湖の言葉で、田舎に帰ったような雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
――お話によれば広井先生も方言を絶賛されたとうかがいしました。
すずき ありがたいお話です。ただ、どうしても元々育った場所の方言ではないので、秋田県出身の方が聞くと「これちょっと違う」という部分があるかもしれません。その点は優しい目で見ていただけると嬉しいのですが、温かいご指導もお待ちしております!
――色々と舞湖と似ているところをお伺いしてきましたが、逆にここは違うというとことは?
すずき 本を読むのが得意というところですね。小さい頃から絵本を読むのが好きでいまも大好きなのですが、小説などを読むのは少し苦手です。私、どうしても読む速度が遅くて……。途中で読み切れなくなる時があるんですよね。本自体は好きなのですが……。
――文学少女でたくさんの本を読んでいる舞湖と、その点は違いそうですね。異なる部分はあれど、お話をうかがっている限り3人とも非常にキャラクターとリンクしているように感じました。オーディションはそれぞれいま演じられているキャラクターを受けたのでしょうか?
すずき 舞湖役にとお声がけいただきまして、私は他の役を受けていないんですよ。
――最初に舞湖と出会ったときはいかがでしたか?
すずき キャラクター設定をいただいたときに「どうしても宇宙漁師になりたくて、施設の前に座り込んだ」という説明があったんですよ。先ほども言いましたが、そういう頑固なところが私と似ているなと感じたんです。その印象がとにかく強烈でした。
――お話を聞いていると運命の出会いのようにも感じます。高橋さんはいかがでしたか?
高橋 私は舞湖役で呼ばれていて、オーディションも舞湖で受けました。その後、スタジオを出て歩いていると突然、マネージャーさんから「ちょっと戻ってきて!」と電話がかかってきたんです。それから、春ちゃんのオーディションも受けることになり、今に至ります。あの時電話に気づいてなかったら、きっと私は春ちゃんじゃなかった。
すずき・井上 おおおー!
――高橋さんも運命的な出会いだったんですね! 井上さんはいかがでしたか?
井上 最初は春ちゃんで受けました! 春ちゃんを受けて別の日にルビーちゃんを受けて、今に至ります(笑)。
高橋 最初はボイスサンプルを送って、どのキャラクターを受けるのか振り分けていただいてからオーディションへ臨んだんです。当日私たちの声を聞いて、広井さんの中で何か「キャラクターらしさ」を感じてもらえる部分があったのかなと今は思っています。
――なるほど。最初にメインキャラクターを演じるキャストの皆さんが顔合わせしたのはいつ頃でしたか?
すずき 別の作品や個々で会っている方はいらっしゃいましたが、集まったのは先日行われた製作発表会が初めてでした。
高橋 私とほうちゃんは別の現場でも一緒になったことがあったので、最初は二人でよく話していましたが、(すずきが)「私、ラジオで一緒になるので、仲良くしてください」と言ってくれて。高橋はあまり人に話しかけるのが得意ではないので……。
井上 えっ、嘘だ。
高橋 いや、ホント! だから、仲良くしてくださいと言ってもらえたから、「仲良く、して、くれるんだ、グフフ……」と内心は思っていました(笑)。
すずき あれ? 私は逆に二人から話しかけてもらったという印象がすごく強いけど?
高橋・井上 えーー!?
すずき とりあえずラジオで一緒になるんだから仲良くなりたいと思って、移動のときなど二人が話している横にポツンといました(笑)。とにかく一緒にいようと思いまして。そうしたら花林ちゃんやほうちゃんが話をふってくださったんです。
高橋 そう、だったっけ?
井上 そんないいことしてたんだー!
高橋 我ながらナイスだったね(笑)。
――二人は意識していなかったけど、事実はそうだった?
すずき 恐らく。意識しなくてもできるところが春とルビーっぽいなと思いました。
――お話を伺っていると、皆さんもお互いを演じているキャラクターっぽいなと思っていそうですね。先ほどラジオのお話がありましたが、9月3日より3人がパーソナリティを務めるラジオもスタートしていますね。こちらはどういった内容になっていますか?
高橋 内容は『ソラウミ』の応援番組となっていて、アプリの内容やキャラクター・ストーリーなどを紹介しています。
井上 私たちが魅力を紹介するだけでなく、ゲストさんを呼んでお話も聞きます!
高橋 第一回目と二回目放送は広井さんが来てくださり、事前に募集していたメールの質問に答えていきました。
3人がパーソナリティを務める「ギョギョラジ!」は「超!A&G+」にて 毎週日曜13時から放送。インターネットラジオステーション<音泉>にて、毎週月曜から一週間配信
ーー トーク以外には何かコーナーがあるのでしょうか?
すずき アプリ内に出てくる「ブン!」というコマンドにちなんだコーナーができるらしいです。
高橋 私たちもコーナータイトルが「ブン!」ということしか知らず、内容は分かりません(笑)。
――どういうコーナーになるのか楽しみです。本日はラジオの収録後にインタビューしておりますが、収録を終えてみていかがでしたか?
井上 楽しいよね。
高橋 うん、楽しい。
すずき 楽しかったですが、なぜか、しっかり者担当でツッコミ役になっちゃったんですよ。(高橋と井上のほうをチラ見して)二人は天真爛漫キャラということみたいです。
高橋 これは広井さんからも言われたんですよ(笑)。
――収録は和気あいあいとしていそうですね。
井上 そうですね。でも私はわりと二人に助けられています。
――今後慣れれば、きっと助ける立場に……。
高橋 えっ、ダメですよ。ほうちゃんはしっかりしなくていいよ。
すずき うん。ほうちゃんはほうちゃんのままでいい。
高橋 そのほうが可愛いから(笑)。
井上 なんだそれ!
高橋 だって、3人ともしっかりしちゃうとさ……ラジオ的に面白くないから!
井上 えっ、助けてはもらっているけどさ、花林ちゃん、しっかりしてる……?
高橋 ……(ニコっ)。
――高橋さん、華麗にスルーしましたね(笑)。
すずき 私はこんな二人を花林ファン、ほの花ファンに嫌われない程度にツッコんでいきます。
一同 (笑)。
――こんなにも3人の掛け合いが素晴らしいラジオで、今後やってみたいことはございますか?
高橋 「ギョギョラジ」なんで、やっぱり「ギョギョギョ」と言ったら、さかなクンさんじゃないですか! だから、さかなクンさんにゲストに来てほしい!!
井上 来てほしい~!!
高橋 漠然とした願いです。魚のお話をしてほしい。
すずき 『ソラウミ』に出てくる魚は普通の魚じゃなくて、ちょっと凶暴な宇宙魚なんですよ。でも、それの元となった魚がいる訳なので、その元になった魚の解説や、そこからどうやったら進化するのか、解説してほしいです。
高橋 してほしい! 宇宙漁師候補生なので、やっぱりお魚のことには詳しくなりたいなって。
『ソラウミ』に出てくる宇宙魚の例
――ここで言っておけばもしかしたら、叶うかもしれないですね。
すずき あとは、今日の収録でもお話がありましたが、尾道の食べ物など、ゲームにも登場する品をスタジオに取り寄せて、紹介しながら食べるコーナーをやりたいです! 広島だけでなく、秋田、東京の向島、京都、熊本、カリフォルニアなど様々な出身のキャラクターが登場するので、そういうところを紹介していきたいな。
尾道駅など、ゲーム内には実在の場所が多数登場する
高橋 ラジオの話でいえば、10月29日(日)に公開録音イベントが決まっております! これからもイベントがたくさんできたら嬉しいな。尾道でイベントをやってみたい。
すずき 私、秋田でもイベントやりたいです。
井上 じゃあ、カリフォルニアも。
高橋 カリフォルニア行きたいな~。
すずき まずは、秋田!
高橋 でも、熊本も京都も行きたい。
井上 行きたい!!
すずき 各地方での公開録音イベントをやりたいね。
高橋 それぞれ出身地があるので、それにあやかった何かをできたらいいな。
――方言もそうですが、地元感や地域性を大切にしているのもこの作品の特徴ですよね。しかし、カリフォルニア行くなら英語を勉強しないと。
井上 そうだ……。
高橋 頑張ってね。
すずき カリフォルニア担当がちゃんと英語をマスターしてね。
井上 ……。大丈夫です。カリフォルニアに行けるなら英語も頑張ります!
――頑張ってください! 最後に、アプリ配信前の今のこの時期だからこそ、この作品でやっていきたいことを語っていただければ思います。
高橋 まずはこのゲームをたくさんの方に遊んでいただきたいと思います。そのために、ゲーム配信前に始まるラジオや、YouTubeLIVEとTwitterで配信予定の「ソラウミアワー」、2018年放送予定のアニメ、そして公開録音などのイベントをたくさんやりたいですね。こういった活動を通じて尾道などの現地に行くことで、地方の活性化のお手伝いにも繋がれば嬉しいなと思います。あとは歌をもう少し増やしてCDを出したいですね。
すずき アルバムなどを出してゆくゆくはライブツアーをやりたいね。
高橋 歌を歌うイベントはやりたいよね。公開録音で1曲歌うとか。
――広井先生の作品なので音楽にも期待している方は多いと思います! 続いて……どちらがトリを務めますか?
井上 あっ、そうか! (高橋の方をみて)いや、この方を最後に回してください。この方を! 高橋花林さんを最後に回してください、これ、録音しましたよね!? はい、なので、どちらからでもいいですよ(笑)。
すずき では私から……。『ソラウミ』はゲームやアニメが好きな人でなくても、年齢も問わず、何かしら心に響くところが必ずある作品だと思っています。だからこそ、色々な人に広く知ってもらいたいんです! 誰がやってもきっと面白いので、本当に広く知ってもらい、色々な場所にイベントに行って、それぞれの地方を盛り上げていきたいなと思います!
――ゲームが好きな人ではなくても楽しめるということですね。では続いて井上さんお願いします!
井上 私は広井さんの『サクラ大戦』を見て育ってきました。なので、広井さんの作品に出演できたのが本当に嬉しくて。『サクラ大戦』を見て、自分自身も笑顔になれた、幸せという気持ちがいっぱいだったので、私も『ソラウミ』を通じてそういう笑顔や幸せを届けられたらなと思います。これからやりたいことはまず、尾道市にキャストのみんなでいきたいですね! そして、アニメやコミカライズも決まっていますが、まだまだ色々なことに繋げていけると思うので、カリフォルニアにも進出したいなと思います!
高橋 ちゃんとしたことを言っているよ。
すずき いいトリだ。
高橋 うん、いいトリ。
井上 えっ、待って!? 順番は、ももこちゃん、井上、花林ちゃんで。今、録音しましたよね!?
――そこは検討させていただきます。
今回お話を伺った3人がパーソナリティを務めるラジオ『宇宙漁師候補生がラジオやってみた!宇宙漁業団非公認! 花林とほの花とももことソラとウミのラジオ!略してギョギョッとラジオ!さらに略してギョギョラジ!』は「超!A&G+」にて 毎週日曜13時から放送。インターネットラジオステーション<音泉>にて、毎週月曜日から一週間配信している。また、アプリは現在事前登録受付中なので、興味を持った方はぜひ登録してみよう!
ソラとウミのアイダ公式サイト
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