「つながりを大切に」児童向け文庫レーベル「キミノベル」のラジオ番組のパーソナリティ・和多田美咲と藤澤奨、のべぺん役の高野麻里佳インタビュー | 超!アニメディア

「つながりを大切に」児童向け文庫レーベル「キミノベル」のラジオ番組のパーソナリティ・和多田美咲と藤澤奨、のべぺん役の高野麻里佳インタビュー

「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」パーソナリティの和多田美咲さん、藤澤奨さん、のべぺん役の高野麻里佳さんにインタビュー。

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(左から)高野麻里佳、藤澤奨、和多田美咲
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  • 「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」キービジュアル
  • 「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」パーソナリティイラスト
  • 「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」のべぺんとキミィ
  • 「キミノマチ」
  • 「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」ロゴ
  • 『涙の向こう、君と見る桜色』
  • 『歴史ゴーストバスターズ』

 株式会社ポプラ社が2021年3月に創刊した児童向け文庫レーベル「キミノベル」。本を通して“つながり合える”をテーマとしたコミュニティ型エンタメレーベルとして創刊された本レーベルの新たな取り組みとして、2022年3月よりラジオ番組がスタートした。

「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」と題した本番組は、創刊1周年を迎える「キミノベル」とラジオ局・文化放送がコラボし、バーチャルタウン“キミノマチ” にあるペンギン放送局から、「『耳を通じて』つながっていく」をコンセプトにお届け。「キミノベル」のキャラクター・のべぺん(声・高野麻里佳さん)とパーソナリティの和多田美咲さん、藤澤奨さんが、本に関連した新しくて面白い情報や小説の朗読など、声で物語の世界を発信していく。

 本稿では、第2回・第3回の番組収録を終えたばかりの和多田さん、藤澤さん、高野さんに直撃。本番組や「キミノベル」の魅力、そして番組で今後やりたいことなどについてお話を聞いた。


(左)和多田美咲、(右手前から)高野麻里佳、藤澤奨【画像クリックでフォトギャラリーへ】

――まずは、「キミノラジオ」がどういう番組なのか教えてください。

和多田 「キミノラジオ」は「キミノベル」のバーチャルタウン「キミノマチ」(WEBサイトとして展開中)と連動した番組です。私たち声優がパーソナリティとなって、「キミノマチ」のユーザーであるポプ友のみんなと耳でつながっていくことを目指しております。ポプ友からの相談や質問にパーソナリティが答えたり、「本」の楽しい・新しい情報をお届けしたりするなかで、私たちのパーソナルな部分もお伝えしていきたいなぁと……思っているよね!?

藤澤 そうです!

高野 あれ、ふたりの間では敬語を使っちゃいけないルールだったよね。

藤澤 そうでした!

和多田 「キミノマチ」にいる私たちはもう友達なので、敬語は使わないということにしたんです。

藤澤 わっちゃん(和多田さん)は事務所の先輩なので、最初は敬語を使わないことに苦戦しました。……まだちょっと慣れません(笑)。

――元々おふたりは知り合いだったのですか?

藤澤 事務所でお見掛けしたことがあるくらいでした。その時は確か楽器を持って歩いていたような。

和多田 そうだったかも(笑)。そもそもこのラジオのパーソナリティを担当するにあたって、オーディションがあったんですよ。そのとき、色々な方と一緒にオーディションテープの収録をしたのですが、結果的に奨くんと私の組み合わせが選ばれました。なので、プライベートな話はほとんどしないままで、ラジオのパーソナリティを一緒に務めることになったんです。先ほど3回目を収録したばかりで、まだまだお互いに知らないところが多いですが、これからどんどん仲を深めていきたいと思っています。

藤澤 そうだね。「キミノマチ」は年齢も顔も知らない方々と本を通じてつながっていける場所なんです。このラジオのパーソナリティに決定したとき、「キミノマチ」を覗いてみたのですが、ポプ友のみんなや編集部さんの言葉がすごくあたたかくて、心がほっこりしました。そういう雰囲気を番組でも出せるよう、僕たちも他愛もない話をしながら、自然とあたたかい空気をお届けできればいいなと思っています。


「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」パーソナリティイラスト

――第3回までの収録を終えてみて、改めてお互いの印象について教えてください。

和多田 オーディションのとき、すごく緊張していたのと、オーディションについて色々と考えてきたであろう謎のメモを持っていたのが記憶に残っています。

藤澤 いじってくるじゃないですか(笑)。

和多田 (笑)。それだけやりたいことがいっぱいあるんだろうなということが伝わってきました! あと、奨くんはサッカーをやっているとのことですが、私の兄と弟もサッカーをやっていたので親近感が湧きました。これまで収録してみて、すごく頑張り屋さんということが分かったので、これからどんな話をしていけるのか楽しみです。

藤澤 先輩からの言葉、めちゃくちゃ光栄です! 僕はまだ声優としてのキャリアが浅く、ラジオ番組のパーソナリティをやるのも初めてなので、すごく緊張していて……。

高野 初回放送のとき、手汗すごかったもんね。隣に座っていたけど、本がめくりやすそうで、本がテーマのこの番組に向いているなと思ったよ!

藤澤 お気遣いの言葉、ありがとうございます(笑)! こうやって高野さんは優しく接してくださるし、わっちゃんは「気を遣わなくていいよ」というフレンドリーな空気で話してくれるので、とても助かっています。まだまだ緊張はしますが、楽しく収録できているのはふたりのおかげですね。

和多田 これから私たちはじわじわと仲良くなっていくと思うので、もしかしたら回が進むにつれてお互いの印象も変わってくるかも。

藤澤 確かに。

――声優の先輩である高野さんは、このふたりの雰囲気をみてどう感じますか?

高野 いやぁ、フレッシュですね(笑)。ほぼ「はじめまして」の状態から関係性を築いていくのは見ていてほっこりしますし、聞いているみなさんも親近感が湧くんじゃないかな? 本に対する価値観がそれぞれ違うなど個性を感じたので、このふたりの化学反応がこれからすごく楽しみです。

和多田 私たちがドキマギしていると、まりんかさん(高野さん)が察してくださるんです。円滑に進むように動いてくださるので、とても助かっています。今回、まりんかさんはのべぺんの声として番組に出演していますが、やっている私たちとしてはパーソナリティふたりとのべぺんと高野さんの4人、そしてスタッフさん・ポプ友のみんなと番組を作っているという感覚でいます。

高野 嬉しい!


「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」のべぺんとキミィ

――これからオンエアとなる第2回配信では、キミノベルの本『涙の向こう、君と見る桜色』を朗読されます。

和多田 この番組で「キミノベル」小説の朗読コーナーがあることは分かっていたのですが、勝手にもっと回を重ねてからになると思っていて(笑)。それ故にとても緊張はしましたが、こうやって朗読しながら小説を紹介できるのは本番組ならではだなと思い、楽しみました。これからも、しっかりとお芝居をして作品の魅力を精一杯届けるという気持ちで臨みます!

高野 今日の朗読もすごくよかったよ!

和多田 ありがとうございます! 今回読んだのは回想部分でしたが、気になる男の子に見合っているのかなと悩んじゃう女の子がかわいくて、キュンキュンしちゃいました。

藤澤 僕も清純でまっすぐなリアリティのあるストーリーに、グッときました。これをポプ友のみんなが読んだら、優しい心を持てるようになるんじゃないかな。こうやって色々な本を紹介できるので、この朗読コーナーがあるのがすごく嬉しいです。

――冒頭でも和多田さんからお話がありましたが、今回はバーチャルタウン「キミノマチ」と連動したラジオ番組となります。「キミノマチ」にはどのような印象をお持ちですか?

和多田 小学生・中学生のみんなが自分の趣味を語れる場所があるのって、すごくいいなと思いました。共感や共有したいけど、なかなか話を切り出せないという子もいると思いますし、コロナ禍でなかなか直接人と会えない状況が続いていますので、こういうコミュニティは大切で、意義がある場所と感じています。ラジオを通じて「キミノベル」や「キミノマチ」の魅力をお伝えできるのが嬉しいですね。

藤澤 小説を自分で書いて投稿したり、イラストを描いて「キミノベル」の作品の感想を言ったりしていて、本当に本が好きな人が集まっているということが伝わってきました。なかには褒め合うポプ友もいて、そのつながりがとてもあたたかいなと思いました。この場所を僕も僕なりに守っていきたいです。

高野 私が「キミノベル」の作品を読んだとき、編集部さんが「君のためにという意味を込めてこの名前を付けました」とコメントされていたんです。とても寄り添っていただけていると感じて、読んだだけで「キミノベル」が大好きになりました。そのあたたかい空間が「キミノマチ」でも展開されているので、ぜひ多くの方に知ってもらいたいですね。

――本は一人でも楽しめますが、誰かとつながるツールにもなるということが「キミノマチ」を通じて分かりました。

高野 心のつながりみたいなものを感じますよね!


「キミノマチ」キービジュアル

――それぞれが「キミノベル」のなかでオススメしたい作品は?

高野 私はボイスドラマで声を担当させていただいたことがある『歴史ゴーストバスターズ』です。題名通りに歴史上の色々な人物や場所の名前が登場するので、改めて歴史を学べる機会になりました。難しい読み方の名称も丁寧にるびが振ってあり読みやすかったのも、個人的にありがたいポイントでしたね。

藤澤 僕は映画化もされている『犬部!』です。本作には、動物のお世話をする大変さや、生き物の本当の幸せを願って行動するにはどうしたらいいのかということがリアルに綴られています。僕も生き物を飼っていたことがあったので、感情移入して涙が出てきました。「キミノベル」には幅広いジャンルの本があるので、調べたらきっとみなさんの琴線に触れる作品があると思います。ぜひ一度検索してみてください!

和多田 私はお仕事でベースを弾く機会があったので、転校生のユイちゃんが、クラスの人気者・ミネくんにバンドのボーカルに誘われる青春小説『空色DAYS』に興味を持ち、読みました。この小説には、人間関係や今の環境は永遠に続くものじゃないかもしれないけども、頑張ってきたこと、楽しかった思い出は宝物になってその輝きは消えない、それがあるからこそ頑張れるという想いが詰まっています。私自身、今日の収録前にこの作品を読んで「頑張ろう」と思えました。恋愛模様が描かれている点も好きです。ちなみに、ベース担当のセイくんは、ブラックコーヒーを飲みながらベースを弾きます(笑)。渋さがいいですよね。この小説に関しては色々と語りたいので、ぜひラジオに読んだ感想のメールを送って欲しいですね!

――最後に、今後「キミノラジオ」でやっていきたいこと、願望を教えてください。

和多田 第2回配信で小説の朗読をしてみて、もっとやってみたいという気持ちがすごく高まっています。今後は、もし許可をいただけるのであれば「キミノマチ」でポプ友のみんなが書いている小説を朗読してみたいですね。あとは、絶対にかわいいこと間違いなしの、のべぺんの朗読も聞いてみたいです(笑)。

藤澤 僕もポプ友のみんなが書いた小説が朗読できたら、とても素敵なことだなと思いました。あとは、パーソナリティそれぞれがオススメする「キミノベル」の小説についてもっと語りたいですね。紹介した小説をみんなにも読んでもらえたらすごく嬉しいです! そのほか、「キミノマチ」を楽しんでいるポプ友のみんなとつながれる企画をたくさんやりたいですね。

和多田 ポプ友のみんなのなかで流行っていることを実際にやってみる、とか面白いかも。

藤澤 グーとパーでチームを分けるときの掛け声が人によって違うときがあるから、そういうのも調べてみたい! みんなが身近で気になっていることや、「これって私だけ?」と思うことを募集してラジオで話すというキャッチボールをすることで、つながりを作っていければなと思っています。

高野 ポプ友のみんなから送られてきた小説に、3人それぞれが文章を付け足して小説を完成させていく、という企画をやってみたいです。交換日記みたいな感覚でストーリーを作っていければ面白い気がします! あとはパーソナリティが自分のオススメの小説を交換して、お互いに感想を言い合ってみるとか! お互いに知っている作品なら、より熱量高く語り合える気がするので、共有していける企画があればいいなと思います。今回読んだ『涙の向こう、君と見る桜色』も3人とも読んでいて、感想を言い合っていたんですよ。『涙の向こう、君と見る桜色』は手紙で気になる男の子とやり取りする話なのですが、私とわっちゃんは手紙を書くところじゃなくて、まず便箋を選ぶところから尊いという話をしていたんです。

和多田 相手を思って選ぶドキドキ感がいいんですよね!

高野 そうそう! その気持ちを想像するのが楽しいという話で盛り上がっていたのですが、奨くんはあんまり便箋を選んだことがないみたいで……。

藤澤 選んだことはないけども、気持ちはわかりましたよ(笑)!

高野 (笑)。こうやって小説の内容を通じて3人の経験や考え方を知れるのが楽しいんです。ポプ友のみんなとも共有して、番組を通じて語り合えればいいなと思っています。

文化放送PodcastQR「キミノラジオ~放課後ペンギン放送局~」配信情報
配信日時:毎週水曜18時~18時15分
出演:高野麻里佳(キャラクター・のべぺん役)、和多田美咲(メインパーソナリティ)、藤澤奨(メインパーソナリティ)

《M.TOKU》
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