漫画家・佃煮のりおプロデュース!“男の娘VTuber”犬山たまきが活動の中で最も嬉しかったこととは【インタビュー】 | 超!アニメディア

漫画家・佃煮のりおプロデュース!“男の娘VTuber”犬山たまきが活動の中で最も嬉しかったこととは【インタビュー】

“男の娘VTuber”の犬山たまきにインタビュー。

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 アニメディア編集部が注目するVTuberを紹介するコーナー『ああっ、バーチャルさまっ!(仮)』。アニメディア2021年3月号では、“男の娘VTuber”の犬山たまきが登場だ。漫画家の佃煮のりおがプロデュースしている彼は、事務所・個人などの枠にとらわれずさまざまなVTuberとコラボをしている人気者。そんな犬山たまきの魅力をインタビュー+直筆プロフィールで紹介!

――犬山たまきさんがデビューしたきっかけは?
 ボクのママは漫画家の佃煮のりお先生というのですが、のりおママがVTuberに興味を持ったのがきっかけです。のりおママはもともと個人で生配信をしていたんですけど、にじさんじの演者さんたちを見て「VTuberって動画のイメージがあったけど生配信もできるんだ」と思い、自分もやってみたいと思ったそうです。実際はのりおママが絵を描いて、ボクが活動をしていますけどね……(すっとぼけ)。

――チャンネルを続けていくうえで意識していることは?
「視聴者が見たいもの」を意識し続けることです。YouTubeで活動するにあたってVTuberさんだけではなく、実写のYouTuberさんの動画もかなり勉強しました。生放送をメインに活動していこうと思っていたので、有名な生放送主さんもチェックして、どういう生放送が盛り上がるのかなども勉強しました。1時間以上のアーカイブがチャンネルトップにずらっと並んでいると新規が入りづらいので、歌動画や切り抜き動画など短めの動画も用意するようにしてライト層も入りやすいようなチャンネル作りを目指しています。

――犬山たまきさんのチャンネルは、情報量の多いサムネイルも特徴です。サムネイルはいつもどのように作っているのですか?
 YouTubeらしいサムネイルを目指しています。YouTubeはゴシップっぽいサムネイルがウケる傾向にあるので、クリックしたくなるような気になるサムネイルになるように気を付けています。でもボクのサムネイルは。ちょっと情報を入れすぎなのかなと思います。自分ではわかっていても、隙間が空くのが不安でつい文字を入れ過ぎてしまうのですが……(笑)。

――これまで活動していて、とくに印象深かったことは?
 すでに引退されている方ですけど、織田信姫(おだのぶひめ)さんとの出会いがボクのなかでとくに大きな出来事でした。ボクは、デビュー当時はまだ事務所もなくて個人でやっていたので、みんなにボクの存在を知ってもらうためにはどうすればいいだろうってずっと考えていました。信姫さんは当時大人気のVTuberでボクも大好きだったので、ある配信でコメントを送ったら、そこから信姫さんが交流してくれるようになったんですよ。。信姫さんと絡むことができたおかげで、ボクを多くの人に知ってもらうきっかけができたので、信姫さんにはいまも感謝しているんです。

――オリジナルソングの発表やVRライブなど、さまざまなメディアにも進出されています。そのなかでとくにうれしかったことは?
 ボクのフィギュアやガレージキットを作ってくれる方がいらっしゃったのが、すごくうれしかったです! オリジナルソングとかは自分の努力でどうにかなる部分があるので、実現しても「よかったな」と思うくらいなんですけど、立体化はボクやのりおママだけでは実現できないので。いまはグリズリーパンダさんという原型師さんが作っているガレージキットと、AniGiftさんというメーカーから発売されるチャイナ服フィギュアなどが発表されています。

――フィギュアの場合、原型の監修なんかもあると思います。監修の際は、どんな部分にこだわっていますか?
 監修はのりおママが行なっていますけど、のりおママはいつも「顔が大事」だと言っています。顔ってやっぱり原型師さんのクセが出る部分なので、自分の画風にできる限り近づけてもらうよう具体的な指示を送っていますね。あとガレージキットを作ってくださったグリズリーパンダさんは“男の娘”というジャンルが大好きな方なんですけど、愛があふれた結果ボクの「男の子」の部分の表現がリアルすぎちゃったので、ちょっとマイルドにしてもらいました(笑)。

――犬山たまきさんといえば、いまはたくさんのVTuberさんとコラボをしている印象があります。コラボを多くしようと意識し始めたきっかけは?
『A&G TRIBAL RADIO エジソン』って番組があるのですが、あの番組みたいにゲストを呼んでいろいろな企画に挑戦するという方向性のほうが、自分ひとりでおしゃべりするよりもおもしろいかなと思ったんですよ。でもデビューして間もないくらいのころは、ボクみたいな個人勢だとやっぱり信用がないので、コラボしましょうと誘ってもお返事がいただけないこともも多かったんです。地道に活動を続けてボクのチャンネル登録者数が増えてきたことで、だんだん信用も出てきたのか色んな方とコラボできるようになりました。

――コラボをするときはいつも、どんなことを心掛けていますか?
 お相手に負担がかからないように気を付けています。お声掛けをするときは、企画などはすべてこちらで準備しています。「裸一貫で来てくれれば大丈夫!」という気持ちで準備しているんです。拘束時間もできる限り短くするようにしたいので、事前の打ち合わせとかも配信開始15分前くらいにぱぱっと音声チェックと流れとNGの確認だけする感じです。配信が始まったら、コラボ相手のよさが視聴者さんに伝わるようにトークを回すことを心掛けています。

――ママの佃煮のりおさんは、2019年にVTuber事務所「のりプロ」を設立されました。後輩ができたときはどんな気持ちでしたか?
 後輩がほしいと思ったきっかけは、ほかの方とのコラボが多くなった時期に、ふと配信が終わったあとみんなが帰るのが寂しくなっちゃって、「ボクのところに帰ってきてくれる仲間がほしい」と思ったことです。そうしたらのりおママがVTuberに興味のある子をいっぱい見つけてきて、「のりプロ」ができることになりました。妹達や兄、後輩ができてうれしかったですし、ボクが喉の調子悪くて配信ができないというときも後輩の子たちががんばってのりおママを助けてくれるので、そういう意味ですごく気が楽になりました!

――2021年1月には「のりプロ」2期生がデビューし、後輩が増えてきました。今後の「のりプロ」にはどうなってほしいですか?
 のりおママとしては今後も「のりプロ」の仲間をどんどん増やしていきたいそうです。ボクもそう思うんですけど、後輩さんたちは配信初心者が多いので、デビュー当初は「パソコンがつかない」「音声がうまく入らない」とかトラブルが多くて、ボクが手伝ってあげることもあるんですよ。だから後輩が増えるぶん大変にはなるんですけど、ボクとしては「『のりプロ』って犬山たまきのほかにも魅力的な子がいっぱいいるよね」と皆さんに言ってもらえるようになったらうれしいんです。

――ちなみに最近はアニメやゲーム、漫画などはチェックされているのですか?
 最近は配信で忙しいんですけど、サムネイルを作りながら動画を見るとかしてできる限りチェックしています。最近だとアニメなら『ひぐらしのなく頃に業』、ゲームだと『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』のストーリーが好きです。漫画だったら、ダントツで『ブルーピリオド』がおすすめです。作者の山口つばさ先生がのりおママの昔からのお友達なので読ませてもらっていたんですけど、本当におもしろくて皆さんにも是非読んでほしいです!

――これから犬山たまきチャンネルを見る方に、とくにおすすめの動画は?
 うちのチャンネルには短い切り抜き動画や、単発の3Dアニメ、歌動画など初見さんが入りやすい動画が多めです。チャンネルトップには再生リストをキレイにまとめて整えてありますので、チャンネルトップから気になった動画を見てみてください! 生放送のアーカイブも、1時間フルで閲覧しても飽きない構成になっています。いつでも遊びに来てくれるのをお待ちしております♪

――最後にアニメディア読者にメッセージを!
 これからも犬山たまきと「のりプロ」をよろしくお願いします。ボクたちだけじゃなくVTuber業界はどんどん盛り上がっていますので、ぜひみんなのことを応援してほしいです!

※掲載情報は2021年2月時点のものです。

プロフィール
犬山たまき【いぬやま・たまき】佃煮のりおが運営するVTuber事務所「のりプロ」所属。性別は男だが容姿は女の子にしか見えない“男の娘”。2018年9月に活動を開始し、歌やおしゃべりが好きで、さまざまな企画を立てて定期的に配信・動画投稿を行なっている。「ぼくのしーくれっと」「わんたまでいず☆」というオリジナルソングも発表している。

INFORMATION
「のりプロ」の公式Twitterアカウント(@noriopro)では、犬山たまきをはじめメンバーたちの配信やイベント情報をツイートしている。最新グッズ情報もあるので、佃煮のりお/犬山たまきアカウント(@norioo_)と合わせてチェックしよう。

《M.TOKU》
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