『BLUE REFLECTION RAY/澪』作品のキャッチフレーズは“想い”の戦いーー主人公を演じる石見舞菜香インタビュー | 超!アニメディア

『BLUE REFLECTION RAY/澪』作品のキャッチフレーズは“想い”の戦いーー主人公を演じる石見舞菜香インタビュー

『BLUE REFLECTION RAY/澪』で平原陽桜莉を演じる石見舞菜香にインタビュー。

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石見舞菜香/平原陽桜莉 (C)コーエーテクモゲームス/AASA
  • 石見舞菜香/平原陽桜莉 (C)コーエーテクモゲームス/AASA
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  • 平原陽桜莉 (C)コーエーテクモゲームス/AASA
  • 『BLUE REFLECTION RAY/澪』場面カット (C)コーエーテクモゲームス/AASA

 読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2021年7月号には、『BLUE REFLECTION RAY/澪』で平原陽桜莉を演じる石見舞菜香が登場。本WEBサイト「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする(インタビューの内容は5月末時点のものです)。

陽桜莉のナチュラルな明るさを表現したい

――『BLUE REFLECTION RAY/澪』という作品の印象を教えてください。

 陽桜莉たちは変身をしますが、変身したあとも必死で、突然かっこいいヒーローみたいになるわけではないんです。そういう等身大な姿を描いているところが、とてもリアルだと感じました。また、誰かの「想い」を守るために、敵対する相手にぶつかっていくところがまっすぐで素敵だなと思いました。

――陽桜莉の最初の印象は?

 すごく明るい女の子という印象でした。コミュニケーション能力に長けていて、自然と周りを笑顔にできる子なんです。第1話で学校の課題やポスター作りをしめきり直前までやっていなかったりする姿も描かれていて、ちょっと憎めないところもあるなと感じました。

――物語が進んで、母親も姉の美弦も陽桜莉の前から姿を消していたことがわかりました。それでも、陽桜莉は朗らかな印象が強いですよね。

 悲しさやつらさは抱えているけれど、友達の前では陽桜莉の根っこにある明るさが素直に出ていると思うんです。なので、無理して明るくしている感じが出ないように、ナチュラルなお芝居を心がけています。先の展開は台本を読むまでわからないので、陽桜莉がそのときに感じた気持ちや思いを大切に、彼女の感情をていねいに追いかけたいんです。一方で、家族が関わる繊細な部分は、物語が進むにつれて、ちょっとずつにじむように出せたらと考えながら演じています。

――第7話では、美弦が少女たちのフラグメントを奪う、陽桜莉にとっての敵サイドにいると判明しました。

 陽桜莉にとって、一番大切なお姉ちゃんと戦わなければいけないのって、すごくつらいと思うんです。戻ってきてほしい気持ちがあるし、敵だとは思いきれないし……。演じる側としても、すごく複雑な心境です。

――石見さんが感じる陽桜莉の魅力は?

 自分の意志を貫き通す強さを持ちながら、他人をちゃんと思いやれるところです。困っている人がいるときに、考えるよりも先に身体が動くところはすごく魅力的だなと思います。

――戦いのシーンでは、どんなことを心がけて演じていますか?

 最初のアフレコでスタッフの方から「あまりかっこよくしすぎないでください」とディレクションをしていただきました。そのディレクションがあるまでは、かっこよくてもいいのかなと思っていたんですが、いきなり変身して戦うことになるから、戸惑いのほうが大きいんです。ディレクションでそのことに気づかせていただきました。それから、陽桜莉は何か守りたいものや誰かの「想い」が傷つかないように一生懸命戦っているだけで、相手を傷つけたいとか倒したいと思っているわけではない。戦っている最中でも、根底にやさしさとポジティブさが感じられるような演技を意識しています。

――陽桜莉に憧れるところはありますか?

 私はコミュニケーション能力が高いほうではないので、知らない人でも困っていたらすぐ助けに行ける陽桜莉の行動力には憧れます。

――陽桜莉のバディとなる瑠夏への印象を教えてください。

 一番リアルな学生という印象です。私も学生時代にコミュニケーションに関する書籍を買ったことがあって、人付き合いや友達作りに苦戦したほうなので、転入したばかりでクラスメイトとうまく話ができない瑠夏ちゃんを見たとき、すごく共感できました。コミュニケーションが苦手でもふさぎ込むことなく、努力してがんばって話してみようとする前向きなところはすごく素敵だと思います。陽桜莉にとっては、いつもやり過ぎちゃうところを止めてくれるので、すごくいい関係だなと感じています。

――これまでで印象に残っているシーンを教えてください。

 お姉ちゃんとの回想シーンがところどころで入ってくるんですが、陽桜莉がすごく幸せそうなんです。でも、じつは敵同士という立場ですし、その展開を知っている身からすると、陽桜莉の幸せそうな顔がすごくつらい。だからこそ、回想シーンはすべて印象に残っています。

――いまの時点で、石見さんが一番気になっているキャラクターは?

 駒川詩ちゃんです。詩ちゃんはしゃべり方が色っぽいし、リフレクターのみんなが厳しい表情をしているなかで、どこか力を抜いているような、いつも笑っているキャラクターなので、すごくインパクトがあります。それから、白樺都ちゃん。ツンデレだけど面倒見がよくてやさしいし、周りのこともちゃんと見ていてくれて、すごくかわいいです。あとは、やっぱりお姉ちゃんですね……。お姉ちゃんは回想シーンと陽桜莉の敵として現れてからでは、全然印象が違うんです。謎を抱えているのは間違いないので、ずっと気になる存在です。

――本作は、原作のゲームとは違ったストーリー展開です。台本で初めて知ることばかりだと思いますが、台本を見てとくに驚いたことは?

 一番だと水崎紫乃ちゃんに関することです。まだ先のエピソードなので詳しくは言えないですが、お姉ちゃん以上にミステリアスな紫乃ちゃんに絡んだ衝撃的なことがあります。それから紫乃ちゃん以外の女の子たちも、それぞれに抱えているものもあるんですが、それがまったく予想できないんです。台本を見て「そうだったのか」と思うところもたくさんあったので、ぜひそれぞれの女の子について、チェックしていただきたいです。

――コロナ禍でのアフレコで、難しさはありますか?

 やはり集まれないので、パートごとに録らなければならないところもあり、一瞬で気持ちを切り替えていかなければならないので、そこは難しいです。

――今後の見どころを教えてください。

 フラグメントを抜くという行為について、陽桜莉たちは「想いがなくなる」とマイナスにだけ感じていたんです。でも、抜かれた子たちが「救われた」と言っているのを聞いて、「正しいと思っていたけれど、違うのかもしれない」と考えるようになります。自分たちのやっていることが間違っているかもしれないと揺れる陽桜莉たちの姿を見ていただきたいです。そして、リフレクターの謎めいた部分も少しずつ明らかになっていきますので、ぜひチェックしていただけたらと思います。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.笑うと目の下にできる“めくぼ”
 笑うと目の下にえくぼのようなものができるんです。私は“めくぼ”って呼んでいて、そこがチャームポイントなのかな。母と兄もできますが、父と妹はできないんです。

Q.自分のニックネーム
A.まなてぃ、まなぴっぴ
「まなてぃ」は、お仕事を始めたばかりのときに久保ユリカさんが付けてくださいました。「まなぴっぴ」は、一緒にラジオをすることになったファイルーズあいちゃんが命名してくれました。

Q.自分の声の特徴
A.息多め
 学生のころ、周りの友達によくモノマネをされていたんですが、みんな、すごく息を多めにするんです(笑)。だからそこが特徴なのかなと思います。

Q.自分の性格
A.省エネ
 休日は予定がなければ、1日をソファーの上で完結させたいです(笑)。エネルギーを使うのが苦手なのかもしれません。でも、最近はこのままではいけないなと思って、なるべく外に出たり、お友達とお話ししたりしています。

Q.いま、ハマっている趣味は?
A.邦画観賞
 Netflixに入って、映画をいままでよりもたくさん見るようになりました。もともと映画は好きで、ドロドロした作品をよく見ていたんですが、最近はコメディも見る機会が増えました。一番印象に残っているのは、『彼女がその名を知らない鳥たち』です。

Q.自分のなかで一番強い“想い”は?
A.自分にしかできないお芝居探し
 お仕事をするなかで、自分のお芝居を見失いそうになるときもあるんです。でも、自分にしかできないお芝居を探すという、その気持ちだけは誰にも負けたくないと思っています。私、「想像と実感」というポリシーを持っているんです。どんな場面でも「想像」して「実感」してから声を出す。多少お芝居がよれてしまっても、気持ちが声に乗ることが大切だなと思いながら演じています。

Q.戦いで使うとしたらどんな武器?
A.グローブ
 私、包丁もあまり持たないから、剣はちょっと……。握力があるほうなので、真っ向勝負で行くならグローブかな。拳が一番気持ちを乗せられる気がします。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.“想い”の戦い
 作品のテーマが“想い”ですし、その戦い、ぶつかり合いが描かれているのでそこを見ていただきたいです。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

プロフィール
石見舞菜香【いわみ・まなか】4月30日生まれ。プロ・フィット所属。主な出演作は、『フルーツバスケット』本田透役、『多田くんは恋をしない』テレサ・ワーグナー役など。

作品Information
平原陽桜莉は、想いの欠片が結晶化した「フラグメント」を奪おうとする少女たちに遭遇する。「想い」の力で戦えるリフレクターに変身した陽桜莉は、転入生の羽成瑠夏とともに少女たちのフラグメントを守る戦いに挑む。

放送日:毎週金曜1時55分よりMBSほかにて放映中

(C)コーエーテクモゲームス/AASA

《M.TOKU》
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