『86―エイティシックス―』レーナを演じる長谷川育美がアフレコ中に感じたこと「どんどんキャスト表が短くなっていくのが切ないです」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『86―エイティシックス―』レーナを演じる長谷川育美がアフレコ中に感じたこと「どんどんキャスト表が短くなっていくのが切ないです」【インタビュー】

『86―エイティシックス―』でレーナを演じる長谷川育美にインタビュー。

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『86―エイティシックス―』長谷川育美
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 読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2021年6月号には、『86―エイティシックス―』でレーナを演じる長谷川育美が登場。本webサイト「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。

長谷川育美

16歳の女の子らしさも表現できるように


――『86―エイティシックス―』という作品に最初に触れた感想は?
 原作を読み始めるまでは、かっこいいロボットが登場する爽快感のあるバトルものだと思っていました。でも、実際に読んでみたらすごくヘビーで、深いところまで描かれている人間模様に驚きました。

――そのときのレーナへの印象は?
 テープオーディションではスピアヘッド戦隊のセオとアンジュを受ける予定だったんです。レーナに焦点を当てて原作を読んでいなかったので、まっすぐで可憐な子というくらいの印象しかありませんでした。スタジオオーディションでレーナも受けることになり、改めて原作を読み返して、困難な出来事が次々と襲ってくるのに、前に進んでいこうとする姿がかっこいいなと思いました。オーディションのセリフには、エリート軍人としてスピアヘッド戦隊を指揮するセリフのほかに、友達のアネットに対するセリフ、甘いものを食べたときのリアクションもあって、感情の幅の広さも感じていました。

――レーナを演じるときには、どんなことを心がけていますか?
 レーナは、作品に登場するなかで、一番純粋な子だと思うんです。理想があって突き進んでいく、その純粋さは出したいと思いました。スピアヘッド戦隊を指揮する立場になるので淡々とした部分も出したほうがいいのかなと思ったんですが、相手が誰であれ思ったことは素直に口にするタイプだったので、感情は抑えないようにしました。

――スタッフの方からは、どんなディレクションがありましたか?
 日常的なシーンは、「もっとかわいくなって大丈夫です」と言っていただきました。作中でツッコミのようなセリフもあったのですが、「もうちょっと強めにツッコんでみて」とも言っていただいて、少しオーバーに演じてもいいんだなと思いました。

――ネズミに驚くシーンは、少し幼い雰囲気が出ていますよね。
 ネズミのシーンでは、声が裏返っちゃうくらい驚いてもいいと言っていただけました。

――第3話では、スピアヘッド戦隊のカイエが戦死しました。レーナが仲間だと思っている相手が死んだとき、どういった演技を心がけましたか?
 スピアヘッド戦隊メンバーの死のシーンは、すごく難しいです。亡くなったことへの悲しみはあっても、スピアヘッド戦隊のメンバーとレーナは直接顔を合わせず、声だけしか聞いていないから、実感がないんじゃないかなと思うんです。それもあって、あまり深く悲しみすぎないような感覚で演じましたが、加減が難しかったです。

――顔の見えない相手とのやりとりでの難しさはありますか?
 距離感を考えなくていい分、出てきた声のままで演技をする感覚なのですが、アフレコのときに私だけ個室のブースで、ほかの方は大部屋だったので、レーナの気持ちに近い環境でアフレコができて、すごくありがたかったです。

――レーナのどんなところが魅力的だと感じていますか?
 やはり、芯の強さです。これまでのスピアヘッド戦隊のハンドラー(指揮管制官)の人たちは、みんな職務に戻れなくなるほどのダメージを受けているけれど、レーナはいまのところ彼らのようにはなっていない。スピアヘッド戦隊のメンバーに冷たくされても、〈エイティシックス〉を人間扱いすることをほかの軍人からバカにされても、必死に立ち向かっていこうとする。どんな困難があっても立ち上がろうとする強さはすごいと思いますし、それがレーナの魅力だなと感じています。

――レーナに憧れる部分はありますか?
 その強さには憧れます。

――スピアヘッド戦隊の隊長であるシン(シンエイ・ノウゼン)への印象を教えてください。
 シンはどこか投げやりなところを感じるので、もう少し自分を大事にしてほしいと思ってしまいます。

――シンとレーナの関係についてはどう感じていますか?
 シンって、レーナの問いかけや呼びかけにちゃんと応えてくれるので、レーナも最初はうれしく思ったんです。でも、じつはレーナに興味がなく、業務連絡的に対応してくれているだけ。ほかのメンバーは、レーナにいい印象を持っていないことをぶつけてくれるから、向き合ってくれていると思うんです。でも、シンはそれがない。レーナに興味を示さないところが見ていてしんどいですし、悲しくなります。

――レーナとシン以外で、いま気になっているキャラクターはいますか?
 個人的にセオの見た目や性格、ネコっぽい感じが好きです。しかも、私、藤原夏海さんの声が好きで。セオが藤原さんだと知って、よりいっそう好きになりました。あと気になっているのはクレナ。レーナとは相容れないところがあるんですが、同じくらいの年代なので、なんとか話ができたらなぁと思っています。第3話の水浴びシーンで明らかになったのですが、クレナは巨乳なんですよ!(笑)それもあって、気になる存在になりました。

――これまでで印象に残っているシーンを教えてください。
 第3話のラストで、セオが気持ちを吐露したシーンです。レーナはスピアヘッド戦隊のみんなに寄り添いたいと思っていたけれど、セオから「本当の名前さえ1回だって聞いたことがない」と言われ、レーナ自身、言われるまで本名ではないパーソナルネームでしか呼んだことがなかったと気づかなかったんです。あのシーンは、レーナと〈エイティシックス〉の生まれの違いを突きつけられたようで、涙が出そうになりました。

――アフレコで印象的な出来事は?
 スタジオに入れる人数に制限がかかっているので、会えない方には本当に会えないんですよね。そうこうしているうちに、キャラクターが亡くなって、どんどんキャスト表が短くなっていくのが切ないです。

――では、今後注目してほしいポイントは?
 この先、レーナがシンに対して乙女チックな態度を見せるシーンがちょっとだけ出てきます。レーナにとってはとても貴重な表情だと思いますので、ぜひチェックしていただきたいです。

レーナ

MegamiにQuestion


Q.自分のチャームポイント
A.フレンドリー
 周りの方からはフレンドリーとかサバサバしていると言っていただけます。ただ、自分ではよくわからないんです。

Q.自分のニックネーム
A.はせちゃん、はせみ、はっせー
 下の名前の「育美」から取って「いくみん」と呼ばれたこともあるんですが、自分のキャラとは違うなと思って、呼び方を聞かれたときは「苗字だとありがたいです」とお伝えしています。

Q.自分の声の特徴
A.よく通る声
 学生時代、母が車で学校に迎えに来てくれたことがあったんです。たまたま授業が体育だったんですが、母から「駐車場まで声が飛んできた」と言われました。合唱コンクールでも「ひとりだけ声が聞こえる」と言われたこともあります。

Q.自分の性格
A.面倒くさがり
 外に出かける用事がないなら、一日中家にいて、大好きなテレビを見ていたいです。家を出るとなると、着替えたり髪も整えたりしないといけないので、それが面倒なんです。

Q.いま、ハマっている趣味は?
A.アイドルを応援すること
 アイドルオタクなんです。録画した番組は、自分の好きなアイドルが登場しているシーンを編集&ダビングして取っておきます。アイドルに関しては、面倒くさがりじゃないみたいです(笑)。

Q.レーナのように人に“指導”できることは?
A.指導まではいきませんが、アイドルの良さなら伝えられます!
 何度もダンスや歌の映像をチェックするので、ここの歌い方がいいとか、この人とこの人は同じ振り付けでもここが違っていてそこがいいんだと布教活動ならできると思います。

Q.機械は得意なほう?
A.得意ではないです。説明書も読みません
 機械は苦手なのに、説明書を読むのが面倒なんですよね(笑)。でも、説明書なしで壊したことはないので、カンはいいのかもしれません。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.少年少女の生き様の物語
 レーナが〈エイティシックス〉のみんなの状況をよりよくしようと提案をしたとしても、それが彼らの信念と違えば受け入れてもらえない。彼らにも貫きたいものがあるんです。この先、ライデンが生き方について語るシーンも出てきてその違いを感じられるので、彼らの生きていく姿、譲れないものを見ていただけたらという気持ちを込めました。

レーナ

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

プロフィール
長谷川育美【はせがわ・いくみ】5月31日生まれ。プロ・フィット所属。主な出演作は、『弱キャラ友崎くん』七海みなみ役、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』松山空音役など。

『86―エイティシックス―』作品概要
人としての権利を剥奪された〈エイティシックス〉と呼ばれる少年少女たち。彼らは世間に対しては無人機とされている〈ジャガーノート〉に搭乗させられ、戦闘にかり出されていた。その状況を憂う軍人のレーナは、精鋭部隊・スピアヘッド戦隊の管制を任される。

放送日:毎週土曜深夜0時分よりTOKYO MXほかにて放映中

(C)2020 安里アサト/KADOKAWA/Project-86
《M.TOKU》
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