■バンクシーのアート、イギリスの桜に感動
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――続いては、イギリスの街の様子を映したお写真です。こちらのバンクシーのアートは、実際に観に行かれたのでしょうか?
寿:いえ、私が観に行ったわけではないんです。友達が近くに住んでいて、その写真を送っくれました。たとえ写真でも、観ることができて感動しましたね。
――ロンドンで実際にバンクシーの絵を観たことはありますか?
寿:観に行きたいのですが、やはりロックダウンということもあって、行けていないです。いつかは絶対に観に行きたいですね。
――続いてのお写真ですが、イギリスでもこんなにキレイな桜を見られるんですね。
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寿:撮影したのは2月なんですが、日本は3月後半~4月が桜の見頃なので、早く感じますよね。私は去年の3月にイギリスに来たのですが、その時は桜を見られなかったので、ついにイギリスで桜を見られて嬉しかったです。
――イギリスでも「お花見」という文化はあるのでしょうか?
寿:お花見より、ガーデニングを楽しむ方が一般的な気がします。私がこの写真を撮った場所は、桜が連なって生えている珍しい場所なのですが、基本的には1本だけ生えていることの方が多いです。
日本のように桜並木はめったにないので、桜を見て花見をする文化はないように思えます。
■帰国時期延長を発表「ワクワクに向かって悔いの残らないイギリス生活を」
――先ほどの話にもありましたが、去年の3月に渡英して早1年年。第1回インタビューでは「語学とお芝居の勉強がしたかった」と語られていましたが、今、思い描いていた自分になれていますか?
寿:まだまだなれているとは言えませんね……。日本では中学校から英語を授業で学び始めますが、使うための勉強ではなかったんだなと感じました。この1年間勉強してみて、英語を使えるようになるまでの道のりは、こんなに長いんだなと実感しています。自分自身で評価するのは難しいですね。
――ご自身では難しいということで、先生やホストマザーからの評価はどうですか?
寿:私が話せなくて自信がなくなっている時に、ホストマザーが「1年前に来た時は聞き取れてもいなかったでしょ?」と言ってくれて、成長を感じられました。イギリスの方は悪い点をあまり見ず、良い点を褒めて伸ばしていくという発想の方が多い印象で、その言葉は優しくて嬉しかったです。
――語学を学ぶ中で、「楽しい」と思う瞬間はありますか?
寿:英語で話しているYouTubeや映画などを字幕なしで見て、内容がわかるようになってきたことでしょうか。完璧にわかるとまでは言えませんが、理解できるようになってきたと感じられることも多くて、そのときは嬉しいです。英語を学んできて良かったと感じます。
――先日YouTubeで帰国時期の延長を発表されました。半年延ばした中でやりたいこと、目標を教えてください。
寿:自分が納得する時間を過ごすことが目標です。この1年イギリスで過ごしてみて、自分の納得する生き方をするのは、意外に簡単じゃないんだなと痛感しています。
色々な意見がある中で、自分が「これだ!」と思う道を進んで、悔いが残らないよう、秋までの残りの時間を過ごしたいです。
最近、帰国後のこともよく考えるのですが、すごくワクワクしているんです。帰国時期の秋はちょうど30歳という節目の誕生日を迎えることもあり、その先にある未来にもワクワクできる自分に嬉しさを感じています。そのワクワクに向かって今、イギリスで悔いが残らないよう、残りのイギリス生活を精一杯過ごしていきたいです。
寿美菜子 プロフィール
『泣きたい私は猫をかぶる』深瀬頼子役
事務所の同期である、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生とのユニット「スフィア」のメンバー。
『泣きたい私は猫をかぶる』深瀬頼子役
事務所の同期である、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生とのユニット「スフィア」のメンバー。