夏アニメ「うちの会社の小さい先輩の話」片瀬詩織里役・立花日菜インタビュー「詩織里の多彩な表情を声でも出していきたい」 | 超!アニメディア

夏アニメ「うちの会社の小さい先輩の話」片瀬詩織里役・立花日菜インタビュー「詩織里の多彩な表情を声でも出していきたい」

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年9月号には、夏アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』より、片瀬詩織里役を演じる立花日菜が登場。

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「うちの会社の小さい先輩の話」片瀬詩織里役・立花日菜
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読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2023年9月号には、夏アニメ『うちの会社の小さい先輩の話』より、片瀬詩織里役を演じる立花日菜が登場。

本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

詩織里の多彩な表情を声でも出していきたい


――『うちの会社の小さい先輩の話』という作品の印象を教えてください。

 原作は、オーディションを受ける際に初めて読ませていただきました。誰かが危ない目に遭うことがなく、かわいいキャラクターたちが、ほのぼのとした日常のなかで、ちょっと距離を詰めたりやきもきしたりする様子が描かれていく。いい意味で素敵なゆるさのある作品だと思いました。

――詩織里への印象はどうでしたか?

 理想の女性だなと思いました。無邪気だけど大人っぽさもあり、お仕事もちゃんとできる。でもあどけなさもあってとにかくかわいい。上司としても女性としても、こうなれたらと思う魅力が詰まっています。

――アフレコが始まってから、その印象に変化はありましたか?

 詩織里さんと、彼女の後輩である篠崎さんはどちらもピュアだと思うんですが、2人ともムッツリだなとも思うようになりました(笑)。2人とも、年齢=彼氏・彼女いない歴なこともあるのか、妄想が行き過ぎちゃうことがあるんですよね。でも年齢相応にちゃんと、ちょっとエッチなことにも興味があるところもかわいいです。

――詩織里というキャラクターを、まだご存じない方に紹介するとしたら?

 懐も器も、あと胸元あたりも大きくて、でも背は小さい。尽くしたくなるような小悪魔的かわいさがあり、人のハートをくすぐるような存在です。意地悪な顔をしつつもやさしく、大人っぽいかと思えば子供っぽさも見せる。男性はもちろんだと思いますが、女性でもたまりませんね(笑)。

――詩織里の一番の魅力は?

 とにかく器が大きいところ。どう育ったら、こんなに大らかな人になれるんだろうって思っちゃうんです。「みんな仲よく、平和にやっていきましょう」というマインドを持っている人なので、大人の女性としてもあこがれます。それでいて表情豊かなところはかわいらしいところだなと感じます。

――そんな詩織里を演じるにあたって、大切にしていることは?

 詩織里さんは表情が多彩なので、大人っぽいときはしっかり大人っぽく、逆に子供っぽいときは子供っぽさを強調しました。それから、ネコ耳やしっぽが出ちゃうようなシーンは思いっきり幼く、表情の振れ幅が大きいので、そのメリハリはとくに大切にしました。また、声を聞いただけでも原作に描かれている表情が浮かぶようにイメージもしました。声のトーンは、私の素の声よりは高めですが、詩織里さんはキャピキャピしていないんですよね。かわいく見られたいともたぶん思っていない。だから基本はやわらかく温かく、ちょっと小悪魔的なところが入ってきたときだけ、あざとさを足してあげるくらいの感覚でした。

――第4話では、アルコール入りのチョコレートを食べて酔っ払うシーンもありました。

 あのシーンはすごくがんばりました。私はここまで年齢感に幅があるキャラクターのお芝居をしたことがあまりなかったので、酔っ払うシーンだけでなく毎話がんばるシーンがありましたね。でも、リアルの子だったらやりすぎだよと思うようなことも、詩織里さんだと許されてしまうんですよね。篠崎さんが先輩ウェルカムなところもあって、そういう空気が流れていたので、みんなが見ていて「しょうがないなぁ」と思っちゃうようなかわいさは表現できるように努力しました。

――スタッフからのディレクションで印象的だったことは?

「通常は大人の女性として演じ、振り切れたときは思いきりやってください」くらいだったと思います。ディレクションではないのですが、オーディションのときに「パワハラです」っていうセリフがあったんですね。それを「パ・ワ・ハ・ラ・です」って区切って言ってみたらすごく監督に響いたみたいで「本番でもやりましょう」と言っていただいて。すごくうれしかったですし、自信にもなりました。

――詩織里を演じるうえで、難しかったことはありましたか?

 詩織里さんは独特な感受性の持ち主で、ちょっと夢見がちだったり、ネコに一直線だったりはしますけど、意外と現実にもいるような女の子なんじゃないかなと思えたんですね。そういう意味では難しさは感じませんでした。篠崎さんとの会話も新祐樹さんと掛け合いができたので演じやすかったです。

――詩織里に共感できる部分、理解できる部分は?

 第3話で、篠崎さんに取ってもらったクレーンゲームのぬいぐるみに本人の名前を付けちゃうのは、恋する乙女あるあるなのかなと思って理解できました。年齢=彼氏・彼女いない歴の2人だけど、きっと恋人がいたら……みたいなあこがれのシチュエーションがあって、そのなかにぬいぐるみに名前を付けるものもあったんじゃないかな。

――逆に、詩織里と似ていないなと思うところはありますか?

 私は料理も作れないし、面倒を見たいというより面倒を見られたいんです。詩織里さんはちょっと頼りない男の子が好きそうな感じですが、私は頼りがいのある男性のほうが好きなので、そこは逆かなと思います。もちろん、篠崎さんもかわいいと思いますよ!

――かわいい以外での篠崎に対する印象を教えてください。

 とにかくまっすぐですよね。お仕事にも詩織里さんにも、言葉には出さないにしても素直。そして欲望にも忠実(笑)。ちょっとエッチな想像をしちゃうところも、思春期感があってかわいいです。あの素直さがあるからこそ、どちらかというとドライな幼馴染の早川千夏さんともずっと仲のいい友達でいられるんだろうなと感じています。

――なんだか詩織里と篠崎を見ていると構いたくなるし、背中を押したくなる秋那千尋主任の気持ちがわかってきますよね。

そうなんです!(笑)原作ファンの方も主任に思い入れがある方が多くて、皆さん主任目線で作品を楽しまれているんですよね。そういうところもすごく楽しい作品です。

――詩織里と篠崎以外に気になるキャラクターはいますか?

 私は早川さんがめちゃめちゃ好きなんです。4人でいるとツッコミに回りがちですけど、主任のずるさにドキドキしている様子はいじらしく感じます。

――物語も少しずつ進んで、詩織里と篠崎の関係も進んでいるような進んでいないような状態ですが、この先の見どころを教えてください。

 2人はつかず離れずなので、その絶妙な距離感が見どころだと思います。第4話で詩織里さんは主任から「篠崎さんのことをどう思っているのか?」と聞かれて「まだよくわからないです」と答えるシーンがありましたが、「まだ」ということは進展があるのか? と思っちゃいますよね。そんなふうにドキドキ要素が増えていくので注目いただきつつ、詩織里さんたちの日常を楽しんでもらえたらと思います。それから、この先登場する篠崎さんのお姉さん(篠崎豊)が、本当にかわいいんです。詩織里さんが気まぐれなネコだとしたら、お姉さんは大型犬みたい。甘やかしたくなるし、顔は美形で個人的に私のツボだったので、この先の登場を楽しみにしていてください。

MegamiにQuestion




Q.自分のチャームポイント
A.まつげ
メイクさんや周りの方に「まつげが長いね」とよく褒めていただいています。

Q.自分のニックネーム
A.日菜ちゃん、ひーちゃん、ひなたば
キャストさんからは日菜ちゃんやひーちゃんと呼ばれることが多いです。ひなたばは、私のSNSアカウント名を、応援してくださる方が読みやすく、かつ検索避けみたいな感じで(笑)取り上げてくださっていたんですね。それをたまたま見つけて、かわいいなと思ったので、いまはそれを広めています。

Q.自分の声の特徴
A.細い、重い
もともと細い声だと思っていたのですが、最近はそれに「重い」が加わりました。詩織里さんはそうでもないのですが、私がこれまで担当させていただいたキャラクターは、愛が重たい子が多くて。気持ちが湿っぽいというか、ちょっと闇があるというか(笑)。素直な子を演じたときに「闇がありそう」って言われるくらいだったんです。それもあって、ちょっと闇要素があるのかなと思うようになりました。

Q.自分の性格
A.気分屋
次の日になったら前日と言っていることがコロコロ変わっちゃうんです(笑)。

Q.いま、ハマっていることは?
A.趣味探し(笑)
ゲームは好きなのですが、それを趣味にしていいのかという思いもあって、ずっと趣味を探していますね。趣味探しにハマっていると言ってもいいかもしれません。

Q.尊敬できる先輩と言えば?
A.松田颯水さん
事務所の先輩である松田颯水さんがすごく好きなんです。颯水さんも詩織里さんのように引っ張ってくれるし、お仕事もできて一緒にお話をするとかわいくて、ちょっと抜けたところも見せてくれるんですね。後輩にも心を開いてくださってとても素敵だなと思っていますし、私もこんな先輩になりたいです。

Q.小さい先輩がいたら何をしてみたい?
A.ネコ耳を付けたい!
ネコ耳を付けて、モフモフとなで回してみたくなります(笑)。やっぱり触れ合いを楽しみたいですね。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.全人類理想のホワイト企業にいる、お砂糖甘々ネコ先輩の話
公式サイトのキャッチフレーズから、さらに詩織里さんをディープに説明する感じにしてみました。詩織里さんのキャラ像がわかっていただけたらうれしいです!

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

■Profile
たちばな・ひな/6月14日生まれ。宮城県出身。アーツビジョン所属。主な出演作は『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ サトノダイヤモンド役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズ 久川凪役など。

■作品Information
毎週土曜日深夜1時30分よりテレビ朝日ほかにて放映中

とあるキャラクター企業に入社した篠崎拓馬は、そこで入社3年目の片瀬詩織里の後輩となる。初めて後輩ができたと喜ぶ詩織里に毎日かわいがられる篠崎。篠崎もだんだんと詩織里を意識するようになるが……。

(C)斎創・竹書房/「うちの会社の小さい先輩の話」製作委員会
《超!アニメディア編集部》
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