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前説を担当したプロデューサーの案内でバンドメンバーが登場。駆け付けた方々の期待値が高まるなか、アーティスト・近藤玲奈がライブ1曲目に披露したのは、.lady.(ドットレディ)の「Open Tuning」であった。本曲は、ラジオ番組『A&G NEXT GENERATION Lady Go!!』でパーソナリティを務めた上坂すみれ・小松未可子・大久保瑠美・高森奈津美・三上枝織による同番組のテーマソング。事務所の先輩である小松が笑顔で歌っていた楽曲を、近藤も笑顔で、丁寧に、大切に歌う。その様子からどこかあたたかさを感じられ、ペンライトのピンク色で染まった会場には、一足早く春が訪れているようであった。
その後のMCでは、「お久しぶりです。会えてうれしいです」「この日をすごく楽しみにしていました」と、万感の思いを言葉にする。歌唱した曲を紹介する際には、みかこし(小松)先輩からもらったマニュキュアを塗っていることと併せて、「励ましの言葉ももらいました」と、この場で感謝を述べていた。

昼の部は、ポップで可愛らしい曲を中心とした構成になることに触れた後は、レーベルの先輩である内田彩の「アップルミント」「SweetRain」「最後の花火」、山崎エリイの「Last Promise」を歌唱。真っすぐで伸びのある歌声を会場の後ろまで響かせた。

曲紹介のMCに続けて歌ったのは、同じくレーベルの先輩である悠木碧の「永遠ラビリンス」「帰る場所があるということ」、そして、村川梨衣の「Baby, My First Kiss」。各楽曲の高音部分も低音部分も安定した音程で歌い上げる。気がつくと自然とリズムを取っていたほどに心地よさを感じた歌声とパフォーマンス力は、アーティストとして歩み始めた彼女の武器のひとつとなるだろう。



バンドメンバーを紹介したあとは、自身のデビューシングル「桜舞い散る夜に」が4月14日に発売されることを発表。そして、同シングルのカップリング曲となる「Listen~真夜中の虹」をこの場で初披露した。
歌唱前に近藤は「この曲は(ペンライトを)濃い青色にしてほしい」とリクエスト。青く染まった海原には、壮大なメロディーに負けない伸びやかな歌声が轟いた。

その後のMCでは、アーティストデビューする心境と併せて、「さまざまな色に変わっていける、そんなアーティストになっていければ」と、目指したいアーティスト像についても触れた。
本ライブのラストナンバーは、デビューシングルの表題曲「桜舞い散る夜に」。「新曲を歌うのが一番ドキドキする」とMCで触れていたが、そんなことは微塵も感じないほど安定した、美しく優しい声を駆け付けた方々へ届けた。
ライブの最後には、マイクを通さずに「ありがとうございました」と一言。これまでとは少し違うトーンで放たれた「アーティスト・近藤玲奈でした!」という言葉からは、これからの活動への決意も感じられた。

今回のライブでは、丁寧に手を振る彼女の姿が非常に印象的であった。このライブが開催できたことの喜びを駆け付けた方々と分かち合っていたのかもしれない。そんなあたたかい空間を作り出したアーティスト・近藤玲奈が、今後はどんな世界を見せてくれるのか。まだ歩み始めた彼女だが、今回のパフォーマンスを見る限り、期待しかない。
取材・執筆/M.TOKU

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「近藤玲奈1st LIVE~Listen~」(昼公演)Pop Side セットリスト ※()内はカバー元アーティスト
1.『Open Tuning』(.lady.)
2.『アップルミント』(内田彩)
3.『SweetRain』(内田彩)
4.『最後の花火』(内田彩)
5.『Last Promise』(山崎エリイ)
6.『永遠ラビリンス』(悠木碧)
7.『帰る場所があるということ』(悠木碧)
8.『Baby, My First Kiss』(村川梨衣)
9.『Listen~真夜中の虹』
10.『桜舞い散る夜に』
「近藤玲奈1st LIVE~Listen~」(夜公演) Rock Sideセットリスト
1.『Open Tuning』(.lady.)
2.『afraid…』(内田彩)
3.『十代交響曲』(山崎エリイ)
4.『Unbreakable』(悠木碧)
5.『Break down』(悠木碧)
6.『死線上の華』(悠木碧)
7.『レクイエム』(村川梨衣)
8.『はじまりの場所』(村川梨衣)
9.『Listen~真夜中の虹』
10.『桜舞い散る夜に』