「一番やりたい」『シティーハンター』冴羽獠役決定の秘話明かす――日本のヒーロー声優レジェンド神谷明が東京コミコンに降臨【レポート】 | 超!アニメディア

「一番やりたい」『シティーハンター』冴羽獠役決定の秘話明かす――日本のヒーロー声優レジェンド神谷明が東京コミコンに降臨【レポート】

フランスで公開されると、観客動員168万人を突破する大ヒットを記録。原作・北条司が「これぞシティーハンター!」と太鼓判を押す完成度の高さで、全世代が楽しめる抱腹絶倒のアクションエンターテイメント、映画『シティーハンター …

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 フランスで公開されると、観客動員168万人を突破する大ヒットを記録。原作・北条司が「これぞシティーハンター!」と太鼓判を押す完成度の高さで、全世代が楽しめる抱腹絶倒のアクションエンターテイメント、映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が、シティーハンターファミリー大集合の豪華声優による《デラックス吹替版》としていよいよ11月29日(金)に公開する。

 本作《デラックス吹替版》に特別ゲストとして参加している、今年、芸歴50年を迎えた神谷明が、東京コミコンメインステージで行われる「東京COMIC CON Presents祝・芸歴50周年!ヒーロー声優界のレジェンド神谷明、降臨!」へ登壇し、なだぎ武、バッファロー吾郎の竹若らが率いるアメコミリーグとのスペシャルトークを実施。日本を代表するヒーローに魂を吹き込んできた神谷明がこれまでの活動を振り返り、バビル二世、ケンシロウ、冴羽獠など有名キャラ声の生披露。さらに2019年、盛り上がり最高潮のシティーハンターイヤーを振り返った。


 また、神谷明が特別ゲストとして吹替えをしている本編映像も到着した。公開された映像は神谷が演じる2役のうちのひとつ「モッコリー氏」(患者さん)の登場シーン。


「東京COMIC CON Presents祝・芸歴50周年!ヒーロー声優界のレジェンド神谷明、降臨!」レポート


 大きな歓声の中、登場した神谷明(以下、神谷)。「ビックリ!こんなに集まってくれて嬉しいです!」と熱い視線を向ける観客へ笑顔をみせる。「私はデビューが23歳だったので少し遅かったんです。でも、遅かったからこそ年齢を重ねても若さを保てたと思います」と明かし、「どの役も全力投球で、叫び声も手を抜くことを知らなくて…でも逆にそれがよかったみたいです(笑)」と当時を振り返る。俳優から声優になったことについて、「バイトより少し良いくらいのお給料でした。そんな中、先輩がストライキを起こして、一緒に西銀座をデモ行進したのを覚えています。そのおかげで、お給料が3.3倍になって…以前はアルバイト掛持ちしていましたが、声優一本で生活できるようになりました」と時代の変化とともに声優人生を歩んでいたことが垣間見えた。

 神谷の初主演作品、昭和48年から放送された『バビル二世』の名前が挙がると、その場で当時の声まんまであるバビル二世の声を響かせ、アメコミリーグ&観客からは感動の声が起こる。神谷は「本当に50周年を迎えられたのは皆さんのおかげだと思っています。“声優”が社会が動くほどのムーブメントとなり、声優の仕事がラジオ、歌など様々な場へ広がることができた」と感謝を述べた。50年の間、数えきれないほどの役を演じてきて、「当時は夢中だった」と明かす神谷。「過去演じたことのない新しい役が来るのはありがたかった」と、『めぞん一刻』では二枚目の三鷹瞬役を演じ、傍ら三枚目のキン肉マン役まで演じたことを振り返った。役の幅を自由に操り、両方を演じることのできる神谷は別格だったとアメコミリーグたちが明かすと、神谷は「下地には山田康雄さん、熊倉一雄さん、納谷悟朗さんの存在があって、その方々の作品を穴が開くほど見ました」と先輩たちの存在を語った。

 ジャンプの黄金期に様々な役を演じていた神谷だが、編集部内では“神谷はもう演じすぎなのではないか…”と話が挙がっていたようだったと明かされた。たまたま、ジャンプのイベントで全国を回っていた神谷は、近くを通った際に編集部を訪問。そしてその場で編集部や編集長に「『シティーハンター』やりたい?」と尋ねられ、神谷は「一番やりたい、絶対やりたい」と強く宣言。それを受けて新たなヒーロー像である冴羽獠役が決まったと裏話も明かされる。山田康雄からコミカルさやシリアスさを自由自在に操る演技の楽しさを聞いていたこともあり、なんとしてもやりたい役だったと明かしている。また、「当時、『北斗の拳』と『オヨネコぶーにゃん』が同日に収録する時があって、ケンシロウが残ってしまって大変だった(笑)そして、『オヨネコぶーにゃん』の収録の時に、『北斗の拳』の放送があって一緒に観たことがありました。そしたら、まさか僕だと思わなかったみたいで、誰が演じたのか話題になって嬉しかった」と当時のエピソードを語り、笑顔をみせた。リクエストに応じて、ケンシロウのセリフを言うと、観客からは拍手と黄色い歓声が上がり、改めて人気を示すかたちとなった。

 今年公開を迎え、DVDとブルーレイも発売中の映画『シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』は約20年ぶりに冴羽獠を演じた神谷。公開タイミングとほぼ同じ時期に、映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』も本国のフランスで公開している。神谷は「先日、フィリップ・ラショー監督にお会いしましたが、緊張されていたようであまり話せなかったので残念。でも作品は観させていただきましたが、本当にシティーハンター愛に溢れている作品!」と絶賛した。アメコミリーグもアクションやコンセプトも素晴らしいと賞賛を送った。今年は『シティーハンター』の劇場公開からDVDなどのパッケージ発売も立て続けにあり、「まさにシティーハンターイヤー(C.H.Y.)! 今年は『シティーハンター』で明けて、『シティーハンター』で暮れていく」と笑顔をみせる神谷。同年代である串田アキラも同じく50周年だそうで、「7月から50周年に入り、本当にありがたいです。『シティーハンター』も親から子供へと伝わっているようで、世代で受け継がれているのが嬉しい」と喜びをみせる。最後、冴羽獠の決めセリフを披露し、「フランス実写版は来週末公開です! 原作のイメージから全く反しないので、ぜひ観てください!『シティーハンター』をこれからもよろしくお願いします!」とアピールし、トークショーは幕を閉じた。

『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』作品情報
11月29日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開
原作:北条司『シティーハンター』
原題:NICKY LARSON et le parfum de Cupidon  
フランス公開:2019年2月8日
監督:フィリップ・ラショー(『世界の果てまでヒャッハー!!』)
出演:フィリップ・ラショー、エロディ・フォンタン
吹替版(声の出演): 山寺宏一 沢城みゆき 玄田哲章 田中秀幸 一龍斎春水 浪川大輔  多田野曜平 土師孝也 恒松あゆみ 三上哲 / 伊倉一恵 / 神谷明
配給:アルバトロス・フィルム 
宣伝:ガイエ 

公式サイト
cityhunter-themovie.com

(C)AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS

《超!アニメディア編集部》
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