17歳の誕生日を迎えた声優・高尾奏音が語る将来の展望「ボーイッシュな女の子を演じてみたい」【インタビュー】 | 超!アニメディア

17歳の誕生日を迎えた声優・高尾奏音が語る将来の展望「ボーイッシュな女の子を演じてみたい」【インタビュー】

アニメ『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』のラティナ役、『魔王様、リトライ!』のアク役というメインヒロインの声を担当して注目を集めている高尾奏音。声優として活躍する一方、天才的なピアニスト …

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 アニメ『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』のラティナ役、『魔王様、リトライ!』のアク役というメインヒロインの声を担当して注目を集めている高尾奏音。声優として活躍する一方、天才的なピアニストとしての顔も持つ彼女は9月10日に17歳の誕生日を迎えた。ここでは、彼女の声優としての将来の展望やプライベートな一面などを聞いたインタビューをお届けする。


■昔より今の方がピアノを好きになりました

――アニメ『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』のラティナ役、『魔王様、リトライ!』のアク役と、注目キャラクターでの出演が続いています。

 最近、なぜか(自分が演じるキャラクターが)どこかで拾われることが多くて(笑)。でも自分とかけ離れた役、幼女じゃないのに幼女になれたりするのが声優の楽しいところだなと思います。

――実際の奏音さんは、どんな人だと言われることが多いですか?

 役ほどではないんですけど、子供ではあります(笑)。1人じゃできないことが多くて……。でも、はじめて会う人からはマジメそうとか、しっかりしているって言われたりします。そういうときはちゃんとしていなきゃまずいと思って、ネコを被っているんです(笑)。あと、人見知りで自分からうまく話せないっていうのもあります。

――でも高校生ってわかると、いろいろ話しかけてもらえるのでは?

 そうですね。好きな教科とか、学校で流行っていることとか聞いて頂いたりします。でも高校を卒業したら話題がなくなっちゃうと考えたら、今からちょっと怖いです。


――せっかくですから、得意科目を教えてください。

 音楽と国語、社会。社会の中でも歴史が好きです。

――好きな歴史上の人物はいますか?

 うーん…、北条政子さんとか。

――なかなか渋いですね。

 最近、授業で鎌倉時代を習ったばかりなんです。歴史好きって言うと“歴史少女”みたいに思われがちですけど、私は単に試験範囲を覚えるのが得意なだけで。試験が終わった瞬間、全部忘れちゃうんです(笑)

――では続いて、学校で流行っていることを。

 人狼ゲーム! 流行っているというか、私が流行らせました(笑)。ですが、これも好きなだけで、得意ではないんです。だいたい最初の方で殺されちゃうんです。なんだか私、あまりにも人狼ゲームが好きでワクワクしているから、挙動不審になっているみたいで(笑)。友達だけじゃなく、隣のクラスの子と一緒にやったりもします。人見知りではあるんですけど、人狼ゲームだったらあまり話したことのない子とでも大丈夫なんです。

――先ほど「できないことが多い」という話をされていましたが、ピアノの腕前はものすごいですよね。今もかなり弾かれているんですか?

 ピアノは1日弾かないと3日分衰えるみたいに言われているので、なるべく毎日鍵盤に触れるようにはしています。でも昔に比べたら全然、弾いていません。本気で海外のコンクールを目指していた頃はもうどっぷり、練習漬けの日々でしたから。

――海外のコンクールで戦うってそういうことですよね。

 はい。だからもう、ピアノに向かうのがつらくて……。今はいい距離感になったのか、ピアノって楽しいんだなと思えるようになりました。イタリアのコンクールに行ったときも、ほとんど観光できなかったんです。プレッシャーがあり過ぎて、何を食べてもおいしくなくて…。だから今、改めてイタリアに行きたいんです。憧れはヴェネツィアですね。やっぱり、あのボートに乗りたい! フィレンツェとかもいいですね。なんか“フィレンチェ”って、名前がカッコいいじゃないですか(笑)。イタリアのお野菜って甘味があるらしいから、苦手なニンジンももしかしたら食べられるかなって思っているんです。

――食べるのは好きなんですか?

 好きです! 今年の夏もイベントで台湾に行かせていただいて、いろんなものをたくさん食べさせてもらいました。小籠包やアイスとかを食べたんですけど、なんか日本にあるようなものでも台湾で食べるとよりおいしい気がしたんです。杏仁豆腐とかも日本のと食感が違って、白玉みたいな感じで。あとは夜市で見た臭豆腐、あれはにおいがものすごかったです。高校生だから夜市の雰囲気だけ軽く味わったらすぐホテルに帰る感じだったんですけど、すごく楽しかったです。

■「女子力が高そう」って言われると、申し訳なくなります

――そんな奏音さんが声優を目指そうと思ったきっかけはなんですか?

 お兄ちゃんが録画していたアニメ『けいおん!』を見て、声優さんになりたいと思ったんです。お兄ちゃん、アニメ好きなんですよ。今もお兄ちゃんが動画配信サービスの契約をしてくれているおかげで、私はアニメ見放題なんです(笑)。中学生の頃は『CLANNAD』が好きでした。それと、『Charlott』。私、基本的にグッズとかは買わないんですけど、『Charlott』はあまりにも好きになり過ぎて、クリアファイルを買ったりしました。あとは『ヤマノススメ』にハマッて、高尾山や飯能の天覧山に登ったり。いわゆる聖地巡礼ですね。すっごいアウトドア好きというわけでもないのに(笑)。でも高尾山、楽しかったです。モモンガが見つからなかったことだけがちょっと心残りですけど。

――声優としての憧れは?

 ボーイッシュな女の子をやってみたいです。戦っているときは強くてカッコいいのに、実は女の子みたいな。単純に私がそういう子が大好きっていう(笑)。でも自分でもやってみたいなって気持ちもあります。

――奏音さんにもボーイッシュな一面ってありますか?

 たぶん、ボーイッシュではないですね。と言っても、ガーリッシュということもなく(笑)。『女子力が高そう』って言われることもあるんですけど、本当にガッカリさせてしまう事が多くって申し訳ないです。特に料理が苦手で、卵焼きもうまく作れなくて。なんなら卵を割るところから悪戦苦闘して『ちょっと殻入ってるけど……』みたいな。

――料理以外にできるようになりたい、やってみたいことはありますか?

 作曲は挑戦してみたいです。今、お兄ちゃんが作曲のお仕事をしているんですけど、見ていると楽しそうなんです。お話も書いてみたいですね。実は私、文芸部の幽霊部員でもあって(笑)、(小説を)書いたこともあるんですよ。双子の女の子の一人が交通事故で死んじゃうんですけど、残ったもう一人の方は彼女がまだ生きていると思い込んでいて。その子の周りで次々に人が死んでいく、みたいな。結構、斬新なミステリーだと思います(笑)

――やってみたいお仕事は?

 やっぱりピアノをずっとやっていたので、弾き語りはやってみたいです。歌も昔から、ピアノにソルベージュという歌いながら音程を取るトレーニングがあるんですけど、それが好きだったので今、キャラクターソングを歌ったりするのも楽しいです。『うちの娘。』で、1人ではじめてキャラクターソングを歌う機会をいただいて、もっといろんな曲をいっぱい歌ってみたいなって思いました!

――今後はピアノや歌だけでなく、ダンスを披露することもありそう?

 学校でダンスをやったときだけ体育の成績はいつもよりは良かったのですがキレキレまでの道のりは遠いですね(笑)。でもダンスも楽しいし、頑張って練習します!

取材・文/小山智久 撮影/干川修

【PROFILE】
高尾奏音【たかお・かのん】9月10日生まれ。東京都出身。リンク・プラン所属。幼少よりピアノに親しみ、’13年にはイタリアで行われたミラノ国際ジュニアコンクールにてASSOLUTO(カテゴリー最高位)を受賞した。声優としての主な出演作はアニメ『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』ラティナ役、『魔王様、リトライ!』アク役、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』リネーア役、『艦隊これくしょん-艦これ-』Gotland役、『ヤマノススメ サードシーズン』ゆり役など。

高尾奏音公式Twitter
@Kanon_Takao

《超!アニメディア編集部》
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