『ゾンビランドサガ』の種田梨沙と河瀬茉希が「昭和」「平成」「令和」のアイドルについて語る「“令和のアイドル像”をフランシュシュがつくる⁉」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『ゾンビランドサガ』の種田梨沙と河瀬茉希が「昭和」「平成」「令和」のアイドルについて語る「“令和のアイドル像”をフランシュシュがつくる⁉」【インタビュー】

佐賀県の地で人類が持ち合わせるすべての感情が極値として天を仰ぐ巽幸太郎が描かれたティザービジュアルと共に、制作が発表された『ゾンビランドサガ リベンジ』。現在発売中のアニメディア9月号では、愛と純子を演じる種田梨沙と河 …

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 佐賀県の地で人類が持ち合わせるすべての感情が極値として天を仰ぐ巽幸太郎が描かれたティザービジュアルと共に、制作が発表された『ゾンビランドサガ リベンジ』。現在発売中のアニメディア9月号では、愛と純子を演じる種田梨沙と河瀬茉希の対談を掲載中。超!アニメディアでは、本誌に入らなかった部分を含めたロング版をお届けする。


――このインタビューの公開時には、続篇である『ゾンビランドサガ リベンジ』が発表されています。制作決定と初めて聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

河瀬 第1期はすごくキレイな形で終わっていましたけど、幸太郎の正体が何なのかとか、多くの謎が残されていました。だからむしろ、「続編を作ってくれないと困る」と思っていたんです。

種田 ゆうぎりの過去も気になりますし。第1期で明かされなかった裏設定みたいなのって、私たちも全然聞かされていないので、ファンのみなさんと同じように私たちも気になっています。


河瀬 あと、続篇のタイトルがなんで「リベンジ」なのか、気になっています。第1期のとき、何かに負けた覚えはないんですけど(笑)。だいたい幸太郎は「佐賀を救う」ことがフランシュシュの目標と言っていますけど、何をもって佐賀を救うことになるのかよくわかりませんし。続篇では、佐賀を救えるんですかね?

種田 作中だとどうなれば佐賀を救うことになるのかわからないですけど、リアルでは少しは佐賀のお力になれていたらうれしいです。この作品の聖地巡礼のために佐賀を訪れるファンの方も増えているようなので。

河瀬 この作品は佐賀の方々の心が広いから成り立っているようなものですから、佐賀の皆さんには本当に頭が上がりません。だから私たちも、一生懸命佐賀の魅力を伝えないといけませんよね。

種田 私、今度(7月末に)佐賀に行った際にはぜひみんなで「ドライブイン鳥」に行ってみたいんです。フランシュシュの住まいのモデルになった「唐津市歴史民俗資料館」にも行ってみたいよね!

河瀬 いいですね。時間があったらぜひ行きましょう!

――ティザービジュアルも公開されていますが、こちらのイラストの感想を教えてください。

種田 アイドルアニメのビジュアルとは思えません(笑)。何かにリベンジをする幸太郎をイメージしているんですかね? かっこいいですけど、どんな意味が込められているのか……。

河瀬 スタッフの方によると「感情の極値として天を仰ぐ幸太郎」みたいですよ。きっと本編を見ればイラストに込められた意味がわかるんでしょう。あと個人的には、幸太郎の腹筋と股関節の線にスタッフの方のこだわりを感じています。

種田 幸太郎がこんなに筋肉質だったなんて、思っていませんでした(笑)。とにかく、このイラストの意味が明かされる日を楽しみにしています!

――おふたりの演じる愛と純子は、それぞれ平成と昭和の伝説のアイドルで、作品のファンからは「純愛コンビ」と親しまれています。おふたりは、愛と純子の関係性をどのように思っていますか?

種田 愛と純子って、もしふたりとも生きていたら本当は親子ほど歳が離れているはずなんです。そんなふたりが同じグループで絡んでいるのって、面白いですよね。トップアイドルとして生きてきたふたりは、共感している部分は多いけれど、お互いに譲れない部分もたくさん持っています。それがもとで反発したことがありましたけど、今はお互いのいいところを吸収し合っているのかなという印象がありますね。認めあってからの愛と純子は、最強のコンビだと思います!

河瀬 ふたりの対立と和解は、第1期の6話と7話で描かれていました。アイドル経験者同士信頼し合っていた愛と純子が、昭和と平成で移り変わったアイドル観の違いがもとで対立しちゃう。そんなふたりの溝が、仲間の説得とかじゃなくアイドルとしてのステージの上で埋まっていく展開は、すごく胸が熱くなりました。強い絆で結ばれているふたりは、まさに「純愛」コンビです!

種田 7話で(愛のトラウマである)雷におびえて歌えなくなった愛を純子がフォローする展開は、まるで少年マンガみたいだったよね。あのときの純子は素直にかっこよかった。

河瀬 愛も雷は自分の死因だからものすごく怖いはずなのに、必死にステージを回していた姿がかっこいいと思いましたよ。あのステージは純子だけじゃなく、ほかのフランシュシュのメンバーも全員で愛をフォローしていて、グループの絆を感じました。

――おふたりから見て「昭和のアイドル」と「平成のアイドル」は、それぞれどんなイメージでしょうか?

種田 「平成のアイドル」は、ソロで活動されている方もいらっしゃいますけど、グループ活動を大切にされている印象があります。ひとりだけ目立とうとせず、「みんなで何かを成しとげよう」という意識が強い。それに対して「昭和のアイドル」は、みんなにとって高嶺の花であり孤高の存在というイメージがありますね。

河瀬 私は純子を演じるにあたり昭和で活躍していたアイドルの方々のことを調べてみたんですけど、歌っている曲とかの情報は出てきても、プライベートに関する情報が全然出てこなかったんです。最近のアイドルは、SNSとかで自分の情報を自ら発信している方が多いじゃないですか。今日どこにいったとか、どんな食べ物が好きかとか。それがすごく対照的で、昔のアイドルはファンの「理想」の象徴だったのかなと思いました。

種田 11話で「アイアンフリル」時代の愛がレッスン中にインタビューに答えているシーンがあったけど、純子はそもそもああいう舞台裏での自分の姿を全然見せてなさそうだよね。

河瀬 そんな気がします。理想のアイドル像を目指すための、陰の努力はすごかったでしょうね。

――今月号の描きおろしイラストは、水着の純愛コンビです。こちらの感想をぜひお願いします。

河瀬 ふたりとも夏を満喫しているって感じでかわいいですけど、それだけじゃなくいろいろなネタが詰め込まれているイラストですよね。たとえば持っているカメラに時代を感じますし。

種田 サンバイザーも、女の子が付けるのは今ではあまり見ませんよね。ふたりのネイルの色が水着に合っているのも、芸が細かいです。

河瀬 ふたりの体型にも、こだわりを感じるんですよね。愛は若干筋肉質で、純子はスレンダー。顔やボディーの色も純子の方が白いというのは、本当に細かいですよね。

種田 でもよく考えたら、ふたりの顔やボディーの色って幸太郎が塗っているんだよね?

河瀬 ……たしかに。この色が幸太郎のこだわりなのかと思うと、とたん怪しげに見えてきました(笑)。

種田 フランシュシュが全国区になったら、このイラストみたいに水着でグラビア撮影をするような仕事も増えるのかなって思いました。そんなことになったら、愛と純子はもともと有名だから存在がバレちゃうんじゃないかと心配になりますけど。

河瀬 第1期のラストですでに、怪しまれちゃっていましたからね。あそこからどうなるのか楽しみです。

――ちなみに「純愛コンビ」以外で、好きなキャラクターの組み合わせはありますか?

河瀬 たくさんあります! フランシュシュの“お父さん”であるサキと“お母さん”のさくらコンビも魅力的ですし、ゆうぎり&リリィのコンビも鉄板です。さくら&たえのコンビもかわいらしいですし、サキ&純子もじつは「温泉に行きたい悪い子コンビ」になるんですよ。いろいろな組み合わせの関係性を妄想するのが楽しいです。

種田 私の一番の推しは、幸太郎&さくらです。きちんと明言されてはいませんけど、12話だけ見ると、幸太郎は学生時代に好きだったさくらの「アイドルになりたい」って夢をかなえるために、10年くらいかけて「ゾンビランドサガ計画」を実行したのかなって思えるんですよね。想像しただけで、胸がキュンとします。

河瀬 幸太郎&さくら、素敵ですよね。でもこの作品のスタッフのみなさんは、いろいろな意味で裏切ってくるから、続篇ではどうなるかわかりませんよ。もしかしたら、幸太郎はさくらに何かリベンジしたいことがあるのかもしれないですし。

種田 なるほど。たしかに好意とは限らないんだね。でもそれはそれで見てみたい。とにかく幸太郎とさくらの絡みをもっと見たいです。

河瀬 この作品はスタッフのみなさんの愛がすごいから、どう転んでもおもしろくなりそうですよね。幸太郎と12話に出てきたバーのマスターの関係も気になりますし、続篇でもいろいろなコンビの絡みを見てみたいなと思います!

――現在は元号が令和に変わっています。もし「令和のアイドル」が続篇に登場するとしたら、どんなアイドルになると思いますか?

河瀬 「令和のアイドル」って何となく、VTuverみたいな存在なのかなってイメージがあります。もしくは、人工知能を持ったロボットやアンドロイドですかね。バラバラになった機械のパーツが佐賀のいろいろなところに散らばっていて、それを取り戻すみたいな展開が面白そうです。

種田 元号が新しくなったばかりなので、アイドル像がどう移り変わるのか、あんまり想像がついていないんですよね。むしろ続篇では、フランシュシュが「令和のアイドル」像を作っていくような存在になっていけばいいのかなって思っています。

河瀬 でも、そのためには、何か新しいことをしなきゃいけませんよね。フランシュシュに新メンバーとか入っちゃうんですかね?

種田 フランシュシュは今の7人がバランス取れていると思うから、ライバルグループが出てきて、「令和のアイドル」の座をかけて競い合うような展開とか面白そうだよね。じつは幸太郎以外にもゾンビアイドルグループを手掛けている人がいて、そこのアイドルたちと戦うとか。

河瀬 それ、面白そうです! もしそんなことになっても、フランシュシュは絶対に負けませんけどね。

――最後にアニメディア読者やファンのみなさんに対してメッセージをお願いします。

種田 『ゾンビランドサガ』は、アイドルものですけど「何をやっても許される」ような空気があって、いろいろな可能性を秘めています。アイドルものの王道とははずれているかもしれませんが、だからこそ大勢の人に受け入れられたのかなと思っています。続篇でもそのインパクトは薄れないと思いますので、私たちも引き続き、頑張って演じていきたいです。あと個人的には、Cygamesさんのすべてのゲームタイトルとのコラボレーションが実現したらうれしいので、どうぞよろしくお願いします(笑)。

河瀬 やった、続篇だよ! いえーい! 大勢の方から「第2期をやってほしい」という声をいただいていたので、こうった報告ができて本当にうれしいです。第1期が面白かったから、ファンのみなさんが大きな期待を持っていると思うんですけど、『ゾンビランドサガ』はみなさんの期待値を軽々と超えられる作品だと思っています。私たちも演技や歌で、みなさんの作品愛に応えられるよう頑張りますので、今後もよろしくお願いします。「まだ第1期を観ていない」という読者の方は、だまされたと思ってぜひ最初から観てください!

取材・文/斉藤優己(パワフルプロダクション)

(プロフィール)
【たねだ・りさ】7月12日生まれ。東京都出身。大沢事務所所属。
【かわせ・まき】12月31日生まれ。千葉県出身。アーツビジョン所属。

『ゾンビランドサガ』公式サイト
zombielandsaga.com 

『ゾンビランドサガ』Twitter
@zombielandsaga

©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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