
『NARUTO -ナルト-』で知られる岸本斉史さんが原作を手がける漫画『サムライ8(エイト) 八丸伝』の連載が「週刊少年ジャンプ」で始まりました。思わず「待ってました!」と飛び跳ねたのは私だけではないはずです。
『サムライ8』の舞台は、機械文明が進んでいる独特な世界です。巨大な生命維持装置につながれながらも侍を夢見る、病弱な少年・八丸(はちまる)が主人公。あるとき、猫の姿をした侍・ダルマが八丸のもとに現れ、八丸の運命が大きく変わり始める……というストーリーです。
まだ始まったばかりなのでなんとも言えませんが、登場するキャラクターたちがかわいらしさ満載ですし、『NARUTO』に勝るとも劣らないオリジナリティーあふれる世界観に、今後の展開を期待せずにはいられません。
さて「侍」といえば、じつはオバケと関わりが深い存在でもあります。有名な話では土蜘蛛や鵺(ぬえ)、酒呑童子といったツワモノたちを倒したのは武将であると書き記されています。
どれもこれも面白いエピソードがあり、たとえば土蜘蛛は記紀神話で朝廷に屈しない、一地方勢力であるとされていました。それが中世あたりになると退治すべきオバケとしての姿が定着していきます。源頼光という武将に対抗するモノとして大暴れして、結果的に土蜘蛛は武家の力にはかなわず倒されてしまうのです。しかし、人々には強くその印象が刻まれ、物語として多くの人に親しまれています。今でも能や歌舞伎などで『土蜘蛛』は人気の演目です。
オバケさえ倒してしまうほどに力を持っているのが武将という存在です。『サムライ8(エイト) 八丸伝』の侍像はまだまだ謎に包まれています。今後、作中でどのような「侍」が描かれていくのか、その展開を楽しみに見守りたいと思います。
