『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』で茅野愛衣が演じる真々子さんの魅力「サービスシーンも“お母さん”だからこその魅力がいっぱいです」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』で茅野愛衣が演じる真々子さんの魅力「サービスシーンも“お母さん”だからこその魅力がいっぱいです」【インタビュー】

7月放送スタートのアニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』は、そのタイトルよろしく‟お母さん”がヒロインを務める異色作。アニメディア6月号では、ヒロイン・大好真々子を演じる茅野愛衣への最速インタビューを掲載。「超!アニメディア」で…

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――本作にたずさわったきっかけは?

 最初は原作ライトノベルの単行本のCMで、真々子さんの声を当てた際に『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』(以下『お母好き』)に出会いました。一度聞いたら忘れられないタイトルだなぁ……と思ったのがファーストインプレッションです。その後、「マー君」のほか、「こうちゃん」「のんちゃん」など50パターンもの名前を、真々子さんの「甘やかしボイス」で呼んで元気づける動画を配信するという企画がありまして(※期間限定のため現在は終了)。そうしたお仕事は私にとっても初めてで、強く印象に残っています。また、「真々子さんから電話がかかってくる」という期間限定キャンペーンでも声を当てるなど、アニメ化が決まる前からいろいろな形で関わらせていただいていました。

――本作の物語に触れた印象はいかがでしたか?

 お母さんがヒロインという点を斬新に感じました。いくら見た目が若くてかわいらしくても、真々子さんは主人公であるマー君の血のつながったお母さんですからね。主人公とヒロインが恋愛関係になるのがライトノベルでは王道だと思いますが、ヒロインがお母さんなので、そういう展開にはならないんです。ただ、物語の「おいしいところ」は全部、真々子さんが持っていくのが定番になっています。この作品には賢者のワイズや旅商人のポータ、癒術師のメディなど、いろいろなタイプの美少女が出てきますが、スライムに服を溶かされるなどのサービスシーンは真々子さんが持っていってしまい、「そっちかーい!」とツッコミたくなる展開が満載なんです。マー君に感情移入してご覧になると、母親のあられもない姿を見せられて、気まずい思いをすること請け合いです(笑)。



――たしかに、「見てはいけないものを見た」という感じになりそうですね……。

 ただサービスシーンの対象がお母さんであるからか、描かれ方は意外にも健全なんです。母親が息子に裸を見られても恥ずかしさは感じないからでしょうね。それで、アフレコの時も「あまりセクシーな感じにしないでください」というディレクティンがありましたし、「きゃー」とか「あーん」というセリフがあっても、あまりセクシーになりすぎないように演じているんです。

――茅野さんは、真々子さんというキャラクターについて、どんな印象を受けたのでしょうか?

 真々子さんは、なんというか「完全体」という感じなんです。「真々子」という不動のものというか。真々子さんはすごくかわいらしいですし、守ってあげたくなる感じがするんですけど、意外と芯が強い人なんです。まさに「母は強し」をそのままキャラクターにしたような感じですね。すべての行動の根幹に「マー君のために」という思いがあって、そこからブレないんですよ。マー君の前で悲しくなって泣いてしまったり、舞い上がってしまったりすることはあります。でも、じつは感情の振れ幅はそれほどなくて、取り乱して叫んだり、暗く沈みこんだりといった姿は決して見せません。10~20代のヒロインでは出せない、「お母さん」だからこそ出せる魅力がたくさん詰まった人だと感じます。

――かわいらしさだけでなく、「母ちゃん」ならではの動じなさも兼ね備えていると。

 演じているとフワフワしていてかわいらしい面が目立つんですが、見た目以上にしっかりした人なんです。気持ちの切り替えがすごく早くて「やるわよ!」となると、一気に物事を進めてしまおうとする。そんな決断力も子どものことを思うがゆえなんですが、端から見るとそれが「暴走」に見えることもあるかもしれませんね。また、セールストークや特売品に弱いなど、お母さんならではの特性も兼ね備えています。そんなところもかわいらしいです。

――真々子を演じる際に念頭に置いたことは?

 真々子さんは日常生活ではあまり見かけないタイプのキャラクターなので、まわりに参考にできるような方がいなくて。ですから、原作を読んだ際のイメージを頭に描きながら、マー君役の石谷春貴くんとの掛け合いのなかで、キャラクター像を掴んでいこうと考えていました。なによりも大切なのは、「マー君のために」という真々子さんの思いです。それを忘れなければ、自然と真々子さんになれるだろうと思い、世界がマー君を中心に回っていることを意識しながら演じています。

――真々子は深く息子を思っているのに、当の真人は反抗期真っただなか。そんなふたりの関係について、どうとらえていらっしゃいますか?

 反抗期とはいえ、マー君の場合はだいぶ穏やかだと思いますよ。母親に対してちょっとキツめな物言いをする程度ですし。むしろ、真々子さんは息子との距離がちょっと近すぎるかな。1話から、わりとくっついていたような……。反抗期まっさかりな息子にベタベタくっついたら「あぁ、もう!」って嫌がられるのも仕方ないと思います。

――茅野さんに高校生の息子さんがいたとして、反抗期に突入してしまったらどうしますか?

 えぇー!? もし真々子さんみたいに「お母さん、ウザい」なんて言われたら、どうしたらいいんだろう……。よく「母親にとって息子は永遠の恋人」なんて言いますが、そんな存在にウザいなんて言われたら、かなりつらいですね。でも、こちら(母親)からなんとかしようとしても、ダメなときはダメだと思うんです。距離を詰めようとすればするほど離れてしまいそうですよね。だから、私は真々子さんのように積極的に行動することはできないと思います。反抗期というものは、子どもの成長過程において親から独り立ちしていくために必要なもの。それでも、母親から離れるのは仕方ないとして、子どもが身近な人たちから完全に孤立してしまうのはよくないと思うんです。さびしさは感じますが「子どものためにどうしたらいいのか」を第一に考えたら、たとえば自分の代わりに旦那さんに子どもと向き合ってもらうなどの道がれば、母親としては安心できると思います。……なにやらこの作品には「難しい時期の子どもに対して、親はどう接すべきか」という、作品タイトルからは想像もつかないほど重たいテーマ性が込められているように思えてきました(笑)。

「超!アニメディア」5月のトップを飾っている『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』のイラストの全体像は、発売のアニメディア2019年6月号に掲載しています。

〈アニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』情報〉
2019年7月放送スタート

アニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』公式サイト
https://okaasan-online.com/

アニメ『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』公式ツイッター
@okaasan_online

©2019 井中だちま・飯田ぽち。/株式会社KADOKAWA/お母さんは好きですか?製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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