TVアニメ『MIX』梶裕貴×内田雄馬が語る立花家の関係「投馬と音美のやりとりには『あー!』って気持ちになります(笑)」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『MIX』梶裕貴×内田雄馬が語る立花家の関係「投馬と音美のやりとりには『あー!』って気持ちになります(笑)」【インタビュー】

あだち充が名作『タッチ』の30年後として描いた『MIX』が、4月6日(土)より放送開始。野球に対する才能と情熱に溢れた血の繋がらない義理の兄弟・立花投馬と走一郎。誕生日が一緒で双子扱いされている彼らを演じる梶裕貴と内田 …

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  • TVアニメ『MIX』梶裕貴×内田雄馬が語る立花家の関係「投馬と音美のやりとりには『あー!』って気持ちになります(笑)」【インタビュー】

 あだち充が名作『タッチ』の30年後として描いた『MIX』が、4月6日(土)より放送開始。野球に対する才能と情熱に溢れた血の繋がらない義理の兄弟・立花投馬と走一郎。誕生日が一緒で双子扱いされている彼らを演じる梶裕貴と内田雄馬が、作品の見どころなどを語ったインタビューが「アニメディア4月号」に掲載中。超!アニメディアでは、掲載できなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


――『MIX』は往年の名作『タッチ』の世界観を受け継いでいる作品です。『タッチ』や、(原作の)あだち充先生の作品については、どのような印象を持っていますか?

 僕は幼少期に『タッチ』の再放送を見て育ってきたこともあって、あだち充先生作品原作のアニメに参加できるのが本当にうれしく、感慨深いです。しかも投馬は、明青のエースとして『タッチ』の主人公・上杉達也と同じマウンドに立てるかもしれない。そう思うと、物語が進んでいくのが今から楽しみです。

内田 僕は『タッチ』がリアルタイムで放送されていたころはまだ生まれていませんでしたが、アニメ史に残る作品ですので、当然、知っていました。『MIX』に出演することが決まり、改めてあだち充先生の作品を読ませていただきました。すごく読みやすいマンガですよね。セリフは多くないのに、端々に「きっとこの登場人物たちには、こんなことがあったんだろうな」と想像できる要素があって、すごく面白かったです。

 あだち充先生の作品には、独特の空気感があるんですよね。設定だけ見るとすごくシリアスな内容も、あまり重苦しく描かれていない。登場人物たちも多くは語らないけど、心情がきちんと等身大に描かれていて。そんな空気感が、僕はたまらなく好きなんですよ。アニメ『MIX』も、セリフがなく絵だけで見せる独特の間の取り方とか、あだち充先生がする表現をリスペクトした演出が随所に散りばめられています。スタッフのみなさんのこだわりを感じながら、毎回収録をさせていただいています。

――ちなみに、おふたりの野球の経験は?

 幼いころは、巨人ファンの父と一緒にテレビでプロ野球中継を見ていましたね。僕は、本格的には野球をやったことがないんですけど、プロ野球やマンガ、アニメなどでずっと触れてきているので、常々面白そうなスポーツだなと思っていました。

内田 僕の家も、祖父が巨人ファンだったので、小さいころはずっと野球中継を見ていましたね。小学生のときリトルリーグに入っていたこともあったんですけど、すぐ辞めちゃって……。でも野球を見るのは好きですよ。

 でもやっぱり、こういった作品に出演させていただくからには、自分でも少しは経験しておかないといけないなって思ってるんです。だから雄馬くん、今度キャッチボールでもしない?

内田 いいですね! やりましょう! バッティングセンターへ行くのも面白いですよ。

 楽しそうだね!じつはちょうど今日、雄馬くんを誘おうと思っていたんだよね。この場で言えてよかったよ(笑)。


――投馬と走一郎は義理の兄弟という間柄ですが、ふたりの関係性について、どんなイメージを持っていますか?

 投馬と走一郎は、複雑な家庭事情を経て兄弟になったふたりですが、意外にも当人同士はそんな環境の複雑さを何も気にしておらず、まるで友達のような感覚で接しています。僕は男って、こういう状況に置かれてもあんまり難しく考えないんじゃないかと思うんですよね。投馬にとっても、走一郎はとくに嫌な相手でもないので、本気でケンカをする必要もなくて。

内田 ふたりともけっこう達観していて、大人びたところがあるんですけど、野球に対する熱い思いを秘めているのをセリフの端々から感じています。だからこそ、ふたりは深い部分でシンクロしているんじゃないかなと思っています。

 ふたりとも、お互いをリスペクトしている感じはあるよね。

内田 僕の経験則ですけど、兄弟姉妹ってなんとなく、どちらかが右へ行ったら、もう片方は左に行く、みたいなところがあるんです。走一郎は投馬のピッチャーとしての才能を早くから見抜いていたから、自然と「なら自分はキャッチャー」ってなったと思うんですよね。走一郎は、あれこれいろいろと考えるタイプ、投馬は感情的になりすぎずにバシッとストレートを投げ込めるタイプなので、性格的にも役割が一致していると思っています。

――投馬と走一郎は当初中学生ですが、物語が進むと高校生になります。演技をするうえでも、成長を意識されているのですか?

 僕も原作を読んで気になっていた点だったので、第1話の時にスタッフさんに確認したんですけど、「成長や声変わりなどは、とくに意識しなくていい」ということでした。そもそも『MIX』という作品は「青春ドラマ」であって、主人公たちの成長を描きたいわけではないと思うんですよね。そのうえ投馬たちは、中学生の時点でかなり人間として完成していますしね。

内田 ふたりとも達観しているけど、決して悩みがないわけではなく、いろんなことを考えています。あだち充先生は、登場人物の感情の流れをとても丁寧に描かれていて、理解できない感情がなく、演じるのもすごく自然なんです。

 そうなんだよね。だから僕たちは、そのシーンで投馬たちが何を感じているのかをしっかりと把握して、それを大事に演じることをつねに意識しています。

――おふたりは、立花兄弟のように、学生時代部活に打ち込んだ経験はありますか?

 野球はやっていなかったんですけど、小学生のときにはバスケットボールやサッカー、中学生ではテニスと、いろいろなスポーツをやってきました。プレイヤーとしてだけではなく、並行してマネージャーや生徒会長も兼任していたので、やたらと忙しかった思い出があります(笑)。高校入学時にはすでに「声優になりたい」と思っていたので、そのタイミングで演劇部に入りました。僕にとって部活動とは、つらいこともあるけど楽しい“青春の思い出”というイメージです。

内田 梶さん、まさに僕のイメージどおりアクティブな青春時代を送っていますね(笑)。僕はもう、小学生のころはひたすらゲームばかりやっていた思い出しかないです。中学生になって、とある映画の影響を受けて「楽器をやりたい!」と思い、吹奏楽部に入ったんです。最初はドラムをやりたかったんですけど、「キミはチューバ向きの唇の形をしている」って先生に言われて、3年間ずっとチューバをやってました。

 先生、乗せ方うまいなー…というか、雄馬くんがちょろいのか?(笑)。

内田 高校でも吹奏楽部に入って、最初は「チューバはもういいかな」って思って、別の楽器をやっていたんですが、先輩が引退するにあたってチューバ担当が誰もいなくなってしまい、結局、僕が引き継いだんですよね。いろいろありましたけど楽しい経験でしたし、青春時代にがっつりと音楽に関わってきたのは、現在の活動にも活きています。

 それってもう、内田雄馬とチューバはお互いに引き寄せ合っているといっても過言じゃないよね。(笑)今度、ライブとかで吹いてみたら、お客さん喜ぶんじゃない?

内田 「いいですね!」……とだけ言っておきます(笑)。

――本作のヒロインである音美、春夏について、ぞれぞれの印象を教えてください。

 音美もすごくしっかりした子。投馬や走一郎もしっかりしているんだけど、音美が入ってくると、全部持っていかれちゃう。そんな強さのある子だなって印象ですね。

内田 走一郎と音美は実の兄妹ですけど、投馬と音美は義理の兄妹で……。投馬と音美のやりとりを見ていると、こう……「あー!」って気持ちになるんです。

 その「あー!」を言語化してほしいんだけど(笑)。

内田 走一郎と音美は仲いいと思うんですけど、外から見ていると何となく投馬と音美のほうが通じ合っている気がするんですよ。でも別にラブコメするってわけでもなく、家族として接していて。そこが見ていて、不思議な気持ちになるんですよね。

 そもそも走一郎が、音美のこと大好きすぎるんだよね。投馬のほうが、普通の兄貴っぽく音美に接している気がします。走一郎は過保護すぎるかな。兄妹仲はいいだろうけど、音美のほうは走一郎を「ちょっとうるさい」くらいに思っているかもね(笑)。もうひとりのヒロインの春夏は、物語が少し進んでから出会う子なので、もうしばらくは出てこないんですけど、すごく強烈な印象を残す子ですよね。

内田 女の子と遊んでばかりいた走一郎が、春夏の存在によって変わっていきますからね。アフレコはまだなんですが、走一郎の変化をどう演じていくか、いまから楽しみにしています。

――音美は内田さんの実姉・内田真礼さんが演じています。作中では内田さんのほうがお兄さんで、実際とは入れ替わっていますが、どんな気分ですか?

内田 不思議な気分ですけど、役者としてしっかりしなくちゃいけないので、現場では「僕のほうがお兄さんだ」と思って臨んでいます!

 そのネタって、他の現場でも散々いじられてきたと思うけど、実際アニメでここまでお姉ちゃんと絡むのって初めてなの?

内田 そうですね。きょうだい役をやったことはありましたけど、アニメの現場でがっつり掛け合いをするということはありませんでした。

 アフレコでは席も隣だしね。

内田 梶さんも隣じゃないですか(笑)。アフレコのときはいつも、立花家のキャストがみんな仲良くひとかたまりになっているんです。

 すごくアットホームな雰囲気で、毎回アフレコしております『MIX』!放送は4月からですので、楽しみにしてお待ちくださいね!

【かじ・ゆうき】9月3日生まれ。東京都出身。ヴィムス所属。
【うちだ・ゆうま】9月21日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。

〈TVアニメ『MIX』情報〉
読売テレビ・日本テレビ系にて4月6日(土)夕方5時30分放送スタート

【ストーリー】
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・
親の再婚によって、血は繋がらないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花投馬」と「立花走一郎」とは、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。
走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹で、投馬とは血の繋がらない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒がしい。やがて高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

【スタッフ】
原作:あだち充「MIX」(小学館「ゲッサン」連載中)
監督:渡部穏寛
シリーズ構成:冨岡淳広
脚本:樋口達人、山田健一、福嶋幸典、北条千夏
キャラクターデザイン:牧孝雄
音響監督:亀山俊樹
音楽:住友紀人
アニメーション制作:オー・エル・エム
制作・著作:読売テレビ・小学館集英社プロダクション
 
【公式ホームページ】
https://www.ytv.co.jp/mix/
 
【公式ツイッターアカウント】
@mix_ytvanime
 
(c)あだち充・小学館/読売テレビ・ShoPro
《超!アニメディア編集部》
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