とある修道院で集団生活を行うブラザーたちの夢の中に現れたユニコーン・ケオケオと乙女ちゃんが巻き起こす、きゅんきゅんドタバタストーリーを描いた、乙女向けシチュエーションCD「ゆめだん」。シリーズ3作で発売される本作の2作目「ゆめだん Second Night」が本日3月28日(水)に発売される。今回は、本作で穏やかな笑顔で常に余裕のある紳士だが、時に大人げない一面も見せる修道院のファーザー・二階堂佑介を演じる藤原祐規に作品の見どころなどについて聞いた。
ーー台本を読んだ感想からお願いします。
学園モノだったら“学園萌え”みたいなのを意識した内容になると思うんですけど、今回の作品はファンタジーなので、どんなシチュエーションでもいけるんだなと思いました。無限にいろんなシチュエーションが出てくるので、その着眼点がすごいなと。演じる方としては、いろんなシチュエーションが一つの作品の中でできて楽しかったです。
ーー佑介を演じるにあたって、監督からのディレクションで印象に残っているものがありますか?
一緒にいる慧斗がわりと子どもっぽいキャラクターなので、監督からは佑介は感情をあまり動かさずに、あえていつも笑顔で、というディレクションをしていただきました。
ーーそれを受けて、ご自身として、演じる上で意識された点など、役作りについて教えてください。
台本で慧斗のセリフには「!」がついていることが多いんですけど、佑介のところにはほぼついていないんです。バランスとしては慧斗がワイワイやっていて、僕はクールな大人っていう感じなのかなという印象だったので、感情はあまり表に出てこないんだけど、ふとした瞬間に出てくる、みたいにできたらいいなと思って演じました。
ーー佑介のようなクールなキャラと慧斗のような元気いっぱいなキャラはご自身の中でどちらの方が演じていて難しいですか?
面白いし、難しいのは大人なのかなと思います。大人って感情を隠す部分があると思うんですけど、どの部分を隠すのかっていうのがキャラクターによって違う。すぐに分かればいいんですけど、台本を読んでも分からないときがある。それを探るのが難しくもあり、楽しいなと思います。今回の佑介に関しては、基本的に慧斗と2人のシーンが多かったこともあって、台本に書かれている情報は多かったのかなと思います。
ーーケオケオや修道士の慧斗とのテンポのよい掛け合いも見どころの一つだと思いますが、アフレコされてみた感想をお聞かせください。
難しかったですね。アフレコは別々だったので、テンポだったり、間が実際にどうくるのか分からないというのはありましたけど、たぶんこうくるんだろうなっていうのを想像しながらやらせていただきました。佑介と慧斗は、師弟関係といいますか、ぶつかることもあるんですけど、信頼しあっている間柄なんです。なので、衝突するシーンでは岡本(信彦)くんはきっとグイっとくるだろうなと思って、こちらも全力でやらせていただきました。
ーーダミーヘッドマイクとノーマルマイクの2種類を使ってのアフレコでしたが、ダミーヘッドマイクの臨場感はすごいですね。
そうですね。(ダミーヘッドマイクは)難しいです。高感度で、些細な音でも拾いやすいので、なるべく音が出ないようにしなくてはいけないんです。靴を脱いで、音の出ない服を着るとか(笑)。ノーマルマイクとの違いは、動き回ってしゃべれるところなので、つい動きたくなるんですけど、動くとどうしてもノイズが出てしまう。その頃合いが難しいですね。動きすぎると音が出やすくなるけど、どうせだったらお客さんが右耳の近くで喋っていたのが左耳にくる過程も楽しんでいただきたいので。
ーー動きと声のバランスを取るのが大変だと。
難しいですね。感情的にはスキップしたいところをすり足で声だけウキウキしているとか(笑)、そういうのは結構あります。
ーー藤原さんは、舞台俳優としても活躍されているわけですが、舞台での経験が声優のお仕事に通じるなという感じることは多いですか?
初めてダミーヘッドマイクを使ったときは「舞台みたいだな」と思ったんです。動きながら声を出すところは、舞台の動き方だなと、とはいえ、舞台と同じようにするとノイズが出まくってしまうので、最終的には違うなという結論に達したんですけど(笑)。でも、どこまで伝わるのかは分からないですけど、自分の中では、ダミーヘッドマイクでアフレコしているときに動いているのは、ダミーヘッドマイクを相手と見立てて舞台で動いているときと一緒になっていると思います。その意味でこれまでの経験は活きていると思います。あとは、表現方法がマイクを通すのか、体で表現するのかの違いはあると思うんですけど、声優の仕事も舞台の仕事も根幹の感情表現は変わらないなと思います。幸運にも僕は両方やらせていただいているので、お互いのいいところをミックスしたハイブリッドみたいな感じになれたらいいなと思っています。声優として、セリフをちゃんとお客さんに届けることは、舞台でも誰よりもやりたいと思いますし、舞台で培った演技プランだったり、舞台だったらこう動く、というのを声優の仕事の「リアリティーを出す」という部分で活かしていきたいです。
ーー作品の中では、さまざまなシチュエーションで恋愛妄想バトルが繰り広げられますが、本編で描かれている以外で藤原さんの中でキュンとくる理想のシチュエーションはありますか?
男子目線でいいんですよね? 引っ込み思案な後輩に頑張ってアタックされたいです(笑)。普段おとなしそうで、絶対そんなこと言わなさそうな子が頑張って告白してくるギャップにグッときます。ギャップ萌えですね(笑)。学生時代にそういう経験がなくて、今さらできないからこそ妄想しちゃいます。夕方の教室とかいいですよね。よく「ベタだね」って言われます(笑)。
ーー恋愛妄想バトルの舞台は夢の中ですが、藤原さんが最近見た夢を教えてください。
夢は昼寝したらほぼ確実に見ます。舞台役者あるあるだと思うんですけど、セリフを覚えてないのに本番を迎えてしまう、という夢をよく見ます。何度も見るから、最近夢の中でちゃんと対処しようとするようになりました(笑)。この前は手にカンペを書いてましたね。でもそういうときってネガティブな感情が具現化するのか、本番直前に見たらそれがにじんでて焦るという(笑)。起きたらすごく疲れてましたね。何であのとき俺は水性ペンで書いてたのかって(笑)。楽しい夢だと、空を飛んでいる夢ですかね。でも結局落ちてしまったりとか、誰かに追いかけられたりとかするんですけど(笑)。
ーー夢の中に登場するユニコーンは夢の中でなら何でもできる存在です。もし一つ願いを叶えてくれるとしたら何をお願いしますか?
さっき言ったネガティブな夢を見た時に内容をポジティブに変えてほしいです(笑)。舞台のセリフを覚えてないのに本番を迎えてしまった夢は、ケオケオが魔法をかけてくれて全部セリフを思い出すとか。何かに追いかけられてて隠れてたんだけど見つかってやられるっていう夢もよく見るんですけど、相手を倒しちゃうとか。寝覚めがよくなりそうですよね(笑)。
ーーたしかにすっきり起きられそうですね(笑)。ちなみに、本作は「聞くと無駄にハッピーになるCD」というキャッチフレーズがついていますが、藤原さんご自身が最近ハッピーになった出来事を教えてください。
「Yogibo」というクッションを買ったんです。どんな風に座っても自分の体にフィットしてくれてめちゃくちゃ気持ちいいから「人をダメにするクッション」って言われてるんですけど、それにハマっています。部屋にいるとそこから動かないです(笑)。とってもハッピーになれます。
ーー最後に作品を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
今回の作品は、一つの作品の中でいろんなシチュエーションを楽しめるお得感があります。ハジけたストーリーですし、いっぱい聞いて、ハッピーになっていただいきたいです。そして、今後もいろんなシチュエーションをできたらいいなと思いますので、応援よろしくお願いします!
※なお、シリーズ第一作目「ゆめだん Second Night」に出演する石川界人のインタビューはこちら→https://cho-animedia.jp/goods/36142/
◆プロフィール
藤原祐規【ふじわら・ゆうき】4月24日生まれ、三重県出身。舞台「PERSONA3 the Weird Masquerade ~藍の誓約~/~碧空の彼方へ~」真田明彦役、ミュージカル「しゃばけ」屏風のぞき役、アニメ「CHAOS;CHILD」伊藤真二役など、声優、俳優として幅広く活躍。
◆ゆめだん Second Night
発売日:2018 年 3 月 28 日
出演:岡本信彦、藤原祐規、松岡禎丞
価格:2,300 円+税
品番:USSW-0067
<アニメイト全巻購入オリジナル特典>
オールキャスト掛け合いドラマ CD「DANGEROUS☆イケメン鬼ごっこ」
出演:小野友樹、石川界人、岡本信彦、藤原祐規、花江夏樹、逢坂良太、松岡禎丞
《Story》
夜の修道院で開催する第一回ドキドキ DANGEROUS☆イケメン鬼ごっこ。 なんと鬼ごっこの勝者は、あなたに願い事を何でも叶えてもらえることに。 様々なアプローチで徐々に追い詰めていくブラザーたち。 あなたは6人、、、いや7人の欲望まみれの手から逃げ切ることはできるのか!?
《イラスト》水輿ゆい(オトメイトレコード「渇望メソッド」、「B-PROJECT」SD キャラで人気急上昇中!)
《テーマソング》MIKOTO「Kiss in Eden」
発売元:5pb.
販売元:MAGES
オフィシャルホームページ
http://5pb.jp/records/yumedan/
©5pb.