前列左から森青葉、雨宮かのん、公野舞華
後列左から華山志歩、塚本颯来、澪風、播磨怜奈
3月7日に念願のメジャーデビューを果たしたアイドルグループ・はちみつロケット。デビューシングルと同日発売の2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」は、TVアニメ『だがしかし2』のEDテーマにも起用されている。怒涛の活躍を見せる7人のインタビューが、発売中の『アニメディア4月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌でお届けしきれなかった部分も含めた、インタビュー全文をご紹介する。
■「メジャーデビューはサプライズ!」
──みなさんは、3月7日にシングル「はちみつロケット ~黄金の七人~」でメジャーデビューされました。どんな気持ちでしたか?
雨宮かのん(以下、雨宮) 2014年10月29日にグループを結成してから約3年半。その間に、私たちの母体である”3B junior”から、仲間のグループが先にメジャーデビューしていたので、私たちも早くメジャーデビューしたいと思っていました。なので、デビューが決まったときは「ついにに来た!」という気持ちでした。メジャーデビューという夢がかなったことはもちろんうれしかったですが、ここがゴールではありません。ここをスタートに、いろんなところでライブをやったり、はちみつロケットという名前をたくさんのみなさんに知ってもらえるように、これからもっと頑張っていきたいです。
澪風 メジャーデビューが決まってからは、これから自分たちだけのCDが出せるんだなとか、いろんなメディアに出させていただけるんだろうなとか、いろいろ妄想してワクワクしていました。ただメジャーデビューしたとは言っても、自分たちではまだまだ足りないところがあると思っています。これからもっとスキルアップしていきたいし、もっと上を目指したいという気持ちが強いです。そしてもっともっとよいパフォーマンスができるように努力していきます。
華山志歩(以下、華山) 私は、デビューが決まったときのちょうど2日前に、学校の授業の一環で、20歳の自分に宛てて手紙を書いていました。そのなかで「17歳の私の夢はメジャーデビューだけど、それはかなえられましたか?」と書いていて、その2日後にメジャーデビューの発表があったので、本当に驚きました。メジャーデビューは、結成当時からの夢だったのでかなって本当にうれしいです。この気持ちを忘れずに、今後は音楽シーンにとって大きな存在になれるように頑張っていきたいです。
公野舞華(以下、公野) デビューが決まったときは、驚きとうれしさもありましたが、同時に焦りも感じました。と言うのも、メジャーデビューするなら3B Juniorのなかでもいちばんすごくて、スキルが高いグループになって、みんなから押し出してもらえるような感じがいいと思っていて、でもまだそこまで達していないと思っていたからです。だから、もちろんうれしかったのですが、もっと頑張らなきゃと、自分に厳しくしようって思いました。
塚本颯来(以下、塚本) メジャーデビューの発表は、3B juniorのライブのなかで、ファンのみなさんがいるところで発表されたんです。まったく想像していなかった大きなサプライズだったので、うれしかったしとても驚きました。その場では、ファンのみなさんも一緒に喜んでくださって、この7人とファンのみなさんとで一緒に、もっともっと高いところへ上り詰めたいという気持ちになりました。
播磨怜奈(以下、播磨) メジャーデビューの発表の瞬間は、夢のなかにいるみたいに現実味がなくて、本当にびっくりして頭が真っ白になってしまいました。翌日の新聞にも大きく載せていただいたことで、改めてメジャーデビューを実感した感じです。そのときは、これまで応援してきてくれた母も泣いて喜んでくれて、少しは恩返しができたかなって思いました。
森青葉(以下、森) 結成から3年半、メジャーデビューすることがなかなかかなわず、「自分はこのままアイドルを続けていていいのかな?」などと、悩んでいました。そんなときにメジャーデビュー決定が発表されたので、本当にすごくうれしかったです。私たちが泣いて喜んでいるなかで、お客さんも一緒に泣いて喜んでくれていて、そういうみんなの姿を見て、改めて「もっと頑張ろう!」と思うことができました。みなさんの期待に応えられるように、これからもっと頑張っていきたいです。
──ファンの前でメジャーデビューがサプライズ発表されたことで、うれしさもひと塩だったでしょうね。
澪風 私たちはすぐには理解できなくて、一瞬放心状態になっていたんですけど、ファンの方々が先に泣いていて、それを見て理解したみたいな感じでした。
華山 私たちは、しばらく経ってからジワジワと泣けてきて。
公野 一緒に泣いて喜んでくれたファンのみなさんが、その後の特典会で、たくさんのうれしい声をかけてくださって。それが、今もすごく心に残っていますね。
澪風 特典会でファンのみなさんから言葉をもらって、それでようやく実感がわいた感じでしたね。
■歌詞、ED映像、振り付けが絶妙にリンク
──そのメジャーデビュー・シングルと同日リリースで、2ndシングルとして『だがしかし2』のEDテーマ「おかしなわたしとはちみつのきみ」もリリース。どのような楽曲になりましたか?
華山 「はちみつロケット ~黄金の七人~」は、力強さのある前向きな楽曲で、「おかしなわたしとはちみつのきみ」は、かわいくて青春っぽさのある曲です。違ったタイプの2曲なので、はちロケの多彩な魅力を発揮できました。『だがしかし2』で、はちロケを初めて知ってくださった方にも、「はちロケっていいな」と、気に入ってもらえる曲になったと思います。
澪風 メンバーのなかでも、とくに私はアニメが大好きなので、『だがしかし2』のEDテーマに決まったことはとてもうれしかったです。アニメ関係のショップだと、アニメの映像やグッズと一緒にCDも並べてもらえるので、発売日にはアニメイト巡りしました(笑)。
塚本 1話の放送を見たときは、自分たちの曲と声がテレビから流れてきた瞬間「え? どうして?」と、混乱するくらい不思議な感覚でした。実感が湧くまで、1話を何度も観返しちゃいましたね。そしてEDの映像をじっくり観られるようになると、歌詞とアニメの内容がピッタリと合っていることに気づいて、またテンションが上がってしまいました。
公野 『だがしかし2』を観てくれている学校の友達もたくさんいて、「(曲)聴いたよー!」とか「よかったよ!!」とたくさんの感想をもらえたことも、すごくうれしかったです。
播磨 私たちも毎週観ていますが、駄菓子の知識を教えてもらえるし、すごく面白いですね。
華山 夜中に食欲を刺激されてしまうのが困りますけど。
雨宮 ついついお菓子を食べたくなります(笑)。
──そんなアニメ『だがしかし2』のEDテーマ「おかしなわたしとはちみつのきみ」ですが、最初に聴いた時はどんな印象でしたか?
塚本 「どんな曲だろう?」と思って聴いたら、歌がセリフっぽくなっていたので「おお!?」って全員で驚きました。
森 しかも作詞・作曲が、人気音楽プロデューサーの前山田健一(ヒャダイン)さんだったので「ヒャダインさんだ!?」って、みんなで大喜びしました。
播磨 私は驚きすぎて、「え?」って三度見くらいしました(笑)。
澪風 本当にびっくりしたし、うれしかったです。ヒャダインさんはアイドルや声優さんの楽曲をたくさん手がけていて、私たちもいつか作ってほしいと思っていたので、その夢がかないました。
──歌詞は、どんなテーマなんでしょうか?
播磨 曲のテーマは「青春」です。私自身、サビが「青春」という言葉で始まるのが好きなポイントで、最初に歌詞を見ずに聴いたときから「青春がテーマだな」と感じていました。聴いてくれる方にも、自分の青春時代のことを思い出したり感じたりしてもらえたらうれしいですね。
森 サビの歌詞には「青春」という言葉のあとに、「どうだっていい」というような言葉が続くんですけど、何と言われようとも、これが私たちの青春です!
澪風 歌詞で言うと、私は2番の「止められない」や「逃げられない」というようなフレーズが好きです。なぜかは上手く説明できないのですが、ここはテンポ感も、次の人へとどんどん引き継いでいく感じの振り付けも、全部含めて好きです。
塚本 私は、2番のサビにある「過去に思いを馳せるより、今がいい」というような言葉が好きです。ジーンときます。
雨宮 私も。
華山 「今がいい」というのは、実際に今の私たちが感じていることだから。
公野 そうだね。サビの歌詞には、私たちが共感できるフレーズがたくさん詰まっています!
──AメロとBメロは、セリフっぽく歌っていて、オリジナリティーがありますね。
塚本 はい。そのセリフ風の歌は、こだわって何パターンも録りました。ディレクターさんからは「三歳児のつもりで」とか、「落ち着いた気持ちで」、「大人っぽく」など、たくさんの指示があって、たくさん録ったなかから選ばれたテイクがCDに収録されています。
森 私のときは「怒り気味で」という指示もありました(笑)。
澪風 青葉は、”キレちゃう系女子”というキャラが付いているからね。
森 それで、怒った感じも録ったんですけど、それは結局使われませんでした(笑)。
雨宮 ほかにも、Aメロは少し幼い感じで、Bメロから大人っぽく変わる感じで。とくにBメロの最初のフレーズは、大人っぽさを強く意識して歌っています。
──雨宮さんは、「約束だよ」というようなセリフも担当されていますね。
塚本 リーダーなので、一番美味しいところを持っていっています(笑)。でもこれが、すごくキュンとくるんです!
雨宮 こういう大事なところを任せてもらえるのはすごくうれしいですけど、ライブでは小指を差し出す振り付けがあって、目の前のお客さんに向けてやるので、ちょっと照れくさいです。
──でも、目の前のお客さんはすごくうれしいでしょうね。
華山 もう、みんなキュンキュンしてますよ。
塚本 私がお客さんの代わりに、かのんちゃんの前に座りたいくらいです(笑)。
森 『だがしかし2』のEDで流れるときは、その歌詞のところは指切りする映像になっているんですよ。
播磨 EDの映像は歌詞とすごくリンクしているんです。またキャラクターの口元をよく見ると、ちゃんと歌詞を口ずさんでくれているシーンもあります。そんなふうに、曲に合わせて細かく作ってくださって、本当にうれしいです。
澪風 あと、キャラクターが飛ばしたチョコが、次のキャラクターのコーヒーに入って、そのコーヒーをこぼすと、そのコーヒーのなかでキャラクターがカップに入って回っていて……と、どんどんシーンが次に繋がっていくところがあって、振り付けにもその映像とリンクするところがあります。
森 時が止まったみたいなイメージで、歌っている人だけ動いていて、他のメンバーは止まっていて。動いているメンバーがどんどん次の人に、バトンタッチしていくみたいな感じです。ここは、ぜひライブで観てほしいですね。
■”ホームランバー”の当たりは大切に保管
──『だがしかし2』は、毎回さまざまな駄菓子が登場します。みなさんの地元の近所には、駄菓子屋さんはありますか?
雨宮 ありますよ。今もよく行きます。小さいカゴを持って、めっちゃ買っちゃいます。私が好きなのは、”ビンラムネ”とか”ミニコーラ”です。シュワシュワしておいしいんです。
澪風 私は”都こんぶ”かな。
──渋いですね。
澪風 こんぶが好きで、コンビニで売っている”おしゃぶり昆布”もよく買いますよ。
華山 私は”うまい棒”です。
澪風 キング・オブ・駄菓子!
華山 四つにきれいに割る開け方があって、メンバーとシェアして食べることが多いですね。『だがしかし』の原作コミックには、いろんな種類の味を一緒に食べるとおいしいと書いてあったので、今度やってみようと思います! ちなみに私が好きなのは、めんたい味です。
公野 ああ!! わかる。
華山 シュガーラスク味とか、甘いのもおいしいよね。
塚本 コーンポタージュ味が最高でしょ!
雨宮 エビマヨネーズ味もおいしいよ!
──公野さんの好きな駄菓子は?
公野 私は、”のし梅さん太郎”とか”じゃが塩バター”です。とくに”じゃが塩バター”は、太りそうだけど、学校帰りとかにお店に寄ると、つい3つくらい買っちゃいます(笑)。
塚本 私は、”きなこ棒”が本当に大好きです。ただ、粉を飛ばさないように食べるのが難しくて。
澪風 『だがしかし』のヒロイン・(枝垂)ほたるさんも、食べるのに苦労してたよね(笑)。
播磨 私は、当たりくじ付きアイスの”ホームランバー”かな。
澪風 4話に出てきた!
播磨 「(当たりの)ホームランが出ないから」というのを言い訳にして、何本も食べます!
──当たったことは?
播磨 ありますよ。でも交換せずに、大事に保管してあります。
塚本 私も、”ガリガリ君”の当たり棒を取ってあります。
雨宮 もったいなくて、交換できないよね。
播磨 そう、もったいなくて。そのエピソードは、「おかしなわたしとはちみつのきみ」の歌詞にも出てきます。
森 私は”糸引き飴”です。ひもを引いて大きいのを引けたらうれしくて。さっき出た”きなこ棒”も好きで、爪楊枝の先が赤いと当たりなんですよね。当たったことはないけど。
雨宮 私、3回連続で当たったことある!
森 わけてほしい(笑)。
──駄菓子談義は尽きませんね(笑)。では最後に、はちみつロケットとしての今後の目標を教えてください。
雨宮 たくさんあるのですが、地上波で自分たちの冠番組を持つことがひとつ。
澪風 国立競技場でワンマンライブをやることもそうです。私たちが、ももいろクローバーZさんのバックダンサーとして、初めて立ったステージが国立競技場だったので、今度は自分たちの力でそのステージに立ちたいです。かなり大きな夢ですけど、必ずかなえたいですね。
塚本 囲み取材を受けて新聞に掲載されたときの、記事の切り抜きを家宝のように取ってあるので、その家宝をもっと増やせるようにまた新聞に載りたいです。
播磨 新聞に載るなら、ひとり1ページで載りたいですね。全7ページで、開いても開いても私たちが載っているのが夢です!
公野 雑誌の表紙にも載りたいです。
華山 たくさんありすぎますけど、これらの目標を全部達成するために、これからもっと頑張りたいです。
森 アニメソングも機会があれば、もっと歌っていきたいです。応援よろしくお願いします!
◆プロフィール
スターダストプロモーション所属のグループ”3B junior”内のユニットとして2014年に結成。メンバーは雨宮かのん、澪風、華山志歩、公野舞華、塚本颯来、播磨怜奈、森青葉の7人。3月7日にシングル「はちみつロケット ~黄金の七人~」でメジャーデビュー。同日に2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」をリリースした。
<2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」情報>
発売中
初回限定盤A(CD+Blu-ray)および初回限定盤B(CD+Blu-ray)1,800円(税込)、
アニメ盤(CD Only)1,200円(税込)
ポニーキャニオン
表題曲はTVアニメ『だがしかし2』のEDテーマで、歌詞からはなつかしい思い出や、青春時代の風景が思い浮かぶ。キラキラとしたポップなサウンドに乗せて、セリフをしゃべるように歌い繋ぐメロディーが個性的。初回限定盤Aに表題曲のMVを収録。初回限定盤Bには1st&2ndシングルの表題曲のMVメイキング映像を収録している。
初回限定盤A(CD+Blu-ray)
初回限定盤B(CD+Blu-ray)
アニメ盤(CD Only)
取材・文/榑林史章