【インタビュー】斉藤壮馬「鉄也には“悲しい運命萌え”がある」TVアニメ『Infini-T Force』の魅力とは | 超!アニメディア

【インタビュー】斉藤壮馬「鉄也には“悲しい運命萌え”がある」TVアニメ『Infini-T Force』の魅力とは

現在放送中のTVアニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』。日本を代表するアニメーションスタジオ・タツノコプロが55周年を迎えることを記念して作られた本作。タツノコレジェンズと呼ばれる4大キャラ …

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 現在放送中のTVアニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』。日本を代表するアニメーションスタジオ・タツノコプロが55周年を迎えることを記念して作られた本作。タツノコレジェンズと呼ばれる4大キャラが集結し、悪に立ち向かっていく姿を描き、3DCGで描かれる迫力のある戦闘シーンも話題となっている。その中で、人類に反乱を起こしたロボットたちと戦うために自ら志願して最新鋭のアンドロイド「新造人間」になった少年・キャシャーン/東鉄也を演じる斉藤壮馬に、キャラクターを演じた感想、作品の見どころなどを聞いた。

ーー今作に出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。
 幅広い年代の方に愛されているヒーローたちが集結する作品で、まさか自分がキャシャーンを演じられる日がくるとは思っていなかったので、うれしいです。それと同時に、壮大なプロジェクトに参加させていただく責任も感じています。キャシャーンに関しては、もちろんリアルタイムではオリジナルは見てなかったんですけど、2008年にやっていた「キャシャーン Sins」を見ていました。すごくカッコ良くて好きな作品だったので、縁があるのかなと思いました。

ーー演じるにあたってオリジナル作品から影響を受けたところや、新たに意識したことはありますか?
 タツノコプロさんの作品に感じられる“男気”みたいな要素は、他のキャラクターたちが担保してくれているイメージがあったので、鉄也に関しては今回のビジュアルと今回の作中で出てくる設定の方に重きを置いて役作りをしていきました。なので、オリジナルの方から無理をして引っ張ってこようと意識はしなかったんですが、根本的な心持ちというか、軸に持っている思いの熱さみたいなものは持って、収録には挑もうと決めてました。鉄也が新造人間になったのって、打算が一切なく、ただ人を救いたいというところから始まっていて、それってすごいことだと思うんです。今の世界でのほほんとやっててもいいのに、「ヒーローはそれじゃダメなんだ」と思っている。ただその内にある熱さを、必要以上に盛り立てるのではなく、気持ちを持ちつつ、流れにのっていくというところは意識しました。あと、自分のアイデンティティーはどこにあるのかを探し求めていく中で、他の3人をお兄さんっぽく感じているというか、武士からも実際「少年」と呼ばれてたりするので、どこか少年らしいかわいげみたいなものを出せるようにしました。そこも感情を出しすぎてはいけないと思ったので、無機質な感じも持たせつつ、微妙なあんばいでのせていくのが難しかったです。

ーー演じていく中で感じたキャシャーン/鉄也の魅力について教えてください。
 鉄也は、心に影を抱えているというか、土台の部分で「自分は人間じゃないんだ」というペシミズムみたいなものがあると思うんです。端正な顔の中に、表情では分からないけれど、きっとすごく苦しい思いをしてるんだろうっていう。そういう「悲しい運命萌え」みたいなものがあるんじゃないかと(笑)。あと、この作品って嘘をつかない、裏表のない人たちがチームになってると思うんです。裏表がないからこそ、普通の人とは違った受け答えをしてしまう天然っぽさがあったり、普通だったら本心を隠すところが透けて見えてしまったり。そういうストレートないじらしさみたいなところも魅力なんじゃないかなと思います。

ーー他の3人のキャラクターについてはどう感じましたか?
 さっき鉄也が「悲しい運命萌え」とお話したんですけど、一番の萌えキャラは健だと思います(笑)。科学忍者隊なのに、IHを知らないところとか、かわいいですよね。武士と城二が現代にすごく適応しているので、より目立つというか。あと直情的なところはあるんですけど、健が「大丈夫だ!」って言ってくれるのはすごく安心感があるなと。城二はすべての説明を一手に担っているので、一番セリフが多くて大変そう(笑)。ただの優男ではなく、バトルでもとても頼りになる存在です。武士は、ムードメーカーでお調子者キャラに見えるけれど、一番周りのことが見えている。3人ともタイプは違えど、頼れるお兄ちゃんという感じですね。そういう兄貴な感じが素敵だなと思います。

ーーそんなキャシャーン/鉄也にとって“3人のお兄ちゃん”を演じた関さん、櫻井さん、鈴村さんたちとのアフレコはいかがでしたか?
 いい意味でマイク前では生の掛け合いでしかできない緊張感というものがあったんですけど、皆さんとてもやさしい方ばかりで、ほんわかした現場でした。鈴村(健一)さんがすごいグルメなので、スタジオの近所のおいしいお店を教えてもらったり、皆さんゲームがお好きなので、ゲームの話で盛り上がったり。あと、僕が子どもの頃にリアルタイムで今回登場するヒーローたちに触れてきたわけではなかったので、いろいろ教えていただきました。「何でポリマーはカンフーっぽい感じになってるんですか?』って聞いたら「これはもともとブルース・リー風にというのがあって…」みたいな感じで、答えてくださったり。皆さんヒーローが大好きなので、先輩に対してこういうのも何なのですが、すごく目がキラキラされてるなという印象でした(笑)。そのお話を聞いていると、僕もワクワクしてきましたね。

ーーこれまで演じてきた中で、特に印象に残っているシーンはありますか?
 2話で鉄也にアボカドのクリームパスタを作っているときに、城二がアボカドを半分に切って種を突き刺すシーンがあるんですけど、それがまさに僕が家のキッチンでやっているのと同じ動作だったんです(笑)。従来のアニメだと、そういう描写って省かれがちだと思うのですが、この作品はモーションキャプチャーでやっているからそういう細かいところまで表現できて、リアリティが出るんだなと思いました。僕もアボカドのクリームパスタは好きです(笑)。

ーーたくさんのヒーローが登場する本作で、ご自身もヒーローを演じていらっしゃいますが、斉藤さんが子どもの頃に憧れていたヒーロー像とはどういったものですか?
 子どもの頃はヒーローものや戦隊ものをよく見てました。ただ昔からヒーローに憧れるというよりは敵の怪獣とかに憧れる傾向があって(笑)。壮絶なドラマを背負わされている敵っているじゃないですか。そういうのに心をひかれるんです。戦隊ものだと、レッドよりはブルーやブラックみたいな。そういうキャラって、敵か味方か分からないところがあったりするじゃないですか。「トリックスターをやりたいです」とよくインタビューでお話させていただくんですけど、そこにも繋がるのかなと今思いました(笑)。

ーーちなみに作品に登場する四大ヒーローの中でだと誰に憧れますか?
 キャラクターとしては武士が好きなんですけど、助けてほしいのは…やっぱりガッチャマンですかね。健ってそれこそ戦隊もので言うとレッドのポジションじゃないですか。自分の中にはない要素なので、「もう無理だよ…」って言ったときに「大丈夫だ!」って声をかけてくれたら、それだけで何とかなるような気がします。

ーー先ほどヒーローものや戦隊もので気になるのは敵が多いとおっしゃっていましたが、今作でも個性豊かな敵が多数登場します。ずばり気になるキャラクターは?
 みんな好きなんですけど、ダミアン・グレイが好きですね。本音を見せないし、立ち位置も見えてこないところが気になりますし、ひそかに彼が「武士ー」と呼ぶ回数を毎回数えています(笑)。Zは不注意でケースをなくしてしまったり、健にしても、意外と両陣営の中心人物が萌えキャラなんじゃないかと思っています(笑)。ラジャ・カーンはああ見えて一番人間っぽい気がします。あとは、ベル・リンさんがとにかくかわいい! 僕がキッズだったら間違いなく将来の好きなタイプが彼女になっちゃうだろうなと(笑)。あまり具体的なことは言えないですけど、CGの進歩はすごいなと思いました(笑)。

ーー本作は、タツノコ作品を昔から愛している大人だけでなく、今回新たに本作でレジェンドたちの存在を知った子どもたちまで幅広い年代が楽しめる作品になっていると思います。ヒーローに憧れる子どもたちに本作から感じてほしいことは?
 自分の心に正直になることですかね。自分が絶対貫くと決めた思いをずっと疑わずにいることって結構難しいと思うんです。僕も一生声優の道でいくんだと思ってこの道に入ったけど、やっぱり楽しいことばかりではなくて、うまくいかないこともあります。それでもやり続けているのは、ある意味意地なのかもしれないですけど、そうやってやっているうちに楽しいことがまたやってきたりするのかなとも思うんです。ぜひ今やりたいことや迷っていることがあるなら、「貫き通す」という選択肢があるということをヒーローたちの姿から感じてもらえれば、と思います。

ーーでは、最後に今後の見どころをお願いします。
 細部へのこだわりがすごいので、繰り返し何度でも見ていただくと新たな発見がある作品だと思うので、ぜひ何度でも見ていただけたらいいなと思います。これから敵チームの存在が明らかになっていきますし、やはり戦闘シーンにはぜひ注目していただきたいです。映像のスタイリッシュさももちろんなんですけど、結局は信念のぶつかりあいというか気持ちの対話が鍵になってくるので、ぜひそのアツさを楽しみにしていただけたらと思います。

<素顔に迫る!はみ出しコラム>
Q1.もし作品に登場するヒーローたちのような超人的な力を一つ授けてもらえるとしたら、どんな力がほしいですか?
 ガッチャマンは科学忍法なので、自分の頭脳次第みたいなところもあって、アイテムも面白いものがいっぱいあるので、使いでがあるのかなと思います。それ以外だと瞬間移動ですかね。なかなかお休みがとれないときに北海道とかに一瞬で行けたらいいですよね。で、雨だったら帰ってくるみたいな(笑)。旅はゆっくり行く方が楽しさが増すってよく言いますけど、海外にはそんなおいそれと行けないので行くのは瞬間移動で、行った先ではのんびり歩いてまわります(笑)。

Q2.少女の笑顔を取り戻すために悪と戦うヒーローたちの姿が描かれる本作ですが、斉藤さん自身が最近思わず笑顔になって出来事は?
 すごくサンマが好きなんですけど、今年はサンマの漁獲量があんまりよくなくて、定食屋さんとかでも見かけなくて…。そしたら近所のスーパーにあったんです! 速攻買って、初めて家のグリルを使って食べたときは思わず笑みが出ました(笑)。子どもの頃は食べられなかったワタも含めて大好きです。なので、ヒーローに憧れるキッズたちには、自分の心に正直に、大人になればワタも含めてサンマを愛することができるという希望があるってこともぜひ感じてほしいなと思います!(笑)

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<TVアニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』情報>  
日本テレビ:毎週火曜 25:59~
読売テレビ: 毎週月曜深夜~
福岡放送: 毎週火曜 26:29~
札幌テレビ放送:毎週水曜 25:34~
広島テレビ放送: 毎週水曜 25:59~(第 2 話は 26:29~予定)
中京テレビ: 毎週金曜 25:53~
ミヤギテレビ:毎週金曜 25:59~
静岡第一テレビ:毎週土曜 26:20~
※放送時間は都合により変更になる可能性があります。

<キャスト>
ガッチャマン/鷲尾健  CV:関智一
テッカマン/南城二 CV:櫻井孝宏
ポリマー/鎧武士 CV:鈴村健一
キャシャーン/東鉄也 CV:斉藤壮馬
界堂笑(エミ) CV:茅野愛衣 
ラジャ・カーン CV:安元洋貴
ダミアン・グレイ CV:平川大輔 
ベル・リン CV:花澤香菜 
Z CV:斧アツシ 

※2018 年 2 月、劇場版公開決定!

公式HP    
http://www.infini-tforce.com

公式Twitter 
https://twitter.com/Infini_TForce

(c)タツノコプロ/Infini-T Force 製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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