『セカイ系バラエティ 僕声』のプレミアムトークショーが、2017年10月28日(土)、六本木ヒルズにて行われた。登壇者は番組に出演する声優の増田俊樹さん、住田崇監督。MCはお笑い芸人・ハライチの岩井勇気さんが務めた。
(左から) ハライチの岩井勇気さん、増田俊樹さん、住田崇監督
『セカイ系バラエティ 僕声』(以下、僕声)は人気声優がドラマやコントなどの映像表現と笑いに挑戦するという、GYAOとWOWOWが初めて共同製作するオリジナル番組。前編(全3話)が12月22日(金)よりGYAO!にて、後編(全2話)が2018年1月5日(金)よりWOWOWにて配信される予定だ。
今回のイベントでは、既に発表されていた出演者5名(武内駿輔さん、浪川大輔さん、西山宏太朗さん、増田俊樹さん、森久保祥太郎さん)に加えて、新たに鈴木達央さんが番組に出演することを発表。また、石田彰さんがナレーション・キャラクターボイスを務めたスポット映像の公開も行われた。しかし、まだ製作段階ということもあり、誰がどのようなことをする番組なのかはイベントで具体的には語られず、未だベールに包まれたままである。
そこで、超! アニメディアでは、イベント登壇者の増田俊樹さん・住田監督にインタビューを敢行。製作段階だといういま、番組を作っていくうえでの意気込みや心境などについてうかがった。
――先ほどはイベントお疲れ様でした。少し寒空の下で行われましたが、イベントを終えたいまの率直なお気持ちはいかがですか?
住田 きっと、いけるんじゃないでしょうか(笑)。
――とても心強い言葉です! イベントでも声優さんを起用した映像作品の中では今までと違うものになると、少し自信ありげにおっしゃられていましね。一クリエイターとしても自分の作品に対して自信を持たないと、と思う熱いコメントでした。
住田 あれ、自信ありそうな感じでしたか? ……おかしいな、極力謙虚な姿勢でいたつもりだったんですけど……。ヤバいなぁ(笑)。
増田 いえいえ、全然ヤバくないですよ! それぐらいの気概を持つべきだと思います。僕も監督の言葉を聞いて滾っていました。
――そんな滾っている増田さんはイベントを終えた今どのような心境ですか?
増田 正直、本日のイベントだけではまだ手ごたえはつかめなかったですね。恐らく『僕声』に対して、お客さんもどういう感情で観たらいいのかまだつかみ切れていないのかなと思いました。徐々にキャストも発表されていますが、内容がまだ不確かではあるので皆さんも手放しでは喜べないのが現状かもしれません。
――確かに、全貌が明らかにはなっていませんからね。
増田 そうですね。もしかしたらキャストがあらぬ姿にされるのでは……という不安を抱いている方もいるかもしれません(笑)。ただ、監督の作品を見た事がある人は空気感がなんとなく分かると思いますし、期待していただいて大丈夫だと思います。
――私もTVで監督の作品を見たことがありますが、何となくまた見たくなり、一度見始めると止まらなくなりました。
増田 そうなんですよ。一話がパッと見れて、でも続きが気になる。そういった作品に出演させて頂けて光栄ですし、僕も楽しみです。
イベント中の一幕
――お二人が製作側として番組へかける想いがよく分かりました。そんな今回の作品ですが、バラエティと銘打たれています。監督はバラエティ作品を作るうえで意識することはありますか?
住田 あまりないかもしれません。というのも、僕はバラエティもドラマもあまり垣根がないと思っているんですよね。今回の作品もひとつの“映像作品”だと思ってもらえばと思います。
――なるほど、では増田さんはそんな映像作品において、誰とどのようなことがしたいですか?
増田 この人とこういうことがやりたいというよりは、一役者として色々な方々と芝居ができるのがとても楽しみですね。他のキャストの方々と顔を見合わせてどんな芝居ができるのか、誰と一緒でもワクワクすると思います。この人はこういう引き出しがあるのかということをたくさん感じたいですね。
――増田さんのお話にあったように、映像作品で声優さんが芝居をするというのが『僕声』の特徴だと思います。監督は声優さんを起用するという点において、どのようなことを意識していますか?
住田 僕たちが作品を作る時に声優さんにお願いしてきたのは、「こういう映像を作ったから、こういう声が欲しい」というパターンが基本的でした。ただ今回はその逆。出演する声優さんがいる上でどういう作品にするのかを考えます。
そのうえで、やはり声優さんは声が特徴なので、声をどういう風に生かして、どう演じてもらえばよいかを意識しないといけないかなと思います。確かに色々とハードルはあると思いますし、正直、僕自身も何が起きるのかあまり見えてはいません。ただ、何か面白いものになるのでは、という気はしています。
――まだ何ができるのかは見えないけど、それに対する怖さはない?
住田 いえ、怖いですよ。怖いですが僕も経験を積んできていますので、何となくいいものになる予感がしているんですよね。もちろん、受け手の皆さんによって変わってしまうとは思いますが、今はプロデューサーの方々が面白そうと言ってくれるので、調子こいています(笑)。
――なるほど(笑)。これまでのお話をうかがっていて、冒頭でもお話があったように、声優さんが出演する映像作品としては、これまでと少し違うものになりそうな予感がしてきました。
住田 元々「今までにないような声優さんの映像作品を」というオーダーでしたので、そこは意識していますね。今回の映像作品は声優さんが好きな方にも満足していただきたいですが、あまり興味がない方でも楽しめるもにしないとダメかなと思っています。それが、僕が起用された意味だとも思うので。
増田 正直、僕は『僕声』をきっかけに声優の映像作品が増えるんじゃないかなと思います。
住田 そうなれば、製作者の僕としては嬉しいですね。
増田 いま、色々な企業さんのMV、また誌面に声優が登場することが増えてきています。ただ、カット割、シーン割をしている本格的なドラマを作っているということを僕個人としてはまだあまり聞いたことがありません。なので、声優にそれほど興味がない視聴者の方々、メディアの皆さんが僕らの業界を知るきっかけになるコンテンツが出来上がるのではないかと思っています。
――声優業界の新しい扉を開くきっかけになる?
増田 そうかもしれませんね。
――そういう意味でも『僕声』はまだまだ未知数な部分が多いですが、だからこそ楽しみでもあります。本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。最後に『僕声』を作っていくうえでの意気込みをお願いします。
増田 声優を知っている方でも、知らない方でも楽しめる作品作りを信念に作っていければと思っています。新しいことに挑戦するので、もしかしたら僕たちを知っている方の求めているものとは違うものが出来上がるかもしれません。ただ、絶対に面白いものを作るという自信はあるので、とりあえず見ていただきたいなと思っています。よろしくお願いします。
住田 イベントでも言いましたが、冬は寒いので、一人部屋に籠ってクスクス笑ってもらえる作品になればいいかなと思っています。一人で見てもニヤニヤできる作品にしたいと思っていますので、何卒よろしくお願いします。
『セカイ系バラエティ 僕声』は前編(全3話)が12月22日(金)よりGYAO!にて、後編(全2話)が2018年1月5日(金)よりWOWOWにて配信される予定。キャストは追加予定なので、ぜひ今後の動向もチェックいただきたい。
●「セカイ系バラエティ僕声」概要●
出演:鈴木達央、武内駿輔、浪川大輔、西山宏太朗、増田俊樹、森久保祥太郎
監督:住田崇
脚本:オークラ
制作:SWEAT
製作:「僕声」プロジェクトパートナーズ(WOWOW/GYAO)
<配信スケジュール>
GYAO!「セカイ系バラエティ僕声」前編(全3話)
12月22日(金)より毎週金曜配信開始
>>公式ページ(https://gyao.yahoo.co.jp/special/bokukoe/)
※会員登録不要、無料。
WOWOW「セカイ系バラエティ僕声」後編(全2話)
2018年1月5日(金)より毎週金曜配信開始
>>公式ページ(http://www.wowow.co.jp/bokukoe/)
※無料、視聴にはWOWOW WEB会員登録が必要です。
※WOWOW WEB会員は、会員登録ページより無料で登録いただけます。
「僕声」公式Twitterアカウント
@bokukoe_PR
(C)2017 「僕声」プロジェクトパートナーズ