【インタビュー】内田彩、3rdアルバム発売!「アイスクリームのように色とりどりなアルバムになりました!」 | 超!アニメディア

【インタビュー】内田彩、3rdアルバム発売!「アイスクリームのように色とりどりなアルバムになりました!」

3rdアルバム『ICECREAM GIRL』を9月13日にリリースした内田彩。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア10月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部 …

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 3rdアルバム『ICECREAM GIRL』を9月13日にリリースした内田彩。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア10月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

――「ICECREAM GIRL」というタイトルが決まった経緯を教えてください。
 昨年、日本武道館で、それまでに出した全36曲を歌うライブを行ったんです。そのライブで全部を出し切ったけれど、新しいアルバムを出すからには、これまで以上のものを届けたい気持ちがあって、どんなアルバムになってもいいように、色とりどりのモチーフを考え、いろいろなフレーバーがいつでも楽しめるアイスクリームに決めました。あと“31”歳なので……(笑)。年齢を考えて「GIRL」という言葉をつけるかは迷って、「?」をつけた方がいいんじゃないか、「アイスクリーム」の一部を「SCREAM(叫ぶ)」にしたらどうかとも提案したのですが、かわいくないからと却下されました。

――「アイスクリーム」の名にふさわしい、カラフルな楽曲がそろいましたが、曲選びにも参加されたのですか?
 私はアルバムに収録された全12曲中、7曲を選ぶ作業に参加しました。どの曲も素敵で、7曲にしなきゃいけないのが大変でしたが、個人的には、今までの流れを汲みつつも、私以上に何度も楽曲を聴いてくださる皆さんの期待を、いい意味で裏切りたくて。裏切りの曲というか、驚かせるような曲は入れたかったんです。ですから、今までの曲と似た雰囲気のものは泣く泣くさよならをして、今までとは違う、歌っていなかった曲調のものを選んでいきました。

――その裏切りの曲というのは?
「カレイドスコープロンド」です。スタッフのなかからは、やりすぎじゃないかという意見もあったのですが、私がどうしてもやりたいとゴリ押ししました(笑)。イントロのインパクトがものすごくて、曲調や歌詞も、今までの明るくさわやかで、苦悩を乗り越えたりする曲とは違った、マイナスな雰囲気も感じさせる曲で。そのどろっとした感じを表現したかったんです。

――「Holiday」では、黒須克彦さんとの共作で作詞に挑戦していますね。
 じつは、作詞をしようと思っていたわけではないんです。もともと「Holiday」は、肩肘張らずに歌える曲調と、私っぽさが素直に表現された歌詞が気に入っていて、「どうしても歌いたい」と言って入れてもらった曲なんです。ただ、もとの歌詞はコンペ用に1コーラス分だけしかなくて、「続きがあるなら、こんな感じがいいです」って言ったら、「じゃあ、それでいいんじゃない」って言われて(笑)。そのまま私の意見が採用されたという感じでした。

――「Holiday」の次、6曲目からテイストがクールでダークなものに変わる展開が面白いですね。
 私も実際に全曲を通して聴いてみて、6曲目からの流れがすごく面白いなと思いました。今回のアルバムは、ビジュアル的にもちょっとかわいさが残った感じですし、最初のほうではEDMっぽい曲で行くんだと思わせておいて、明るいところからどんどん暗いところに誘っていくような感じになっています。

――各曲の歌詞や歌い方は、等身大の内田さんに近い雰囲気を感じました。
 今回のアルバムは、武道館ライブをやって声帯の手術をしてお休みしたあとに出るアルバムですから、聴いてくださる方はきっと驚きと期待と、不安もあると思っていたんです。その気持ちを無視して、底抜けに明るくというのは違うかなと感じて、「31歳を迎えた私の歌」を意識しました。なので、歌詞もキラキラしすぎないものをお願いしたんです。「Say Goodbye,Say Hello」は、最初にいただいた歌詞が“今の私には無理があるぞ”と思ったので、作詞の坂井竜二さんに、今までの私のソロ活動の印象をもとに書き直していただきました。

――「Ordinary」も、“今の内田さん”という雰囲気の強い歌詞ですよね。
「Ordinary」は、5月に新木場で行ったイベントを、作詞の金子麻友美さんが観に来てくださって、そこでの私のMCやファンの皆さんとのやりとりを見て感じたことを歌詞にしてくださったんです。アーティストデビューをしたばかりのころは、キャラクターソングなどで皆さんの目に触れることのほうが多かったし、そのキャラクターから皆さんが感じたイメージを壊すような、悪い期待の裏切り方をしたくなかったんです。でも、活動を重ねていくにつれ、私らしい部分、キャラクターとは違う一面も出したいという気持ちも出てきましたし、皆さんが私の歌を受け止めてくれているとも感じられるようになって。信頼関係というと少し押しつけがましいかもしれませんが、ファンの方が私の出すものを受け止めてくださったので、今回のアルバムもここまでできたんだと思っています。きっと、これまで出してきたものを「内田さんっぽくない」と言われていたら、今回のアルバムはまた違った形になっていたと思います。でも、今回はもうちょっと低音を使ってもいいかなとか、頭身を上げて、31歳の私を考えて歌うことができました。

――内田さんの歌いたいこと、やりたいことを表現したという意味では、2016年2月にリリースしたコンセプトアルバム「Sweet Tears」「Bitter Kiss」の存在が大きかったのでは?
 めちゃくちゃ大きかったです。このアルバムは、私が初めて自分からやりたいと言ってやらせていただけたのですが、正直なところ極端な部分もありましたし、ビジュアルもナミッキー(双木昭夫)さんにメイクからセットまでお願いして、私の好きなものを詰め込んだので、どういう反応が返ってくるのか不安もありました。でも、リリースしてみたら結構受け入れてもらえて、すごく気持ちが楽になったことを覚えています。

――極端な部分という意味では、アルバム内の「Blue Flower」の無機質な歌い方も、今までと違った新しさを感じました。
 この曲は、今まで史上、一番救いようのない歌にしたかったんです。暗さと悲しさを歌うならとことん暗く、悲しく歌ったほうが輝くんじゃないかと思って、無感情で幻想的に歌うのがいいのか、鬱々とした気持ちで歌ったほうがいいのか考えながら歌った曲でもあります。ただ、スタッフの方からよかったよと言われても、私の気持ちが落ち着かなかったことも多かったです。1番と3番で違うテイクの曲を使われたときに、つながりがおかしくなるんじゃないかとすごく気になって、納得するまで何テイクも録ったので、全12曲中で一番時間がかかった気がします。

――ほかにレコーディングをしてみて、大変だった曲はありましたか?
「Close to you」は「シンガーとしての真価を」とスタッフの方から言われた曲なので、結構悩みました。歌い上げるような感じで歌ってみたんですが、しっくりこなくて。結局、やり過ぎないほうがいいのではないかなと感じるようになって、背伸びをしすぎない歌い方に落ち着きました。

――挑戦の多いアルバムになったと思いますが、一番のチャレンジ曲は?
「What you want!」です。この曲は主旋がなかったこともあって、どの程度の力で歌うのが正解かがわからなくて。歌もラップも全力でやると暑苦しそうだし(笑)、全体がまとまったときに100%くらいに感じられるのがいいのかなと思って、歌の部分の抑揚は控えめに、力を抜きました。キャラクターソングの場合は1音1音にキャラっぽさを盛り込むのですが、全体をさらりと歌ってみたのが、今までと一番違うアプローチだったかな。

――ジャケットは少し“おすまし”した表情のものになりましたね。
 年齢のことを考えると、かわいくなりすぎてはいけないし、でもタイトルとかけ離れてもいけない。そのバランスを考えて“何かいろいろ考えていそうだな”と感じてもらえるようなものがいいのかなと思い、笑顔満開のようなものは避ける形にしました。

――そして、すでに10月にはライブも決まっています。
 武道館でライブをやったときには、マイクを置いて帰ってもいいかなくらいの満足感があったんです。10月のライブはそれを受けての大きな会場でのライブですから、どうしたらいいかなと今いろいろと考えています。幕張メッセイベントホールは、以前作品のイベントで立たせていただいたことがあって、ステージから見える景色はわかっているので、みんなと楽しめるライブにしたいなと思っているんです。ライブというよりコンサートのような、大きなショーのようなイメージを今は勝手に考えています(笑)。

――内田さんの考える理想のライブ像は?
 観に来てくださった方の思いと私の思いが交換できるような、みんなで作るライブが理想です。聴かせるパートはあるとしても、CDを聴いてるだけでは味わえないようなことを、会場で味わってもらいたいんです。コール&レスポンスをしたり、ペンライトで一緒に何かをやったり……。来てよかった、来ないと味わえなかったという体験をして、観たというよりも一緒にライブをやった、参加したという思いを持ってもらえたらうれしいです。

――ライブでは、今回のアルバム曲も披露されるかと思います。
 歌の幅広さ、奥深さ、そして私自身がこういう歌声も出せたんだと新たな発見ができたアルバムになっています。3年間のソロ活動がギュッと詰まった1枚ですので、タイトルにだまされたつもりで聴いてみてください。

◆プロフィール
内田彩【うちだ・あや】 7月23日生まれ。群馬県出身。アクロス エンタテインメント所属。2014年にアルバム『アップルミント』でソロデビュー。主な出演作は『けものフレンズ』かばん役、『ラブライブ!』南ことり役など。

現在発売中の『声優アニメディア10月号』では、内田彩さんを表紙+巻頭20ページ大特集!!こちらもお見逃しなく。

 

<ニューアルバム『ICECREAM GIRL』情報>
発売中
日本コロムビア
初回限定盤A:5,940円、初回限定盤B:4,320円、通常盤:3,240円
内田彩の3枚目となるアルバム。全12曲収録。初回限定盤Aには新曲「Yellow Sweet」のMVとメイキングに加え、3曲分のMVを収録したBD、初回限定盤Bには「Yellow Sweet」のMVとアルバム制作インタビューを収録したDVDが付く。

初回限定盤A72-5243_2Q_001@66_o_4P

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通常盤ICE_T_book_p01-20

《超!アニメディア編集部》
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