月刊『Gファンタジー』(スクウェア・エニックス刊)連載中の赤井ヒガサ氏原作で、2017年4月よりTVアニメ放送も行われていた「王室教師ハイネ」。アニメで声優を務めたキャストが舞台でも同じ役を演じるという史上初となるアニメ&舞台の連動企画として、生まれた「王室教師ハイネ-THE MUSICAL-」のゲネプロと囲み取材が9月6日(水)に行われた。
最初に行われた囲み取材では、植田圭輔(ハイネ役)、安里勇哉(カイ役)、安達勇人(ブルーノ役)、廣瀬大介(レオンハルト役)、蒼井翔太(リヒト役)が登壇。
それぞれの役どころについて聞かれると、蒼井は「アニメの方では天真らんまんに、末っ子だからこそ持っている鋭い感覚を楽しんで演じさせていただいていました。今回の舞台でもそのあたりが出ているんじゃないかなと思います。あと今年30歳になりました。30歳が14歳を演じるというのもこの業界ならではの楽しさだと思います(笑)。かわいい、カッコいいリヒトを演じていかたらと思います!」と茶目っ気たっぷりにコメント。さらに、廣瀬は「アニメだとかわいい部分がたくさん描かれていたんですけど、舞台ではけっこう涙を見せたり、葛藤が描かれている部分が大きくて、今まで見たことのないようなレオンハルトを見ていただけるんじゃないかと思います」と新たな一面が舞台では見られることを示唆。続く安達は「ブルーノ・安達です」と役名と自らの名前をミックスした自己紹介を行い、他のキャストからツッコまれる中、「いろんな人生の葛藤が描かれていて、見ている方々もそれを見て何か感じていただけたらと思うので、精いっぱい頑張ります!」と意気込みを語った。安里は「うまくコミュニケーションがとれなくて、言葉がなかなか出てこないキャラクターのカイが今回ミュージカルで歌を歌う、そこではちょっとカイの心のうちをぜひ見て、聞いてほしいなと思います」とミュージカルならではの見どころについて触れた。そして、植田は「見ている人々の背中を押すようなハイネのすばらしい言葉のセンスでいろんなことを教えていったり、ハイネ自身も王子たちに教えていくことで、学ぶこともあってハイネ自身も成長しています」と語った。
見どころについて聞かれると、ミュージカルということで、歌はもちろん、「画面越しではない実際に肌で感じる熱量」(廣瀬)、「楽しい、美しい、ロイヤルだけじゃなくて泥臭く泣かせる要素もたくさんつまっているので、そこもの見どころなのかと思います」(植田)など、舞台ならではの魅力がたくさんつまった作品であることをアピールした。
「稽古を通して、新たに気付いた互いの魅力は?」という質問には、さらに仲良くなったという5人。「誰かが苦手なところは得意な人が補って、いいところはそれに乗っかって…という協調していく力のあるメンバーだなと感じました」(植田)と劇中の王子たちのように助け合いながら成長し、絆が深まっていった様を明かした。
ゲネプロでは、立派な王位継承者に4人の王子たちを育て上げるため、王室専属の家庭教師にハイネが、最初は心を開かなかった4人の王子たちと真摯に向き合い、王子たちとともに奮闘する姿が描かれる。その中には、知られざるハイネと王子たちの父・ヴィクトール国王との過去、4人の王子たちの成長ぶりをよく思わない、第一王子の侍従・ローゼンベルク伯爵との対峙なども。ミュージカルということで、セリフ以外に歌とダンスで表現するそれぞれの思いがこれでもかというほど伝わってきた。
9月16日からは大阪・森ノ宮ピロティーホールで上演がスタート。9月18日(月・祝)大千秋楽公演は全国の映画館でライブビューイングも開催されるので、気になっている人は公式サイトをぜひチェックしてみよう。
<公演情報>
【公演期間】2017 年 9 月 7 日(木)~9 月 18 日(月・祝)/全 13 公演
【会場】<東京>Zepp ブルーシアター六本木/<大阪>森ノ宮ピロティホール
【原作】赤井ヒガサ
【演出】吉谷光太郎
【脚本】桜木さやか
【出演】植田圭輔、安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太 星達磨、宇田川宰/君沢ユウキ・姜暢雄
【チケット料金】全席指定 8,000 円
【制作】ポリゴンマジック
【主催】ミュージカル「王室教師ハイネ」製作委員会
公式サイト
http://www.musical-heine.com/
公式 Twitter
@heine_musical
©赤井ヒガサ/ SQUARE ENIX・王室教師ハイネ製作委員会 ©ミュージカル「王室教師ハイネ」製作委員会