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サイレントアニメ『女子かう生』、嶺内ともみ&久保ユリカの挑戦―セリフなし、息でリアクションを表現する難しさと楽しさ【インタビュー】

2019/6/20


 2019年4月より放送中のTVアニメ『女子かう生』。女子高生の日常を描いた本作の特徴は、何と言ってもキャラクターたちがセリフを言わない「サイレントアニメ」であること。そんな作品において声優陣はどのように演じたのか。今回はメインキャラクターである渋沢しぶ美役の嶺内ともみ、古井まゆみ役の久保ユリカにインタビュー。役の作り方やアフレコ現場の様子などについてお話をうかがった。

――それぞれ演じてみて感じたキャラクターの印象を教えてください。

嶺内 しぶ美ちゃんは名前の通り渋くて、メガネが似合ういわゆる“メガネキャラ”です。ただ、演じていくうちに、(富戸)もも子とまゆみの騒ぎに巻き込まれつつも、たまにふたりのおふざけに乗っちゃうような子だなとも感じました。あとはアクセサリーを付けたり、ニーハイを履いていたりと女の子らしい一面もある。そういう真面目だけども可愛らしさ、女の子らしさがあるというのが印象的な子です。

久保 この作品ってセリフがないので、演じるキャラクターの紹介をするのがすごく難しくって……。だから、あくまで私から見たまゆみの印象となるのですが、3人でいるときの屈託のない笑顔なんか見ていると、小さな幸せを見つけるのが上手な子なんだろうなと思いました。演じてみて分かったのは意外とリアクションが大きいということ。原作を読んでいたときにはあまり気が付いていなかったのですが、すべてのリアクションがオーバー気味なんですよね。あと、まゆみちゃんだけ前の学校の制服を着ているのですが、きっと前の学校でとは違った過ごし方をここではできているのかなと想像しています。

――原作にもセリフがないので、キャラクター性を掴むのも難しかったのでは?

嶺内 恐らくこう言っているな、喋っているなというのを想像するしかなくて……。

久保 勝手にセリフを考えてそれぞれの関係や性格を想像するしかなかったよね。

嶺内 そうですよね! 私は台本にきっとこういうセリフを言っているだろうと書き込んでいました。

久保 ただ、それが正解かは分からないという……。「今のでOKが出たから、ちゃんと近い感情を表現できたのかな」と感じながらアフレコを進めていました。本当に新しいスタイルでしたね。

嶺内 です、です。

――そういう意味では毎回の収録が不安でもあった?

嶺内 正直、不安でした(笑)。

久保 いつもの作品だと「この前はこういう発言をしたから、今回はこういうことを経てこういう考えになってこのセリフを言うんだろう」とキャラクター性を膨らませていけるんですけども、今回はスタートからどういうキャラクターなのか膨らませないといけなかったんですよね。それが楽しくもあり難しくもありました。

――実際にどうやって膨らませていきましたか?

嶺内 まず台本にセリフが一切ないんですけども、ト書き(台本に書かれている状況説明などのこと)がたっぷり書いてあったので、それをとにかく全部拾うつもりで読み込みました。ただ、当日のアフレコでは台本を読むというより、目で映像を見て、体で感じたことを息の芝居として出す、というほうが演じやすかったですね。

久保 そうだよね。いつものアフレコだと映像を見ながら大体このセリフをこのタイミングで……とか台本に目印を付けることが多いのですが、今回はそれが意味ないな、と思ったんです。タイミングを計ってやるというよりかは、感覚でやったほうがうまくできた。ただ、アニメの収録って後半になるとまだ絵が完成していない部分が増えてくるので、そうなってくると場面を思い浮かべるのが難しくなって……。

嶺内 アフレコの後半は発想力がより試されましたよね(笑)。

久保 そうそう(笑)。だから音響監督さんから説明を聞きながら微調整するということが後半は増えた気がします。

――音響監督さんからはどういうディレクションがありましたか?

久保 アフレコ前は(嶺内さんと)二人で「あんまり息を入れすぎると大袈裟すぎるよね」と話をしてテストもそれなりでやってみたのですが、「(息のリアクションを)入れられるだけ入れてください」と言われまして……。「ここまで入れると面白くなっちゃうけど大丈夫ですか(笑)」と内心思いながらも、言われるなら入れちゃうぜ!という感じでわりとオーバー気味に入れました。

嶺内 あと、「うわー」みたいな驚きのリアクションって、本来ならセリフで表現できるじゃないですか。それを絶妙な音にして言うっていうのが本当に難しくて! 

久保 確かに。「ハッ!」と気が付くみたいなリアクションだと息で表現しやすいけど、そういう普段はセリフで言うようなリアクションは難しかった。

――そう考えるとセリフにしちゃいけない、というのは相当難しそうです。

久保 しかも、しぶ美ちゃんは二人を正してくれるキャラクターだから、余計に大変そうだった。

嶺内 「もう! ちゃんとして」とか言えず、それも音だけで表現するってのが大変でした。

久保 あと、泣くところも「えーん」って言っちゃ駄目だったので、泣き走りするシーンなんかも難しいだろうなと思って観ていました。

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