『小林さんちのメイドラゴンS』のキャッチフレーズは「マジやばくね?」イルル役・嶺内ともみにインタビュー | 超!アニメディア

『小林さんちのメイドラゴンS』のキャッチフレーズは「マジやばくね?」イルル役・嶺内ともみにインタビュー

『小林さんちのメイドラゴンS』イルル役の嶺内ともみにインタビュー。

ニュース
注目記事
嶺内ともみ
  • 嶺内ともみ
  • 嶺内ともみ
  • イルル
  • イルル

 読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2021年8月号には、『小林さんちのメイドラゴンS』でイルルを演じる嶺内ともみが登場。本webサイト「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。

――嶺内さんが担当するイルルは第2期からの登場になります。『小林さんちのメイドラゴン』(以下『メイドラゴン』)という作品にはどんな印象がありましたか?

 もともと、京都アニメーションさんの作品がすごく好きで、『メイドラゴン』も一視聴者として見ていました。日常のシーンはゆるふわでほんわかとしたかわいさがあるけれど、端々に切なさや葛藤が散りばめられているのが印象的でした。小林さんとトールたちの日常をずっと追っていきたいと思っていたので、今回オーディションのお話をいただいたときはすごくうれしかったです。

――参加することが決まって、緊張はしましたか?

 第1期で完成している印象があったので、新たに加わらせていただく緊張感はもちろんありました。でも、アフレコに参加してみて、第1期から受け継いでるアットホームさ、ドラゴンと同居する非日常の物語なのに日常を感じる不思議さは『メイドラゴンS』でも変わらずにあって、感激しました。

――最初にイルルを見たとき、どんな印象でしたか?

 まず、幼い雰囲気だなと思いました。私はこれまでちょっと大人っぽさのあるキャラクターを演じさせていただくことが多かったので、あまり演じていないタイプの子だなとも感じました。

――イルルの役作りでは、どんなことにこだわりましたか?

 オーディションの資料には、「クセのある声」「怪獣みたいな声」とあったのですが、自分はあまりクセが強くない声だと思っていましたし、怪獣の声というのもなかなか想像できなくて、とにかく素直に感じたまま出してみようと思ったんです。また、表情集のなかに、すごく印象的な笑顔があって。過激派といわれるイルルですが、私はその笑顔を見て「悪い子であるはずがない」と確信し、オーディションでも、凶暴さはそれほど強く出しませんでした。年齢もトールと同じくらいとあったので、ビジュアルに寄せてかわいくしよう、幼くしようとは意識しませんでした。

――アフレコが始まってからは、どのように演じていますか?

 基本的に、イルルの感情をストレートに演じるようにしています。まじめな表情のときは真剣に、うれしいときは思いっきり喜ぶ。イルルがそのとき感じた思いを、全力でぶつけています。

――スタッフの方からはどんなディレクションがありましたか?

 物語の冒頭でちょっと乱暴な感じを強調したら、「そこまで意識しすぎなくていいです」と言っていただきました。なので、邪悪さは控えめになっていると思います。

――イルルのどんなところが魅力的だなと感じていますか?

 不器用ながらも、一生懸命なところです。それから、ちゃんと自分の目で見て、自分で考えたうえで選択をしていくところ。幼いころのイルルは、大人にいわれたことを忠実に守ろうとするんですが、どんどん成長して自分で行動できるようになる。その結果、新たな選択肢が出てくることもあるので、つねに当たって砕けろの精神で行動していくところは素敵だなと思います。

――イルルの行動力に憧れますか?

 憧れます! 私は人の意見に流されがちなので、人に何かを問う前に自分で考えてものごとを解決していくイルルは本当にすごいと思います。周りの人から助言を受けて考え直すこともあるんですが、基本的にはまず自分で考えるところが偉いですね。

――本作には小林さんをはじめ、個性的なメンバーがたくさん登場します。現時点で嶺内さんが一番気になっているキャラクターは誰ですか?

 まず、小林さんです。小林さんって、問題を解決しなければいけないときでも、「私はこう思うんだけど、どうかな?」と提案する形で導いてくれるんです。それでいて完全に相手任せではなく、多少の強引さもある。ドラゴンはプライドが高く、かたくなな子も多いんですが、そういう子はちょっとくらい強引に引っ張ってもらわないと一歩踏み出せない部分もあると思うんですね。なので、相手を尊重しつつ強引さもバランスよく兼ね備えている小林さんは、本当にすごいです。あと、とにかく正直。思っていることを素直に言うので、ドラゴンたちも虚を突かれる感じがある。イルルが深く知り合う人間が、小林さんでよかったなと思っています。ドラゴンなら、個人的にエルマが気になります。しっかりしているけれど食べ物には目がないというギャップがすごく好きで。人間界に溶け込んでいるところからは彼女の努力が見えて、素敵だなと思っています。

――アフレコでの印象的な出来事を教えてください。

 コロナ禍ということで、どうしてもキャスト全員で収録することがかなわないのですが、ご一緒できたキャストの皆さんが、第1期の空気感を教えてくださって。新参者でも入りやすい空気を作ってくださり、すごくうれしかったです。

――嶺内さんは、エンディングテーマ「めいど・うぃず・どらごんず♥」にイルル役として参加していますね。

 エンディングテーマは、すごく温かみのある歌になっています。オープニングが不思議なリズムの曲で、ラップもたくさん入っていて、キャラが踊る姿もかわいくクセになるんですが、エンディングは一転してほっとできるので、そのギャップも楽しめると思います。

――では最後に、『メイドラゴンS』の冒頭の見どころ、イルルの注目ポイントを教えてください。

 第1話の冒頭での小林さんとトールのやりとりで「『メイドラゴン』が帰ってきたな」と感じていただけると思います。第1期から変わらないアットホームさがありつつ、小林さんとドラゴンたちが一緒に過ごす時間が増え、新しいドラゴンがやってくることで少しずつみんなの関係性も変わっていきます。変わらないものもありつつ変わるものもあるところが本作の魅力です。ぜひ、その変わらないところと変わったところの両方を楽しんでください。そして、イルルが小林さんと出会ってどう変わっていくのかにも注目していただけたらと思います。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.しっかりした眉毛
 先日、初対面の方に「しっかり眉毛がはえていて素敵ですね」って言われたんです。すごくビックリしたんですが、めちゃくちゃ褒めてくださって。メイクさんにも同じことを言われたので、この眉毛が私の特徴なんだと思います。

Q.自分のニックネーム
A.嶺ちゃん
「嶺内」の「嶺」にちゃんを付けて呼ばれるのがほとんどです。下の名前で呼ばれることがあまりないので、呼ばれると反応が遅れちゃいますね(笑)。

Q.自分の声の特徴
A.やわらかめ?
 高くも低くもない普通の声だと思います。硬いかやわらかいかだと、硬い声はちょっとがんばらないと出ないので、やわらかめなのかな?

Q.自分の性格
A.超心配性
 収録や撮影の前日は、当日持っていくものを紙に書き出してカバンに入れて、次の日2回くらいチェックしないと出かけられないくらいの心配性です。心配性過ぎて、そのメモもホワイトボードに書いたり、紙に書いたり、いくつも置いておくくらいです。

Q.いま、ハマっているものは?
A.お菓子の干し梅
 あまりにも食べる頻度が高いので、業務用の個包装になっているものを買いました。今は、朝から晩まで食べています。干し梅は、ちょっとしか食べなくても口いっぱいに味が広がるところが好きです。

Q.イルルのように不器用なところはある?
A.細かい作業は全般的に苦手です!
 学生時代、授業でお裁縫をするときも、表から見てそれっぽくなればいいだろうって裏をすごく雑に縫ったことがあります(笑)。細かく作業をするのが苦手で、どうにかして省略できないかと考えてしまうんです。

Q.つい“過激”になっちゃうことは?
A.パーティーゲーム
 私、すごく負けず嫌いなので、パーティーゲームをプレイしていると、どんどん真顔で無言になるんです。何度か配信でゲームをやる機会もいただいたんですが、とにかく口元だけはにこやかになるようにがんばりました。でも、後日見てみたら目が死んでました(笑)。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.マジやばくね?
 ドラゴンとの共同生活も「マジやばくね?」ですし、小林さんのおおらかさも「マジやばくね?」です。イルルの存在も「マジやばくね?」。そんな作品です!

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

Profile
嶺内ともみ【みねうち・ともみ】12月22日生まれ。アイムエンタープライズ所属。主な出演作は、『SCARLET NEXUS』ハナビ・イチジョウ役、『スロウスタート』十倉栄依子役、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』アイネスフウジン役など。

作品Information
 OL・小林さんの家で、メイドとして働くことになったドラゴンのトールは、小林さんやドラゴン仲間とにぎやかな日々を過ごしていた。しかし、そこに人間に対して好戦的なドラゴン・イルルが現れる……。

毎週水曜時24時よりTOKYO MXほかにて放映中

(C)クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会

《M.TOKU》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集