「いつか本物のグリペンに会いにスウェーデンに行きたい!」Run Girls, Run!・森嶋優花のアニメ『ガーリー・エアフォース』にかける思い【インタビュー】 | 超!アニメディア

「いつか本物のグリペンに会いにスウェーデンに行きたい!」Run Girls, Run!・森嶋優花のアニメ『ガーリー・エアフォース』にかける思い【インタビュー】

実在の戦闘機をモデルとした美少女キャラクターたちが登場する『ガーリー・エアフォース』は、女性キャスト3人が歌うEDテーマ「Colorful☆wing」が話題だ。声優ユニット・Run Girls, Run!(RGR)のメ …

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 実在の戦闘機をモデルとした美少女キャラクターたちが登場する『ガーリー・エアフォース』は、女性キャスト3人が歌うEDテーマ「Colorful☆wing」が話題だ。声優ユニット・Run Girls, Run!(RGR)のメンバーとして本作のOPテーマ「Break the Blue!!」も歌唱する、グリペン役の森嶋優花が登場。「アニメディア3月号」ではレコーディングや楽曲制作時のエピソードなどを聞いたインタビューが掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌では載せ切れなかったロング版を公開。


「神曲がきた!」と思った曲調!3人の仲のよさを願って歌唱

ーー森嶋さんは本作にグリペンとして出演するほか、OPテーマ「Break the Blue!!」と、EDテーマ「Colorful

☆wing」を歌っています。どんなお気持ちですか?

 メインヒロインを演じるのは今作が初めてで、それだけでもうれしいことなのに、さらにOPテーマとEDテーマも歌わせていただけるというのは、夢にも思っていなかったことなので、本当にうれしいのひと言です。

ーーアフレコ現場は、どんな雰囲気でしたか?

 戦闘シーンやシリアスな場面がある作品は初めてだったので、最初は現場の雰囲気がどんな感じかイメージがつかなくて。1話を収録するときは、独特な緊張感があるんじゃないかと思って、すごく恐る恐る行く感じでした。でも、キャストのみなさんがたくさん話しかけてくれて、思っていたよりも緊張せずにリラックスして臨むことができましたね。


ーーほかのキャストさんとは、どんなコミュニケーションを取っていますか?

 女性陣は、横一列で並んで座っているんですけど、空き時間はずっとおしゃべりしています。イーグル役の大和田仁美さんとは、作中に登場する石川・小松基地の航空祭でトークショーがあったときにも一緒だったのですが、ほかのメンバーとはまだ行ったことがないので「行ってどうだった?」とか「今度はみんなで行きたいね」とか話をしています。

ーー森嶋さんが演じるグリペンは、アニマという人間ではない存在なので、役作りは難しそうですね。

 実際に難しかったです。それに私は普段からおしゃべりなタイプなのですが、グリペンは自分とは真逆のクールでスッとしたキャラクター。こういう感じは、どうやったら出せるかわからなくて。それにグリペンって、まったく感情がないわけではなくて、すごく些細だけど喜怒哀楽がしっかりあるんですね。だから、細かな部分の演技をていねいにしなければ表現できないので、最初は苦戦しました。それで少しずつ微調整しながら、役作りしていきました。

ーー演じるにあたって、音響監督からは、どんな指示がありましたか?

 1話と2話では、「ロボットのように話してくれていい」というディレクションがありました。特に2話では説明するセリフが多かったんですけど、その部分は「感情を込めずにゆっくりと話せばいい」と指示がありました。でもストーリーが進むにつれて、グリペンの感情もあらわになっていきますので、そこも見どころになっていくと思います。

ーーどんどん人間味を増していくグリペンの成長は、作品の見どころのひとつですね。

 コンビを組むパイロットの鳴谷慧とは見えない信頼関係があって、強い絆で結ばれているので、回を追うごとにその絆も目に見えていくと思います。それに、戦闘シーンがすごいのはもちろんですけど、ストーリー的にはずっと張り詰めているわけではなくて、キャラクターがデフォルメ化されてコミカルに描かれている部分も多いので、戦闘シーンのピリピリとした部分と、クスッと笑える部分の両方があるところも、見どころだと思います。戦闘機のことがわからない方でも、2話でグリペンががっつり説明してくれているので、戦闘機に関して初心者の方でも入りやすいと思いますね。

ーー森嶋さんも戦闘機について勉強したんですか?

 じつは、父が戦闘機に詳しくて、幼いころに岐阜基地の航空祭に連れて行ってもらって、戦闘機が実際に飛ぶところを観たことがあるんです。でも当時はまだ3〜4才くらいだったから、エンジンの音が大きくてすごいという印象くらいしか記憶に残っていなくて。それで今回の役が決まったときは、まず父にいろいろ聞きました。戦闘機が飛ぶときの様子は、どんな感じなのかとか。あとは、自分でモデルになった戦闘機の「グリペン」について調べたりもしました。

ーー男の子なら子どものころにプラモデルを作って、手でブーンって飛ばして戦わせたりして遊びましたけどね。

 私も、ブーンってやっちゃいましたよ(笑)。作品関連の企画で戦闘機のプラモデルを作ったんですけど、そのときに初めて「戦闘機の裏側ってこうなってるんだ!」とか「こういう座席なんだ〜」って、たくさん発見しました。アニメの映像を最初に観たときは、翼の裏側にあるミサイルが装着されているところとか、とても細かく描写されていて感動しました。

ーーOPテーマ「Break the Blue!!」の印象はいかがですか?

 とてもかっこいい曲で、RGRとして新しいところに足を踏み入れたという感覚がありました。

ーーミュージックビデオは、航空自衛隊の小松基地で戦闘機のF12をバックに撮影しており、迫力がありますね。

 基本的にはユニットの衣裳で歌って踊って撮影をしたんですけど、グリーンのパイロットスーツを着て歩くシーンもあって。アニメは小松基地が舞台なので、アフレコのときに観た風景がそのまま目の前に広がっているし、パイロットスーツも着て、自分が本当にグリペンになった気持ちになりました。ただイーグルの前で踊りながら歌っているシーンは、MVを観てもわかると思いますけど、風がとにかくすごくて(笑)。風を遮る建物がないので、ビュービュー吹いている風と戦いながら撮影で本当に大変でした。でもそのおかげもあって、戦闘シーンをイメージした力強い雰囲気が表現できているんじゃないかと思います。

ーー基地の自衛官の方から、特別なお土産をもらったそうですけど。

 そうなんです。ジャンパーに付けるネームタグがあるんですけど、私の名前が「Yuka Morishima」と刺繍してあるネームタグをいただきました。それも私たちメンバー3人のぶんだけではなく、鳴谷彗役の逢坂良太さんやイーグル役の大和田仁美さんなどキャストのぶんも用意してくださって。その後の収録のときにお渡ししたんですけど、逢坂さんは、自分の服に早速付けてくれていました。すごく喜んでくださって、うれしかったです! それとイーグルのパイロットの方とお話をさせていただいたのですが、その方は、今回アニメ化される前から『ガーリー・エアフォース』の原作を読んでくださっていて。アニメの放送もすごく楽しみにしてくださっていたので、私もその期待に応えたいなって、すごく励みになりました。

ーーそして、EDテーマ「Colorful☆wing」ではグリペンとして、イーグル&ファントムと共に歌っています。森嶋さんがキャラソンを歌うのは2回目です。

 前回はアニメ『キラッとプリ☆チャン』の「COMETIC SILHOUETTE」という曲で、それは挿入歌だったし、私が演じた紫藤めるという役も自分にすごく近かったので、スッと歌うことができたんです。でもグリペンは、私とは真逆のキャラクターだったし、EDテーマとして毎週流れるという経験は初めてのことなので、すごく気合いが入りました。ただグリペンは、感情をあまり表に出さない子だから、最初は「え! グリペンが歌うの?」って(笑)。グリペンとしてキャラクターソングを歌うのは、最初はやっぱり難しかったですね。

ーーこういうEDMのサウンドで、ポップさのある曲調はいかがですか?

 すごく好きです。最初に聴いたときから「神曲がきた!」と思ったほどです(笑)。早く歌いたいと思ったし、イーグルとファントムはどんなふうな歌い方をしてくるのかが楽しみだったし、3人の歌声がひとつになったものを聴いたときは本当に感動しました。アニメでは3人でからむシーンがけっこうピリピリした雰囲気になっているんですけど、この曲はハーモニーが折り重なるようなところもあるし、タイトルに「wing」と付いているので、3人で仲よく空を飛んでいるような風景があってもいいんじゃないかなって。それを願うような気持ちでレコーディングに臨みました。

ーー最終的には、仲のいい3人というシーンが観られるかも?

 原作小説では、いい感じで仲良く話しているシーンがあるので、アニメでもそうなったらいいですよね。今後そういうシーンがあるかはわかりませんけど、3人で力を合わせるシーンはのちのち出てくるので楽しみにしていてほしいです。

ーー歌詞は、やはりキャラクターらしさがありますか?

 まさしくアニマの女の子たちだからこその歌詞だなって思いますね。〈守りたい〉とか、アニマの女の子たちが本当に思っている言葉が歌詞に入っていることで、私たちもキャラクターとしての感情を持って歌いやすかったです。

ーーグリペンはソロで〈会いたい〉と歌っていますが、ここにはどんな気持ちを乗せていますか?

 ここはすごく深いところで、基本的には慧に対する気持ちだと思っています。原作では、慧とグリペンは何度も別れを繰り返しているので、原作を読んでいる方なら、なおさらグッと胸に響くと思います。まだ遅くないので、ぜひ読んでほしいです。

ーーちなみに、戦闘機になってどこへでも飛んで行けるとしたら、どこに行きたいですか?

 スウェーデンに行きたいです。イーグルは実物を観ているし、ファントムも日本国内に配備されているので、観に行こうと思えば行けるんですけど、グリペンだけはスウェーデンの戦闘機なので日本にはなくて。スウェーデンに行かないと、実物を観ることができないんですね。だから、いつかスウェーデンに行って、本物のグリペンに会ってみたいです。

ーー戦闘機ファンのような発言ですね。

 完全に染まってしまいました(笑)。それくらい魅力のある作品です。それに戦闘機の実物を観ると、写真や映像では伝わらない重量感とか迫力がすごいんですよ。地球を守ることに徹してきたパワーをすごく感じますし。航空祭などで実際に戦闘機を見ることができるチャンスはいっぱいあるので、このアニメが見に行くきっかけになったらうれしいです。

ーー6話以降はどんなところが見どころになっていきますか?

 ちょうどファントムが出てきて、アニマの女の子たちが出そろったくらいかなと思います。戦闘シーンもどんどん激しくなっていきますし、アニマの子たちがどう関わっていくかも見どころですね。

ーーそんな森嶋さんですが、Run Girls, Run! としては、CDデビューして約1年、2019年はどんな年にしたいですか?

 2018年は、声優として少しずついろんな作品に携わらせていたける機会が増えて、Run Girls, Run!としても、いろんなイベントに出演したことで、以前よりたくさんの方に知っていただく機会が増えて、それらに対してがむしゃらに走ってきました。2019年は、この1年に広げたものをひとつずつしっかり自分のものにして、もっと多くの人に私や私たちのことを知ってもらえたらなと思っています。ひとりひとりが声優としてもっと活躍できる場を増やして、Run Girls, Run!のことをもっと知ってもらえるように頑張りたいです。それと、まだ予定はないんですけど、イーグルとファントムとの3人で歌う機会があったらうれしいです。ぜひ3人で手を繋いで歌ってみたいです。あと、今年も小松基地の航空祭に行きたいです!

ーー最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。

 『ガーリー・エアフォース』は、私にとってとても大切な作品になりました。みなさんにとっても、自分たちを守ってくれる戦闘機を好きになったり、基地を身近な場所として感じていただけるきっかけになったらいいなと願っています。キャストとしても、主題歌アーティストのRun Girls, Run! のメンバーとしても、作品を盛り上げていきたいです。応援していただけたらうれしいです。

構成・文/榑林史章

〈TVアニメ『ガーリー・エアフォース』情報〉
【放送情報】 
TOKYO MX:毎週(⽊)24:30〜 
AbemaTV:毎週(⽊) 24:30〜 (独占先⾏配信) 
サンテレビ:毎週(⽊) 26:00〜 
BS11:毎週(⽊)25:00〜 
AT-X:毎週(⽊)23:00〜 
リピート放送: 毎週(⼟)15:00 毎週(⽇)26:30 毎週(⽔)7:00

TVアニメ『ガーリー・エアフォース』公式サイト
http://gaf-anime.jp/

TVアニメ『ガーリー・エアフォース』公式ツイッター
@GAF_anime

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《超!アニメディア編集部》
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