TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』広瀬裕也&緑川光が明かす戦い後の想い「これだけのものを作るのはすごく大変だろうと思う。 でも、だからこそ、また観たい!」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』広瀬裕也&緑川光が明かす戦い後の想い「これだけのものを作るのはすごく大変だろうと思う。 でも、だからこそ、また観たい!」【インタビュー】

特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』のテイストを受け継ぎつつ、新しい電脳世界を展開していったTVアニメ『SSSS.GRIDMAN』。放送終了後もまだまだ話題が尽きない本作から、響裕太役の広瀬裕也とグリッドマン役の緑川光の …

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 特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』のテイストを受け継ぎつつ、新しい電脳世界を展開していったTVアニメ『SSSS.GRIDMAN』。放送終了後もまだまだ話題が尽きない本作から、響裕太役の広瀬裕也とグリッドマン役の緑川光の対談が「アニメディア2月号」で掲載中。超!アニメディアでは、本誌掲載と違うインタビューをご紹介する。


ーーグリッドマンも裕太も、実は“記憶喪失”という、奇妙な設定で始まった『SSSS.GRIDMAN』ですが、演じる上で注意されたこと、苦労された点などあれば教えてください。

緑川 グリッドマンがフィクサービームを思い出したのは最終回でしたが、ずっと記憶がなかったので全然気にしてなかったし、意識するような芝居も必要なかったんですよ。

広瀬 そうですよね、設定としてもふわっとしていて、裕太は自身に記憶喪失だと言い聞かせていたわけでもないし、早く記憶を取り戻さないとと思っていない様子だし。裕太としては、記憶云々より、今いる世界を一生懸命生きる、それしか考えてなかったと思います。

ーーでも「記憶喪失」であわてないって、変ですよね!?

広瀬 普通はそうですよね(笑)。だから、周りがそれを受け入れていく「この世界」は、やっぱり普通じゃない、ということだったんでしょうね。

ーーそういう設定のバックボーンのようなことは、雨宮(晢)監督からレクチャーされましたか。

緑川 人によるみたいですね。アレクシス・ケリヴ役の稲田(徹)くんは、メモをもらってました。

広瀬 最終話前までは知っていた、とおっしゃっていました。あと、確かアカネも。逆に裕太、内海、六花のグリッドマン同盟組は知らなくて。だから、この世界の問題をどう解決していくか、みんなで本気で考えていく。リアルな生っぽい芝居のためには、そっちのほうがいいということだったのかもしれないですね。

ーーアニメで特撮感を楽しめるところもこの作品の魅力ですが、それぞれのキャラクターを演じる上で“特撮ヒーロー”っぽさを意識したことはありますか?

広瀬 雨宮監督には「Bパート裕太になってくれ」みたいなことは言われました。Bパートになると、裕太は性格が変わったようになりますからね、グリッドマンになるわけだから。Aパートは日常感を大切に、Bパートはヒーローとしてしっかり戦う、そういう役作りはしました。

ーー緑川さんも、ジャンクのなかのときと、ヒーローとして実体化(巨大化)するときとで、意図的に変えることはあったんですか。

緑川 いえ、変えて欲しいというディレクションも入ってはいませんが……。ただ原作の特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を収録したのは25年前ですからね。さすがにそのときと同じようにはいかないので、当時と発声の仕方を変えたりはしてました。

広瀬 そうなんですね!


ーーグリッドマンのキャラクターとしてはどうなんでしょう。8話でボラーが「あたりさわりのねーこと言いやがって」と言ったら「すまない」と素直に謝っていたので、グリッドマンも、ものわかりのいい大人になったのか、と。

緑川 いや、大人になったんじゃなくて、萌えキャラになったんです(笑)。

広瀬 グリッドマンって全部が真剣ですから。ボケを狙ってるわけじゃないけど、かわいいと思えちゃうんですよね(笑)。真剣に「ここはどこだ?」「よし、アクセス・フラッシュしよう」とか、面白くて、かわいい(笑)

ーーグリッドマンとしての緑川さん、裕太としての広瀬さん、お互いをどんなふうに見ていたのですか。

広瀬 アフレコスタジオでは、ずっと隣に座らせていただいてました。緑川さんは『電光超人グリッドマン』のときも演じていらっしゃるし、声優界でも大先輩だし。例えば「アクセス・フラッシュはこういう感じだったよ」とか、『電光超人グリッドマン』のこともいろいろ教えてもらいました。役者としてのこともいろいろ聞かせてもらって、すごく濃い時間を過ごさせていただきました。それがキャラクターとも似ていて、何も知らない裕太はグリッドマンに教えてもらって、だんだん自分でもやらなければという思うようになっていく。裕太から「グリッドマン、戦うよ!」みたいなことを言うようになっていく。そういう成長過程があったので、僕も緑川さんの隣でそうなっていれたらいいな、と思ってました。

ーーという広瀬さんを、緑川さんはどんなふうに見ていたんでしょうか。

緑川 若手にもいろんなタイプがいますけれど、本当にいい意味でクセがなく、まだ染まっていない、染まりきっていない。これからめっちゃ染まるのかもしれないけど(笑)。でもちゃんと個性もあって。ああ、なるほどなと思いましたね。『電光超人グリッドマン』のときも、芝居にすごく慣れた子たちがやっていたわけでもなかったけれど、進むにつれて成長していく感じががとてもよかったんです。Blu-ray&DVDに収録されるオーディオコメンタリーでも言いましたけど、最後の12話、グリッドマンが覚醒して黄色い目になったときの裕太の芝居はよかったよーって。

広瀬 ありがとうございます!

緑川 立ち位置的に難しい役だったと思うんです。そもそも裕太という人間が本当にいるのかどうかも怪しいなかでやらなきゃいけないから。日常の裕太があり、キリっとしてる裕太にもなり、それとは別にグリッドマンが覚醒したときの裕太になる。このときの芝居がまた一段変わってたかな、と僕的には思えたんですよね。

広瀬 ホントですか!? すげーうれしい! 今のところ、文字大きくしてほしいです!(笑)

ーーはい、はーい……。

緑川 もう一段来たかーと。成長なんだな、と思って感心して見ていました。

広瀬 うれしいー! ありがとうございます!! 22歳の今、何も知らない自分で裕太に出会えたのが本当に運命でもありますし、本当によかったなって思います。

ーー最後は覚醒して、グリッドマンも変化していましたよね。

緑川 目が黄色になりましたね。そのタイミングで、裕太と同時にしゃべるところもありました。ふたり一緒にセリフを言ってるんです。ふたことぐらいだったかな。ずーっとふたり一緒に喋ってるような、アシュラ男爵みたいなことにはなってないです(笑)。

広瀬 最高でした! そのときの気持ち、今でも忘れない!

ーーグリッドマンをサポートする新世紀中学生もいい味を出していましたが、グリッドマンとはどういう関係だったんでしょうか。1話で5つの星に分かれて落ちてくるシーンが意味深でしたが。

緑川 前の『電光超人』でいうと、同じ所から来た奴ら、というくくりだったと思いますが、アニメに関してはわからないんですよ。「その辺、描いてよ、監督」っていうところですね。何かありそうだし、グリッドマンの出身地である異世界・ハイパーワールドのお話も見たいなと思います。結局、何も語られずに終わってしまったので。

ーーあれだけ魅力的なキャラが4人もいて、もっと活躍してほしかったです。

緑川 あと原作に出てくる「ダイナドラゴン」がらみをアニメではやっていないので、こちらもぜひお願いしたいですね。「ダイナドラゴン」は『電光超人グリッドマン』に登場するアシストウェポンなんですが、最終的にティラノサウルス型になってキンググリッドマンと合体するというとんでもないヤツです。アニメでこの設定を拾わないのは違和感でしかない(笑)。個人的に大好きなんです。スケール感がハンパないので、劇場とかで見せてくれないかな。これだけのものを作るのはすごく大変だろうなというのは重々承知なんですが、だからこそ、また観たいなと思うんです。

ーー最後に心に残ったエピソード、セリフなどあげていただけますか。

広瀬 僕が一番好きなのは9話の夢の世界で、問川(とんかわ)のお墓を見て、裕太が目覚めるところ。本当に裕太はヒーローだなと思えたシーンでした。夢から覚めて「内海、六花、行くぞー!」と走っていく。それぞれが目的を持って動いていくグリッドマン同盟の強さも見えました。もうBパート裕太という感じではなくて、裕太自身のなかに「芽生え」みたいなものがあったのかな、僕自身はそういうつもりで演じさせていただきました。空の色なんかも印象的で、映像も鳥肌でしたね。

緑川 僕が一番好きなのは、最後のアレクシス・ケリヴとのバトルです。それまで、たいしてお仕事していなかったので(笑)、あそこはさすがにセリフも多かったですし、大事なシーンでした。25年前、『電光超人グリッドマン』のナレーションをやっていた真地勇志さんに「光ちゃん、こういう張るセリフは喉をすぐ傷めちゃうから、気をつけてね」とアドバイスいただいた言葉が蘇ってきて、気をつけなきゃなと思いました。ただ、戦う相手が僕のなかでは一騎当千の間柄のアレクシス・ケリヴ=稲田徹なんで(笑)、生半可なバトルじゃ勝てないぞ、と。

広瀬 すごかったです!

緑川 かなりの圧を持ってる後輩で、でもヒーローとして負けるわけにいかないですから。実際に見たら、自分が思っている以上にいいバトルができていたので、よかったです。頑張りました。

広瀬 テストのときから、すごかったんですよ、頂上決戦!

緑川 めっちゃボコりあいです(笑)。最後はアレクシスもグリッドマンも3Dモデルではない形態になっていて、全部、手描きだったんですね。スタッフのこの作品に懸けた熱い想いも集約されたシーンなので、もう何度でも観てほしいなと思っています。

取材・文/アイプランニング

〈TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』情報〉
■追加放送局
千葉テレビ  1月8日(火) 19:30より
テレビ埼玉  1月8日(火) 19:30より
テレビ神奈川 1月8日(火) 25:00より
サンテレビ  1月8日(火) 24:30より
RKB毎日放送 1月9日(水) 26:30より
BS11     1月3日(木) 23:00より

「SSSS.GRIDMAN SHOW 01」開催概要

日時
2019年02月03日(日)
16:30開場 17:00開演

会場
お台場・TFTホール1000 

出演
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、
悠木碧、松風雅也、鈴村健一、三森すずこ、OxT、稲田徹(音声のみ出演)

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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